「あ、零一さんだ~!」
「何だ、戸山か」
道中でポピパのメンバー、戸山香澄に出会った零一。
「有咲に会いに行くんですか~?」
「単なる散歩だ」
「でしたら、これから有咲の家の蔵で集まるんですけど、どうですか?」
「あ~……」
キラキラした目で香澄が零一を誘うが、零一は一緒に行くか悩む。
「まぁ……暇だし良いぜ」
「やったぁ! じゃあ行きましょう!」
「おい、引っ張るな……」
香澄に手を掴まれ、有咲の家へと引っ張られる零一だった。
――――
「あ、零一さんだ」
「うえ!? な、何で来てんだよ!?」
「本当だ、珍しいですね」
「どうしたんですか?」
有咲の家の蔵に入ると有咲と沙綾、たえとりみの4人が既に居た。
「有咲が喜ぶと思って連れて来たよ~!」
「別に嬉しくねぇよ!?」
「いつもの有咲だね」
有咲のツンデレをからかうメンバー達、ポピパにとっては毎回のことだ。
「楽しそうだな……俺、場違いだろ絶対に」
「そんなことないですよ!」
「有咲も耳がピクピクしてるもん」
「してねぇよ!」
有咲も必死になって否定しているが、先ほどよりも顔が赤かった。
「まぁまぁ、折角だしチョココロネを持って来てるから食べようよ」
「わ~い、沙綾ちゃん家のチョココロネ~!」
「お、美味しそうだな! ……と言っても、5つだけだな」
「そうだった……」
沙綾が持って来たチョココロネの数は5つ、誰かが食べれないことになる。
「俺はいい、気にせずに食べろ」
「それなら私は家で作ったり出来ますので、どうぞ」
「待った!」
「あ?」
沙綾が零一にチョココロネを渡そうとした時、有咲が割って入る。
「私の、半分やるよ」
「いいっての、お前が食え」
「うるせぇ! 男なら素直に受け取れっての! ほら!」
「仕方ねぇ、貰っといてやる……ありがとよ」
零一は有咲からチョココロネの半分を受け取り、一口食べる。
「ほぉ……チョコもそうだが、生地も柔らかくて美味いな」
「ありがとうございます」
「ほら、食べて良かっただろ?」
零一も美味しいと高評価され沙綾も喜び、有咲は得意げに言う。
「やっぱり有咲、零一さんの時に凄くキラキラドキドキしてるね」
「はぁ!? お前はまた訳の分からないことを……!?」
「そうかな? 有咲ちゃんと零一さんってお似合いだもん」
「お似合いとか言うな!?」
お似合いと言う言葉に有咲は反応する姿に、他のポピパメンバーは思わず笑う。
「ふっ……」
「零一! お前からも何とか言えよ!!」
「ん~……何とか」
「…………ガキかお前はああぁぁぁ!?」
有咲の叫びが蔵に響き渡る。
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