陰実の世界に転生したら武神だった件 のんびりしたいが姪っ子が活動的で何だかんだ手伝う内に組織で母と慕われるようになった。   作:生徒会長月光

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そんなわけで続いてみました第2話になります。

今回は幼年期のシドと姪っ子に焦点が当たります。

それではどうぞごゆっくり!


陰の実力者を目指す少年は武神に出会い更なる強さを求め絶望に沈む金色は伯母の暖かさに光を見た。

ん?ベータか、一体何の用…

 

あぁベア…ゴホン、マザーとの出会いについて?

 

そうだな、あれは漆黒に輝く星が煌めき月明かりが差した日だったか。

 

とシドはシャドウとして少しキザったく語りだした。

 

それを自身の書き記したシャドウ様戦記に書き記す七陰第二席のベータ。

 

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あれは転生してから暫くしたときだったかな。

 

その時の僕は念願だった魔力を手にして前世の記憶を頼りに効率的に肉体を鍛え上げ

 

更に魔力を使って肉体そのものの改造を施して(魔力による身体強化とは別)、魔力を扱うのに適した肉体にするだけでなく下地の身体能力(戦うために最も適した形に筋肉、神経、骨格を変える)にも手を加えて向上させて

 

新兵器としてスライムスーツを完成させてその試運転をしようと日課の盗賊狩りをしていた。

 

盗賊なら何をしようと構わないし日課の陰の実力者ムーブに最適だった。

 

伸縮性もあり思ったように武器を振るい魔力の伝導量も99%と破格であった。

通常の剣で10%、魔力を流しやすいミスリルでさえ50%いけば良い方だ。

 

さてと話しは盗賊狩りに戻って盗賊のモノは僕のモノ、こうして将来陰の実力者になるための資産が増えるのだ。

 

僕はテンションマックスでその宴会に突っ込んだ。不意打ちはしない、練習にならないからね。

 

「ヒャッハー!! てめぇら金目のモノを出せ!!」

 

僕は宴会の中心で叫んだ。

 

「な、なんだぁ、このチビ!」

 

10歳だからチビなのは当然だ。

 

「おらぁ、金出せつってんだろ!」

 

僕をチビ呼ばわりした失礼な男を蹴り飛ばすと、ようやく盗賊たちも武器を手に取った。

 

「おい、あんま舐めてっとガキだからって容赦……!」

 

「おらぁ!」

 

御託を並べる男の首を軽く斬り飛ばす。勿論武器もスライム製、必要な時だけ取り出せる優れものだ。しかもこのスライムソードまだまだ便利機能がある。

 

そうやって試しながら全員斬り終わり一息つく。

 

まだ一人いたけど不意打ちに対処出来るかもテストしたいからあえて残しといた。

 

そうしてさも僕が気付いてないと思ってか上段からの兜割りをしようとするのが見えたので便利機能2を試そうと思ったが

 

突然黒い影が僕を包み込み盗賊の剣をその影が片手の親指人差し指、中指の三本で掴み止めていた。

 

突然のことに盗賊もだけど僕も驚いた。

 

(全く気配を感じなかった?いや…魔力での隠蔽なら僕も気付く筈…ってことは純粋な技能?)

 

この世界で父や姉以外で初めて技らしいものを垣間見た僕はその乱入した影を良く観察する。

 

骨格から女性だということが分かる、魔力…今まで見た父、姉と比べるまでもない程に洗練され凪いだ波のような静かさを感じる。

 

魔力量も今の僕よりも遥かに多い。

 

そして何より技術がある。

 

この世界の流派は魔力任せの暴力的な力で何とかなる傾向が強いのは書物から読み取れた。

 

だが目の前のこの女性は違う。紛れもない強者だ。

 

この間一秒にも満たない高速での思考を完了させたシド。

 

そしてまた驚かせられる。

 

女性からなにやらコォォォォという音がすると身体を黄金のようなオーラが包み込みそのまま剣から盗賊の身体へと伝わるとまるで太陽のような強い力が瞬時に盗賊へと流れ込みその熱い太陽のごとき力に耐えきれず盗賊は呆気なく死んだ

 

(今の力…途轍もない伝導率だ…あれは魔力じゃない、それは分かる。驚くべきは只の剣であそこまでの伝導率を出したことだ。僕でもスライムスーツでなければあそこまで伝導させられない。

 

やはり異世界…魔力以外にもまだ知らないことがあったんだ!

 

今僕がやらなければならないのはこの女性から今の技術を教えてもらうことだ!)

 

「少年君とても綺麗な太刀筋だった。でも最後まで油断はしてはいけないよ。…と言いたいところだけどその顔を見るに気付いてたみたいだね。」

 

「ありがとうございます。お姉さん。所で今の太陽のような強いオーラはいったい?」

 

「それはまた後ででも良いかな…」

 

と女性は金品や美術品に興味を示すことなくまっすぐ何かしらで覆われた檻へと歩みを進める。

 

そして檻の中には腐った肉塊が転がっていた。辛うじて人型は留めているが、性別も年齢もまるで分からなかった。

 

しかし、まだ生きていた。いや、意識もあるのかもしれない。檻を覗き込む女性に肉塊がピクリと震えたのだ。

 

聞いたことがある。悪魔憑きと呼ばれ、教会に処刑される化け物のことを。はじめは普通の人間として産まれ、ある日を境に肉体が腐り出す。

 

放っておけば直に死ぬが、教会は生きた悪魔憑きを買い取り、浄化と称して処刑している。悪魔の浄化、病人を虐殺しているだけだが、それに民衆は喝采し平和が護られたと教会を讃える。まさに中世って感じでテンション上がる。

 

この肉塊も教会に売れば今日の戦利品以上の値がつくだろう。当然、僕には捌けないから無意味だけど。

 

と思っていると女性が頑丈そうな檻をこれまた黄金のようなオーラを身に纏った手刀で叩き折った…折ったというか斬ったというべきだろう。

 

檻の断面図が物凄く綺麗に斬れていて鉄を斬れても手刀でここまで今の僕にも出来ないだろう。

 

そして女性はその肉塊を抱きしめた。

 

もう一度言おう。抱きしめたのだ。

 

「ごめんなさい…ごめんなさい、貴女が一番辛いときにいてあげられなくて…あの娘も亡くなって一人ぼっちでこんなに苦しんで…寂しい思いをさせてごめんなさい…!」

 

肉塊は心なしか震えているように見えた。まるで会いたかった人に会えたそんな感じだ。

 

「すぐに治すわ。もう少しだけ待ってて…絶対助かるから。」

 

「…ねぇお姉さん。この近くに小屋があるけどそこで治療すればいいんじゃないかな?場所なら案内するよ。」

 

「ありがとう少年君。」

 

「少年君じゃなくて…まぁいいや、ほらこっちだよ。」

 

と小屋へと案内した。

 

小屋へと案内した後に後で聞いたんだけど波紋っていうので魔力暴走を止めようとしてたんだけど予想以上に暴走が激しかったみたいだから僕も魔力暴走した際の練習と他人の身体だし多少無茶しても僕にリスクはないと手伝った。

 

そうして魔力暴走が収まった。

 

そこには女性を小さくしたような小さなエルフの娘がいた。

 

魔力暴走を止めて身体を活性させていた波紋…絶対に聞き出して習得してみる!

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

「それがアルファとの出会いでもありマザーとの運命の出会いだったという訳だ。」

 

「成る程!流石シャドウ様!」

 

「いや、あの時の俺はただ手伝っただけだ。あの黄金のようなオーラで静めたマザーの力が大きい。」

 

「流石武神にして我々エルフの憧れです!」

 

「そういえばベータはマザーに以前に会ったことがあったのだったな。」

 

「はい…何分小さな頃でなにも知らない私は恐れ多くも声をかけてベアトリクス様に頭を撫でてもらいました。」

 

「…コードネーム抜けてるぞ?」

 

「あわわ!?し、失礼致しました!そ、それからシャドウ様はアルファ様とマザー様の感動の再会を見守られたのですね!」

 

「あぁ、だがそれを話すのは無粋というものだ。」

 

「えぇ!?そんなぁ」

 

「アルファにとってそれは宝石のような輝きと思いの結晶なのだ、詳しくは本人に確認すると良い。」

 

「分かりました。シャドウ様本日はありがとうございました!」

 

と僕は華麗に去る。去り方ひとつ決めるのも陰の実力者なのだから。

 

そうして僕は日課になりつつあるコォォォォという呼吸を続けるのであった。

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

え?伯母様と再会した時のことを知りたい?

 

ふふそれは内緒よ。

 

側にいたシャドウと伯母様と私だけのことだからねぇ

 

これ以上聞くなら…

 

そう分かれば良いわ。

 

…ふぅベータも好奇心旺盛ね。

 

早いものね。私が伯母様とシャドウに助けられてもうどれぐらい経ったのかしらね。

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

私の記憶にある伯母様の顔はとても静かに笑う方で良く私と遊んでくれていた。

 

お母様の姉でとても強い魔剣士で色んなことを知っている物知りで色んな所を旅するちょっと変わった人。

 

お母様と一緒にいる時は森で日向ぼっこしたりお昼寝をしていた。伯母様はぽかぽかする優しい雰囲気も好きだった

 

伯母様が旅に出ると聞いたときは離れたくなくて駄々をこねてしまったけどそれでも伯母様は嫌な顔ひとつせずまた会いに来ると言ってくださったわ。

 

そうして一年に一回帰ってくる伯母様からお話しを聞くのが私の楽しみだった。

 

あの日…お母様が亡くなるまでは…そして私が悪魔憑きと身体が腐り里の皆に迫害されて里を追い出された。

 

お母様がいなくなってしまった。

 

いたい…苦しい…寂しいどうして助けてくれないの…

 

心も身体ももう駄目だった…幸福だったあの時に戻りたいと何度も思った…

 

教団に引き渡される筈だった私は盗賊たちに商人が襲われたことによりいまだに痛みが続いていた。

 

いたい…苦しい…助けて…お母様………伯母様…

 

そう思った時にいきなり覆われた布が取り去られ目の前には…伯母様がいた。

 

私は歓喜したと同時に恐怖に駆られた…里のエルフは私を拒絶した。伯母様ももしかしたら…

 

無意識の内に伯母様から逃げようとその時の私はしたようだけど確かに覚えてる…

 

伯母様に抱きしめられた暖かくてぽかぽかする優しい匂い…

 

どんな姿になっても伯母様は私のことを受け入れてくれた。

 

そうして伯母様とシャドウのお掛けで私は戻れた。

 

あの時伯母様に泣きながら抱きしめられて伯母様の涙を初めて見てそれだけ私のことを想っていることも良く分かり私も伯母様の胸の中で泣いた。

 

その後にシャドウからディアボロス教団のこと英雄オリヴィエの真実を聞いて実は伯母様が既に教団に捕らわれた悪魔憑きを救出して匿っていたことも初めて聞いた。

 

それから私と伯母様でシャドウの作った組織シャドウガーデンを大きくしていった。

 

同じような境遇の者たちとディアボロス教団を滅ぼすために。

 

戦いを、苦手とする娘たちは伯母様の作った孤児院の手伝いをしてもらうようにした。

 

まだまだディアボロス教団の数は減らない…でもいつしかこの冷たく残酷な世界を、穏やかで人と人が助け合えるそんな世界にしたい…!

 

それはそれとして伯母様にも幸せになってもらいたい。強くて優しい人と結ばれてほしい…今のところシャドウしか当てはまらないからあの手この手を使ってるけど上手くいかない。

 

ってデルタ!伯母様のお腹にマーキングしない!

 

ガンマ!貴女も伯母様に抱きつかないってゼータまで!?

 

イプシロンは波紋の練習だから良いとしてイータ、貴女は寝室で寝なさいと…え?伯母様の側が一番眠れる?

 

ベータは資料を作成するとかでいないし

 

伯母様もあまり甘やかさないでください!

 

え?私も一緒に…?

 

も~う!伯母様!

 

と満更でもない笑顔で笑いながらベアトリクスに甘えるアルファなのであった。




今回はここまでになります。

多くの方の投票もありシリーズにすることにしました!

今回は初めてベアトリクスと出会ったときのシドの反応とアルファの反応になります!

シドはベアトリクスより波紋を習うことになり、彼女から吸収するべき技術を習得することに。

魔力の普通の伝導率よりも波紋の伝導率は凄まじいと感じたとのこと。波紋は現時点で七陰全員に教えています。

アルファは幼い頃から伯母であるベアトリクスと共にいて頼れる伯母であるベアトリクスを敬愛していて悪魔憑きとなった自分に変わらず愛を向けてくれていたことが何よりも嬉しいことであった。

そしてベアトリクスに幸せになってもらいたくシャドウとくっ付けようとする姪っ子なもののシャドウは陰の実力者になるために色々と削ぎ落としているのもあり上手くいかない。

そしてベアトリクスに七陰メンバーは懐いていてデルタは母~と突撃しガンマとゼータも甘えてイータは寝不足な時に側で寝ると安心すると抱きつき

イプシロンやベータも良く相談に乗ってもらっている。

アルファも慕っているのでちょっと嫉妬してる部分もあるもののベアトリクスはそれも可愛いと撫でてはアルファも和んでいます。

陰実は二期も制作されているのでそこまで追い付きたいですね。

この場をお借りしてお気に入り登録、感想頂いた皆様ありがとうございました!

これからも投稿していけるようにしたいと思います。

今回も読んで頂きありがとうございました!

異世界食堂続編するなら 七陰+クレアなどで誰が先か?どの料理にするかはまた決めます…(イータは大体付いていくので除外します)

  • アルファ
  • ベータ
  • ガンマ
  • デルタ
  • イプシロン
  • ゼータ
  • クレア
  • シェリー
  • ローズ
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