陰実の世界に転生したら武神だった件 のんびりしたいが姪っ子が活動的で何だかんだ手伝う内に組織で母と慕われるようになった。   作:生徒会長月光

45 / 88
一方の騎士団サイドになります。

アイリスたちの救助活動の最中に現れたのは…

そして真実を知ったシェリーはどうなるのか…

ルスランの前に現れる死神の正体…

それではどうぞごゆっくり!


響き渡る悪事!少女の心を抉る真実の刃…そして少女を守るべく遂に姿を現す母親の親友

外で救助活動にあたっていた騎士団たちは響き渡る声を聞きルスラン捕縛のための行動を起こそうとしていた。

 

「やはりルスラン副学園長が犯人…!」

 

「信じられないけど…でもさっきの響いてきた声は間違いなくルスラン副学園長だったわ。そして彼がシャドウガーデンに罪を着せて逃げようとしていたことも…貴方はこれを我々に聞かせようとしていたのね…シャドウ。」

 

「いかにも。我等シャドウガーデンは殺戮組織ではないのでな。」

 

アイリス王女たちの前にはなんとシャドウがいた。

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

少し時間を遡り

 

アイリスたちは騎士団総出で学園生たちの保護を行っていた。

 

しかし炎の勢いを増していく中での救助は困難を極めていた。

 

そんな彼女らの前に漆黒が舞い降りた。

 

「何をもたついている。」

 

「シャドウ!?」

 

騎士団の中で唯一面識のあるアレクシアが彼の名を呼んだ。

 

「シャドウガーデンの…頭目…何のようですか!事と次第によっては」

 

「炎が邪魔をするなら消せば良いことだろう。夜闇に明々と付いているものではないのだ。」

 

「そんな簡単に出来れば!」

 

と言う声が響く前に学園の上層から大量の水が噴き出した。

 

「出来ぬのであれば他所から持ってくれば良い…簡単なことだ。」

 

シャドウは炎の広がる学園の上層へニューたち構成員を投入しイータ開発の強力な消火用のスライムポンプを学園の浄化槽へと接続、起動させ上から一気に消火を始めていた。

 

「す、凄い!炎が瞬く間に消えていく…!」

 

「魔剣士学園を水浸しするが学園のものたちの命に比べれば安いものであろう。」

 

「…シャドウ、協力感謝する…しかし貴方たちは私たちにとって未知の組織…騎士団的に拘束しなければならない今までのアレクシアを救ったこと、王都を救ったこと、今回のこと。悪いようにはしないと誓うわ。」

 

「腐敗した組織に身を置くことなど愚かなことだ。例えキサマのようなものがいてもだ。」

 

シャドウは騎士団の腐敗のことを言いしかしアイリス自身はそうではないとハッキリ言った。

 

「我等シャドウガーデンは闇に沈む真実を…浮かび上がった真実を逃さず、白日の下に引きずり出すことだ。」

 

「…その真実はまさか…シェリー・バーネットの母ルクレイアのことですか…そのことは」

 

「例え残酷な真実であろうとも…明かされなければ死者が報われん…その真実を知らないでいるのは確かに幸福なのだろう…だが無知を理由に逃げて良い程この世界は甘くない。ならばその真実をどう乗り越えるか…それが重要なのだ。」

 

「…あんたたちは最初から知っていたのね…あの時私を偽物から助けたときから…じゃないと残酷な事実なんて言わないもの。」

 

そうして話している内にシャドウは懐からとあるアーティファクトを取り出した。

 

「それはいったい…?」

 

「天才発明家と呼ばれる者から有無を言わさずに押し付けられた物だ。どうやら彼女は聡明なだけでなく行動力もあるようでな。」

 

とシャドウはそのまま小型のアーティファクトを起動する。

 

するとどうだろうか

 

あちらこちらから声が響きだしたではないか。

 

それもルスラン・バーネットという魔剣士学園の副学園長が自身が主犯でありシェリーを利用していたこと、ルクレイアを利用し殺害したことも認めた。

 

途中途中音声が一瞬途切れるものの声を聞いたことのあるアレクシアにはイータがルスランと対峙していることが分かった。

 

そしてルクレイアの事件さえも騎士団は隠蔽していたことが分かりアイリスの握る拳からは血が出るほどであった。

 

「…これは…もはや騎士団は腐敗しきっていることが丸分かりですね…再編成…いえ新しく作り直さなければ…」

 

「早期に新しく己が組織した騎士団をもった聡明な王女よ。これからどうする?」

 

「今回のことが公になれば騎士団の信用は失墜します。ならば父上は…紅の騎士団を矢面にし生まれ変わらせるというようにするでしょう。優秀な者で件の組織の息のかかっていないものたちを探さなくては…ですが…まず我々がすべきはこの事件を起こしたルスラン・バーネットを拘束することです!

 

強欲の瞳のアーティファクトで学園全体の者たちから奪った魔力を使用できようとも必ず…!」

 

「そうか…だがその決意も無駄になろう。」

 

「私では勝てない…そう言いたいのでしょう…そんなこと!」

 

とアイリスは強欲の瞳で集められた大量の魔力を持つ今のルスランに勝てるか分からないものの王女としてやるべきことをしようとするがシャドウは止めた何故なら

 

「否。既に奴に引導を渡すものは決まっている。奴にとっての死神はすぐそこに来ている。故に貴様らは確保することだけを考えることだ。かの御仁の怒りの地雷源を踏み抜いてしまったのだからな。」

 

「え?」

 

「ルクレイアを不幸な女とルスランは言ったがそれは大間違いだ。彼女には心から信頼する友人が一人だけいた。その彼女はルクレイアの死後も娘であったシェリーに正体を隠し手紙でやり取りをしていた。

 

そしてそんな彼女へ我々は接触し真実を話した。我々にとっては恩を返す意味合いもあったのでな」

 

「…!?まさか…それって!」

 

アレクシアは以前悪魔憑きを治す術をある人物から教わったとシャドウから聞いたことを思いだし大きいズガンという音と共に学園全体を強大な魔力が覆い尽くす。

 

「……離れた方が良い。巻き添えを食らいたくなければな。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「まぁそういうことよ……観念して捕まるかしときなさい……」

 

とイータはスイッチを一度切った。

 

「こんなことをしてタダで済むと思っているのか!私だけでなく貴様もディアボロス教団に狙われるのだぞ!」

 

「あんたが私に関することを……言った所だけ音声切ってたから…私の声を知らない者なら誰かを……勧誘していたとしか思わないわ。それにね……」

 

「来るなら容赦はしない…それだけよ。」

 

「クッだが!この力を持ち帰りさえすれば表にいられずとも!」

 

「……お義父様……」

 

と副学園長室へ入ってきたのは制御装置で強欲の瞳を一時的に無力化したシェリーとイナリだった。

 

「嘘…ですよね…お義父様かお母さんを殺したって…だってあんなに仲良くして…笑顔で」

 

シェリーは嘘であってほしいと願いながら養父へ問い掛ける。

 

「シェリーか…そうだね。仲良くしていたとも、私が力を手にするために必要だったから。だから君のような愚鈍な世間知らずとも仲良くしていたのだとも…」

 

「じゃあ…今までのことは…私を気に掛けてくれたのも…愛してくれたのも…全部…全部嘘だったの…?」

 

「シェリー…愚かな娘よ。この世の中は力こそが全てなのだ。力のないものは利用されるだけの世界。ルクレイアもシェリーも私という力を欲する者の礎なだけの存在だ。

 

愛していた?そんなものただのまやかしだとも。

 

いつも君の愚図なところにイライラさせられていたものだ。

 

この機会に抹殺しようとしたのだが…まぁ良い…

 

君たち母娘のお陰でこの強欲の瞳を完全に手中に納められたのだからな。

 

君たちがこれを解析しなければ今回の学園の死傷者も出なかったものを…

 

この事態を引き起こす手伝いをしたようなものだからな。

 

ありがとう愚かで可愛い娘よ。」

 

ルスランの悪意のある言葉は…シェリーを繋ぎ止めていた心を…完全に砕くに至るに充分なものだった。

 

「あああああああああああ…かえして…かえしてよ…お母さんを…かえして!!」

 

「シェリーちゃん!!ダメ…!!」

 

とルスランへ飛びかかろうとしたシェリーにルスランは無慈悲に剣を振り下ろす。済んでの所でイナリのハルバードが間に入ったものの不安定な体勢なため二人揃って吹き飛ばされる。

 

「ふん…無駄なことを…力の差の分からぬ愚図が…」

 

「…外道が…!」

 

「まぁ良い…私の悪事がバレようが私を捕まえることなど不可能なことだ。私は究極の力を手に入れたのだからな!全ては結果だ!力という結果が私を高みへと上げるのだ!この世には結果だけを残したものが頂点に立つのだ!!」

 

ルスランはそう言うと懐から赤い錠剤を取り出し飲み込んだ。

 

さらに強欲の瞳とその制御装置を取り出す。

 

「強欲の瞳の真価は二つ合わせて発揮されるものだ。こうやってな」

 

カチリ、と音がして二つのアーティファクトが組み合った。

 

途端、二つのアーティファクトは眩い光を放ち、白い光の古代文字がアーティファクトを中心に広がる。

 

部屋の中に古代文字の螺旋が舞い、ルスランは嗤いながら自身の胸にアーティファクトを押し付けた。

 

「今ここで、私は生まれ変わる」

 

ルスランの胸にアーティファクトが埋まっていく。

 

まるで水の中に落ちるがごとく、服も肌も通り抜けていく。

 

「オオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォッ!!」

 

ルスランは胸をかきむしり咆哮を上げた。

 

光の古代文字がルスランに集い、その身体に刻み込まれていく。

 

ひときわ眩い光が部屋を白く染め上げた。

 

そして。

 

光が収まったそこに、片膝をついたルスランがいた。

 

白い煙を上げながらゆっくりとルスランが立ち上がる。前を向いたその顔には、細かな光の文字が刺青のように刻まれていた。

 

「素晴らしい……素晴らしいぞ……力が戻る、病が癒える……!」

 

ルスランを中心に吹き荒れる魔力が炎を揺らす。

 

よく見ると彼の顔だけではなく、首や手にも光の文字が刻まれている。

 

「わかるか、この荒れ狂う力が!人間の限界を遥かに超えた魔力がッ!」

 

そして、ルスランは嗤った。

 

「まずは私の計画を邪魔をした貴様からだ。そしてシェリーも含め目撃者を殺し私は返り咲くのだ!」

 

「結果だけに取り憑かれ……それまでの過程を全て捨て去るなんて…愚かね。」

 

「過程に何の意味がある!この世に残るのは絶対的な力という結果のみだ!」

 

「結果というものは過程があるからこそ生まれるもの…発明だってそう…

 

何百、何千、何万の失敗を繰り返しながらのトライ&エラーを経て完成する。そしてその過程は一見失敗だと思ってもあらゆる可能性へ続いている……結果だけを求めてはいけない…

 

だからわたしは「結果」だけを求めてはいない。

 

「結果」だけを求めていると…人は近道をしたがるものよ…………

 

貴方も最初は……まっとうな手段で治そうとしたのでしょう…でも治せない…だから魔力を頼り近道をした。

 

そうして近道した時……真実を見失うかもしれない……やる気だって次第に失せていく。

 

まっとうに治す手段を貴方は諦めてしまった……次第に取り憑かれたようにアーティファクトをあさり……見つけては解析を任せた。

 

でもね大切なのは『真実に向かおうとする意志』よ…!

 

向かおうとする意志さえあれば…たとえ今回は犯人が逃げたとしても…

 

いつかはたどり着くわ。だって向かっているわけだから……………………

 

だから貴方へと辿り着いた。七年という歳月を経ても諦めずにいたから……

 

裁くのは私ではない…今話題のシャドウガーデンでもない…唯一裁けるとしたら彼女と親交があった人物。

 

貴方はシェリーが文通していたことを知らなかったみたいね。」

 

とイータはルスランへ言葉を掛ける。

 

「それが何だというのだね。たかが文通ごとき」

 

「貴方たちを…刺激してしまえばシェリーの身が危ない…だから不器用に文通という手段で

 

彼女を支えていた…貴方は外のことを知られないように…こういうのをシェリーに見せなかったみたいね…」

 

とイータは武神列伝という最近流行りのとある作家の本を取り出した。

 

「それが何の関係が…」

 

「でもシェリーはこの本の中身を知っていた……何故なら手紙でのやり取りで知っていたから…」

 

遠くから風を切るようにマントがはためく

 

「どうして私があんたと話をしていたのか…それはあんたを逃がさないため…そして時間を稼ぎたかった……到着するまで時間が少し掛かりそうだから…そしてその必要も…なくなった。」

 

その影は漆黒を切り裂き剣を振りかぶる。

 

「真実を追い続けそれが今追い付いたわ……!ルクレイアの友人でありシェリーと文通をしていた……」

 

ズガンっ!という音と共に副学園長室の壁面が崩れる。

 

土ほこりが舞いそしてシェリーの目の前へと立つ。

 

「…大きく…なったわね。ルクレイアそっくりの髪色…あの娘と同じアホ毛…目もそっくり」

 

「ぇ?…この匂い…送ってくれたハーブの…お母さんの好きな匂い…?」

 

顔を伏せていたシェリーは懐かしい母の好きだったハーブの匂いを感じ取った…

 

「ごめんなさい…貴女の安全を優先して迎えにいけなくて…いえこれは言い訳ね…

 

私はあの時あの娘を守れなかった。だからこそ今度は守って見せる…」

 

そうして煙が晴れそこにいたのは

 

「武神にして食神…そして蒸気機関の母…ベアトリクス…ルクレイアの唯一無二の親友でシェリーの文通相手よ。」

 

親友の娘であるシェリーを背にしてベアトリクスがそこに立っていた。

 

今ここに親友の娘を守るべく武神が姿を現した




今回はここまでになります。

炎に包まれた学園で救助をしていたアイリスたちの前にシャドウが現れ学園に放たれた炎を全て消火しました。

なので副学園長室の炎も直に消えるでしょう。

そしてシャドウはイータから押し付けられたという体で通信装置をアイリスたちの前に持っていき真実を明らかにしました。

そしてアイリスが相討ちになろうともルスランを拘束する気持ちでいるとシャドウよりルスランにとっての死神は既にいると言いました。

真実を知ったシェリーはそれでも養父を信じたく問い掛けるもののルスランから真実だといわれ今までのことは全て偽りだったと言い放ちシェリーの養父への思いは砕かれ母を奪ったルスランへ迫るものの剣を振るわれ何とか間に入ったイナリのお陰で助かったものの悲しみが胸中に溢れるシェリー。

原作では何も知らずアニメでは悪堕ちするかのような姿が描かれたシェリー。

こちらではどうするか…少なくとも養父の件は響くので悪くて対人恐怖症になるだろうし…

そこは学園襲撃編の後日談になると思います。

そして強欲の瞳と制御装置を自分に取り込み莫大な力を得たルスラン。

結果だけに取り憑かれたルスランへイータは発明家として結果だけでなく過程も必要と言います。

まぁ実際発明するのに何度もトライ&エラーを繰り返すイータだからこそ結果のみに囚われないと言えること。

そしてジョジョ5部にてアバッキオの同僚の言った言葉を引用しそしてルクレイアを殺した犯人を追い続けたベアトリクスが遂に到着しました。

因みにこの時の言葉は実はシャドウガーデンの方の通信機では音を拾えてるので構成員含めイータに尊敬の眼差しを送ることになるでしょう。

次回は魔剣士学園の魔力を集めたルスランVSベアトリクスになります。

学園襲撃編が終われば最近出番の少ないベアトリクスに視点が大きく移っていくことになるでしょう。

中々学園編だとベアトリクスが絡ませづらいのもありそこは作者の力不足です。

展開など結構行き当たりばったりが多いのでそこは寛容に読んでくださると助かります。

いつもお気に入り、感想、評価頂きありがとうございます!

FGOでは18日に遂にオーディールコール奏章1が開催。

レフが出てきたのに全部持ってかれましたね。どう関わるのか楽しみです。

次回も遅くならない内に投稿していきます。

今回も読んでくださりありがとうございました!

異世界食堂続編するなら 七陰+クレアなどで誰が先か?どの料理にするかはまた決めます…(イータは大体付いていくので除外します)

  • アルファ
  • ベータ
  • ガンマ
  • デルタ
  • イプシロン
  • ゼータ
  • クレア
  • シェリー
  • ローズ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。