陰実の世界に転生したら武神だった件 のんびりしたいが姪っ子が活動的で何だかんだ手伝う内に組織で母と慕われるようになった。   作:生徒会長月光

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今回でラウンズとの戦いは終わりとなりアレクシア誘拐編はエピローグへと向かえていきます!

マザー最大火力をどうぞお楽しみに!

それではどうぞごゆっくり!


王国に巣食い王都を侵す毒の怪物を討伐するため母なる者は圧倒的な爆発を起こし王都の危機を救い姉妹を隔てる陰を月の光が照らし晴らす

時は少しだけ遡る。

 

ナイツ・オブ・ラウンズ八席が奥の手を出し毒の怪物、ポイズンデビルと化し王都を毒の猛威が襲いシャドウガーデンNo.2マザーは切り札の一つを切ることにした。

 

「ポイズンデビルがどんどん王国に迫っている…」

 

「あの巨体が歩くだけで王都はダメージを負っていく。幸いなことにまだ水源に毒が混じっていないことね。」

 

「野放しに出来ない…けれども…私たち騎士団はあれに対抗できる手段が悔しいですがありません。」

 

「マザーならばどうとでもなるわ。さてちょっと気を引き付けないといけないわね。」

 

「何処へ行くんですか?」

 

「少し引き付けて動きを止めるわ。でないと更に被害は出るでしょう。」

 

とアルファはアイリスを置いてポイズンデビルへと向かう。

 

一方のマザーは魔力を限界以上に取り出した大きめの弾丸に込める。

 

暴発しかねないほどの密量をマザーは更に込める。

 

その間に進軍するポイズンデビルを遠距離からスライムソードを鞭へと変えて足払いさせ転倒させる。

 

「ありがとうアルファ。あと…一分お願い。」

 

「任せてちょうだい」

 

と短くも長い一分が始まる。

 

アルファに気付いたポイズンデビルは本能からか手近な者へと攻撃をし始めアルファは毒という液体のためスライムボディスーツと混ざると危険だと認識しかわし続けアルファは己の波紋を高めて

 

緋色の波紋疾走(スカーレットオーバードライブ)!!」

 

炎の性質を持つ波紋疾走をそのまま鞭へと注ぎ込み毒が引火する性質だったようで爆発を巻き起こす。

 

残り40秒…

 

しかしそれでもポイズンデビルの歩みは止まらず更に毒を散布する。

 

それら全てに緋色の波紋疾走による引火で爆発させ視界を一時的に奪う。

 

残り30秒…

 

ポイズンデビルは腐蝕液による酸を吐き出し建物を尽く破壊していく。あまりの毒性の強さゆえに土壌にも汚染し始める。

 

そんな中で子供が逃げ遅れているのがアルファの目に映り込む。

 

今にも腐蝕毒が襲い掛かろうとしているのが目に入りアルファは全速力で子供を守ろうと間へ入りスライムスーツを咄嗟に壁とすることで毒を防ぐが追撃とばかりに大量に降り注ぐ。

 

子供に覆い被さり少しでも子供に毒を浴びせないようにアルファは庇う。

 

がそれをアイリス王女が自身のコートを盾にして防ぐ

 

数瞬しか持たなかったがアルファにとって数瞬あれば充分

 

アイリス王女と子供をその間に救出する。

 

「アイリス王女無茶をするものではないわ。下手をすれば死んでいたわよ!」

 

「私は王女です。国民の生活を守る義務もありますし…何より我が国の民を助けようとする者を見て見ぬふりをして助けないなど私はしたくありません。」

 

「そう。ならこの子をお願いするわ。もうすぐ準備も出来るでしょうから。」

 

残り10秒…

 

そのままアイリスは近くの騎士団員へ子供を預け戻る

 

5秒…

 

アルファは目の部分を狙い波紋を幾度となく流し込む

 

3秒…

 

眼球を焼かれる痛みで動きが鈍る。

 

1…

 

「ありがとうアルファ…アイリス王女も…決着を着けましょう。」

 

そういうマザー手の内に莫大な魔力を込めた弾丸が生成されていた。

 

マザーはポイズンデビルへと近付いていく。

 

そして己の中で波紋を練り上げ魔力で身体特に足の骨格を極限までコーティングする。

 

その時マザーたちの後ろで極小の大爆発が巻き起こった。

 

夜空に光の紋様が刻まれ、王都が青紫に染まった。

 

遙か遠くから……爆風が遅れて王都に届き、雨雲を吹き飛ばし、家屋を揺らし、大地を揺らし、通り過ぎた。

 

その威力にポイズンデビルも釘付けになり収まった瞬間に出来た隙をマザーは見逃さずポイズンデビルの真下へと加速し

 

「…往生しなさい…!!!」

 

と弾丸を一度蹴り上げポイズンデビルの体内へと打ち込み緋色の波紋疾走を足へと集中させて最大威力で再度蹴り上げる!!

 

「す、凄い!あの巨体を打ち上げるだなんて!?」

 

「アイリス王女!衝撃が来るわよ!何かに掴まりなさい!」

 

そうして上空高くまで打ち上げられていくポイズンデビル。

 

その様子は今しがたアイ・アム・アトミックサンライズオーバードライブを放ったシャドウ、アレクシア、ベータ、イータも吹き抜けとなった跡地で見えていた。

 

「あれは…マザーか?」

 

「何か飛んでいっているようですね…?」

 

「え?…本当ね?どうして」

 

「全員対衝撃体勢取りなさい!それか何かに掴まるのよ!」

 

目に身体強化を集中させていたイータは飛んで行く物体の体内にある莫大な魔力の弾丸があることが分かりそれが母ベアトリクスに聞き周りで唯一それの威力を目撃したことがあったためこの後に起こることを理解していた。

 

「い…ミスト?何をいって?」

 

「母様の…マテリアル・バーストよ!!」

 

「マザーの切り札の一つか!?」

 

と慌てて何かに掴まるイータたち。シャドウもマザーから切り札として持っているものというのは聞きイータの慌てようから尋常ではないものだと判断した。

 

そうして空高く登っていくなかで体内へと打ち込まれた弾丸に込められた魔力が一斉に分解を起こしていき…弾丸という質量が純粋なエネルギーへと分解…変換されていき…

 

音が消え上空は朝になったのではないかという錯覚を起こしかねない程の閃光と轟音が響き渡った。

 

遥か上空で発生した衝撃波が遅れて王都へと届く。

 

「…な、なんという!?もし王都の中心で放たれていれば…」

 

とアイリスは血の気が引くような思いをする。

 

「だからこそマザーは遥か上空へとあれを蹴り飛ばしたの。王都を自身の力で壊滅させないようにと。」

 

そうして閃光が収まる頃には王都を襲った怪物は跡形もなく消滅し王都は救われた。

 

「終わったわね…」

 

「えぇ…流石だったわ。シャドウも目的を達成したみたいだし…後は貴女たちに任せるわ。」

 

とアイリスへと話し二人はその場を去ろうとする。

 

「ま、待ちなさい!貴女たちは何者なのですか!」

 

「我らはシャドウガーデン。陰に潜み陰を狩るもの…そして闇に沈む真実を拾いあげる者。」

 

「シャドウガーデン…私たち騎士団にとって不明瞭な組織です…しかし…王都を救っていただいたこと感謝します。」

 

「成り行きというもの…気にしなくて良いわ。」

 

「これだけは教えてほしい…貴女方は…王国に仇をなすものでしょうか?」

 

「それは貴女が決めること、私たちは悪を許さず理不尽に苦しむものを少しでも減らすべく戦う者…それだけよ。」

 

「アイリス王女…先程の爆発の方へ行くと良いわ。多分貴女の探しものが見つかるでしょう。失う前に行って上げなさい。そして良く話しをすることよ。」

 

とマザーとアルファは今度こそ姿を消すのであった。

 

「探し者…アレクシア!待ってて今行くわ!」

 

とアイリスも先程の爆発の方へと走り出す。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「マザーの切り札…途轍もないな。何を起こしたのかは後で聞くとしよう。」

 

「王都で放たれたらこの国全てが吹き飛ぶから相当な威力よ。昔に海上で使って津波が押し寄せて大変だったのだから。」

 

「太陽のように眩く光る天上の光…流石です!」

 

「…それであんたらはどうするのよ。」

 

「言ったであろう。我らは陰に潜み陰を狩るもの。陰に消えるのだとも。」

 

「そう…何だか色々あった一週間だったわ。でも…少しだけ…楽しかったのも事実…ねぇ貴方たちはこれからも戦い続けるの?」

 

「無論だ。この世に光を脅かす者がいる限り我らの戦いは終わらぬ。だがそれでも我らは前へと進む。」

 

「案外真っ直ぐなのね…ほらさっさと行きなさい。騎士団来たら捕まるわよ。一応恩人だから今回は見なかったことにするわ。」

 

「さっさと帰るとしましょう……色々とやらないといけないことは山積みだもの。」

 

「…というか貴女はいつまで私の格好してるのよ」

 

「細かいことは良いのよ……これからも精進なさい。貴女の剣の完成形は見たのでしょうから……後は目指して自分だけの剣を極めなさい。剣の道に終わりはない…挫けそうになったら初心を思い出しなさい。」

 

とミスト…もといイータはアレクシアの頭を撫でながら言う。

 

「こ、子供扱いしないでちょうだい…!」

 

端から見ると妹を励ます姉のような感じだ。

 

「では行きましょう…シャドウ様」

 

「また我らの道が交差するのならば相見舞えることもあろう。ではまた…因果の交差する彼方で」

 

そうしてその場にアレクシアを残しシャドウたちは跡形もなく消えるのであった。

 

「本当に陰のように消えた…悪魔憑き…ゼノンの言ったディアボロス教団…闇に沈む真実を光に晒す…シャドウガーデン…シャドウに七陰…それに…」

 

アレクシアはシャドウの剣を思い出す。

 

とても綺麗で愚直なまでに鍛練してきただろう剣

 

アレクシアは思い出すように剣を振るう。

 

いつかその剣筋へと至れるように…

 

幸いどうやらあのミストが言うには私は努力の天才らしい…ならこれからも地道に積み重ねていこう。そしていつか私だけの真実を見つける。

 

「アレクシア…っ…アレクシア…」

 

自分を遠くから呼ぶ声が聞こえた。そして

 

「アレクシア!」

 

「アイリス姉様…!」

 

ここ最近ずっと話しをしていなかった姉妹は

 

「ごめんなさい…アレクシア。遅くなってしまって…」

 

「姉様…ご心配お掛けしました…」

 

「貴女が無事で本当に良かった…良かった……!」

 

「姉様…ただいま…」

 

「おかえりなさい…アレクシア。」

 

と姉妹二人を隔ていた陰のわだかまりを月の光が照らすように晴れるのであった。




今回で王女誘拐編は終了になります!

転生ベアトリクスの切り札の参考にしたのは魔法科高校の劣等生でのマテリアル・バーストを参考に開発した物。

本来のマテリアル・バーストは質量を消し去って、そこに「質量相当の高エネルギーが存在する」空間を出現させる。この膨張する空間に触れた物質は激しく振動し、加速され、燃焼、融解、蒸発、崩壊、爆発などの変化をもたらす。

これをベアトリクスは魔力というエネルギーを無理矢理弾丸へと注ぎ込み莫大な質量にしその圧縮された魔力が元に戻ろうとする動きが発生することにより擬似的なマテリアル・バーストを再現した。

弾丸も特注で魔力の伝導率が驚くべき90%伝えることが出来るからこそ出来る芸当。

シャドウのアトミックと違う点は少しタメが必要になること。しかし何もこれが弾丸でなければならないという理由はなく魔力伝導率の高い剣でも良い。

そして原作よりもアイリス王女のシャドウガーデンを見る目が好意的です。

まぁ目の前で死にそうな子供を庇ったり騎士団を治療したり王国を救うなどしているのもありますからね。

そしてアレクシアも自身の目指す剣の完成形を見て決意を固めそんなアレクシアにエールを送るアレクシアに変装したままなイータ。

何だがもう一人姉が出来たみたいだったと後にアレクシアは語るのであった。

少しオリジナルを挟みましたがアニメ5話ぐらいまでは進めてこられました。

そして次回は後日談を挟み学園襲撃編へと移ります。

原作でのシェリーのこともあるので今作はある程度どういくかの路線は決めてるので何とか続けて書いていこうと思います。

今回もお気に入り、感想頂きありがとうございます!

これからも遅くならない内に投稿していこうと思います。

FGOではイベントもエピローグを迎えドラコーの姿をやザビーが出てきたりとても良かった!

それでは今回も読んで頂きありがとうございました!

異世界食堂続編するなら 七陰+クレアなどで誰が先か?どの料理にするかはまた決めます…(イータは大体付いていくので除外します)

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