陰実の世界に転生したら武神だった件 のんびりしたいが姪っ子が活動的で何だかんだ手伝う内に組織で母と慕われるようになった。 作:生徒会長月光
原作とは違いガンマ、デルタ、ゼータと出会っているので強さは増しています。
それではどうぞごゆっくり!
それで今度は私ってことね。
ただで語るつもりはないわよ…ん?
これは!?
シドの上半身裸な写真…シドの剣を振るう姿、寝ぼけ眼なシドの姿の写真。
仕方ないわね!!
決して報酬が魅力的だった訳じゃないわ!えぇそうよ!
まず師匠との出会いね…あれは思い出してもびっくりするわ。
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ある日の青空が冴えて太陽の木漏れ日が心地良い時だったわ。
その日私はシドを連れて盗賊退治に出掛けていたわ。
将来的に統治する領土で彷徨く奴らを野放しに出来なかったし剣には自信があった。
弟も守れるって若干自惚れていたのよ。
本当に今思い出しても恥ずかしいわ。
まだ小さい子供の戯れ言だった。現実も知らない師匠の言葉を借りるなら井の中の蛙ってやつね。
盗賊の溜まり場になっていた廃墟を見付けてそれで斬り付けて全員倒し安堵した。が最後に倒したやつが捕まえていた魔物を放つまでの話し。
大型の魔物は木々をなぎ倒しながら突進してきて何とか回避が間に合ったけど…土は抉れ酷い有り様であった。
逃げなければいけないのに足がすくんで動かない…そして弟を…シドを連れてきてしまった自分を責めた。
しかし魔物はそんなクレアを嘲笑うように今度はシドに狙いをつける。
クレアはシドを守ろうとぎゅっと抱きしめて目を瞑った…
衝撃は何時まで経ってもこなかった…
目を開くとそこには魔物を片手で受け止めたエルフの女性が立っていた。
「…弟を守ろうとしたお姉ちゃん、もう大丈夫よ。」
というとその人物…ベアトリクスは波紋によって強化された身体能力と魔力の身体強化で魔物を持ち上げそのまま剣を一閃し魔物は息絶えた。
目にも見えない速さで振るわれたその一閃は子供のクレアから見えず剣に手を置いていつの間にか剣を納刀していた姿であった。
「怪我はない…?」
「は、はい!ありがとうございます!弟も助けていただいて!」
「………ここは危ないから送るわ。」
とその時ベアトリクスは盗賊たちを見て再度幼いクレア、シドの姉弟を見た。
そのままカゲノー家へと送ることにしたベアトリクスを見ながらクレアは綺麗な人だと感じた。
実は密かにシドと待ち合わせしていたベアトリクスが偶々クレアたちを発見し助けただけである。
波紋の特訓と組手が主でありシドも楽しく斬り合いが出来て嬉しく新しいことを学べる一石二鳥の状態…
そうしてカゲノー男爵家に辿り着き姉弟を心配したオトン・カゲノーとオカン・カゲノーに抱きしめられ無事を喜ばれそしてベアトリクスの姿を見て仰天する。
何故なら彼女こそ武神の名を冠する剣聖と呼ばれる最強の魔剣士なのだから。
片田舎といえ武神の名を知らぬものはおらずカゲノー男爵も幼い頃に一度だけ武術会で見掛け対戦相手を打ち負かす姿に憧れを持った一人であったためすぐにわかった。
(この人が…剣聖?…全然見えない…)
と当時の私は思ったわ。だって師匠物凄い自然体なんだもの。もっとこう強者のオーラとかこいつ強いって波動があると思うのに師匠は逆物凄い自然でそういうのを感じさせなかった。
でも私はこの目でちゃんと魔物を倒す姿を見ていた。
それからお礼としてカゲノー家でお世話になったベアトリクス。
その次の日に武神に剣を学べば更に強くなれると教えを乞おうとした。
でもそう簡単な話しではなかった。
「クレア…貴女が剣を振るう理由は…なに?」
「えっ?それは弟を守れるように…」
「そう、今はそれでも良い…でもこれだけは答えて昨日盗賊を殺してどう思った?」
「それは…悪い人を懲らしめたっていうか…盗賊は悪い奴らだから殺したって問題…」
「今のままなら私は剣を教えたくないわ。」
とそのままベアトリクスはカゲノー家に背を向けて
「私は数日はこの辺にいるわ。だから考えなさい」
とそのまま去っていった。
「…どうして?盗賊に人権なんてないのに…」
とクレアは呟く。
そうして数日考えるが答えは出ず悶々とした日々を過ごす。
そんなある日一人森を歩いていると…迷った。
「ここどこかしら?…う~ん、歩いてれば何かあるかしら?」
とそのまま歩いているとゴンとド派手に転ぶような音がした。
そこへ向かってみると黒髪の女の子が顔面から地面に激突している姿であった。
「ちょっ!?貴女大丈夫?」
「へ!?だ、大丈夫です…へぶっ!」
とこれまた盛大に転んだ。
流石に放っておくことも出来ずハンカチで拭いてあげるクレア。
「すみません…ありがとうございます。」
「良いのよ。それより何をしてたの?」
「えっとその…訓練してたんです…私その運動が出来なくて…でもお母様の役に立ちたいので…でも上手く行かず…」
「そうだったのね…じゃあ手伝ってあげるわ!」
「良いんですか?」
「良いわよ!頑張ってるんだから応援したくなるもの!」
「ありがとうございます!私はルーナと言います。」
「そうルーナね。私はクレア!クレア・カゲノーよ!」
それがルーナと出会った時ね。
その後のルーナを見てたんどけどこれがまた凄くて3歩歩いたら転んで、剣を振るったらすっぽ抜けて魔物に直撃したり、自分の足につまずいたり…色々あったわ…
シドに何度か頑張れと叱咤して稽古を付けたりしてる私でも流石にこれはどうしようもないのではと思い休憩を挟むことにした。
「その…ルーナ?はっきり言ってあまり向いてないと思うわ。」
「あぅ…そ、それは自分でも分かってはいるのですけど…でも向いてないと言ってやらないのは諦めるのと同じだと思うのです。」
「そう、はぁ…シドにもルーナぐらいやる気があれば良いのに。」
「シド?」
「弟なの…可愛いくて目に入れても痛くないぐらい好きだもの。この間は盗賊退治に連れ出しちゃって魔物にやられかけたけど武神様に助けて頂いたの。武神様に剣を習おうとしたんだけど断られちゃって…盗賊退治のことで何が問題なのか良く分からなくて…」
「クレア?盗賊退治って殺してるの?」
「だって盗賊なんて捕まれば死刑だし田舎じゃ殺したって問題ないもの。」
「……クレア、それは違うわ。」
「えっ?」
「盗賊だって生きてるのよ。確かに盗賊なんて悪いことよ。でも命を奪って良いわけでも、まして殺して問題ないなんて間違ってる。」
「だってあいつらは!」
「じゃあもしシド君が盗賊になったら?」
「え?」
「最愛の人が盗賊になったらどうするの?」
「そんなこと絶対ないわ!シドがそんなことする筈ないわ!」
「そこにならざるを得ない理由があったら?」
「っ!それは…」
「クレア別に殺すななんて言わないわ。領土で発生する問題に率先して動くのは良いわ。でもその行動には責任が伴う。
殺して当然じゃない…殺すっていうのはその人の可能性を全て奪うことなの。更正するかもしれない未来…父親になるかも母親になるかもしれない未来…クレアにはある?
奪われる覚悟?」
「!………それは……」
今まで考えたことがなかった…悪人は殺して当然…領土を守るためなら当たり前のこと…そう教わってきた…だから覚悟なんてなかった…
だから危険なところだろうと自分なら平気って思って…シドを危険に晒した……
…そっか…私…は私に必要だったのは…覚悟だったのね…奪われること、守るために人を殺すこと…それらを背負う覚悟…
「どうやら…答えは出たみたいね。」
「武神様!」
と隠れて様子を見ていたベアトリクスが姿を現す。
「改めて聞かせてちょうだい。」
「…私…考えたことなかった…でも…盗賊だって生きてる…生きるために必死で奪うことしか知らずに…でも私たちは領土のためにって正当化してた。
本来あってはならないというのに…
でも…弟のために…これからのカゲノー家のために…私は背負う…殺した者たちの分も…これから歩む筈だった者たちの未来を…!背負う覚悟を!」
「……そう。それなら良いわ。私が教えるのは道楽や遊びじゃない…人を殺せる技、容易く命を奪えるものというのだけは忘れないで。明日からビシバシやるわよ。」
とベアトリクスはクレアへと言う。
「!ありがとうございます!師匠!」
「良かったですねクレア。」
「ううん、ルーナが気付かせてくれたからよ!そうだ!ルーナ私の友達になってほしいわ!」
「い、良いんですか?私運動なんて全く出来ないし…」
「でもルーナ色んなこと知ってるじゃない!運動出来なくても私が守るわ!だから、ルーナも色んなこと教えてね!」
「ありがとうクレア。」
「良かったわねルーナ。」
「はい!お母様!」
「………ぇええええええ!?武神様の娘だったの!?」
とルーナが師匠の娘って聞いた時は凄い驚いたわ。
ルーナは相変わらず運動が出来ないけど凄い頭が良くて今じゃミツゴシ商会って有名になった所の経営者だもんね。
その関係で服とか便利なおしゃれグッズを融通してくれたりもする。私はそれを宣伝?する街を新しい格好で歩いたりしてミツゴシ商会にお客さんを呼び込んだりしてる。
そうそう師匠に弟子入りした後だったわね。
それから師匠に魔力を最小限にでも最大限のパフォーマンスを出来るように指先に一点集中させて岩を貫通させることや足さばきや剛の剣だけでなく柔の剣といった型に縛られない柔軟な思考力を鍛えられた。
最初の指で岩を貫通させるって言った師匠に何言ってるの?と怪訝な目をしたらその場で岩に指を貫通させてたからびっくり。
最初は柔らかそうな布から始めて木、岩と難易度を上げていった。
剣さばきなど教わり強くなっても師匠にはまだ勝ててなくていつか師匠を越えられるようにしたいと思う!
そうそうその時ぐらいにマナに出会って姉様って慕ってくれるようになったのよね。
マナったら凄い勢いで飛んできて抱き付くからお陰で踏ん張りと腹筋に魔力を集中させるのに慣れちゃったわ。
それとリリムさんって師匠が作った孤児院のお手伝いさんで気配の消し方が上手でいまだに気配が分からないけど色々とそういった気配の消し方とか教わってる。
師匠のお陰で強くなれているだからシドも誘ってるけど一向に来なかったり鍛練サボったりしてるし全く何をしてるのか
シドは昼間は波紋の呼吸の特訓、寝静まった夜中にベアトリクスとの組手をしている。剣の間合いや足さばきなど参考になるものが多いと絶賛している。
学園に通うようになってからも帰省した時とか修行を見てもらったりアドバイスをもらうってたりする。
でもマナが学園の休みの日で外で歩いてる時にいきなり突撃してきたのは驚いたわ。ルーナも王国にいたから親交も続いてる。
マナの尻尾ってふさふさしてて気持ちいいのよね。
前に誘拐された時はマナが担いで助けてくれたし本当に素直で良い子だわ。
と学園に来る前に起こったこと。そしてその後に師匠に色々と説明されて安静にしていた何日間で魔力の引き出し方や魔力を拡張するやり方とか教わったわね…あの時の師匠はスパルタだったわ…うん。
そして師匠がしていること。悪魔憑きの子を保護して治療して匿っていることを聞いた時は悪魔憑きを治せることと助けた人たちの町があるのを聞いて驚いて流石師匠っ!て言ってたわね。
まぁそんなところね。
今年からシドも、入学してくるし特待生とまでいかなくてもそれなりの成績を出してほしいものね。それか私が鍛えてあげようかしら?
クレアは今年学園に入学してくる弟を思いながら剣を振る日課と座禅で己の魔力を感じとり体内で効率良く早く流せるように日々研鑽を重ねるのであった。
余談であるが師匠を越えようとする人とイータからライバル視されていたりもするクレアなのであった。
クレア編になります!
最初期の出会いと有名人なベアトリクスを知ってたオトン・カゲノーが、家に招いてお礼をしました。
そしてクレアとガンマの出会いとクレアの決意、決意表明を聞いたベアトリクスは様々なことを教えるのであった。
デルタが抱き付きに来るからか受け止めるために腹筋、体幹を鍛えて踏ん張りも聞くようになり受け止めていて受け止める時の音がむぎゅではなくドガンというド派手な音だったしてシドが入学する頃には名物になってたりします。
因みにガンマ、デルタ、ゼータがシャドウガーデンに入っているのはクレアは知りません。ベアトリクスはあくまで自分のしている活動のことしか伝えていません。
そして本編での誘拐騒ぎの時捕まったところを最後デルタに担がれながら家へと帰宅。
そして、ベアトリクスから様々なことを告げられるのでした。そして短いスパンで魔力操作の仕方を本格的に教えたりとスパルタになったのは御愛嬌。
そして物語はシドが、入学することで加速していくことになります!
密かにイータからライバル視されることになり大変なクレアでした。
さて次回は本編の内容へ入りたいと思います。クレア誘拐の話しをやってシドの学園入学へスムーズに行きたいですね。
時折小話を挟みながら進めていこうと思うので宜しくお願いします!
お気に入り、感想、ありがとうございます!
少し期間は開くかと思いますが宜しくお願いします。
今回も読んで頂きありがとうございました!
異世界食堂続編するなら 七陰+クレアなどで誰が先か?どの料理にするかはまた決めます…(イータは大体付いていくので除外します)
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アルファ
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ベータ
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ガンマ
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ゼータ
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