陰実の世界に転生したら武神だった件 のんびりしたいが姪っ子が活動的で何だかんだ手伝う内に組織で母と慕われるようになった。   作:生徒会長月光

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クレア誘拐事件後編になります!

少し短いですが宜しくお願いします。

シャドウが圧倒的すぎて戦闘シーンが難しいものです…

それではどうぞごゆっくり!


拐われた姉を助けに向かう弟と弟子を救出に七陰を伴い出陣する師匠。オーバーキルは程々に 後編

前回ベアトリクスから全力で逃走を図ったオルバ子爵。

 

果たしてその先には?

 

「…う~ん迷った。ここはどこかな?」

 

意気揚々と乗り込んだアジトらしき場所にいた悪魔憑きを拐う教団員たちを返り討ちにしていたシャドウ。

 

しかし雑魚ばかりで張り合いがないと詰まらない。

 

それにしてもすごい大掛かりな施設だな

 

悪魔憑きに残虐非道な実験を続けるために作られたといっても過言ではなさそうだ。

 

流石に悪の組織的なディアボロス教団がいるとは思えなかったけど世界を旅していたマザーが悪魔憑きを拐い残虐非道な実験を繰り返し続ける武装集団を相手に戦っていると聞き

 

これを陰から解決し続けてれば陰の実力者に一歩近づけると僕は思いその活動を支援する組織としてシャドウガーデンを組織した。そこからの手腕は流石マザーと思ったね。

 

それにマザーも転生者って聞いたときには驚きもあったけど同時に納得もした。そりゃあ百年生きて魔力を高めて技量も高めてれば強くなるわけだ。

 

教えてもらった波紋もとても馴染む。早くこの力を試してみたいものだ。

 

そうして迷っていたところ地下道の先から誰かが駆けてくる気配を感じた。

 

少し遅れて向こうも気づいたようだ。僕と距離を置いて立ち止まった。

 

「先回りされていたか……」

 

男は筋肉ムキムキでなぜか目が赤く光っている。なにそれ、かっこいい。目からビームとか撃てたりするんだろうか。

 

「1人なら容易い」

 

そして、歪んだ笑みを浮かべた次の瞬間、赤眼の男が消えた。いや、常人では消えたと錯覚するほどの速さで動いた。

 

しかし。

 

僕は赤眼の剣を片手で止める。

 

来る場所が分かれば速さなんてそれ程脅威ではないし、力だって使い方次第だ。マザー程の実力者だったら流石にヤバイけどこの程度なら問題ないな。

 

そうして何度か斬り付けて来る…確かに魔力だけで見るならイータを除いた他の七陰を越えるけど…使い方がなっちゃいない。

 

暴力だけの力に何の意味があるのか?そこに技といった技量と相応しい実力がなければただの力の持ち腐れだ。

 

そうして、幾度か剣閃を挟むのだが間合いも剣筋もお粗末としかいえないものだとシャドウは感じる。

 

だがオルバが弱いわけではない。シャドウが異常に強いだけなのだが強者の基準が如何せんベアトリクスなためか感覚が麻痺しているシャドウ。

 

…やはり物足りない…早く戻ってマザーと組手するか

 

とシャドウは目にも止まらぬ速さで剣を振るいオルバ子爵を斬り刻む。

 

血を流しされどドーピングの影響から早々に死ねないオルバ子爵は問いかける。

 

「なぜ…なぜ邪魔をする…私は…ただ…」

 

助けたかっただけだというのに…自らの立場など名誉などいらなかった…ただ…ただ娘が生きていてくれれば…自分が死んでしまってはどうなるかわからない…

 

どうして強い…なぜ抗える…なぜ…私はこんなに弱いのだ…

 

「我は陰に潜み、陰を狩る。我等はただそのために在る」

 

深く、どこか哀しみを帯びた声が答える

 

オルバはそれだけで、この漆黒の少年の在り方を理解した。

 

「貴様、あれに抗う気か……」

 

世界には法では裁けない者がいる。オルバはそれを知っているし、自身もその末端にいると思っている。

 

利権、特権階級、そして裏の顔。

 

法の光は世界の端まで届かない。

 

オルバはその恩恵を得ながらも、さらなる上位者に踏みにじられ、砕かれた。

 

だからオルバは娘を助けるために力を求め……そして敗れた。

 

「たとえ貴様が、貴様等が、どれほど強くとも勝てはしない。世界の闇は……貴様が考えるより遥かに深い」

 

「ならば潜ろう、どこまでも…それにどれ程深くとも求めれば闇に沈む真実を見付けられると知っている…」

 

少年の声には気負いもなく、気迫もない。ただ絶対の自信と、揺るぎない覚悟を感じた。

 

「容易くほざくな、小僧」

 

認められない。

 

絶対に認められないだからこそオルバは持って数刻の命を使い少年に教えることにした。

 

魔力が収束し肉体が壊れるのがわかる…しかし膨大な再生力で治る…

 

「成る程…全力の一撃か…良かろう。」

 

コォォォォという呼吸音が響き渡りシャドウから深淵のような深き波動に黄金が加わる

 

オルバはその神秘的な光景を見つつも最大まで魔力を貯める。

 

小細工無用の一撃……

 

そうしてぶつかり合う二つの斬撃…

 

パリンと剣が中ほどから折れて身体から鮮血が迸る。

 

オルバ子爵の剣はシャドウには届かなかった。

 

だがオルバは思う…この少年ならば…教団を…娘を…

 

「す……ま…ない……ミリ……ア」

青い宝石の入った短剣に手を伸ばしそうしてオルバの意識は闇へと閉ざされた。

 

「……観察はもういいのかい?…イータ?」

 

と先程からの一連のやり取りを観察していたイータへと声をかけた。

 

「うん…シャドウの動き…勉強になる…足さばき…身体の使い方…効率的な魔力の運用…上げればきりがない…」

 

「イータはわかってるね…それで姉さんは?」

 

「今頃ベアト母様が救出してデルタに担いで戻らせる予定…シャドウも早く…戻った方がいい…いないのバレると…面倒…ここの処理はやっとくから…早く」

 

「それもそうか…じゃあ戻るよ。それとマザーにまた組手お願いって言っておいてね!」

 

とシャドウはその場から去った。

 

残ったイータは動かなくなったオルバ子爵を見て側にある青い宝石の入った短剣を手に取りその宝石の中に写った少女の姿を見て

 

「…この施設にいた…悪魔憑きにしていたことを思うと…許すことは出来ない…でも貴方は娘のために戦い続けていた……そこだけは…敬意を……」

 

そうして手を合わせるイータ。

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

こうして一連の誘拐事件は幕を閉じた。

 

ベアトリクスは掃討を終え後始末をある程度すると言いデルタに治療したクレアを背負ってもらいカゲノー家へと急がせた。

 

心配していたデルタだからこそカゲノー家についてもクレアのことを心配してベアトリクスから任されて運んだことも信憑性が増す。

 

後は大人同士のやり取りだけだ。そこは任せてもらう。

 

ベアトリクスは今日も戦い続ける。

 

ディアボロス教団が殲滅されるまで続いていくシャドウガーデンの闘争が始まったのであった。




クレア誘拐事件の終幕になります。

ベアトリクスによる強化によるせいか大抵の強者も寄せ付けない強さを身に付けているシャドウ。

自身の設定のディアボロス教団などいないと思っているもののベアトリクスが説明した悪魔憑きに残虐非道な実験を繰り返し続ける武装集団と戦いだということ

人間の可能性を信じる者と、閉ざそうとする者との戦いだというように説明した所先頭に立つベアトリクスとそれを陰ながら時には共闘し解決していけば陰の実力者として近づけるに違いないと一応認識している。

そしてオルバ子爵…彼もまた娘を助けたいという思いがあり手を取る相手を間違えなければ共闘する未来もあったかもしれませんね

イータもそういうところを感じ娘を案じた父親として敬意を評しました。

そしてクレアはデルタに運ばれカゲノー家へと帰還。

カゲノー男爵へはベアトリクスが誘拐した盗賊たちを殲滅したというように説明をし納得するのでした。

次回は一夜明けたクレアのお話しの予定です。

この場を借りお気に入り登録、感想、評価していただいた皆様ありがとうございます!

なるべく期間の開かないよう投稿をしていく予定です。

今回も読んで頂きありがとうございました!

異世界食堂続編するなら 七陰+クレアなどで誰が先か?どの料理にするかはまた決めます…(イータは大体付いていくので除外します)

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  • ガンマ
  • デルタ
  • イプシロン
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