陰実の世界に転生したら武神だった件 のんびりしたいが姪っ子が活動的で何だかんだ手伝う内に組織で母と慕われるようになった。   作:生徒会長月光

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学園襲撃編開始になります!

投稿遅くなり申し訳ありません。

今回はシドサイドのお話しになります。

それではどうぞごゆっくり!


学園を襲う変事、シャドウガーデンを騙る者たちの来襲に陰の園の主は裏から解決へと走りだす。

(さてとんだ厄日だな…)

 

と学園の教室にて血の海に沈みながらも傷を波紋と魔力を細かく練り上げ治癒力をあげながら思い返すシド。

 

あれは武神祭選抜大会から6日

 

既にシドも復帰し授業を受けていた。

 

そんな復帰した翌日、午前中最後の授業が少し早めに終わった。

 

「今から生徒会選挙の候補者と応援の生徒会長の演説があるので、みんなまだ席を立たないように」

 

先生が先走る生徒たちに言った。

 

「どうでもいいけど三年って今どこ行ってんだ」

 

「さぁ」

 

隣のヒョロの適当な問いに、僕はあくびしながら答えた。

 

「三年生はですねぇ、今週は課外活動で……」 

 

と前の席のジャガが振り返って話しはじめたとき、教室の扉が開いて二人の女生徒が入ってきた。入れ替わりで先生が出ていく。

 

そのうち一人は知っている顔、先日僕が戦ったローズ・オリアナ生徒会長である。

 

普通の制服姿なのにオシャレな人が着ると謎のオシャレオーラが出るのは何なのだろう、と僕は常々疑問に思っている。

 

「えっと、本日は先生に貴重な時間をいただきまして、生徒会選挙の……」

 

まだ慣れていない感じの一年の女の子が、少し硬い声で話し出す。

 

そんな風に聞き流しながらスライムを握力グリップにして魔力を練りバレないように握力も鍛えているとその魔力が突然練れなくなったのだ。

 

 

魔力の流れを何かが阻害しているような感覚。強引にこじ開けるか、さらに細くすれば練れるかも。

 

と呑気に考えながら取り敢えず意味深に来るッと言ってみる。

 

するとその瞬間、凄まじい爆音が轟いた。

 

教室の扉が吹き飛び、クラスは騒然とする。

 

直後、抜剣した黒ずくめの男たちが乗り込んできた。

 

「全員動くな!我らはシャドウガーデン、この学園を占拠するッ!」

 

彼らはそう叫んで、出口を固める。

 

「嘘だろ……」

 

僕のつぶやきは、周囲のどよめきにかき消された。

 

動ける生徒はいなかった。

 

これが訓練なのか、いたずらなのか、それともまさか……本気なのか。

 

魔剣士学園が襲撃されるという現実を、ほとんどの生徒が正しく把握できないでいたのだ。

 

ただ僕だけが唯一、この現実を完全に把握していた。

 

彼らが本気だということも、魔力が阻害されているということも、他のクラスで同じことが起こっているであろうことも。

 

そしてこのまま行けばシャドウガーデンがテロ組織認定されかねないということを。

 

(……昔の僕なら…

 

念願の僕らの青春妄想の一ページを飾った『アレ』を。

 

学園がテロリストに襲撃される『アレ』を本当にやりやがったのだ!

 

感動に震えいったい何度この状況を妄想しただろう。

 

数百、数千……数億。

 

数え切れないほどのパターンを妄想し、夢見た瞬間がついに訪れたのだって思うんだろうな…

 

ただ……思った以上に………不愉快だ。

 

狙いは以前イータの話した学園に持ち込まれたアーティファクト…それの効力はまだわからない…だが奴らが狙う以上何かある筈。

 

そうすると教団はその解析をしているシェリー先輩を捕らえ有効活用したい

 

こちらの勝利条件は

 

まず第一に学園での死者を可能な限り出さないこと。抵抗する者なんかはいるからそこは自己責任…だが学園生で死んだら未来ある者を殺すシャドウガーデン許すまじとなる。

 

出来ればこれは避けたい。

 

第二にシェリー先輩を保護すること。あわよくばこの状況を打破する一因になる。

 

第三にこの騒動がシャドウガーデンの物ではないと証明すること。僕たちシャドウガーデンという組織を危険視されるのは避けたい。

 

水面下の謎の組織の方がまだやりやすい…それにマザーの活動の妨げにはなりたくないしな。

 

大雑把にいえばこのぐらい…いやあとは紅の騎士団…だったかな?の人数を減らさないようにしないと…今のところアイリス王女はシャドウガーデンを謎の組織としてるけどマザーたちが王都を救ったことやアレクシアを救ったことはあちらも分かっている。

 

ならば真に気を付けなければならないのは紅の騎士団を操りたい教団側の回し者……

 

教団からのマインドコントロールは洒落にならない…

 

やることが多いな。

 

まぁ僕一人でやる必要はない…何かしらの連絡手段を確保すればガーデンには情報は行くだろうしガンマ、イータが王都にいるから対処は可能…

 

さてまずは自由に動けるようにしないと…だが後であいつがいないなんて言われて騒いで状況悪化は避けたい…何かいい方法はないものか…)

 

因みにこの間たったの3秒で脳内で纏めているシド。

 

そうこうしている間にローズ会長が突入してきた者たちに対峙していた。

 

本来なら魔剣士学園を襲うなんて馬鹿げている。だが学園生など魔力が使えなければただの子供同然。

 

ローズ会長は魔力を練れないことに気付いていない。

 

「ようやく気付いたようだな」

 

黒ずくめの男が仮面の奥で笑った。

 

まずい、まずい、このままだと。

 

「だがもう遅い」

 

黒ずくめの剣が、ローズに振り下ろされる。

 

魔力の込められたその剣を、魔力を封じられた彼女に防ぐすべはない。

 

僕は椅子を蹴飛ばし駆けた。

 

ローズ会長とは一度試合しただけだが学園生でオリアナ王国の王女が死んだとなればオリアナ王国にシャドウガーデンを滅ぼせる大義名分を与えることになる。

 

それは避けなければならない事態だ。

 

それに便乗して同盟国のミドガルだけでなくディアボロス教団からも狙われると面倒だ。

 

組織の力というものはバカにならないのだから。

 

ならばやることは1つ!

 

それにこれが成功すれば先程のあいついないという事態を避けられる。

 

血糊良し、斬られる覚悟良し。

 

…あ、姉さんに怒られる覚悟は出来てないや

 

……だ、黙ってれば大丈夫か…?

 

な、何とかイータに取り次いでもらうとしよう、そうしよう、こうなったらイータも巻添えにする。

 

そしてシドはローズを突飛ばしその凶刃を受ける。

 

ザシュッという肉を裂き血潮がその場に飛び散る。

 

斬られる瞬間心臓に波紋を撃ち込み一時的に心停止状態へなるようにし致命傷を避けるように間接をずらして心臓の位置をずらした。

 

あぁローズ会長取り敢えず怪我してなきゃ良いけど…これで後で怪我してた慰謝料ってならないと良いけど

 

とちょっと場違いなことを考えるシド。

 

「シド・カゲノー君……」

 

ローズの呟きに、シドは取り敢えず薄っすらと瞳を開ける。

 

「バカ。なぜ私をかばったりしたの……?」

 

本当に、最近知ったばかりの間柄だ。まだまともに話したことすらない。

 

命を懸けてまで助けられる理由なんてないはずだったのにとローズは思う。

 

シドは口を開き何かを言おうとするように口を開いてあらかじめ用意していた口に入れていた血糊を歯で破き

 

「ゲホッ、ゴホッ!」

 

大量の血を吐いたように見せ掛ける。

 

「シド君ッ!」

 

ローズの白い頬に少年の吐血がかかる。

 

シドは血濡れの顔で微笑んで……そのまま息を引き取ったように見せかける。

 

その死顔は、やり遂げた男の顔だった。

 

(ミッションコンプリート……取り敢えずは魔力で脳内の血流を停めないように……)

 

そうしてローズ会長たちを黒ずくめたちは講堂へと集めるように移動させる。

 

名残惜しく自分を守るために命を掛け犠牲となったシドの思いを無駄にしないようにローズは従う。

 

命を掛ける熱い思いを受けたことのなかったローズは永遠に叶わなくなってしまったシドの守ってくれた命…

 

そうして全員が移動し終わり教室を静寂が支配するが

 

心臓を止めたシドは血流の行き届いた右手に魔力を込めまた心臓へと撃ち込み心臓の鼓動を再開させ

 

「カハッ…ケホッケホッ…ふぅ、ふぅ…」

 

これぞモブ式奥義、十分間の臨死体験(ハート・ブレイク・モブ)である。

 

心停止から微細な魔力により脳血流を保ち、通常ではありえない長時間の心停止状態を後遺症なく達成する奥義である。心臓が動かなければお陀仏となるためあまりやらないようにしようと心掛けたシド。

 

そうして波紋を再開し傷を動くのに支障のないように最低限治す。ある程度残っていないと後程奇跡的な生還みたいにはいかないためであった。

 

そうして冒頭へ戻る。

 

「取り敢えず様子を見るためにも高いところで状況確認…それからシェリー先輩の確保だな。やることは多いけどやるしかない。」

 

そうして裏から事件解決を図る陰の実力者は駆け出すのであった。




今回はここまでになります。

投稿遅くなり申し訳ありませんでした!

冒頭の部分が中々思い付きませんでした。

気を取り直して今回から学園襲撃編となり原作とあまり変わらない展開ですがシドがわいわいすることなくただディアボロス教団を不愉快と断じる。

マザーの苦労や七陰たちの頑張りをちゃんと理解しているので冷静に見えて内心ちゃんと怒っています。

そして事態の収束を図りシャドウガーデンへと着せられかねない冤罪を晴らし学園生の死者を出さないように行動しようと考えていたところでローズが動いていたので

シドは庇う形で自然とフェードアウトすることに成功。

実際この時庇わなければオリアナ王国はディアボロス教団にほぼ乗っ取りを受けているのでローズ死亡→オリアナ王国はシャドウガーデンへと報復の矛先を向けディアボロス教団もそれに力を入れる、ミドガル王国も同盟国として動くなどシャドウガーデンにとって不都合が多いと思います。

シドはシャドウガーデンを守るためにそのついでにローズを助けた形になりますがフラグが立ちましたね。

まぁそんなシドとクレアに怒られる覚悟は出来てなかったのだイータを巻き込むことにしました。

心臓を波紋で強引に止め、魔力で心臓を動かすという芸当は転生ベアトリクスでも中々出来ないことだろうと思います。

心臓が止まれば自然と呼吸も止まるので波紋が途切れてしまいますがシドはそこを魔力でカバーしております。

波紋も使える今作シドは魔力を細かく練り上げつつ波紋をベースに学園襲撃事件を解決するべく裏から行動していくことに。

次回はシェリーにスポットを当てようかシャドウガーデン側の動きを書こうか迷いますね。

FGOでは果心居士が登場。BOXイベントで恒常鯖なので引こうか迷いますね。

感想、評価、お気に入りありがとうございます!

UAも90000を突破しこれも読んでくださる皆様のお陰です。

次回も遅くならない内に投稿していく予定です。

それでは今回も読んで頂きありがとうございました!

異世界食堂続編するなら 七陰+クレアなどで誰が先か?どの料理にするかはまた決めます…(イータは大体付いていくので除外します)

  • アルファ
  • ベータ
  • ガンマ
  • デルタ
  • イプシロン
  • ゼータ
  • クレア
  • シェリー
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