陰実の世界に転生したら武神だった件 のんびりしたいが姪っ子が活動的で何だかんだ手伝う内に組織で母と慕われるようになった。   作:生徒会長月光

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今回はシドのクレアのデート回ならぬお詫び回となります。

その前にシドの前に報告に現れたのは…!

そして料理しに現れたのは!

少し長くなりましたが

それではどうぞごゆっくり!


姉弟は学園での生活を話し将来について思いを馳せ武神は姉弟へ料理を振る舞い弟子へと打ち明ける準備ととある場所へと来るように言い夜は更ける。

前日シェリーと友人となったシド。

 

今日はクレアと約束しガンマに押さえてもらった超一流のうなぎ屋を予約していた。

 

「さて服装は…面倒だから制服で良いか。そうだ場所とか知らないからガンマに聞きに行かないとな。」

 

と用意をしつつ気配を消しながら学園を歩いていると後ろから見知った気配を感じ取った。

 

「……ニューか?何かしら成果があったとみえる…」

 

「…流石です。シャドウ様」

 

とニューが地味な変装と制服を着ていた。

 

「そこのベンチで話そう。」

 

とシドはニューへと言いニューも共に付いていく。

 

「それでこの間の連中は何か分かったかい?…って言っても難しいか。」

 

「申し訳ありません。チルドレン3rdは精神も壊されていて情報を抜き取ることは叶いませんでした…」

 

「いや仕方ない。正気を失ったものを使い捨てにする奴らの常套手段…ニューはなにも悪くない。」

 

「ありがたきお言葉…それと別件で…どうやら王都でネームドチルドレンが確認されたようです。」

 

「というとチルドレン1stか。」

 

「はい。反逆遊戯レックスが確認されています。」

 

「自我を壊されずに済んだものでラウンズへの登竜門…だが逆にチャンスと言える。生け捕り出来ればかなり情報を抜き出せる…」

 

「ナンバーズひいては七陰の皆様なら倒せると思いますが」

 

「ニュー、慢心はいけない。何時いかなる時も最悪を想定するものだ。例えば奴らが自分たちに有利なフィールドを作り出す可能性もある。」

 

「!確かに…それであれば…」

 

「不利な状況を想定し備える。それは戦いの前提だ。ニュー、確かイータが作成したというあれは分かるな。」

 

「あれ…というと魔力阻害防御の試作アーティファクトでしょうか。」

 

「そうだ。ナンバーズたちと七陰全員に持つように通達をしてくれ。30分という短い時間だがそれでも遅れを取ることはない。

 

外との連絡手段がなければ撤退も視野に入れるように。

 

マザーも僕も君たちのことが大切だ。

 

だから命大事に…忘れないように。」

 

「シャドウ様…!やはり貴方は慈悲深く偉大な方です…!」

 

と大分ボスとしての自覚も出てきたシド。

 

「あとはそうだな…やっぱり懐かしいかい学園は?」

 

「!……お分かりになられますか…悪魔憑きとならなかったら私は二学年として学園に通っていたでしょう。」

 

この平和な学園の片隅に、まだ彼女の居場所が残っている。そんな愚かな夢を見たかったのだ。

 

ニューは笑った。

 

世界の表に居場所がなくとも、彼女には同じ志を持つ仲間たちがいる。

 

そして……隣には敬愛する主がいる。

 

彼はマザー様とたった二人で戦いを始めた。

 

そして最後の一人になっても戦い続けるのだろう。

 

二人の存在がシャドウガーデンを支えているのだ。

 

人は誰もが弱いから、絶対の存在に縋りたくなる。

 

世界にとっての絶対が神ならば、シャドウガーデンにとっての絶対がお二人なのだ。

 

でも、神よりずっといい。

 

目を開けばそこにいて、手を伸ばせば触れるのだから。

 

「昔を懐かしむのは悪いことじゃない…色々な出来事があって今の君がいる。君は一人ではない。我らシャドウガーデンがいるのだから。」

 

「勿体なきお言葉です。シャドウ様」

 

「それじゃあ行くとしよう。」

 

「シャドウ様、ガンマ様から伝言で予約されたお店が完成したのでそちらの席をお取りしているとのことです。」

 

「そうか、わかっ………ん?完成した?」

 

「はい、ガンマ様が建物の骨格は出来ていたのでイータ様と共同で一週間で完成させました。元の骨格は出来ていたので工事としては約二週間掛かったような形にしてありますのでご心配はいりません。」

 

(ガンマやりすぎ…!僕はお店の予約を頼んだのにいつの間にか新しい建物が出来上がってたんだけど…というかイータも知ってたなら教えてくれれば良いのに。いやイータならサプライズとか言いかねないか…)

 

と流石のシドも驚いた。いつの間にか立派な建物が出来て高級感満載なことになりかねないと戦慄するが顔に出さずにいた。

 

「それとガンマ様より此方を着用してほしいとお預かりしております。」

 

とニューはガンマより預かってきたいかにも高そうなスーツをシドへと手渡す。

 

「スーツの方もオーダーメイドでマザー様の町で作って頂き、イータ様作成の柔らかく伸縮性のある布により動きを妨げない最高の逸品になっております。」

 

「おぉ中々に良い生地にスタイリッシュ…見事な仕事だ!どれぐらい掛かった怖いけど…」

 

最後はボソッと言うシド

 

「王都でも売り出せば100万ゼニーはくだらないでしょう。オーダーメイドで最高品質のものであれば貴族もこぞって買うのが目に見えますね。」

 

「…そ、そうだな…」

 

(金銭感覚が狂いかねないな…うん。)

 

「それじゃあ時間までミツゴシで色々と見させてもらおうかな…」

 

とシドは立ち上がりニューへ手を伸ばす。

 

「エスコートさせて頂けますかレディ?」

 

とイータのところでついこの間見た漫画での紳士のようにニューを誘うシド。

 

「!?み、身に余る光栄でございます…!」

 

とニューはシドの手を取り二人より添ってそのまま歩き出す。

 

二人で恋人みたいにおしゃべりして学園生活を送る。そんなあったかもしれない未来を堪能できてニューは幸せの絶頂に浸るのであった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

一方の此方はクレア。

 

シドに久方ぶりに出逢えたのに加え空いている時間があるかと言われテンションが上がっていた。

 

それはもうすごくミツゴシ商会で親友のガンマもといルーナへと嬉々として語っていることからわかる。

 

「それでね!あの子勇ましく挑んでいってね!」

 

「そうね。シド君も逞しくされてますからね。所でクレア?もしかしてその格好で行くの?」

 

とクレアの学生服を見ながら言うルーナ。

 

「何か可笑しいかしら?」

 

キョトンとするクレアにルーナが手を叩くと瞬く間に様々なドレスが出てきた。

 

「流石にその格好はダメとは言わないけど折角だからドレスで行きましょう!」

 

とそこからファッションショーへと早変わりし様々なドレスを着せ替えられるクレア。

 

最終的にネイビーブルーを基調としたドレスへと落ち着いた。

 

「付き合わせちゃって悪いわねルーナ。」

 

「いえ、クレアも楽しんできて。シド君とのデートなんだから。」

 

「そうね。折角シドが誘ってくれたんだもの!楽しむわ!ありがとうルーナ!行ってくるわ!」

 

「行ってらっしゃいクレア……さてと…シャドウ様がいるから心配ないと思うけどお店に着くまでお願いね。」

 

とガンマとして、ミツゴシにて作業している構成員へとクレアの護衛の指示を出す。

 

「ふふ…シャドウ様もクレアも喜んでくれるかしら?貸切で最上階のテラス席だから眺めは最高ですしこの時のために高級食材と最高に活きの良いうなぎも捕まえて生け簀に入れたし…」

 

とシャドウと親友のためにと色々と奔走しまくったガンマなのであった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

夕方になりシドは少し早めにお店へと辿り着いていた。

 

(あの後ニューとミツゴシ商会へ行って姉さんに何かしら買おうと選んだけど…というかニューもそうだけど他の娘たちも練度が上がっていたな。

 

マザーの手腕のお陰だろうけど皆の努力があってこそだし…今度イータと模擬戦しようかな?…いやそれなら七陰の誰かも誘うか…?マザーがいるなら一番良いけど…忙しそうだしな。)

 

「シド早かったのね。待った?」

 

と姉さんの声が聞こえたのでそちらを向くと制服ではなくドレスを着ていた。

 

「いや今来たところだよ…うん。似合ってるよ姉さん。」

 

「そう?ただちょっと胸元がスースーする気がして慣れないわ。ルーナは良いって言ってたけど。」

 

「ルーナが言うなら間違いないよ。」

 

と僕は姉さんを護衛しようとミツゴシから付いてきているシャドウガーデンメンバーに大丈夫と姉さんから見えない位置でサインを送りそのまま戻っていった。

 

「それはそうとシドにしてはお洒落なお店を知ってたわね?」

 

「ルーナから聞いてね。ここを取ってほしいって頼んだんだ。」

 

「ルーナ知ってたのね!…まぁサプライズ好きそうだし」

 

「それじゃあ入ろうか。」

 

とそのままシドはクレアを伴い入店し屋上のテラス席へと案内される。

 

「凄い眺めの良い所ね!」

 

「うん、そうだね。」

 

(いやちょっと待った…あの置物とかテーブル…最近になってイータが加工に成功したって言った大理石だよね!?

 

それに椅子の柔らかさとか…これ中に程よくクッションを入れて疲れないように配慮している。

 

それと水槽のようなものにうなぎや他の魚をを泳がせて活きの良い物を提供するのは新鮮だね。

 

観賞しても良し、食べて良しっていうのは凄いな。)

 

「さてとどんなメニューが良いのかしらね?」

 

「ルーナから聞いた話しだとうなぎが美味しいって言ってたよ。」

 

「うなぎって確か今王都で流行り始めている魚みたいな料理でしょう?今イチ味の想像が出来ないのよね。」

 

「それじゃあ頼んでみよう。すいません!鰻重特上を2つ!」

 

「かしこまりました!」

 

と言い調理が始まるかと思ったら何だが見覚えのあるエルフがハチマキをして水槽へ近付いているのが見えた。

 

というか

 

「師匠/ベアトさん!?」

 

うんマザーがいた。

 

「久し振りねクレア。シドも元気そうね。」

 

「ど、どうして師匠が!?」

 

「シドがクレアをデートに誘ったというから記念に作ろうと思って。ルーナに内緒で来ちゃったわ」

 

「あはは、さ、流石師匠。」

 

ーーーーーーーーーーーー

 

「えぇぇぇぇ!?お母様が!?」

 

「はい。なんでもシャドウ様とクレア様の記念なので張り切ると仰っておりました。あと私たちにと」

 

ベアトリクスはミツゴシ商会にいる構成員全員にご飯を作った後に言ったことを告げる。

 

「…お母様の作った料理…皆で食べましょう!」

 

とガンマはミツゴシにいる者たちで夕食を食べるのであった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

そしてベアトリクスが作っている様子を間近で見せていた。

 

「何だかヌメヌメしてるけど調理出来るの?」

 

「これは釘を使ってねこうしてこうするの」

 

と素早く手際よくうなぎを卸していくベアトリクス。

 

そのままタレに付け備え付けの七輪で焼いていき更に二度付けして焼いていくと香ばしい匂いが辺りへと広がる。

 

そして

 

「さぁ完成。特製鰻重よ。」

 

と二人の前に出された鰻重。

 

既に匂いでお腹を刺激されていたからか二人とも

 

「「いただきます!」」

 

と言い食べていく。

 

そのまま食べ進めていき食べ終わると

 

「おかわりも良いわよ?」

 

「「おかわり!!」」

 

と二人ともおかわりしていく。

 

そうして二人とも三杯ほど食べていた。

 

「デザートもあるわ。アップルパイよ。」

 

「りんごを使ったデザート?」

 

「サクサクした生地がたまらないよ姉さん。」

 

とそのままアップルパイにかじりつく二人。

 

「サクサクしてりんごの程よい甘さが口に広がる!」

 

「うん、食後のデザートも美味しいね。」

 

そうして味わい尽くした二人。

 

「あ~、その、この間は心配かけてごめん。」

 

「……心配したわ。ホントにシドがいなくなっちゃうんじゃないかって…でもちゃんと無事に帰ってきてくれたから安心した…シド無茶だけはしないで、

 

何かあればお姉ちゃんを頼りなさい。」

 

「姉さんに迷惑はかけないようにするから大丈夫。」

 

「まったく…迷惑なんていくらでも掛けて良いわよ。だって私は貴方のお姉ちゃんなんだから。弟より先に生まれたのは後から生まれた貴方を守るためなんだと思う。

 

だから頼ってほしいわ。」

 

「姉さんには敵わないな。分かったよ。どうしようもなくなったら頼るよ。それとこれ。」

 

とシドはクレアへと箱を渡す。

 

「これは?」

 

「まぁ僕なりに考えてさ。開けてみてよ。」

 

とクレアは開けると中には髪止めと簪が入っていた。シドはミツゴシ商会にてニューにアドバイスをもらいながら選んだものであった

 

「姉さん髪を縛るのとか持ってなさそうだから合いそうなやつを選んでみたんだけどどうかな?」

 

というシドの側へ移動してぎゅっと抱きしめるクレア。

 

「ありがとうシド!お姉ちゃん嬉しいわ。大事に飾るわ!末代までの家宝にしないと!」

 

「いやちゃんと付けてよ。」

 

「ふふ、姉弟仲良く過ごせてるようで安心だわ。ちゃんと離さないようにしなさいクレア。」

 

「はい師匠!」

 

「それとクレア、女神の試練は知っているわね。」

 

「えぇ聖地リンドブルムで行われる催しで女神の試練は一年に一度、聖域の扉が開かれる日に行われる戦いで聖域から古代の戦士の記憶を呼び覚まし、

 

挑戦者はその記憶の戦士と戦うの。事前に申請すれば魔剣士なら誰でも参加できるけど古代の戦士がそれに応えるとは限らなくて。

 

毎年数百人の魔剣士が参加するけれど、実際に戦えるのは十人程度って話し…

 

ってもしかして参加したらってこと師匠?」

 

「いえ参加ではないわ。でもリンドブルムへ来てほしいのよ。」

 

「どうして?」

 

「……話す時が来たから。」

 

「!!もしかして、二年前の…」

 

「詳しくはリンドブルムで話すわ。覚悟があるなら来て。日時はまた連絡するわ。」

 

と言うとベアトリクスはそのままテラス席から姿を消した。

 

「姉さん、二年前って…あの時の?」

 

「…そうね。それに関係があるわ…取り敢えずそれはまた考えるわ。」

 

とクレアは言うのでそこで話しを終わらせるシド。

 

(マザーは姉さんにどこまで打ち明けるつもりなんだ?ディアボロス教団のこと…なのか、シャドウガーデンのことなのか?

 

…まぁなるようになるか)

 

とシャドウは呑気に考えそのまま支払いへと行くとシャドウ様からお代は頂けないと言われてしまった。

 

う~ん、お言葉に甘えることにしよう

 

そうしてシドとクレアのデートは終わりを迎えるのであった。

 

この数日後に学園を揺るがす事件が起こることになろうとはこの時のシドは思いもよらないものであった。




今回はここまでになります。

学園の寮から雑に気配を消していたシドの前に報告に現れたニューはディアボロスチルドレンの1stレックスが確認されたことを報告しシドもある程度は教団のことはイータからちゃんと聞いているので理解しています。

生け捕りして情報を抜き取られることが確定したレックス。

そして警戒するために以前イナリが七陰の元へと届けていた魔力阻害防御のアーティファクトを持つように言うシド

ちゃんと人を気遣えるようになっているシド。

これもベアトリクスとイータのお陰ですね。

そしてニューから予約した店を聞いたものの一から作ったというので驚愕しイータもシドには黙っていました。

そしてスーツをオーダーメイドで作りシドへと手渡し実は100万ゼニーはするものと再度驚愕。

そしてその前にクレアへとプレゼントを選ぼうとニューを伴いミツゴシ商会へ

イータのところで見た漫画のようなエスコートをしようとしてニューのハートをぎゅっと掴んでいたシャドウ。

そしてガンマは来ていたクレアへドレスを見繕いそのままプレゼントしました。

此方もまた100万はするだろうものですがクレアに値段は伝えなかったガンマ。

心配性なガンマはクレアに護衛を付けクレアも気付いていたものの心配性なルーナと思うだけでした。

そして案内されたところへ行くと師匠であるベアトリクスがいたという。

サプライズでガンマにも内緒で来たということガンマも驚きますがミツゴシで働く構成員全員にご飯を作っていたので皆で美味しく頂きました。

そして食事をしプレゼントを渡したシドを抱きしめるクレア。

そんなクレアへベアトリクスは女神の試練をする聖地リンドブルムへと来るように言いそこで二年前のことを話すときが来たと言いました。

なので次章でもクレアは登場がこのSSでは決まりました。

はたしてそこでベアトリクスはどこまで話すのか…

それはまた次章にて

次話は学園襲撃編へと突入していきます!

感想、お気に入り、評価ありがとうございます!

次も遅くならない内に投稿していく予定です!

今回も読んで頂きありがとうございました!

異世界食堂続編するなら 七陰+クレアなどで誰が先か?どの料理にするかはまた決めます…(イータは大体付いていくので除外します)

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