陰実の世界に転生したら武神だった件 のんびりしたいが姪っ子が活動的で何だかんだ手伝う内に組織で母と慕われるようになった。 作:生徒会長月光
それではどうぞごゆっくり!
私は妖狐族という獣人の村に産まれ落ちました。
獣人の里の多くは当時、大英雄シヴァが倒れたばかりで、獣人の国は戦乱の世だった。力のある部族は他の部族を侵略し、次の大英雄にならんと力を求めていた。
そんな中、同盟をより強固なものにしようとする動きが出るのは当然でした。
当時の私は尻尾は一本しかなくて…ひ弱でいつも襲撃に怯えていました…
そんな私にも友人というか敬愛するお人がいました。
村唯一の三本尻尾の狐様の娘であるユキメ様で私にとって憧れの人でした。
ユキメ様は同じ妖狐の私に色んなことを教えてくださいました…とても綺麗で優しくて尊敬する方でした。
ある時同盟の強化ということで村唯一の三本尻尾の娘であるユキメ様と、大狼族という獣人の族長の息子である月丹様が婚約することになりました。
月丹様とユキメ様はとても仲の良くて月丹様も遊びに来る私に良くしてくれました…
お二人と一緒にいられる時間は至福の一時でした。
でもそんな時間は一夜にして終わりを告げました…
妖狐族と大狼族の村は、たった一夜にして滅ぼされたのです。
村は血で染まり、焼き尽くされた。
私はその時咄嗟に深い池に飛び込んで深い水底の丁度空洞になる部分に逃げ込みました。
父と母は私を庇って亡くなりました。母に生きてと最後の言葉を掛けられた私は生きなければと必死でした…
1日程たち私は水底から出ると村にはもう…何もありませんでした。
周りを見ても沢山の妖狐族と大狼族の亡骸ばかりで…ユキメ様の母君も…帰らぬ人となっていました…
ユキメ様と月丹様のことも必死で探しましたが何処にもおらず…私は一人ぼっちになりました。
それからの私は母からの生きてという言葉だけを支えにして遠く…遠くへと逃げました…
でも…ひ弱な子供に生きていくための術など持ち合わせている筈もなく…
私は弱ったところを奴隷商に捕らえられ…売り物にされるところでした。
私は…一人ぼっちなら死のうと何度も考えました。でもその度に母の言葉を思い出します…
そしてあるところへ引き渡されることの決まった私。
寒くて…暗くて…怖くて…どうしてこんなに冷たいんだろうって呪いました…
そんな時でした…ご主人様とご主人様の母君に助けられたのは。
なんの関係もない私をお二人は助けてくれて…温かいご飯と温かいお風呂…温かい寝床を私に無償で与えてくれました。
ご主人様は特に私の尻尾を撫でたり頭を撫でてくれました…私を安心させようとしてくれてたんです。
それから私は…助けてくれたご主人様のお役に立ちたいと今までの自分を変えようとご主人様の母君から色んな武器の扱い方などを学びました。
一緒に暮らす内にご主人様のことも分かってきて…人の生活を良くしようと研究を続けている優しい方で、でも研究に熱中して倒れたり…とお世話する内に打ち解けられて今に至ります。
ご主人様は私にとって恩人なのです。
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「所々はしょっている所もありますがこんなところです。」
「あんた苦労したのね…グスン…あいつ滅茶苦茶良いやつじゃないの…それにあいつの母親から教わったのね物凄い努力したのね…ズビィ」
とアレクシアは感激したのか凄い泣いている。
「あはは…頑張ってこれたのもご主人様たちのお陰なんです。ベアト様にも良くして頂いて…」
「そうなのね。ベアト様……え?ベアト様?………ねぇイナリ…そのベアト様ってまさか…武神にして食神でもう一人の蒸気機関の母って呼ばれてる人じゃないわよね?」
「………」
「………」
二人とも暫く固まってしまい数秒の沈黙が辺りを支配した。
「そ、そそそそそんなことはああああありせんよよよよよよよ!?」
「いや動揺しすぎよ。何だが落ち着いちゃったわ。あの武神に娘がいてそれが天才発明家になったのね。武神の娘として厳しい訓練を積んできたのでしょうね。私なんかじゃ想像も出来ないぐらいに…」
「えっと…アレクシア様、ご主人様には内緒にしてください…言ったことを言われてしまうと…」
「言われてしまうと?」
「尻尾を油揚げにされちゃいます~」
(んなあほなことあるわけ…いや発明家だからホントにやりかねないわね…)
「分かったわ。言わないで上げるわ。だからもう少し修行に付き合って頂戴。」
「はいです!」
とアレクシアはそのまま風呂上がりに重力室にて座禅というものをする。
イナリ曰くこうすると己の内と向き合うことが出来るかららしい。
余計なことを考えているとなにやらはたき棒のようなもので肩を叩かれる。
雑念を抜いて己と向き合う…
段々と流れるような感覚が分かってきた。
今は王女だとかそういう考えは捨てる…この流れを…掴まないと…
そうして数時間同じ体勢でいたところにパァンと手拍子が
「アレクシア様今日はここまでにしましょう。」
「イナリもう少しだけ…」
というアレクシアだが体勢がふらふらであった。
「慣れないことをするといつもより身体は疲れてしまいます…ベアト様やご主人様も良く動き、良く学び、良く遊び、良く食べて、良く休む。そうした日々の積み重ねが己を作ると言っていました。」
「武神様の言葉…」
「それに身体を休ませることも修行の一つだとご主人様は言います。ただ身体を闇雲に酷使し続ければ何処かで限界というものは来てしまいます。
だからこそ休ませて身体のケアをする。そうしてまた修行して身体を休ませる。その繰り返しなんです。」
「……」
「アレクシア様はどなたか勝ちたい人がいますね。」
「えぇ憧れて…いつか越えたい人がいるわ…でも私に」
「アレクシア様、敵に勝つことというのは実はそんなに難しいことではありません。だって極論その人より強ければ良いだけです。
重要なのは己に負けないこと…」
「己に…負けない…」
「自分の中にある弱い気持ち…恐れ、不安…様々な物が自分を蝕みます。それにどれだけ耐えて向き合い付き合っていくか。
それが自分との戦いです。それは死ぬまで終わりはありません。
だからこうして雑念を払い心をスッキリさせるのはとても良いことです。
今のアレクシア様…前よりも輝いて見えます!」
「…ありがとうイナリ…今までの私って難しく考えて色んなことを抱えて…自分の気持ちに向き合ってなかったのね…がむしゃらに前にだけ進んで立ち止まらずに…
今まで意地張って…私は私…アレクシア・ミドガル。姉を越えてミドガルの…王国の行く末を見届けたい…!」
「その意気です!」
「ふぅ…イナリ、明日は休むわ。ここから出られないから何か暇を潰せるかしら?」
「でしたらご主人様が置いていった漫画などをどうぞ!」
「読ませてもらうわ。」
とアレクシアは次の日を休むことにした。
彼女の魔力は酷使され続けていたが休んだことで修行前よりも新鮮な魔力が身体に循環され始めて修行前と比べて2割程魔力が増えたようである。
そうしてアレクシアは前回来たときの続きの漫画を読むことにした。
各々の人が抱える苦悩…人柄、歓喜…それらが詰まっていた。ふと横にあったもう一冊に目を奪われた。
それは少し考えられない人と神との戦い…人の武術が神々を越えるようなこと。
そして史上最強の
「アレクシア様?ご飯ですよ~」
「え?あぁイナリ。もうそんな時間だった?」
と熱中して見ていたアレクシアはイナリの声で我に返る。
「はい、本日はスタミナステーキ丼とデザートにマジックタルトを用意しております!」
「ありがとう、頂くわ。」
そうしてイナリの作った料理を食して体調、コンディション共にベストな状態となったアレクシア。
そうしてまた1日が過ぎようとしていた。
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シドは無粋な招待状を片手に中庭へと来ていた。
そこには騎士団の服を着た者たちがいた。
「へっへっへお前も運がねぇな。折角助かったっつうのに殺されちまうなんてな!」
「てめぇがどこで名前を知ったかなんて些細なこと…!」
「悪く思うな小僧…これも我ら教団の」
ためにという言葉が言い終わらぬ内にその者の首と胴は分かれていた。
「ヒッ!?な、なん」
「耳障りだ。」
そうしてシドは男へと近づく。
「夜が明ければ……騎士たちの死体が見つかる」
「そ、そうだ、夜が明ければてめぇは終わりだッ……!」
男は地を這い、シドは血の跡を歩く。
「だが何も心配する事はない」
それは一瞬。
気づくと、男の背後にシドがいた。
「ひぃッ!」
シドは右足を一閃。
「夜が明ければ……総ては終わっているのだから」
男の首が宙を飛んだ。
血の飛沫が舞う中で、シドが振り返る。
学生服姿のシドはそこに居なかった。
そこに居たのは全身に漆黒を纏ったシャドウ。
漆黒のボディスーツに漆黒のブーツ、その手には漆黒の刀を携えて、漆黒のロングコートが風になびく。
コートのフードを深く被り、顔の上半分は影に隠れ下半分だけが光に当たる。
その顔も奇術師の仮面に覆われて、素顔が覗くのは仮面の奥の赤い瞳だけ。
ベータは凛々しくも美しいその姿に気絶しかけ、慌てて胸の谷間から自筆の『シャドウ様戦記』メモを取り出しシュババババっとスケッチする。
スケッチの隣に本日のシャドウ様語録を付け加え完成。その間、僅か5秒。
そしてド派手な破砕音が鳴り響く。
「賽は投げられた…ベータ、王国の秘宝を頂きに行く。」
「はいっ!」
そうしてシャドウとベータの二人は襲撃の最中ある目的のために匿われている王女のいる方向へと向かうのであった
今回はここまでになります。
イナリの昔話…原作、漫画にて登場する白き塔の支配者で無法都市と呼ばれる場所の主に色町をしているユキメのことを慕いユキメと決別する前の月丹のことも慕っていた。
故に彼女は己の故郷を滅ぼしたのが月丹を発端とすることを知らずディアボロス教団が関わっていることだけは知っている。
再会した時どうなるかですね。
逃げるイナリは身体に痣が浮かび悪魔憑きとして捕まり教会へ移送されそうだったところをたまたまベアトリクスとイータに助けられた。
ユキメのところの詳しい年代が分かりませんが今作のイータはベアトリクスに七陰の中で最初に助けられているので一緒に行動してる分には可笑しくないと思ってます。
イータは怖がるイナリを抱きしめたりと安心させようとして、イナリもそんなイータになつきご主人様と呼ぶように。
そうしてベアトリクスの元で修行していく内に尻尾も四本に増えてまだまだ強くなっています。
そしてアレクシアにベアトリクスが師匠であることやその関連でイータも娘だとバレてしまいましたがアレクシアは秘密にするとのこと。
そしてアレクシアも徐々に強くなっていき鍛練ばかりなアレクシアをイータは休むのも修行の一つだと諭しました。
実際ドラゴンボールの亀仙流の教えを受けた悟空などは強くなっているので参考にしてます。
そしてアレクシアは落第騎士の続きを読み込んでいるとふと気になった本がありそれを見ると終末のワルキューレであり神vs人のガチンコバトルで全13回戦ある中の第三バトルの佐々木小次郎という史上最強のルーザーの存在を知りました。
剣士として彼ほど負け続けても尚前へ進み続けた者はいないのではないですかね?
負け続けたという意味ではめだかボックスの球磨川も当てはまりますね。
そうして体調。魔力が万全となったアレクシア。
そしてシドの方は呼び出したシドを拷問した奴らと監督するディアボロス教団の者を瞬殺。
そうして襲撃は始まりシャドウたちはイータのお店へと向かうのでした。
次回はそんなシャドウの話しになります。
お気に入り、評価、感想いつもありがとうございます。
今後とも遅くならないよう更新していきます。
今回も読んで頂きありがとうございました!
異世界食堂続編するなら 七陰+クレアなどで誰が先か?どの料理にするかはまた決めます…(イータは大体付いていくので除外します)
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