陰実の世界に転生したら武神だった件 のんびりしたいが姪っ子が活動的で何だかんだ手伝う内に組織で母と慕われるようになった。   作:生徒会長月光

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少し時間を遡りシドサイドになります。

イータとも合流しアーティファクトの解析へと移っていきます。

そして最後に痩騎士にとっての死神が迫ってきます。

それではどうぞごゆっくり!


陰の園の盟主はドジっ娘桃色娘とうっかり狐娘を陰からフォローするがうっかりとドジの度合いを超えていると戦慄し事態の解決へとのんびり娘も合流し収束へと向けて準備する。

イータがアイリス王女、アレクシア王女へと協力を取り付けるより時は遡り。

 

シドは一先ず学園で高いところへと登り状況を確認していた。

 

大講堂に拘束された学園関係者が集められているのが見える。大講堂は全校生徒余裕で入るでっかいホールだ。入学式とかそこでするし、たまに演劇とか見たり有名人の講演とかやったりする。

 

学園の外には騒ぎを聞きつけた騎士団が集まってきている。しかし、ある一定の距離からは近づこうとしない。そこが魔力を阻害する何かの境目なのだろう。

 

校舎内にはもうほとんど人の気配がないようだ。黒ずくめの男たちが隠れている生徒がいないか探し回っているだけだ。

 

「ふむ…まずは状況を整理しよう。

 

まずシャドウガーデンを騙る者たちが学園を襲撃した。

 

襲撃の目的は間違いなく学園に持ち込まれたアーティファクト。

 

そして風評被害によるシャドウガーデンの活動を妨害すること。

 

アーティファクトのことならシェリーか後はイータがいれば簡単に終わる…

 

ならまずは敵の数を減らしていくとしようか…」

 

と僕はスライムスーツから親指サイズにスライムを切り取った。

 

それを丸めて魔力を込め、屋上に伏せて手の中で弾けるような簡易的な弓矢を生成し構える。

 

丁度見回りをしようとする黒ずく目の二人組を狙い、弾いた。

 

ピシュンッ、と。

 

空気を切り裂く音を残して、スライム弾が黒ずくめの男の頭を貫通したしそのまま二人目の男の心臓も貫いた。

 

まさかの二枚抜きである。

 

「よし…この調子でスナイパーの真似事でもしようか」

 

とシドはそのまま外に出てきて見回りをするチルドレン3rd、2ndの頭、心臓を次々に撃ち抜いていく。

 

銃撃というのは世間的に広まっているものの魔力を纏える魔剣士たちからすれば驚異ではない。

 

しかしシドのように魔力を込めたスライムによる狙撃は次々にディアボロス教団を屠っていく。

 

見えない敵に狙われる恐怖に自我のある2ndの者たちは発狂寸前である。

 

しかしその前にシドに撃ち抜かれていく。

 

「君たちはディアボロス教団に利用されていたんだろう…でも同情できる部分というのも僕以外ならあるのかもしれない…

 

けどシャドウガーデンを騙り殺戮を繰り広げるのなら話しは別…君たちは敵だ。」

 

そうしてあらかた片付けたシドは廊下を歩く。

 

すると前からペタペタ音がするので見ていると

 

シェリーとイナリの二人がいて廊下でディアボロス教団の構成員と交戦中であった。

 

シェリーを守りながら戦うイナリを見つつ背後からシェリーを狙おうとする者をこれまた狙撃によって倒す。

 

イナリ側も一段落してまた進むのだが

 

(イナリまたうっかりしてるね…シェリーの足音で敵に居場所バレてるんだが…いやそれでどうにかなるからイナリも気付いてないし…シェリーも足音を立ててないと思ってるし…)

 

これは何とかするべきか…いやイナリたちを囮にして敵をおびき寄せて倒すのも……変なところでイナリのうっかりが発動しかねないと思い声をかけることにしたシド。

 

だったのだが…

 

シェリーが転びかけそれを受け止めようとしたイナリの手から一瞬離れたハルバードが通路と通路の死角になっているところから現れた敵を一刀両断したり

 

イナリの死角を突いたとばかりに三人が強襲するもののイナリのポケットから地面に落ちた二つの薬品が化学反応を起こし眩い光を放ち目をやられた三人をシドがそのまま気付かれないように処理をする。

 

因みにイナリとシェリーの後ろでの発光のためか二人とも気付いていない。

 

そんなことが三度も続くので

 

(普通に声を掛けよう。そうした方がハプニングは少なそうだ…というかうっかりにドジが合わさるとトンでもないことになるとは……まぁ味方に被害がいかなければ何でも良いか。)

 

「そこなお二人さん色々と言いたいことがあるけど取り敢えず止まろうか?」

 

「ほえ?…シド様!」

 

「シド君…!酷い怪我!」

 

「ん…まぁあれだよ、九死に一生を得たかな。致命傷ではないから一先ず安心して。それとシェリー先輩、まずそのペタペタ音のなるローファーを脱ごうか?あとイナリさっきポケットから色々と落ちては化学反応起こしてたよ。」

 

「あ!?ほ、本当です!色々な薬品がないですぅ」

 

「まぁ無事で良かったよ。取り敢えずどこに向かうところ?」

 

「シェリーさんが心当たりがあるとのことで副学園長室へと向かってます!」

 

「よし行こうか!」

 

と合流を果たしたシド

 

そして一瞬膨大な魔力の波を感じたが直ぐ様止んだ。

 

「これは…成る程ね。外にはアイリス王女もいるのか…それで指揮系統を奪うために…」

 

「そうみたいです。あれを外すことは稀ですので。」

 

「???」

 

「あぁ大丈夫何でもない。」

 

外にいる騎士団にイータがホンの一瞬魔力を解放したのをシャドウとイナリは感じ取り大体の思惑が分かりそのまま向かう途中うじゃうじゃと出てきたディアボロス教団な者たちを始末していく。

 

そうして漸く副学園長室へと辿り着いた。

 

ガチャっと開くとそこには

 

「あれ!?アレクシア王女どうしてここに?」

 

とシェリーは言う。

 

勿論アレクシアではなくイータが変装しているのだが

 

「あっ!ごしゅ」

 

ばっ!と勢いを付けてイナリの口を塞ぐシド。

 

ここでご主人など言おうものなら正体がバレてしまうのでうっかり狐娘に気を付ける陰の実力者……

 

敵より味方に注意することになるとはと思いつつフォローする。

 

「シェリー先輩、多分その人アレクシアじゃないと思うよ。」

 

「え?でも」

 

「よく分かったわね。私はシャドウガーデン幹部の一人ミストとでも呼んで頂戴。」

 

「はい!…それでミストさんはどうしてここに?」

 

と襲撃しているものたちの正体を知らないシェリーは呑気に尋ねる。

 

「今起こってる現象を止めるためによ。今回のことは強欲の瞳が起こしているから。」

 

「やっぱり!」

 

「「強欲の瞳?」」

 

と?を浮かべるシドとイナリ。

 

シェリーは強欲の瞳の危険性を伝える。

 

それは前回アイリス王女たちへと説明した内容と同じで更には魔力が解放されれば学園が消し飛ぶ可能性があるということであった。

 

「一先ず解析に必要なものはこれでいいでしょう?」

 

とイータは回収していた代物を手渡す。

 

「ありがとうございます!あとはアーティファクトの解読が済ませて

 

この制御装置で強欲の瞳の機能を一時的に停止させることができればその間に大講堂を解放することができるはずです!」

 

「いいね、そのアーティファクトは具体的にどうすればいいのかな?」

 

「解読したら、起動したアーティファクトを強欲の瞳に近づけます」

 

「どうやって?」

 

「えっと……地上は警戒されているので、まずは地下から大講堂に近づこうかと」

 

シェリーは少し困ったように微笑んだ。

 

「地下から?」

 

「はい」

 

シェリーは壁に並んだ本棚から本を数冊抜き取った。すると本棚が回転し、奥に地下への階段が現れたのだ。

 

「すごいね」

 

「学園の施設には脱出用の隠し通路がいくつか残されているんです。でも、この通路はしばらく使われていませんね」

 

シェリーの瞳に悲しみの色が浮かんだ。

 

「階段に埃が積もったまま……足跡がついていません。お義父様がここから脱出してくれていればよかったのに」

 

「ルスラン副学園長か。義親だっけ」

 

「もともと母の研究を支援してくれていたんです。ずっとお世話になっていて、母が死んだあとも身寄りのない私を引き取って育ててくれたんです。

 

後は…これはお義父様には内緒なんですけど差出人は分からないんですけど文通をしてて…色んなことを教えてくれる人のお陰で寂しくなかったです。」

 

「いい人たちだね。…若干差出人不明は怪しいと思うけど…まぁいいか」

 

と最後はボソッと言うシド。

 

「はい、とても。ずっと助けられてばかりだったから……だから今回は私が助けるんです」

 

「無事だといいね。それで、地下から近づいた後は?」

 

「あ、えっと……地下から近づいて、起動したアーティファクトを大講堂に投げ入れます」

 

「壊されたりしない?」

 

「壊されても一時的に機能は奪えるので大丈夫です。それで、後は魔剣士の皆さんに頑張ってもらえれば……」

 

最後が少し弱いけど、僕がシャドウになって暴れれば問題ないかな。あとは他のシャドウガーデンメンバーと一緒に襲撃者を倒す。

 

「それで行こう。捕まっている人たちもいるから早期解決しないとね。解析はお願いするね。」

 

「はい!」

 

そうして解析に集中し始めるシェリー。

 

シドは彼女の邪魔をしないように先程から隅っこでコソコソとイナリを叱っているイータに近寄る。

 

「イナリ……この姿の時に呼ぶのはあれ程……気を付けなさいと言ったでしょう…?」

 

「しゅみませんご主人様~」

 

「ほらイータ、そこまで。イナリがうっかりなのは今に始まったことじゃないんだから。」

 

「全く…イナリ次は…気を付けなさい」

 

「それでイータどこまで掴んでる?」

 

「大体の所まで。」

 

「僕的に物凄い怪しんでいる人が一人いるんだよね。」

 

「そうね。今回の事件と強欲の瞳を研究していた彼女の母ルクレイアの死は繋がっている。

 

当時ルクレイアのことを支援していたものたちはそれなりにいたわ…でもその中で特に親しかった者で剣に長けた者は一人だけよ。」

 

「……そのことを彼女は?」

 

「知っている筈がないでしょう。更に外部の情報を制限されていた。都合よく利用するため…世間知らずとは言うけどそのやり口はシドも心当たりがあるでしょう。」

 

「まぁね。」

 

「それとこれも伝えておくわ。彼女の母は……ベアト母様の友人だったのだそうよ。」

 

「…それなら動きとしてはあれかい?」

 

「えぇプランBで行きましょう。」

 

「悪事を暴いてトンズラ大作戦だね。」

 

「はぁ…シド……その作戦名は…ダサい。」

 

シェリーが解析作業を進める間大まかな動きを決める三人。

 

学園を解放するべく動き出す。




今回はここまでになります!

シドが学園のディアボロス教団員たちを殲滅していたところイナリとシェリーを発見。

ドジとうっかりによる化学反応に戦慄しつつ合流を果たして副学園長室へと向かっているとイータが魔力を解放したことを悟り副学園長室へと入るとイータが先回りしていました。

この時のシェリーは襲撃してきたものが誰なのか知らないのでスムーズにいきました。

そうして道具を回収していたイータは手渡しイナリのうっかりを叱りシドへと情報を共有しました。

そして正式名称、作戦名ディアボロス教団の悪事を暴いてシャドウガーデンは無実を証明してトンズラするを決行へと移すシド。

長い作戦名とネーミングセンスにダサいと溢すイータなのでした。

さて結末が近付いて来ました!

大まかな流れは決めているのでサクサク進めていきたいですね。

いつもお気に入り登録、感想、評価くださっている皆様ありがとうございます。

皆様のお陰でこのSSも遂に10万UAへと到達します。

これからも精進していきますのでどうぞ宜しくお願いします!

今回も読んで頂きありがとうございました!























































???

学園が襲撃されたという報を受けて急いで学園へと向かっている人影……

その人影は大事にしている写真の一枚を見やる。

そこにはアホ毛の女性が赤ん坊を抱きしめその横に移る自身の姿があった。

風の噂で死んでしまったことを知り密かにその娘と文通を重ねていた。

どういったことがあったのか近況を知らせたりもしていた…

そして事件を調べ上げわかった事実……

今度は絶対に助ける…

それがあの娘にとって辛いことだとしても…

そうして学園へと銀の髪をなびかせ急ぐ…ベアトリクスなのであった。

異世界食堂続編するなら 七陰+クレアなどで誰が先か?どの料理にするかはまた決めます…(イータは大体付いていくので除外します)

  • アルファ
  • ベータ
  • ガンマ
  • デルタ
  • イプシロン
  • ゼータ
  • クレア
  • シェリー
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