陰実の世界に転生したら武神だった件 のんびりしたいが姪っ子が活動的で何だかんだ手伝う内に組織で母と慕われるようになった。   作:生徒会長月光

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今回は外で待機している騎士団サイドになります。

アイリス、アレクシアが待機しているとそこに現れたのは驚きの人物だった。

それではどうぞごゆっくり!




バラバラの騎士団を纏めるべく第一王女は陰の園の霧と秘密裏に手を結び事件の解明へと動きだす!

学園の襲撃の報を受けて直ぐ様駆け付けた騎士団であったものの学園へと入ろうとしたものの魔力が使えないという驚愕の事実が分かり騎士団は魔力の使える場所まで後退し様子を見ているしかなかった。

 

紅の騎士団を組織しているアイリス・ミドガルと療養で出払っていたアレクシア共々駆け付けたものの従来の騎士団とは話が合わず現場の指揮系統の統一すらされていない状況にアレクシアはため息を吐きたくなった。

 

「どうしてこういう時に言い争うのかしら…魔剣士学園の襲撃っていう前代未聞の事件…しかもタレ込みでシャドウガーデンが主犯なんてきてるし…どう考えても可笑しい。」

 

そうして騒いでいる騎士団と姉であるアイリスを見ていると学園の門から誰かが飛び降りてきた。

 

しかし喧騒のせいかアレクシア以外気付いておらずその飛び降りてきた最近見た顔というか自身そっくりに変装している人物の姿と担がれているシェリーの護衛をしていた筈の紅の騎士団の二人の姿があった。

 

「姉様!」

 

「アレクシア今はそれどころでは……!?グレン!マルコ!」

 

そうしてアイリスたちも振り返ると

 

「あ、アレクシア様が二人!?」

 

「ねぇ…どうでもいいけど……早いところ治療院に運ばないと……危ないわよ。特にこっちの髭の男性…かなりの出血で輸血も必要だし…まぁ怪我したところは応急処置で塞いだから早くしなさい……」

 

「!急いで二人を治療院へ!早く!」

 

そうして慌ただしく二人を運んでいく騎士団たち。

 

そしてその場にアイリスとアレクシア、イータが顔を会わせる。

 

「貴女がアレクシアから報告のあった…シャドウガーデンの幹部…ミストですね。私は」

 

「自己紹介はいらないわ。知ってるから。ミドガル第一王女アイリス。」

 

「ミストどういうことよ!シャドウガーデンが学園を襲撃したって!」

 

「ふーんそんな風に言われているのね。でも実際は違うわよ。ディアボロス教団によるペンダント型のアーティファクトを奪取するために起こされたものよ」

 

「なんですって!?」

 

「…貴女は持ち込まれたアーティファクトが何なのか知っているのですか。」

 

「えぇ知っているわ。でもタダで教えるわけにはいかないわね。」

 

「非常時に何を!」

 

「対価はなんなの?」

 

「アレクシア王女は分かっているわね……簡単なことよ。今回の事件の解決したのを貴女たち紅の騎士団にする……要は手柄を譲るから私たちがしたことではないと……世論に広めてほしいということ。」

 

「手柄がいらないって…」

 

「私たちは殺戮集団ではないのよ……それを誓うのならある程度の情報を融通しても良いわよ。」

 

「…」

 

「姉様受けるべきです。彼女は私たちが欲しがっている情報を持っている。そして示した対価は私たちにとっても損があるわけではない。」

 

「それに今の内に紅の騎士団の実績を上げたいでしょう?予算…下りてないんじゃない?」

 

「しかし…」

 

「アイリス・ミドガル、このまま部下二人を無様に負傷させたって責められるか勇敢に戦った部下二人の活躍を無駄にせずに事件を解決したと言われるか…選択は二つに一つよ。悩んでいる時間はない」

 

暫くの葛藤の末にアイリスは決断した。

 

「分かりました。貴女の言ったこと必ずやり遂げましょう!」

 

「宜しく頼むわ…今回持ち込まれたアーティファクトは強欲の瞳というアーティファクトの制御装置よ。」

 

「強欲の瞳!?たしかルスラン副学園長が国に管理を依頼したものの筈。」

 

「そしてつい最近盗まれた。しかしそれを騎士団は隠蔽した。管理責任を問われたくないからでしょうね。」

 

「なんということを!」

 

「そして強欲の瞳の効力は周囲の魔力を吸収しそれを溜め込むこと。そのため強欲の瞳が発動するとその周辺は魔力の錬成が困難になる。」

 

「だから魔力を使えなくなっていたって訳ね!」

 

「そしてディアボロス教団の者たちはあらかじめ『強欲の瞳』に魔力の波長を覚えさせたのでしょう…登録した魔力は吸収しないことを確認済みだというシェリー・バーネットの報告書にあるわ…でも抜け道もあって他にも極めて微細な魔力や、強い勢いを持った魔力などは吸収し辛いから一部の例外を除けば無理でしょうね…」

 

「…だからグレンたちが賊に遅れを取ってしまったということ…」

 

「これだけでも厄介なアーティファクトだけど……強欲の瞳は溜め込んだ魔力を利用することもできる……本来の目的は魔力の利用にあったと思われるけど……長期間の魔力保存が困難だったために欠陥アーティファクトだと考察されていた…」

 

「でもその前提が覆ったということですね。」

 

「そう…それこそが貴女たちが持ち込んだ強欲の瞳の制御装置…強欲の瞳はそもそも単体ではなく……その制御装置と組み合わせて使うことを考えられていた。

 

そうなると…魔力を長期保存できない欠陥アーティファクトという立ち位置も変わってくる…」

 

「いつでも好きなときに魔力を取り出せる……そんなものが敵の手に渡ったら!」

 

「魔剣士にとって致命的なことになります!」

 

「幸いあの二人が……シェリー・バーネットを逃がしたお陰で最悪の事態は免れている…制御装置なら逆に……強欲の瞳そのものを停止させることも出来るでしょう。」

 

「つまり…シェリーさんが解析し、その制御を一時的にでも無効化出来れば学園の生徒たちを避難させることも可能ということですね。」

 

「そういうこと……まぁ彼女なら日が落ちる頃までには……解析できるでしょう。何も妨害がなければだけどね。」

 

「敵が大勢の中でしかも素人のシェリー先輩が頼みの綱って心配だらけね。捕まる可能性のが高いじゃない。」

 

「そういえばさっき狐の娘を見たわね……最近学園で始めたっていう……天才研究家の助手だったかしら?偶々商品の運搬で来ていたのでしょうね。」

 

「イナリが!?…いやあの娘なら平気か…うっかりだけど実力は私が魔力で強化してても素の状態で強かったし…」

 

「味方がいるなら良いことよ……さて私は戻るとしようかしら」

 

とイータはそのまま学園に戻ろうとする。

 

「ちょっと!貴女も魔力が練れないでしょうに!そんな行っても!」

 

「言ったでしょう。強欲の瞳に魔力を吸い取られない方法を。魔力を細かく練り上げること………そして…もう一つ……膨大な魔力を吸い取れないこと…」

 

イータは二人から見えないように手首に付けている普段から自分自身の魔力を喰わせる改造したスライムである魔力喰いを一瞬……ほんの一瞬外した。

 

その瞬間大気が揺れた…

 

そう錯覚を起こすかのような膨大な圧迫感に陥るほどの魔力が解き放たれた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

それは離れた場所で待機しているシャドウガーデンメンバーにも伝わり全体指揮をしているガンマにも届いた。

 

「い、今の魔力……イータ?でもあの娘の魔力は私たちと変わらない物の筈……気のせい?…あとで聞かないといけないわね。」

 

「ガンマ様!イータ様から工房よりアーティファクトを持っていくようにとのことです!」

 

「分かったわ。工房へ行くのは普段から行っているミツゴシの子達に行かせましょう。ニュー、イータはなんて?」

 

「この現象が強欲の瞳というアーティファクトによって引き起こされたこと、その制御装置が学園に持ち込まれたアーティファクトでそれを奪取するのが目的とのことです。

 

イータ様が日が落ちる頃までには解析できるとのことでした。」

 

「そう…なら待ちましょう。それにシャドウ様もいらっしゃいますしイナリちゃんもいるなら平気でしょう。それにイータがいるなら磐石です。

 

三人とも波紋を使いこなせてシャドウ様、イータはその中でも波紋の扱いはトップクラス…魔力の阻害は殆ど無意味。」

 

「はい!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

そして間近で魔力の奔流を浴びたアイリスたち以外の者たちは膝を付いていた。

 

「二人以外情けないわね。ほんのちょっと解放したぐらいで膝を付いて…」

 

(なんて魔力なの…!?まるで押し潰されるかのような重圧感…こんなの魔剣士一人が出せる魔力量じゃないわよ!)

 

「途轍もない…貴女程の者で幹部だというならばボスはそれ以上の規格外…いやマザーと名乗った者を含めればそれ以上のものが少なくとも二人いるということ……」

 

アイリスとアレクシアは以前マザーとシャドウの放った規格外の一撃を体感していたこともあり膝を付かなかった。

 

「今のは強欲の瞳が溜め込んだであろう学園の生徒の魔力とよりちょっと下ぐらいよ。黒幕と対峙したとき動けないようじゃ指揮は無理ね。

 

そこにいるアイリス・ミドガル以外は…」

 

アイリスとアレクシアはミストの言葉にハッとしこの場の指揮権を奪えということだと理解しイータはそのままアイリスに紙を押し付けその場から消える。

 

「消えた!?」

 

「蜃気楼のように揺らめいて消えた…まさにミストの名を表しているわね……」

 

さっとアイリスは手渡された紙を見やる。

 

「では現場の指揮は私が取らせてもらいます!!」

 

「何を言いますか!現場の指揮は」

 

「今膝を付いていた者たちではとてもではないですが黒幕と対峙など出来はしません!

 

そして私が貴方たちがしたことを知らないとでも思いますか?」

 

「な、なにをいって!」

 

「無法都市の色町への出入り、それらを出張と称した経費の無断使用。

 

貴重なアーティファクトの管理不足による怠慢!

 

王宮の名を騙り好き放題する者がいる始末!」

 

その言葉を受け青ざめていく騎士団。

 

「まだ上げればキリがありませんがこれ以上言われたいですか?」

 

「うぐ…ググググググ」

 

「よって指揮は私が取ります!異論は認めません!!!」

 

そうしてその場における指揮権を掌握したアイリス。

 

イータから渡された紙には不正の証拠がこれでもかと載っていてそれをその場で追及することにより第一王女として不正を許さないという姿勢を見せることにより周りに集まり始めていた国民へのアピールもするようにと助言が書いてあった。

 

(ミストの目的が本当に事態の収束ならば利用されましょう。しかし私もこの状況を利用させてもらいます…あまりこういったことは得意ではありませんが…それでも!私はミドガル王国の第一王女として!事態を収束させねばなりません!そして……これに書かれた資料を取り寄せなければ…)

 

こうしてアイリスは指揮権を統一したことにより騎士団は纏まりを見せた。

 

そしてアイリスは昔の事件であるルクレイアの資料を持ってくるように命じる。

 

そこに犯人に至る鍵があるというミストよりもたらされた情報を確かめるために。

 

前代未聞の学園の襲撃という事件を解決するためにアイリスは一時的にミストと手を組む形になった。

 

アイリスは事件を解決させることが出来るのであろうか!




何とか早めに投稿することが出来ました!

今回学園の外に待機している騎士団の元へとグレン、マルコを担いでやって来たイータ。

アレクシアそっくりな人物に騎士団は混乱するもののグレン、マルコを搬送するためにてんやわんやとしている最中でアレクシア、アイリスへと事のあらましを伝え

手柄を譲る代わりにシャドウガーデンへの風評被害を押さえるようにと依頼し情報を与えました。

アレクシアは新しく学園で商売を始めるとイナリが言っていたことを思い出しつつ事件に巻き込まれるなと思いつつもイナリの魔力なしの強さを知っている分信頼しています。

そしてイータの本来の魔力の片鱗を出しました。

シャドウ、転生ベアトリクス協力の元魔改造されたイータの魔力量は100年鍛え続けているベアトリクスに迫るほどであり今の七陰の魔力を足してもまだ足りない程。

周りを威圧しないようにとスライムを改造し魔力を喰うタイプにして手首にアクセサリーのように変形させて魔力を押さえています。

常時高純度に魔力を生産し続けなければ魔力がなくなり常人ならば三分と持たず干からびかねない代物。

ようするにBLEACHの剣八の眼帯の霊圧を喰らうものをスライムで応用したもの。

しかしそれでもまだ実力的には戦闘経験などもありシャドウ、ベアトリクスには届いていない準最強。

アイリス、アレクシアは以前の事件でのマテリアル・バースト、アトミックを体感していたお陰か膝を付かずそれを利用する形でアイリスは指揮権を掌握しに掛かり

学園に集まり出していた国民へと聞こえるように不正の証拠を突き付け清廉潔白を主張し現場の指揮をもぎ取りました。

そして事件解明につながるルクレイアの事件の詳細を取り寄せることに。

そこに秘められた真実に驚愕を隠せないでしょうね。

次回は少し時間を遡りシドの話しからになると思います!

感想、評価してくださる皆様ありがとうございます!

とても励みになります!

お気に入り登録も800間近へとなっていてとても嬉しいことです!

次回も遅くならない内に投稿をしていけるように頑張ります!

今回も読んでくださりありがとうございました!

異世界食堂続編するなら 七陰+クレアなどで誰が先か?どの料理にするかはまた決めます…(イータは大体付いていくので除外します)

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