陰実の世界に転生したら武神だった件 のんびりしたいが姪っ子が活動的で何だかんだ手伝う内に組織で母と慕われるようになった。 作:生徒会長月光
アレクシア?も動き出し本格的な戦闘は次回に持ち越しとなります!
それではどうぞごゆっくり!
王国に破砕音が鳴り響き町の者たちは何が起きたか分からず戸惑う中で屋根を駆ける二人の影
その二つの影は天才発明家イータの店へと降り立った。
「シャドウ様、ここは私が…」
「いや僕がやろう。幸いイナリならばこちらの事情も知っている。スムーズに事も進む。」
そう言いながらガチャと開ける。
「こん?どちら様ですか?今日の営業は終了してます~」
と此方へと来るイナリ。
「イナリ、時は来た…」
シャドウは自信たっぷりに言うのだがこの時のシャドウはあることを失念していた。
「?…………新聞勧誘は間に合ってますぅ~」
とそのままシャドウが開けたドアを閉めてしまうイナリ。
「……………………way!?待て待て待てイナリ僕だ!僕だぞ!?」
とまた扉を開けるシャドウ
「はい…?僕僕詐欺も間に合ってますぅ~」
と寝ぼけ眼で言うイナリ。そうシャドウはイナリが若干うっかりなことを忘れていたのだ。
この時のシャドウは仮面もしていたのでイナリも分からずにいたようであったのだが予想外過ぎてシャドウも焦る。
「イナリどうしたの…?」
とアレクシアはイナリを心配して奥から出てきた。
「ふむ…アレクシア王女よ。突然だが共に来てもらえるか?」
仕切り直しにアレクシアへ語り掛けるシャドウ。
「誰よあんた?新手の勧誘?今時流行らないわよ。」
「違いますアレクシア様~僕僕詐欺さんです~」
「詐欺師ではない。我々は陰に潜み陰を狩るもの。」
「アレクシア王女…貴女は王国で起きていることに疑問をお持ちではありませんか?」
とベータは少し声を変えてアレクシアへと語り掛ける。
「そうね。何だが私は誘拐されたことになってるし…良く分からない事が連続しているわね。」
「そうだ。王国の次代を担うだろう貴殿に見せたいのだよ。この国…いやこの世界が隠してきた闇へと葬られてしまった真実の一端を。それに貴殿にとっても悪いことではない。」
「…どう言うことよ。」
「既に分かっていることでしょう。このままここにいたとしてバレてしまえばそこの狐の娘は王女誘拐の疑いで極刑となってしまう。しかし我々と来ればその娘が拐ったという事実は有耶無耶に出来る。例え拐っていなかったとしてもです。」
そうアレクシアがいくら誘拐されていないと言い張ろうとも首謀者も見つからない状態ではイナリが拐ったということになってしまう。
故にシャドウとベータはアレクシアの良心を利用する。
「確かにそうね。いくら天才発明家イータ・ロイド・ライトの助手だとしてもイナリの身が危ない…
良いわ。付いていってやろうじゃない。
くだらないことなら只じゃおかないわ!それとイナリの身の安全も誓いなさい!」
「良かろう。武神にして食神たる偉大な功績を持つベアトリクスに誓おう。」
「?どうして武神の名前に誓うのよ。」
「それは彼女が成したあることが関係している。それはこれから行くところで説明しよう。」
「あ、あのアレクシア様…」
「良いのよイナリ。そろそろ出ないと行けないって思ってたから。それに色々ともてなしてくれた貴女が極刑になるなんてあってはならないわ。」
「あ、あの!僕僕詐欺さん!」
「違う…我が名はシャドウ。陰に潜み陰を狩るもの…そしてシャドウガーデンを治める者。そして彼女は我が組織の幹部七陰の一人堅実のベータ。」
「七陰…幹部が7人いるってことね…大々的な組織ね。隠れていたのならどうして今頃表に出てきたのよ。」
「時代とは常に変動するもの。何故貴殿が狙われたのか?奴らは濃い英雄の血…即ち王族の血が狙い」
「血って吸血鬼じゃないんだからそんなもので」
「そんなものこそが奴らにとって必要不可欠なものなのだ。」
「取り敢えずこれ以上聞けば戻れなくなってしまうので早々に行きましょう。巻き込みたくなければ…」
「…!…そうね。」
「アレクシア様…!」
「いいの。大丈夫よ。全部終わったら必ずまた来るから。」
「…はい…!美味しいご飯でもてなします!」
「ふふ…ここはご飯屋じゃないでしょ。でもありがとう。」
そうして轟音鳴り響く中アレクシア王女を担ぎ上げシャドウとベータは魔力を辿り向かう。
「…ご武運を…では私も向かわないと…」
そうしてイナリはアレクシアが去りスライムボディスーツに身を包み闇夜を駆ける。
ーーーーーーーーーーーーーー
破砕音の響く中で…アレクシア?は目を覚ます。
「ふぁぁ~漸くね。待ちくたびれたわ。」
「ちくしょう、ちくしょう!!」
白衣の男が勢いよく扉を開けて入ってきた。
「ごきげんよう」
「あと少し、もう少しなのに!!」
明らかに楽しんでいる様子のアレクシア?の挨拶を白衣の男は無視する。
「や、奴らが、奴らが来やがった!! お、お終いだ、もうお終いだ……!」
「諦めなさい、抵抗は無駄よ。私の拘束解いてくれれば、あなたの命を助けてもらえるよう頼んでみるわ」
とアレクシア?は優しく微笑む。。
「や、奴らが、見逃すものか……!!み、皆殺し……皆殺しだっ!!」
「…えぇそうよ。皆殺しするに決まっているでしょう?命を冒涜して悪魔憑きの娘たちにしてきたことを思えば。因果応報というやつよ。」
「は?」
バリンという音を立ててアレクシア?を拘束する魔封じの錠は簡単に外れた。いや弾けとんだというべきだろう。
「な、何故だ!?魔力は封じてた」
言葉を言い終わらぬ内に研究者の意識は永遠に閉じた。
「全く…良く眠れたわ…ホントこれでやっかいごとが増えてたらどうしたものか。まずは」
と身体をバキバキと伸ばす。
そしてそのまま手刀で檻を叩き折り隣の部屋に拘束されている悪魔憑きの少女の元へ行く。
「待っててちょうだい。今助けるわ。」
そうしてそのまま魔力が悪魔憑きと化した少女を包み込み
そこに黄金のような波動も共に放出され彼女に投与されていた薬剤なども分離しそして数分するとそこには灰色っぽい髪の少女の姿が。
アレクシア?は少し驚くがまずはここを出ることが先決と背中に背負い、
「いたぞ!脱獄しているぞ!逃がすな!」
と看守がいたので遠くから看守の首をなぞらえるように素早く動かす
すると次の瞬間看守の首と胴は分かれていた。
そのままミスリルソードを拝借するアレクシア?
「…まぁアレクシア王女の振りをもう少ししておきましょう…」
と気軽に言うと次々にやってくるディアボロス教団の研究者たちを一太刀で葬っていくアレクシア?
そうしてあらかた葬り終わりそのまま出ようとするとコツコツという音が響き渡りそして
「勝手に逃げられては困るな。」
飛んで火に入る夏の虫が来た。
ーーーーーーーーーーーーーー
一方のシャドウたちは驚異的な速さでディアボロス教団のアジトへと辿り着いていた。
途中あまりの速さにアレクシアが悲鳴を上げたがシャドウは気にせずスピードを緩めることはなかった。
「あ、あんた!?どれだけの速さよ!少しは私の安全も考えなさいよ!」
「善処する。」
「善処ってちょっと!」
「ここですシャドウ様」
「無視すんな!って…なにここ」
とアレクシアは大小ある檻のある場所だということに気が付いた。
そしてそこから覗く怯えを含んだ眼差し…
「ば、化物…?」
「否、化物ではない、彼女らは列記とした一つの命だ。」
「どう言うことよ。」
「アレクシア王女、貴女は悪魔憑きのことをどれぐらい知ってますか?」
そうベータはアレクシアへ問い掛ける。
「悪魔憑きって不治の病である日、体の一部に突然と痣が現れ、やがてその痣は全身に広がり肉体は腐り落ちてしまうというのが悪魔憑きと言われて発症したら
金銭を見返りとして直接教会に差し出されるか、商人に売られてそれを経由して教会に差し出されるって聞いたことがあるわ。」
「だがそれは表向きだ。奴らは悪魔憑きを実験と称してあらゆる拷問、薬の投与、人体実験に使用しその力を我が物に使用とする者たちの集まりだ。」
「…それが本当だとしても悪魔憑きをどうにかする方法なんてないでしょう。治療する術があれば不治の病なんて言われないわ。」
至極全うな意見を言うアレクシア。
「その通り。昔とある方法を試せないかと一人のエルフの魔剣士が立ち上がった。」
「何を言って…」
話しが脱線したように話すシャドウに困惑するアレクシア。
「そのエルフは奴らのアジトへと侵入し次々と悪魔憑きを保護していった。」
「保護したって…そんなことしたって悪魔憑きの」
「そして保護した悪魔憑きを…見事に治療して見せたのだよ。」
「……あり得ないわ。不治の病を直したっていうの?」
にわかには信じられない話しだ。
「あり得ないことなんてない。」
とベータは檻の中に閉じ込められた悪魔憑きの元へと近寄り辺りに眩い光が溢れる。
その光景をじっと見守るアレクシア。
「だってこうして悪魔憑きの娘たちを…救えるのだから。」
そうして暫くするとそこには小さな幼子の姿が
「…うそ…」
「これは現実だ。そしてエルフの魔剣士はその技術を他の者へと教え今も奴らと一人戦い続けている。」
「…だ、誰なの…そのエルフって」
「…それこそが現代のエルフの憧れであり人は彼女を武神にして食神と呼ぶ偉大なお方。」
「武神…ベアトリクス…!」
「そうだそれこそが彼女の秘匿された偉大な功績。彼女は悪魔憑きたちの希望なのだ。闇に葬られ深く深く沈み込んだ絶望に浸る者たちに光を与える者…聖教の女神に祈ろうとも助けられることなどない…ならば武神にこそ祈りを捧げるべきなのだ。」
そう言っている間にベータ以外の者たちが現れ次々と悪魔憑きを保護していく。
「…保護した娘たちは…どうするの?」
「それを聞いてどうするという。貴殿には力がない。人を動かす力、財力、純粋な力…それらがなければ立ち向かうことなど出来はしない。」
「それは…」
言い返すことなどアレクシアには出来なかった。今まで王族として生きてきて政治といったものなどは多少出来ても力は姉に及ばない。
「奴らは自分達にとって不都合な真実を全て闇に沈め我が物のように世界は自分達を中心に動いていると思っている。
だが我々はこの世界を生きている。それぞれが己を中心として生活し今を必死に…生きているのだ。
それでも奴らは光の生活を脅かす!」
アレクシアはいつの間にかシャドウの言葉に引き込まれていた。彼の言う奴らというのがどれだけ大きいのか分かっていてそれでも宣言している
「だが闇に沈む真実もあれば光指す真実もある。真実を闇に沈め続けるというのは相当体力がいる。
奴らも全ての真実を沈めきれない。何故なら悪魔憑きを、治す方法を我らは得たのだ。
その一瞬でも浮かび上がった真実を逃さず、白日の下に引きずり出す!!!それが我らシャドウガーデンのやるべきことだ。」
そう力強い言葉を投げるシャドウ。
ベータはその言葉を一言一句シャドウ様戦記へと書き記している。
「…今よりも強くなれるのかしら…」
「アレクシア王女…貴殿は真実を知った。その上でどうする?」
「私は…」
「…焦り答えたものなどより熟考した己の願いを見つけるが良い。そのブレない信念が出来たとき我々との繋がりは出来よう。」
そうしてシャドウは再び歩きだしベータもそれに続く。
そうしてアレクシアもその後に付いていくと剣閃の激しい音が響き渡る。
そうして辿り着いた先には幾度も剣戟をぶつけ合いながら吹き飛び息も絶え絶えなゼノン・グリフィを…少女を背負いながらもアレクシア王女そっくりの何者かが不敵な顔で見下ろす姿であった。
今回はここまでになります。
シャドウたちは、イナリの元へ参上したものの、イナリは若干寝ぼけていたせいかシャドウだと気付かずに扉を閉めてしまいました。
イナリのうっかりのことを忘れていたシャドウだったもののアレクシア王女が話し掛けてくれたお陰でそのまま会話しともに連れていくことに。
このままアレクシアがイナリの所へいると誘拐容疑が掛けられてしまうので丁度良さそうに去りました。
目がしゃっきりしたイナリもスライムボディスーツを身に纏い何処かへと向かう。
そしてアレクシア?も動き出し研究者の男を一撃で仕留め魔力封じの枷も破壊して隣の部屋の悪魔憑きの少女を助け出しました。
なので少し顛末が変わることに。
なので代わりの敵を用意致します!
詳細は次回以降に。
そして飛んで火に入る夏の虫が登場。
シャドウはアレクシアに悪魔憑きの実態を見せ教団の所業を見せました。
武神ベアトリクスの偉大な功績を明かしましたが彼女とシャドウガーデンの直接的な繋がりはないように気を遣っています。
実際は関与どころか運営してますからね。
アレクシアへと語り掛けたシャドウはアレクシア?の待つ場所へと向かいアレクシアと共に見たのは息も絶え絶えなゼノンとそれを見下ろすアレクシア?の姿でした。
次回は飛んで火に入る夏の虫が登場したところになりそうです。
そしてマザーこと、転生ベアトリクスにも久しぶりにスポットを当てようと思います。
いよいよクライマックスも近付いてきた王女誘拐編。
結末をお楽しみに!
感想、お気に入り、評価ありがとうございます!
お気に入りも600を越えてとても嬉しいことです。これからも精進していきます!
次回も遅くならない内に投稿出来るようにします!
今回も読んで頂きありがとうございました!
異世界食堂続編するなら 七陰+クレアなどで誰が先か?どの料理にするかはまた決めます…(イータは大体付いていくので除外します)
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