陰実の世界に転生したら武神だった件 のんびりしたいが姪っ子が活動的で何だかんだ手伝う内に組織で母と慕われるようになった。   作:生徒会長月光

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今回はラストにて何故かイナリに匿われていた王女とディアボロス教団に囚われた王女の話しになります。

分かりにくくてすいません!

それではどうぞごゆっくり!


囚われの王女…?と匿われた王女。匿われた王女は強くなるために鍛練し狐娘にお世話され囚われの王女は機を待つ

目を覚ますと、そこは薄暗い室内だった。

 

窓はなく、蝋燭1本が唯一の灯り。

 

壁は石造りで、頑丈そうな扉が正面にある。

 

「ここは……」

 

身体を動かすとガチャ、と金属の擦れる音が響いた。

 

見ると、彼女の四肢は台座に固定されていた。

 

「魔封の拘束具……」

 

魔力は練れない。自力での脱出は困難だろう。

 

と普通なら考えるだろう。

 

しかし彼女にとってみれば高々魔力を封じられただけ。

 

そして計画が上手くいっている証拠でもあった。

 

(我ながら上手くいったものね…先んじてこちらで王女を眠らせて入れ替わって代わりに誘拐される…うん、それに上手く機能しているようで何より…)

 

アレクシア?はそう内心ほくそ笑みまるで囚われ人のように今は大人しくしている。

 

冷静に周りを見渡す。

 

石壁、鉄扉、燭台、そして……黒い塊。

 

その塊はアレクシアの隣で、何故か鎖に繋がっていた。

 

アレクシア?は注意深く見つめていると、それは少し動いているようだ。

 

呼吸している。

 

それはぼろ衣を着た生物だった。

 

「…悪魔憑きね…」

 

(やはり悪魔憑きが囚われてた…ならあとは襲撃を合図にここを出るだけ…この娘も一緒に連れていって治療…しないと)

 

そうしている内に何やら白衣を着た男が入ってきて王族の血が必要だということを言う。

 

「そう…なら出来るだけ優しく取ってちょうだい。」

 

そうしてぶにょりと刺さり注射器に吸われていく血液。

 

(…取れるだけ取ると良いわ…でも王族の血でも10倍に希釈されてるものだから…どこまで誤魔化せるかしら…)

 

そうしてアレクシア?はシャドウが動き出す5日目までゆっくりと眠ることにしたのであった。

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

時はアレクシア王女誘拐の時まで遡る。

 

彼女…アレクシア・ミドガルはつい最近に見たような場所で目を覚ました。

 

「…私…確か…ダメね…ポチと別れてからの記憶がないわ。」

 

(いったいここはどこかしら?…まさか拐われた?王位継承権はないけど私自身の価値というものは分かっているつもり。幸い手足は縛られていないようだし、隙を見てここから…というかこの布団柔らかいわ…)

 

と考えていると足音が聞こえた。

 

アレクシアは臨戦態勢を取る。

 

ガラガラガラ

 

「こん?アレクシア様!お気付きになられたのですね!良かったです~」

 

「貴女…イナリ!?まさか私を拐ったのが貴女だなんて」

 

「ち、違います~学園に用事があってその帰り道に喧騒が聞こえてきて…そしたらアレクシア様が誘拐されたって…話しが聞こえて取り敢えずその真偽を確かめようと思って

 

隠れて近づいたら丁度そこにアレクシア様がおられて…誘拐されたっていうからここにアレクシアがいたら狙われてしまうのではと思って…お運びしたんです!」

 

真摯な対応に必死に弁明しようとして腕をブンブンと上下に揺らし後ろの方で尻尾がなにやら面白いぐらいに荒ぶっているのを見て毒気を抜かれたアレクシア。

 

「分かったわ…貴女は私を助けてくれたのね。そして私のことを思って連れてきてくれた…ありがとうイナリ。」

 

「コンコ~ン、良かったです!あ!そうだ!アレクシア様ご飯食べましょう!美味しいそーめんを作ったんです!」

 

「そーめん?」

 

「はい!いきなり起きて食べるならすすりやすいですので!」

 

「…ねぇあいつはいないの?」

 

「ご主人様ですか?ご主人様はお出掛けしてまして一週間しない内に戻るとのことでお留守番しているのです!」

 

ふんすと握りこぶしを作るイナリの様子が可愛らしい。

 

そうしてそーめんを美味しく食べたアレクシア。

 

そして今の情勢を聞くとアレクシアが誘拐されシド・カゲノーは意識不明の重体…

 

「さてどうしたものかしら?巷じゃ私は誘拐されたことになってるし…かといってノコノコ出ていったら助けてくれたイナリが極刑になって不味いでしょうし…ポチの様子も分からないわね。」

 

「それでしたら暫くここにいるのはどうでしょうか!ご主人様が作った地下鍛練場もありますので隠れるにはもってこいですよ!シド様はクレア様がお見舞いに行っているそうです。」

 

「鍛練場?…そこで鍛練って何をしているの?」

 

「行ってみれば分かります!さぁどうぞ!」

 

と地下へと案内するイナリ。

 

そうして付いていくアレクシア。

 

ふとイナリの佇まいを見て

 

(何だろう…隙だらけに見えるけど…本当にそうなのかしら?)

 

「到着です!」

 

と地下に広大に作られた施設があった。

 

その施設の真ん中には大きな機械がありこんな広い部屋で何をしていたのか気になるアレクシア。

 

「ねぇイナリ見たところあの機械以外何もないわよ?どうやって鍛練するの?」

 

「実はこの真ん中の装置はご主人様が開発した重力発生装置なんです!自分にかかる重力を調整できるので身体に合った重力で鍛練して慣れてきたらまた上げての繰り返しですね!」

 

「そうなの?あんまりピンとこないわね。」

 

「それじゃあまずは…う~ん3Gぐらいにしましょう!」

 

と機械を弄ると…いきなり身体が重くなった。幸いアレクシアは地面に身体が叩きつけられることはなくそれでも立ち上がるのに苦労していた。

 

「な、なにこれ…こんなにキツいの…?」

 

「こんな風に重力を掛けられることなんて滅多にないことですから慣れないのは当然です!」

 

「イナリは平気なの?」

 

「はい!私で自己ベストが126Gぐらいですかね?」

 

「こ、これの42倍!?」

 

「まずは慣れることが肝心です!さぁ!アレクシア様レッツトライです~♪」

 

(こ、この娘物凄いこと言ってるわよ!?)

 

とイナリはそのままアレクシアの身体を伸ばしたりして身体を慣れさせようとする。

 

最初は生まれたての小鹿のようにプルプル震えていたが立ち上がる。

 

「こ、この程度…どどどどうってこと…ないわ!」

 

と言うので

 

「流石アレクシア様です~では5Gに上げてみま」

 

「ごめんなさい、嘘言ったわ…だからまだ上げるのは待ってちょうだい!?」

 

「こ~ん?」

 

(イナリに冗談が通じないわ!?見栄張ると大変なことになる…えぇと…取り敢えず今の私には三倍の重力がかかっているってことは…この前計ったときは…いくつだっけ…44、5ぐらいだったかしら…三倍ってことは…135キロの負担が掛かってる…まずはこの重力に慣れないと…)

 

「アレクシア様、まずは体内の魔力に集中をしてください!」

 

「え、えぇ…」

 

と体内の魔力に集中する。

 

「それを体内でポンプのように絶えず循環させてください。その時の魔力の量は多すぎず少なすぎず丁度良い案配を覚えてください。」

 

「ちょっ!?この重力でやるの!?」

 

「はい!いつも良いコンディションでいれるわけではないのです。なのでこういう逆境でやるのが良いとご主人様も言ってました!」

 

注イータは確かに言いましたが何も重力下でやれとは一言も言っていない。

 

「ポンプってどうやって循環させろって」

 

「ん~あ!そうです!アレクシア様手を繋ぎましょう!私がお手本で流してみるのでその感覚を覚えましょう!」

 

とイナリはアレクシアの手を握る。

 

イナリの手はぷにぷにと柔らかく何だか落ち着くアレクシア。

 

「それでは行きますね~」

 

と少量ずつ流していくイナリ。

 

身体中に回っていく魔力のお陰か先程よりも身体は軽くなってきた。そして何よりとても純度の高い魔力にアレクシアは驚きを禁じ得ない。

 

「今の感覚のようにご自身の魔力を巡らせましょう!」

 

「えぇ…」

 

(集中…身体に魔力を血液のように巡らせて…)

 

そうして拙いながらもアレクシアは段々魔力の扱い方に慣れていく。

 

「それじゃあアレクシア様このまま模擬戦をしましょう!」

 

とアレクシアへ剣を手渡すイナリ。

 

「あれ?イナリあんたの武器ってなんなの?」

 

「そうですね~剣も使えるのですが私的に一番合ってるのは~これですぅ♪」

 

とドスンと下ろしたのはこの前イータがシドに振りかぶっていた両刃のハルバードであった。

 

「……えっ!?」

 

「この間ご主人様が研いでくれたので切れ味は確かなので申し分ないです!さぁアレクシア様行きますよ~」

 

と振りかぶるイナリ。

 

「うぇっ!?」

 

この間シドが追いかけられた時に地面を破壊していたのを思い出し命の危機を感じたアレクシアは何とか避けるがズガンとやはり地面が抉れていた。

 

「やりますね!まだまだ行きますよ~」

 

アレクシアはこの時のことをこう振り替える

 

「悪意のない善意ほど怖いものはないって思い知らされたわ…あいつのやり方ってスパルタだけどこっちのことを考えてたし配慮があったけどイナリの場合私なら避けれるって信頼してるからなのか

 

全力なのかは分からないけど…滅茶苦茶心臓に悪かったわ…まぁお陰で三倍の重力に慣れるのに時間はそう掛からなかったわ…だって慣れないとイナリに真っ二つにされてしまうから…」

 

と遠い目をするアレクシア。

 

これが二日、三日と続いていき今では五倍の重力までは普通に動けるようになっていた。

 

「連日修行してるけど…ホントに強くなれてるのかしら…?」

 

「では試しに通常の重力に戻しますね!」

 

と重力を戻したイナリ。

 

「さぁ行きますよ!」

 

とイナリは振りかぶる。数日前のアレクシアなら間違いなく避けらない速さで仕掛けたがアレクシアは難なくかわす。

 

「身体が…軽い!?それに前まで見えなかったイナリの攻撃も見えるようになってきた!」

 

「それは全身に魔力を行き渡らせた結果目の方も強化されたからです!今のアレクシアさんは前よりも1.5倍ぐらいは魔力効率も良くなっている筈です!」

 

「そうなのね。こんな風に魔力を使うなんて知らなかったわ…」

 

「今日はゆっくり休みましょう!」

 

とお風呂も作られているのでアレクシアはそちらへと入る。

 

「はぁ…何だろう…誘拐されたと思ったらイナリに助けてもらって修行まで付けてもらった…学園だけじゃ分からないことばかりね。イナリには感謝しかないわ…」

 

一方のイナリはシャドウガーデン構成員へと定期連絡をしていた。

 

「はい…順調です。はい…えぇ。アレクシア様も良い感じで強くなってますね。あ!皆様とあと、シド様にもお伝えください。王国の秘宝は無事です。と」

 

そうして一通り報告し終えたイナリもお風呂へと入ることにした。

 

「こ~んアレクシア様お背中流します~」

 

「ごめんなさいねイナリお世話になってるっていうのに」

 

「いえこういうお世話するのが好きなので」

 

「…ねぇイナリはどうしてあいつといるの?エルフと獣人って関係があまりなさそうに思えるのだけど?」

 

「そうですね…私はご主人様とその母君に助けられました。そうしてご主人様と過ごす内にご主人様を放っておけないと思い一緒にいるんです。」

 

「助けられた…?」

 

「……私たち妖狐族は一夜にして…私以外滅ぼされたのです…」




今回で王女が二人いる状態が判明致しました!

囚われの王女?は今の状況を分析し機を待ちます。

そして匿われた王女はイナリに保護され更に強くなるために重力室にて鍛練を始めました。

見栄で3Gが平気というとイナリが容赦なくというか流石アレクシア様と更に上げようとしたので必死に止めました。

悪意のない善意は怖いものですね。

そしてイナリとの模擬戦ですが重力下でイナリは普通に動けてアレクシアは慣れない環境で苦戦…鬼畜ですね。

そうして慣れていく内に5Gなら普通に動けるようになったアレクシア。

魔力を隅々まで行き渡らせることも覚えあとは魔力配分ですね。

そしてお風呂へと入ることにしたアレクシアとシャドウガーデンへと報告するイナリ。

そう王国の秘宝とは匿ったアレクシア王女のことでした。

イナリもお風呂へと入りイータやベアトリクスとの出会いをアレクシアへ語ろうとするところで今回は終わりです。

イナリは妖狐族の生き残りが自分しかいないと思っています。原作、漫画など見てる方は察していると思いますが出会ったら感動のあまり泣きじゃくると思います。

次回はイナリの昔話やらから入ると思います。

そしてFGOでは遂にアーケードコラボが開催!

ティアマトは引けましたがドラコーは10連まわしてピック2が来るかもなので一度待ちですね。

明日は用事もあり投稿が厳しいと思うので多分土曜日になると思います。

今回も読んで頂きありがとうございました!

異世界食堂続編するなら 七陰+クレアなどで誰が先か?どの料理にするかはまた決めます…(イータは大体付いていくので除外します)

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