陰実の世界に転生したら武神だった件 のんびりしたいが姪っ子が活動的で何だかんだ手伝う内に組織で母と慕われるようになった。   作:生徒会長月光

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今回はシャドウガーデン側の話しになります。

イナリのファインプレーとそしてミリアのことにも触れていきます。

それではどうぞごゆっくり!


陰の園は現状を報告し偽物の園の断罪を決め狐娘は無自覚に成果を上げ囚われていた娘の見たものは…

王都に於けるシャドウガーデンの拠点ともなっているミツゴシ商会。

 

建物の最上階には幹部である七陰の内、第一席であるアルファを始め五人のメンバーとNo.2マザーことベアトリクスが集まっていた。

 

「アレクシア王女に化けてイータが捕えられていた教団施設はその機能をイータが尽く破壊して壊滅。ゼノン・グリフィは跡形もなく蒸発しました。そして最高幹部ナイツ・オブ・ラウンズの一人、毒蛇のニーズヘッグはベアトリクス様が撃破し木っ端微塵となりました。」

 

先日の事件について説明したのは第二席・ベータ。シャドウの活躍に頬を赤く染め、少しだけ息が上がっている。

 

「ボスと母は最強なのです〜」

 

「本当に……美しい光でした」

 

第四席・デルタ、第五席・イプシロン。二人もシャドウとマザーに対して深く感動しているらしく、目を閉じて主の素晴らしさに浸っていた。 

 

「奴等も思い知ったことでしょう。自分達が、狩られる側の存在であることを」

 

第三席・ガンマ、シャドウガーデン一の頭脳を持つ彼女は、ミツゴシ商会の会長も務めている。戦闘に関して波紋を使わなければ最弱と呼ばれるメンバーだが、頭と波紋を使わせれば右に出る者は居ない。

 

「いずれ敵の全てが……あの光に消える」

 

美しくも悪い顔でアルファが笑った。王都での初陣に見事勝利したことで、組織の士気は高まっている。

 

「皆…肝に銘じて。ディアボロス教団を殲滅するのは良いわ…でも私たちの目的は悪魔憑きの娘たちの保護が最優先事項よ。」

 

「えぇそうね、伯母様。今回保護した子達はどうなの?」

 

「皆幼子だから街で傷が癒えるまで皆にお願いしたわ。」

 

「母の街…でっかくなってきたです!」

 

「いつかは国と呼べるほどの規模へなります…それも全てベアトリクス様の手腕のお陰。」

 

「私ではないわ。みんなのお陰だもの。それとガンマこの間のお店繁盛しているみたいね。」

 

「はい。イータが開発して改良を加えたスイハンジャー6号とおどれうなぎ君サードのお陰で売上は順調です。

 

それとイータ考案の立ったまま素早く食べれる立ち食い蕎麦というのも試験的に導入したところ冒険者たちに人気が出ております。」

 

「順調そうで良かったわ。これからもお願いね。」

 

「はい!」

 

「それと報告でゼータから目標を発見し調査に入るとのことです。」

 

「そう。吉報を待ちましょう。」

 

「イータからは研究も順調との報告です。そしてベアトリクス様との共同での列車事業は大成功で本数を増やし利用客は依然増えております。」

 

「都市部の交通は完全に握れているわね。」

 

「それとイータから気になる報告が。」

 

「気になる?」

 

「はい。どうも強欲の瞳と呼ばれるものが紛失したという情報があったそうです。国に依頼をしたのは魔剣士学園副理事長のルスラン・バーネットで危険なものということで預けたのだそうです。」

 

「そして更に今回学園に持ち込まれたというアーティファクト…キナ臭いと。」

 

何か一連の動きに関わりがあると睨むベータ。

 

「えぇどうやらアイリス王女の設立した紅の騎士団がその解析を依頼したとイナリ経由でアレクシア王女から聞き出したそうです。」

 

「確かその解析を頼まれたのが学園随一の秀才シェリー・バーネット。学生ながら優秀な研究者でもあるわ。」

 

「……シェリー?」

 

「?伯母様?」

 

ベアトリクスが反応したことにアルファは何か接点があるのかと思う。

 

「気にしないで続けて。」

 

「はい、しかも強欲の瞳は彼女の母ルクレイアが生前研究していたものだそうで彼女も強盗の手に掛かり…」

 

「そうルクレイアの…やっぱりシェリーなのね…」

 

「伯母様はシェリー・バーネットを知っているの?」

 

「えぇといってもあの娘がまだ赤ん坊の時だったわ…ルクレイアの件は強盗ではなく教団が関与してると思ってるわ…しかも強欲の瞳…調査が必要ね。何とかシェリーとコンタクトを取りたいものだけど…」

 

「それは何とかするわ。」

 

「それからイータの救出したオルバ子爵の娘のミリア…彼女は」

 

「イータにお願いしてあるわ。だから大丈夫。」

 

「はい…!」

 

「…オルバ子爵のことはシャドウが最後戦いそしてイータが看取ったのだもの…」

 

「…そうね子爵はもういないもの。」

 

「…え?」

 

とアルファはベアトリクスの引っ掛かる言い方に疑問を覚えるが取り敢えず置いておく。

 

「それと近今の問題は…」

 

「これのことね。」

 

とアルファは乾いた血の付いた紙を取り出す。

 

そこにはシャドウガーデンが死の裁きをと書かれていた。

 

「教団側が仕掛けてきたことでしょう。此方の印象を悪くした上での誘い…」

 

「上手く痕跡を消しているようですが…我らから逃げることは出来ない…」

 

コンコンと控えめなノックが響く。

 

「この控えめなノック…イナリね。入って良いわよ」

 

「失礼します…すみません会議中に…」

 

と荷物を風呂敷に包み首に掛けてイナリが入ってきた。

 

「良いのよイナリ。久し振りね元気にしてた?」

 

といつの間にか移動したベアトリクスがイナリの頭を撫でる。

 

「ベアト様お久し振りですぅ~」

 

「何かあったの?」

 

「ご主人様から試作品の魔力阻害防御の試作アーティファクトが完成したので皆さんに持ってきたのですぅ」

 

「イータは仕事が早いのね。」

 

「ただまだ試作品なので効力は30分ぐらいしか持たないって言ってました。」

 

「30分…長時間の探索の時は厳しいものがあるわね。」

 

「改良は続けていくって言ってましたですぅ」

 

「がぅ久し振りのイナリの尻尾です~」

 

「コン!?デルタ様~」

 

「いやデルタ貴方自分の尻尾あるでしょ」

 

「イナリのは柔らかいのです!クンクン…イナリ色んな匂いがするのです…」

 

「え~と多分ご主人様の実験で入浴剤に浸かりすぎたからだと思います。」

 

「どれどれ…あらこっちはバラの匂いかしら?」

 

「こっちの尻尾はアロマの匂いね。」

 

「此方は森の匂いがするわね。」

 

と七陰たちとその場に控えていた構成員も揃ってイナリの尻尾をもふりだす。

 

「あわわわわわ…あ、あと何ですけど」

 

「まだ何かあるの?」

 

「ここに来るまでに近道しようと暗い小道を通ってきたのですがいきなり四人ぐらいの黒マントの人に襲われましてしかもシャドウガーデンってぶつぶつ呟いてて

 

シャドウ様以外に確か男の人っていなかったと思ったので取り敢えずハルバードでゴツンとして捕縛して連れてきたんですけど…」

 

とイナリのその言葉に一瞬固まる彼女たちだったがアルファが彼女が立て掛けたハルバードに返り血が付いていたのに気付きドアを開けて外を見るとイナリの言ったその四人が頭から血を流し目を回していた。

 

「…?も、もしかして違いましたか!?」

 

「…お手柄よイナリ。イータもだけど貴女も仕事が早いわ。」

 

「えへへ。誉められたです~」

 

「流石ウチのマスコットね。可愛いだけじゃなくて仕事も的確なんて素晴らしいわ。」

 

「どっちかというと巻き込まれてるだけな気もするわ。」

 

「まぁイナリちゃんですからね。イータに付き従うだけ凄いことですから的確……イプシロンはイータの剣の腕前って見たことありますか?」

 

「あんまりないわね。昔母さんと訓練してた時にやったところぐらいかしら。」

 

「…そうでしたか。」

 

「何かあったの?」

 

「この間の作戦時イータはスライムソードではなく数打ちの安物の剣で教団とゼノン・グリフィを相手取りました。一切の傷も負わずしかも背中にミリアさんを背負いながらです。」

 

「嘘でしょ!?私らだってスライムボディスーツがあるなら問題ないけど普通の剣でって」

 

「変装用の波紋スライムをしっかり制御した上での戦闘は私たちでも厳しいものがあります。」

 

「イータは昔から人に努力を見せない娘だから。」

 

「ベアトリクス様はご存知だったのですか?」

 

「えぇあの娘は色んな発明品を作り自分の鍛練に役立ててるから。」

 

「そうだったのですね。」

 

「ではこの四人から情報を抜き出しましょう……ニューお願いね。」

 

「はい、ガンマ様!」

 

「今頃イータは着いているかしらね。」

 

「伯母様…さっきのことだけど…ミリアにはもう身寄りはいないのよね?」

 

「?言ってなかった?」

 

とベアトリクスは言い続けて言葉を紡ぎその場にいた一同は驚くのであった。

 

ーーーーーーーーーーーー

 

ここはベアトリクスが作った村が人が増え街となった場所。

 

イータは元々ここに住んでいたので顔馴染みも多く久し振りに戻ってきたので歓迎された。

 

「…あ、あの…イータさん…」

 

と背中に背負われたミリアはイータに尋ねる。

 

「…父は…私を治すために…教団に入ってしまった…それで…貴女たちが戦って………もう…いないのですよね…私が捕まっていた時…研究者が…オルバはもういないって……」

 

「それは私の口から…言うのは…だから自分の目で確かめなさい…」

 

とイータはまだ足元の覚束ないミリアを連れてとある場所へと向かう。

 

段々人気が少なくなり…そして墓標のようなものが見えてきた。

 

ミリアはそこへ向かっていること…やはり父は…

 

そうして歩き進めていき漸くイータが止まった。

 

「ここで良いわね……」

 

そうしてミリアを下ろすイータ。

 

ミリアは伏せていた目を上げる…例えどんな残酷なことでも…目を反らしちゃいけないと…

 

そして目の前には

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……………記憶の中にある父よりも、老けた姿があった。

 

「お父………様?」

 

「ミリア…」

 

「…ヒッグ…おとうさま…お父様ーー」

 

ミリアはただ一人の肉親に会えた喜びが溢れだしオルバへと抱きつく。

 

「済まなかった……私は…お前を助けようと……非道な実験にも手を貸した…そんな私が…今更…父親としての…資格など」

 

「父親としての資格どうこうじゃないでしょう……たった一人の娘で助けたかったのでしょう?…なら抱きしめてあげなさい。贖罪はその後でも出来るわ。」

 

「…ありがとう…私だけではなく…娘のことも…本当に…」

 

「別に…助けられるところにいたから…助けただけよ。」

 

そう二年前瀕死のオルバ子爵をイータが命を繋ぎ止めベアトリクスに治療され保護されていた。

 

その後はベアトリクスの街で悪魔憑きたち幼子などに教鞭を取り悪魔憑きとなる要因のディアボロス細胞の研究もしている。

 

子爵としてのオルバは死にここにいるのはただのオルバなのでベアトリクスも子爵は死んだという風にしか言わなかったのである。

 

オルバはミリアを抱きしめこうして数年振りに親子は再会したのであった。

 

ーーーーーーーーーーーー

 

事情を知った七陰たち

 

「伯母様も人が悪いわ。生きてるなら言ってくれれば良かったのに…」

 

「ごめんなさいね。いつか言おうとは思ってたの。」

 

「イータも関わってたなんて」

 

「でも当時から波紋を使えたイータなら確かに…」

 

「私も当時使えたけど…クレアのこともあったから…」

 

「がぅ!母は凄いのです!」

 

アルファが不貞腐れてしまいベアトリクスは姪の頭を撫でご機嫌を取り後日買い物に付き合うことで機嫌も治るのであった。




今回はここまでになります。

シャドウガーデン側の情報共有と実は生前のシェリーの母ルクレイアと知り合いだったベアトリクス。

無意識にベアトリクスの逆鱗に触れている教団…

そしてイナリが入ってきて魔力阻害を防御するアーティファクトをイータが作り出しそれを届け次いでにシャドウガーデンを騙る輩も成敗しました。

か弱いと思って襲ったはずが返り討ちにされるとは思わなかったでしょうね。

そして早速情報を引き出すために今作初の出番のニュー

イータの剣技に驚くベータとイプシロン。

まぁ透き通る世界に入門して重力修行もしてたりなのでまだまだ強くなります。

そしてイータはベアトリクスの街へと行きミリアを送り届けなんとオルバが生きていました!

作中でもオルバが死んだとは一度も明記してませんでしたしベアトリクスは子爵は死んだとしか言わずただのオルバとして生きていました。

感動の親子の再会でイータも暖かく見守りました。

ベアトリクスから事情を聞きアルファは言ってくれても良かったとちょっとふくれてベアトリクスはそんな姪の可愛い姿にほっこりして後日買い物に付き合うのでした。

次回はミツゴシ商会へ来店するシドを予定しております。

お気に入り、感想、評価してくださりありがとうございます!

お気に入りも700を越える勢いでとても嬉しいことです!

次回も遅くならない内に投稿していこうと思います!

今回も読んでくださりありがとうございました!

異世界食堂続編するなら 七陰+クレアなどで誰が先か?どの料理にするかはまた決めます…(イータは大体付いていくので除外します)

  • アルファ
  • ベータ
  • ガンマ
  • デルタ
  • イプシロン
  • ゼータ
  • クレア
  • シェリー
  • ローズ
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