陰実の世界に転生したら武神だった件 のんびりしたいが姪っ子が活動的で何だかんだ手伝う内に組織で母と慕われるようになった。   作:生徒会長月光

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というわけで本編のクレア誘拐事件となります!

原作只でさえ蹂躙してたのがそこにベアトリクスと魔改造イータがいるので大分オーバーキルとなります!

それではどうぞごゆっくり!

あとがきを追加致しました、


本編開始
拐われた姉を助けに向かう弟と弟子を救出に七陰を伴い出陣する師匠。オーバーキルは程々に 前編


シドがベアトリクスとアルファに出会いかれこれ3年経とうとしていた。

 

シドとアルファは13歳になりクレアは15歳になり貴族は王国の学園へ15歳から通う義務があり何日かしたら王都へと旅立つ予定であった。

 

「がぅ~姉様いっちゃやです~!!」

 

「ほらマナ、クレアも困ってるからそれに貴族の義務だから断れないのよ」

 

「そんなの知らないです~」

 

「ありがとうマナ。シドもこれぐらい寂しがってくれて良いのよ?」

 

「わー姉さんがいないのは寂しいなー」

 

「そうよね!」

 

(シャドウ様棒読み過ぎです!?クレアも気付いてないけど…!)

 

とその日は1日マナを宥めるのに費やされることになった。

 

そして深夜に事件が起きた。

 

「俺が部屋に入った時には既にこの有様だ」

 

ダンディな声で親父が言う。顔も悪くない。

 

「争った痕跡はないが、窓が外からこじ開けられている。クレアも俺も気づけなかった、相当な手練れだな」

 

ダンディ親父は窓枠に手を添えて遠くの空を見る。片手にウィスキーとか似合いそうだ。

 

「で?」

 

凍えるような声がかけられた。

 

「相当な手練れだから仕方ない、そういうことかい?」

 

母さんだ。

 

「そ、そういう訳じゃなくてね、ただ事実を述べたまでで……」

 

頬に冷や汗を流しながら親父が答える。

 

次の瞬間

 

「このハゲェェェエエエーーーー!!!」

 

「ひぃ、す、すいません、すいません!!」

 

そんなやり取りを見ていたシドは部屋へと引き返すと側で控えていたベータを呼び話しを聞く。

 

「犯人はやはりディアボロス教団の者です。それもおそらく幹部クラス」

 

「幹部クラスか……。それで、教団はなぜ姉さんを?」

 

「クレア様に『英雄の子』の疑いをかけていたのかと」

 

「ふん、勘のいい奴らめ……」

 

(まぁマザーが師匠だからなぁ特別強いこの世界の強者から師事した姉さんを拐うのには頷ける…)

 

「久し振りに血が騒ぐ…それでマザーはどうしてる?」

 

「はい、マザー様はデルタが今にも飛び出そうとしていたので大人しくさせています。これはガンマにも言えることではあるのですが…」

 

「無理もない…デルタは姉さんに特別懐いているからな。安心させるためにも…そして…誰の家族に手を出したか思い知るだろう…!」

 

「それでは!」

 

「勿論出るとも…マザーにもそう伝えてくれ。」

 

「はい!マザー様も今拠点を探していて地点は絞れていますがまだ特定が…」

 

と言うので取り敢えず無駄に洗練された動きでスライムボディスーツをナイフに変えて突き刺す。

 

「…そこだ。そこに姉さんはいる。」

 

「えっ!?でもそこには何も……あっ!これは…隠しアジト!流石ですシャドウ様、膨大な資料と暗号を瞬時に解くなんて!」

 

「これからも精進せよ。今夜中に決着を付けよう。でないとデルタが無差別破壊しかねん。」

 

「はい!マザー様にも報告致します!」

 

とベータはキラキラした目で去っていく。

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

そうして報告を受けたベアトリクスは弟子を救うべく突入の体勢を整えていた。

 

「デルタまだ待って。クレアなら平気だから。」

 

「だってだって姉様拐われたです!拐った奴ら皆殺しなのです!」

 

「デルタ、教団関係者は良いけど悪魔憑きの子達を保護するのを忘れちゃダメよ。」

 

「がぅ~」

 

「マザー様!突入準備完了致しました!」

 

「なら行きましょう…シャドウは……我慢できなくて先に行ったのね。」

 

「流石シャドウ。自分の姉が拐われてすぐに行動に移すなんて」

 

「感服致します…」

 

「それなら行きましょう…デルタは正面突破イプシロン、ガンマ、ゼータはそのフォローをアルファ、ベータ、イータは私と行くわ。」

 

そうしてベアトリクスは正面からデルタを突っ込ませて討ち漏らしのないようにかつデルタが必要以上に破壊しないよう見張りのためにガンマ、イプシロン、ゼータを付けた。

 

正面の者たちは全て教団の手の者と判明しているのでベアトリクス、アルファ、ベータ、イータは施設内で実験されている他の悪魔憑きの保護に向かい研究者たちをベアトリクスがそのまま滅殺する。その後に悪魔憑きの少女たちを波紋で治す。

 

ベアトリクスがバックアップで控えていた者たちへと託しクレアの捜索へシフトし中央の広場へと向かうと一人の男が大慌てで出てきたのが見てとれた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

クレアを誘拐した教団の30半ばを過ぎたくらいの年齢、鍛えられた体躯に鋭い眼差し、灰色の髪をオールバックに纏めた男は異様に静かになった雰囲気に嫌な予感がした。

 

彼はこのアジトの責任者であり、元は王都の近衛兵を担当し栄誉あるブシン祭の決勝大会にまで出たオルバ子爵。

 

彼は英雄の子であろう娘で悪魔憑きの疑いのあるクレア・カゲノーに目を付け誘拐を敢行した。

 

かの武神ベアトリクスに師事を受けていると密偵から報告もあり慎重に慎重を重ねた計画は実行に移されそのクレア・カゲノーも牢へと繋いだ。

 

流石に自らの肉を削ぐといったことをただの腕力で成して反撃してきたことには驚いたがそれでも魔封じの拘束をした小娘だ。

 

気絶させたところ襲撃を受けていることを報告され出ればそこには血塗れの団員たちの姿があった。

 

代わりに黒装束の者たち4人が不気味に立っていてその内の血濡れの少女は、血濡れのマスクの下でただ嗤った。

 

狩られる……!

 

オルバがそう思ったと同時、

 

「デルタストップよ。」

 

との声が天井付近から放たれ新たに四人降りてきた。

 

オルバは戦慄した…自身に匹敵するものが7人とそれを優に越えるまさに超越者が現れたのだから。

 

「キサマら何が目的だ!」

 

「目的は……ディアボロス教団の壊滅と悪魔憑きの保護」

 

そしていつの間にか手にしていた黒い刀で女は空を薙払った。

 

夜が斬れた。空を覆う雲が霧散しされどそれ以外には影響を与えず、風圧が、剣圧が、オルバを威嚇し、恫喝した。

 

どうやってこれほどの実力を得ることが出来たのか。

 

嫉妬と戦慄に震えた。

 

だが、しかし、それ以上に驚愕すべきは彼女の口から語られた言葉だ。

 

「貴様……どこでその名を知った?」

 

ディアボロス教団。その名はこの施設でもオルバを含めた研究者たちしか知らない名だった。

 

「私たちは総てを知っている。魔人ディアボロス、ディアボロスの呪い、英雄の子孫、悪魔憑きの真実そしてそれに対する様々な人体実験の数々…挙げれば切りはないけどね。」

 

「な、何故それを……」

 

ベアトリクスが言った言葉の中には、オルバですら最近知らされた内容もあった。外部に漏れるはずのない、決して漏れてはいけない極秘事項だった。

 

「ディアボロスの呪いを追っているのがあなた達だけだと思う?」

 

「くっ……!」

 

情報漏洩は許されない。

 

しかし自身と同等もしくはそれ以上の者たちと明らかに上の実力者…今自身がしなくてはならないことは生き残り情報を持ち帰ること。

 

「それで、どうする?もう貴方一人だけだけれど」

 

オルバは答えない。

 

確かにこのままでは生き残ることも出来ないだろう…故に人を止めることになろうとも…生きて帰らねば…娘は一人になってしまう…決意を込め無理やり口元に笑みを浮かべ……何かを飲みこんだ。

 

「何をして……なっ!?」

 

そういうアルファを尻目に突然、オルバの肉体が一回り膨張した。肌は浅黒く、筋肉は張り目が赤く光った。

 

そして、何より、魔力の量が爆発的に増えていた。これには他の七陰も驚き

 

「っ……!」

 

予備動作なく薙払われたオルバの剛剣がベアトリクスに迫りアルファは伯母を心配するが、

 

「…ドーピングの類い…魔力が増えて普通なら暴走するのに理性で押さえている…敵ながら見事と言いましょう…私でなければ通用してた…」

 

ベアトリクスはスライムソードで防ぎながら返す刃で胴を斬り裂いた。

 

ベアトリクスにとってみればシャドウの剣速に比べればまだまだなため防ぐことなど容易いことであった。

 

死合えば死ぬ…オルバの研ぎ澄まされた直感は、本能へ逃走の一手を激しく命じた。

 

「グゥオオオオッ!!!」

 

立っていた地面を剣でくり抜き、下へと落下する。この支部の最高責任者なだけあり、隠し通路への入口はしっかりと記憶していたらしい。

 

わざとらしく巻き上げられた土煙が消えると、オルバの姿も消えていた。思惑通り、見事逃走することに成功したのだ。

 

逃げた先で──悪魔に出会うとも知らずに。

 

「マザー様追い掛けます!」

 

「大丈夫…その先にはあの子がいるもの。」

 

「…!成る程流石ね。伯母様も人が悪いです…逃げた先に地獄が待ってると知ってそちらへ誘導するなんて。」

 

「あとはシャドウに任せましょう。それよりクレアは見つかった?」

 

「いえ、牢屋の場所が図面でも読み取れず中々」

 

「!姉様こっちなのです!こっちから匂いがするのです!」

 

とデルタが勢い良く壁へ突撃すると隠れた通路が現れた。

 

「…無事でいてクレア!」

 

そうしてクレアの元へと急ぐ。

 

その前にベアトリクスはイータへと目配りしそれに続いた。




長くなったので一旦ここまでになります!

というわけでクレア誘拐事件です!

クレアが学園に入学することになり遠くへと行ってしまうのでデルタはクレアに抱き付きそんなデルタをクレアは優しく宥めながら撫でました。

シドは相変わらずの棒読みにガンマが突っ込みクレアにちょっと呆れてましたが一時の別れを惜しみました。

そんな夜中にクレア誘拐事件が発生。


悪魔憑きの自覚症状は描写してませんでしたが

理由としてはクレアが少し魔力が練りづらくなったということを鍛練中に聞いたベアトリクスが波紋で何事もなかったように治療しているためです!

それでも拐われたのはやはり武神ベアトリクスの弟子という注目される理由があったためですね。

そんな報せを受け真っ先にクレアを探しに行こうとするデルタをベアトリクスは止めてアジトを突き止めるために動き…毎度お馴染みのシャドウの投げた場所が丁度誘拐場所と一致するミラクルを起こしそちらへと急行するベアトリクス。

正面から殲滅し囚われた悪魔憑きを治療しベアトリクスの助けた者たちで編成されたバックアップチームへと引き渡しオルバと対面。

ベアトリクスはオルバ子爵について調べてもいて悪魔憑きになった娘を治すために教団へと入った世界を敵に回しても娘を助けたいと願う心優しき親だと感じてます。

だからといってオルバ子爵が犯した悪魔憑きへの実験は許されぬものでありベアトリクスは覚悟を決め対峙。

スライムボディスーツを身に纏い魔力と波紋の伝導率が合わさり空を裂きました。

ドーピングを決行したオルバを物ともせずされど彼の逃走を見逃しクレアを探しに先行したデルタを追い掛ける。

次回はそんなオルバ子爵がシャドウと出会う所へと移っていきます。

番外編で異世界食堂へと迷い混む話しを作成しようと思っているのでベアトリクスが食べるのに合いそうなものがあれば感想宜しくお願いします!

お気に入り登録、感想、評価ありがとうございます!

次回も遅くならないよう投稿していく予定です!

今回も読んで頂きありがとうございました!

異世界食堂続編するなら 七陰+クレアなどで誰が先か?どの料理にするかはまた決めます…(イータは大体付いていくので除外します)

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  • ベータ
  • ガンマ
  • デルタ
  • イプシロン
  • ゼータ
  • クレア
  • シェリー
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