陰実の世界に転生したら武神だった件 のんびりしたいが姪っ子が活動的で何だかんだ手伝う内に組織で母と慕われるようになった。 作:生徒会長月光
そして辻斬り騒動のことも動いていきます。
それではどうぞごゆっくり!
シドは最近流行りに流行っているミツゴシ商会へと来ていた。
というのも気分転換も兼ねてである。
アレクシア王女との関係やら深く切り込もうとして挙げ句に嫉妬なのかブシン祭の選抜トーナメントにヒョロ、ガリに勝手に登録されてしまい取り消しにいったものの既に締め切ってしまい仕方なしに出ることにしたシド。
勿論二人には恐ろしく早い腹パンをくれてやったシド。
近頃アレクシアは姉のアイリスが設立した紅の騎士団の仮メンバーとして活動をしているようだ。
メンバーは八人と少ない…まだディアボロス教団の手の者が入っていないことはイータの調べから分かっている。
そして何やら学園に来ていたが…また今度イータに聞いてみるとしよう。
そんなシドはヒョロ、ガリに誘われて来たというのが経緯だ。次いでに王女誘拐事件の際に心配させたクレア姉さんに何か買おうと思っている。
この間はイータと任務中のゼータ以外の七陰メンバーたちと出掛けたりはしたからなぁ
そびえ立つ新築の豪華建築物。しかもセンスがよくどこかモダンな雰囲気さえある。なんというか、前世で一流ブランドのショップに訪れた時に感じたような場違い感がマックスだ。
そして入口には長蛇の列。並んでいる客も全て貴族かその関係者。一目でわかる上客ばかりだ。最後尾にはプラカードを持った制服姿のお姉さんが立っている。現在80分待ちらしい。
「80分待ちだってよ」
僕は言った。
「寮の門限には何とか間に合いそうですが」
とジャガ。
「ここまで来たんだし並ぼうぜ」
とヒョロ。
「でも最近は人斬りが出るって噂ですよ。あんまり遅くなるのは……」
「バーカ、こっちには魔剣士が3人もいるんだ。返り討ちにしてやるよ」
ヒョロは腰の剣をポンポンと叩いた。
「そ、そうですね」
「ねぇ、人斬りって?」
話を遮って僕は尋ねる。
「最近王都の夜には人斬りが出るらしいんですよ。何でもかなりの腕前で、ついに騎士団にも犠牲者が出たとか……」
ジャガは声を潜めて言った。
「ふーん。」
あれかイータの言ってた偽シャドウガーデン。珍しくイータが怒ってたからな。偽物には合掌しよう。
取り敢えず早速プラカードを持つお姉さんに声をかけるヒョロだったが、百戦錬磨の微笑みで軽く流される。
そしてなぜかお姉さんはニッコリ笑顔で僕を見つめた。
「お客様、失礼ですが少しお時間を頂けますか?」
ダークブラウンの髪に同色の瞳、落ち着いた上品な顔立ちのかなりの美人だ。
紺色のシンプルなミニワンピースに商会のロゴが入った制服を着ている。どこか前世のキャビンアテンダントを思い出す姿だ。
「え、僕?」
自分を指差して言う。
「はい、すぐに済みますので。アンケートにご協力お願いします」
良く良く見ると見知った顔だった。こういう時は何かしらの報告がある顔かな?
「いいですけど……」
「ありがとうごさいます」
僕はお姉さんに腕を組まれ、長い列の脇を通り抜けて店内に入る。
僕はお姉さんに腕を組まれ、長い列の脇を通り抜けて店内に入る。
最後に振り返ると、ヒョロとジャガが絶望の顔で僕を見ていた。 ザマァない。
表面的な華やかさは抑え目で、かわりに細部までこだわり抜き落ち着いた雰囲気を出している。素人目にもセンスの良さがわかる、やはりモダンな雰囲気を感じた。
売場を通り従業員用の扉まで案内されるが、ちらりと見た商品がヤバかった。
イータの開発した石鹸や珈琲などは前世で見た限りだ。
さらには服やアクセサリーや靴や下着までデザインが全て洗練されていて目新しくも美しい、
特に足の測定や中敷きの考案などは貴族にも人気で列を成している。
この世界でこれがあったらそりゃ売れるでしょって僕ですら分かるものがずらりと並んでいるのだ。
流石の頭脳と商才というしかない。
一般の人が立ち入れないようになってきたので僕は彼女に声をかける。
「久し振りだねニュー。元気かい?」
「はい、シャドウ様もお変わりないようで安心致しました。」
「何かの報告かい?」
「その通りでございます。流石シャドウ様…既にご存知だと思われますが此方での報告をさせて頂きます。」
ニューに連れられて従業員用の扉を抜けて廊下を進むと豪華客船映画で見たような凄い階段が現れ、それを上るとレッドカーペットの広く明るい廊下が続き、そして突き当たりには優美な彫刻の掘られた光り輝く巨大な扉があった。
「此方でございます。」
と開けると椅子の隣に、藍色の髪の美しいエルフがいた。モデルのようなスタイルに、妖艶な黒いドレス姿の洗練された女性。
久し振り…といってもクレア姉さん経由でちょくちょく会っていたしこの前も会ったのでそれほどではない。
「永らくお待ちしておりました、主様」
まるで女優のように跪く彼女は。
「ガンマ久し振りだね。最近はどう?無理はしてないかい?」
「はい…!お店も軌道に乗りましてそれにイータが便利な物や機械など作ってくれるので助かっております。」
「流石だね、イータもだけどガンマだからこそ出来たことなんだ。もっと胸を張っていい。」
「勿体なきお言葉です。」
そうして僕はガンマ促されるままに部屋の最奥にある巨大な椅子へと座った。
因みに最初椅子の横にいたガンマはちゃんと階段を降りることが出来ていた。
これもマザーの中敷きや努力の成果だと思うと感慨深い…
座る前にガンマの肩周りの血流が悪くなっていたようなので軽く魔力を流しておいた。
そしてその右掌に青紫の魔力を集め、天に放った。
青紫の光はそのまま天井近くまで打上がり、そこから無数に分裂し室内へ降り注ぐ。
「褒美だ、受け取れ……」
それは光の雨。
雨は跪く彼女達に当たり、その身体を一時青紫に染めた。
まあ、疲労回復とか、魔力の巡りが良くなったりとか、軽い傷を治したりとか、その程度の効果しかないんだけどね。
「今日という日を、生涯の宝に致します」
震える声で言うのは、傍らに跪くガンマ。
しかし、震えているのはガンマだけではなかった。カーペットの脇に跪く美女達も、漏れなく身体を震わせ、中には涙を零す者もいる。案内してくれたお姉さんはグスグスと音を立てて泣いている。
う~ん忠誠心が重い…期待が重い…しかし陰の実力者たるものこの程度で臆すことはない。
「ガンマ。ミツゴシの軌道は乗ったが油断はするな。バブルというものは唐突に弾けるものだ。覚えておくんだ。」
「…!…流石主様。もうそこまで見通されていらっしゃるのですね。」
(……何だかガンマの中で僕の評価がうなぎ登りしている…あとでそれとなくイータに聞こう…)
「そういえばガンマ最近うなぎ屋も始めたのだな。」
「はい…!イータが作ったスイハンジャー6号とおどれうなぎ君サードのお陰で貴族問わず人気となっております。」
「そうか………ガンマ頼みがある。」
「シャドウ様直々の!何なりとお申し付けください!」
「…最上の席を予約したい…二人分をな。」
「二人分とするともしやクレアとですか?」
「うむ、姉さんには迷惑を掛けたからな。その詫びを…頼めるか?」
「お任せください!最上級のおもてなしと席をご用意いたします!」
「任せたぞガンマ。」
「ガンマ様…クレア様が此方へと向かっているそうです。どうやらシャドウ様が心配だったようで」
「あ~成る程…」
「今はデルタ様が何時ものようにじゃれに行っておりますので時間は稼げるかと」
「ガンマ他に報告は?」
「現在王都で発生しているシャドウガーデンの偽物による辻斬り騒動で」
「イータから聞いている我らの名を騙るなど断じて許せんことだ。」
「おっしゃる通りです。既にイナリちゃんが数人捕らえたのですがどうやら使い捨ての人員…チルドレン3rdだったようです。」
「教団お得意の洗脳による精神破壊…か」
(イナリが捕まえたって初耳なんだけど)
「それと連絡と雑用などあればニューをお使いください。」
「用が出来れば呼ぶ。さて姉さんにバレない内に退散するとしよう。それとガンマ安物で良いチョコレートをもらえるかな?」
「最高級の物をご用意いたします!」
「いやそこまでは…まぁ良いか。」
そうして最高級のチョコレートを包んでもらったシドはヒョロ、ガリの元へと戻るのであった。
今回はここまでになります。
知らず知らずの内にブシン祭の選抜トーナメントにエントリーしていたシド。
原作でも思いますが良く二人と関係を保っていられると思います。
そしてミツゴシ商会へと顔を出したシドは変装したニューに連れられてガンマの元へ
このシドはちゃんと構成員の名前ぐらいは把握しているのでニューのこともちゃんと知っていました。
そして久し振りにガンマと出会いガンマにクレアとの食事会をしたいとお店を予約しガンマは張り切って用意するのでした。
クレアはシドがミツゴシにいると聞き突撃するもののデルタがクレアの元へと突撃してきたのでシドとは結局会えず仕舞い。
後日ちゃんとクレアを誘うシドです。
そして辻斬り騒動に関してはイータから聞いていたので詳細は分かっていたもののイナリが捕まえていたことは初耳だったとのこと。
此方のシドはちゃんとイータなどから報酬をもらっているので金貨に手は出しておりません。
そして最高級のチョコレートを持ち普段のモブ生活へと戻るシド。
次回は帰り道のシドとアレクシアに迫る聞きになります。
お気に入り、感想、評価ありがとうございます!
お気に入りも700を越えとても嬉しいことです!
次回もしかしたら時間空くかも知れませんが投稿していきますので宜しくお願いします!
今回も読んでくださりありがとうございました!
異世界食堂続編するなら 七陰+クレアなどで誰が先か?どの料理にするかはまた決めます…(イータは大体付いていくので除外します)
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アルファ
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ベータ
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ガンマ
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デルタ
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イプシロン
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ゼータ
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クレア
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シェリー
-
ローズ