陰実の世界に転生したら武神だった件 のんびりしたいが姪っ子が活動的で何だかんだ手伝う内に組織で母と慕われるようになった。 作:生徒会長月光
そしてクレアは世界の闇の一端に足を踏み入れることに
それではどうぞごゆっくり!
部屋のベッドで目覚めたクレアは昨日の夜のことが夢だったのではと思ったが手首には治療された後があり夢ではなかったことを如実に表していた。
クレアは昨日のオルバ子爵の言葉を思い出す。
悪魔憑き…英雄の子…ハッ!シド!そうだ、あいつシドのことを!
と起き上がろうとしたクレアは身体に何か乗っかっていることに気付いた…
ふさふさの尻尾に黒髪のケモ耳……マナだった…
「スピー…がぅ?……姉様!大丈夫です!?怪我痛くないですか?どこも悪くないです!?」
と物凄い心配するマナを見てクレアは落ち着いた。
「えぇ大丈夫よ。私は確か捕まって…」
「がぅ!母が助けたです!悪い奴らをギタギタにしたです!それで姉様を運んだです!」
デルタも教団員を倒していたので言葉的には間違っていない。
「師匠が助けてくれたのね…マナも運んでくれてありがとう。」
とクレアはマナの頭を撫でる。
ガチャとドアが開きベアトリクスが入ってきた。
「無事で良かったわ。身体の具合は大丈夫?」
「はい…すいません師匠…私…」
「それ以上は良いわ。私の弟子だから狙われたっていうのもあるし…色々ゴタゴタしてて取り敢えず学園に行くのを10日程伸ばしてもらったわ。」
「…師匠…悪魔憑きって…本当に治らないの…?」
「どうしたの急に…?」
「昨日…オルバ子爵がやけに悪魔憑きのことを聞いてきたの…それで思い出したの…噂で彼の娘が悪魔憑きになったって…私のことを英雄の子って…師匠に一時期魔力を練りづらくなったって言って…その後普段通りになった…何か師匠は知ってるの?」
「それはオルバ子爵のこと?それとも悪魔憑き?」
「…全部よ。」
「…マナ悪いけどシドの所へ行っててくれる?」
「がぅ…分かったのです…姉様また後でです」
とマナが退出し二人きりになった。
「クレアは悪魔憑きのことをどれぐらい知ってる?」
「えっとある日、体の一部に突然痣が現れ、やがてその痣は全身に広がり肉体は腐り落ちてしまうという症状で発症したら治らない不治の病…家族から見捨てられて教会で浄化されるってこと……そういえば師匠に相談したとき…痣が……!?」
「えぇそうよ。貴女の思っている通りよ。」
「で、でも私どこも悪く…」
「悪魔憑きとはね膨大な魔力保有量の多さからやそれが制御不能になり暴走したことから発現する症状のこと…ならもしその魔力の暴走を制御出来たら?」
「そんなの不可能だわ!魔力が練れないなら制御もなにも…」
「一人だけならほぼ無理ね。外部から並外れた魔力制御ができるものがいれば別だけど。」
「…師匠がそうってことなんでしょ。私のことを治してくれたのも…」
「えぇ。でも全てを助けられるわけではないの。そういう方法がなければ皆教会で殺されるか人体実験……でもそれでも見捨てない家族もいるの。そういう人たちは教会に異端認定されれば殺され、治したいと藁をもすがる思いで手を取り…利用され抜け出せなくなってしまう。」
「…それがオルバ子爵……じゃあ娘さんを治そうと…師匠…オルバ子爵はどうなったの…?」
「子爵はもういないわ…」
「そう…じゃあ英雄の子っていったい何なの…?」
「………おとぎ話は知ってるかしら?」
「それって遥か昔、魔人ディアボロスによって世界は崩壊の危機に曝されていて
でも人間、エルフ、獣人から立ち上がった3人の勇者によってディアボロスは倒され世界は守られたって話しよね…でもあんなの荒唐無稽な話しだし…」
「そう…そうやって歴史は抹消されてきた…クレア、毒を以て毒を制すという言葉があるように昔魔人にダメージを与えられないと…なら魔人の細胞を取り込んだ。それによって倒すことができた。」
「でも師匠どうしてそんなおとぎ話を…?」
「ならその魔人の細胞はどうなったと思う…それは子孫へと引き継がれていった。細胞を持つものは膨大な魔力を持つ…でもそれは制御出来ればの話し。そうして悪魔憑きというものが生まれた。」
「じゃ…じゃあオルバ子爵の言ってた英雄の子ってのはその三人の末裔の誰かの血を引いてるからってこと…」
「そしてそれは世代交代をしていくごとに薄れていく。それはエルフ、獣人、人間という順に発症率が高い理由。」
「私は師匠に助けられたけど他に生きてる人なんているの…?」
「貴女はもうその目で見ている筈よ。」
「!?まさか……ルーナとマナ、リリムさんも同じって…師匠の孤児院って」
「保護した元悪魔憑きのための安心できる場所を作ったそれだけよ。私がしたことなんてたいしたしたことではないわ。」
「師匠それって物凄い偉業です!!世間に公開したら皆希望を!」
「そうならないのが世界の冷たいところ…今公表しても奴らに揉み消されるだけ。この世界を文字通り支配する奴らはこの事実が知られることを恐れ徹底的に排除してきた。だから水面下にしか動くことが出来ないの。
でも私は戦い続ける…これは可能性を信じる者と、閉ざそうとする者との戦いでもあるの。」
「師匠のいう奴らって…」
「それは……教えることは出来ないわ。」
「どうして!」
「貴女がまだ子供だからというのもある。それでも知りたいのなら学園に通って知識を…実力を高めなさい。そのための手伝いはするわ。だから10日という時間を取ったのだから。」
「…私強くなるわ…強くなって師匠のことを追い越して胸を張って生きていく!」
「その意気よ。早速やりましょうか」
「…え?し、師匠私まだ」
「時間は待ってくれないわ。それともまだ弱いままで良いの?奴らは姑息…それこそシドに危害を加えようとしても可笑しくはないわ。」
「!…やるわ!やってやろうじゃないの!」
とクレアは起き上がったのでそのまま庭で鍛練に時間を費やすのであった。
病み上がりゆえに止めようとした者もクレアの鬼気迫る気迫に押されそのまま続ける。
クレアの中で渦巻く魔力を上手く練り上げられるように座禅し自分の魔力を理解する。
そして魔力の器を拡張させるために器の中に魔力を閉じ込め徐々に大きくするベアトリクスが昔にした手法を取る。
後はひたすらに組手をした。人と人との戦い方。剣だけでなく近接でのインファイト、足さばき、剣に魔力を込め間合いを少しだけ広げて狂わせるやり方。これは魔力が霧散しやすい性質もあるのでここぞという時に使うようにとクレアは教わる。
魔剣士として邪道なものもあれど教団に対して卑怯もへったくれもない。生き残るための術を教えていくベアトリクス。
そうしてあっという間に10日が過ぎクレアは学園へと旅立つことになった。
「姉様いっちゃやです~」
何か数話前に同じやり取りをしたような……
「ほらマナ、泣いちゃダメよ、どうせなら笑顔で送り出してあげましょう。」
「ありがとうルーナ…マナもありがとうね。」
「身体に気を付けて。風邪引かないように…後、お母様から言われた」
「ルーナったら大丈夫よ。」
「がぅ~…姉様…」
「うん?」
「いってらっしゃいです。」
「行ってくるわね。マナも風邪引かないようにね。」
「はいです!」
「ルーナ、」
「はい。」
「ルーナやマナの過去に何があったのかは私は知らない…でも…それでも離れていても友だちだから!」
「…!…ありがとうクレア。いってらっしゃい。」
「あぁ間に合ったみたいだね。クレアこれ!あっちに行くまでに食べてね。」
「リリムさん…!これって?」
「ベア様から習ったゼリーって食べ物だよ。行くまで暇だろうし食べて。」
「リリムさんもありがとう!」
と三人と握手し最後シドにも行ってくると言いクレアは王都へと旅立つのであった。
「行ったか。」
「がぅ~」
「ほら行くよワンちゃん、鍛練してもっと強くなってクレアを守るんでしょ?」
「がう!頑張るです!」
「さて僕も戻るかな。」
「そうですね。戻りましょう。」
こうしてクレアは王都へ向かい七陰は鍛練を続けディアボロス教団との戦いに備えるのであった。
今回はここまでになります。
クレアは教団の名前は教えてもらえませんでしたがそういった地下組織があることを知りました。
そして悪魔憑きを残虐非道な実験を繰り返し続ける組織と戦うベアトリクスが不治の病とされた悪魔憑きを治せることを知り世間に公表すればというがそれをすれば本格的にディアボロス教団が揉み消そうとするので密かに助けていることを伝えました。
そして自身が三英雄の子孫であったこと、悪魔憑きになりかけたことも理解し10日という期間ベアトリクスからスパルタな鍛練を受けることになりました。
転生ベアトリクスの近接での間合い、空手、テコンドー、ボクシングなどを複合させたインファイトなど様々なものを教えられたクレア。
クレアは学園でもベアトリクスから教わったことを復習し世界的情勢なども勉強し知識を高める予定。
そして見送りにデルタ、ガンマが来て何があろうと友だちだと言いゼータも見送りにきてベアトリクスから教わったゼリーを持たせ旅立ちました。
さて次回は七陰が各地へと散らばる話しになるかと思います。原作ではごっこ遊びからの卒業だと思ってたシド…
果たしてどうなるのか!
感想、評価、お気に入り登録ありがとうございます!
UA20000も越えることが出来ました!
これからも早めに投稿出来るようにしていきます!
今回も読んで頂きありがとうございました!
異世界食堂続編するなら 七陰+クレアなどで誰が先か?どの料理にするかはまた決めます…(イータは大体付いていくので除外します)
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アルファ
-
ベータ
-
ガンマ
-
デルタ
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イプシロン
-
ゼータ
-
クレア
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シェリー
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ローズ