陰実の世界に転生したら武神だった件 のんびりしたいが姪っ子が活動的で何だかんだ手伝う内に組織で母と慕われるようになった。   作:生徒会長月光

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アレクシアサイドとベアトリクスとアルファ、イータとイナリのお話しになります。

少し短めですがどうぞごゆっくり!


王女姉妹は陰の園からの情報を精査し警護を考え武神は姪と月見酒をし残酷な事実が少女の人生を変えてしまうと危惧しのんびり娘と狐娘は和気あいあいする。

「それにしても怪我も大したことがなくて良かったわ。」

 

治療院へと連れていかれたアレクシアは駆け付けたアイリスから心配されていた。

 

「心配しすぎよ姉様。」

 

「そんなことありません。肋骨が折れて左腕の傷に脇腹も浅くない傷だったと聞きました。」

 

「我ながら運が良い……と言えるのでしょうね。」

 

「医者も驚異的な回復力と言っておりました。」

 

「多分…ミストが何かしたんだと思います。彼女はあの夜も傷を負った私を治療してくれましたから。」

 

「…貴女に変装したシャドウガーデンの幹部の一人…そして今回の人斬り騒動は全てディアボロス教団が絡んでいてシャドウガーデンは隠れ蓑にされたということね。」

 

「シャドウもそのように言っていました。」

 

「…シャドウにミスト、それにベータと呼ばれた者たちは貴女を助け、マザー、アルファと呼ばれた者たちは王都を救った。謎多き組織ではあるけれども

 

それでも彼女らがこういった無差別なことをするのは考えられない…アレクシアが聞いた彼らの理念…闇に沈む真実を光へと晒す…そして……悪魔憑きのこと」

 

「はい…彼らは悪魔憑きを治す術を持っていた…そしてそれらをもたらしたのがかの武神にして食神と呼ばれる」

 

「ベアトリクス様、彼女が何かしら関わっていると考えて良いと思います。彼女は神出鬼没…何処にいるのか分かりません。何かしらコンタクトを取ることが出来れば…」

 

「…彼らはベアトリクス様に敬意を払っているように思えました。そこに深い関係があるかもしれない…」

 

「そこは今は置いておきましょう、問題は学園に預けたアーティファクト…護衛を増やしたいけど…」

 

「紅の騎士団は今のところ8名…しかも予算も降りていない…これでは規模も大きく出来ない…」

 

「それでも今の騎士団は可笑しい…カゲノー君のこともだけど剣術指南役のゼノンがディアボロス教団の者だった。内通者がいる…なら独自に調べていくしかないわ。」

 

「ディアボロス教団は洗脳教育を孤児たちに施し手駒にする。それなら孤児院などを精査するのが良いかもしれません。」

 

「まずは王国周辺から調べてみましょう。」

 

そうしてアイリスはアレクシアに大人しくしているように言い部屋を出る。

 

「ディアボロス教団とシャドウガーデン。シャドウガーデンは教団が沈めた真実を白日の元へと晒す。教団はいったい何を隠しているのだろう…?」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

月も昇りきった真夜中…

 

ミツゴシ商会の上に建てられた七陰も良く集まる場所…

 

屋上から王都を見下ろせる所に腰掛けるのは武神にして食神と呼ばれるエルフたちの憧れベアトリクス。

 

その傍らにはアルファも一緒に腰掛けていた。

 

「…ナイツ・オブ・ラウンズの一角を落として悪魔憑きの娘も保護できた…でもまだまだ教団は闇に溶け込んで光の生活を脅かしている。」

 

「…そうね。悪魔憑きの娘たちは未だに苦しんでいる…私たちの戦いは続くわ。」

 

そう言いながらベアトリクスは自家製の80年物のワインを綺麗に削った氷で冷えたグラスに入れ一口飲む。

 

「そして教団の被害者は何も光の住人だけではないわ。否応にも闇に身を落とさなければならなかったものたちだっている…無法都市と呼ばれる所もそうして出来た背景があるわ。」

 

「…闇に身を堕とさなければ生きていけない…辛い現実ね」

 

「そう辛くて冷たい現実…そして残酷な真実も世の中にはある。」

 

「それはさっき話してたシェリーのこと…?」

 

「えぇ。状況から見てルクレイアは無抵抗だった…それを考えるに親しい仲の者…そして剣術に詳しいもの…そして…研究に詳しかった者…それらを合わせると一人の人物が浮かび上がる。」

 

「…それが彼女にとって…残酷な真実ということね。」

 

「彼女の生活の根幹を覆すことになるでしょう。」

 

「…辛いことね…伯母様はずっとこうやって戦ってきたのね…」

 

とアルファはベアトリクスの肩に頭を寄せる。

 

「世界は残酷で冷たい現実ばかり…ホントにどうしてだろうってことばかり…だから…私は貴女たちを守るわ。大切な娘たちで…家族なんだから。」

 

とアルファの頭を撫でるベアトリクス。

 

「貴女も無理だけはしないでね…」

 

「えぇ…伯母様を残して行くことはないわ…お母様が見届けられなかった分…私が見届けるのだもの。」

 

「…ありがとう……」

 

そうして二人は共にワインを飲む。

 

奇しくもそのワインはアルファの母と共にいつか飲もうとしていたものでありベアトリクスは姪と飲める嬉しさからアルファは愛おしく大好きな伯母と共に過ごす。

 

金と白の揺らめきは王都の風になびくのであった。

 

ーーーーーーーーーーーー

 

「イナリ。」

 

「はい!」

 

「明日以降に行くところへ行くわよ……準備しておきなさい。」

 

「分かりました!因みにどちらへ?」

 

「決まっているわ。魔剣士学園よ……貴女はあれも持っていきなさい…今の暑くなってきたこの時期なら……結構売れるだろうから。」

 

「成る程!それを足掛かりに件のアーティファクトを見るのですね!」

 

「そう。あわよくばシェリー・バーネットに……コンタクトを取ることが……出来ればとね。」

 

と言いながらイナリの尻尾に体を埋めるイータ。

 

「ご主人様?」

 

「最近動きっぱなしで疲れた……ラウンズが無茶苦茶にした建物とかの……修理やらシャドウのアトミックが……魔力汚染してないか調べたり…はぁ」

 

疲れからか愚痴を溢すイータ。

 

こうして愚痴を吐いてくれることもまた信頼されている証拠だろう。

 

「ご主人様今日は休まれた方が良いですよ!」

 

「そうするわ……イナリの尻尾は暖かいわね…やっぱり…心が暖かいかしら………zzZ」

 

そうしてイータは、そのままイナリの尻尾で眠ってしまう。

 

「ご主人様…私はご主人様とベアト様に拾って頂けなければ死んでました…ご主人様の優しさのお陰です…コンコン…お休みですご主人様…」

 

とイナリはそのまま起こさないように器用にイータを尻尾に乗せて布団を敷く。

 

そのままイータを一度布団へと寝かせて支度をして入ると背後から尻尾ごと抱き付かれるイナリ

 

寝ている時も波紋を流しているイータはとても暖かく太陽のようでイナリもそんな大好きなイータに包まれながら夢の世界へと旅立つのであった。




今回はここまでになります。

各々の陣営の動きとなりました。

アレクシアはアイリスへと今回の件を報告しイータからの情報で学園に解析を依頼したアーティファクトをディアボロス教団が狙っていることを伝えました。

アイリスも目の前でシャドウガーデンの者であるマザーとアルファの行動を見ていたのでそこまで敵意はなくディアボロス教団側を探ろうとしております。

そしてシャドウからアレクシアへと伝えられた悪魔憑きの治療…そしてそれを授けた武神ベアトリクスと何とか接触を図りたいと考える二人でした。

そんなベアトリクスはミツゴシ商会の屋上にてアルファと共に月を見ながら晩酌していてシェリーにとって残酷な真実があることを憂いシャドウガーデンという家族と姪を守ろうと決意を新たにしアルファもそんなベアトリクスの力になりたいと思っているのでした。

イータはイナリと共に魔剣士学園へ赴きアーティファクトを確認しようとする。

自信のネームバリューと発明家という面からそれほど警戒されないだろうという思惑がある。因みにイナリに持たせようとしているものはとある夏の風物詩といえる物。

それはまた次回にて

そしてイナリの尻尾に体を埋めてそのまま寝入るイータ。

イータの言葉にイナリも嬉しく布団に入った後も抱き付かれたもののイータの波紋の心地よさにイナリもぐっすり夢の中へと旅立ちました。

三者三様の様相を見せながら物語は進みます。

そして既にシドがとある桃色した髪の少女にフラグを建てているとはこの時誰も思わないことでした。

お気に入り、感想、評価頂きありがとうございました!

更新ペース少し落ちるかもしれませんがお付き合い頂けると幸いです。

それでは今回も読んでくださりありがとうございました!

異世界食堂続編するなら 七陰+クレアなどで誰が先か?どの料理にするかはまた決めます…(イータは大体付いていくので除外します)

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  • デルタ
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