陰実の世界に転生したら武神だった件 のんびりしたいが姪っ子が活動的で何だかんだ手伝う内に組織で母と慕われるようになった。   作:生徒会長月光

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聖地へと向かうシドとクレアたち。

その車内には見知った顔がチラホラと

それではどうぞごゆっくり!




陰の盟主は姉と共に聖地へ向かい、隣国の王女と友人の王女とうっかりキツネ娘と鉢合わせする。

あの学園の事件から数日。

 

あの後学園は所々焼失してしまった箇所も多く少し早めの夏休みへと突入していた。

 

僕は新たなモブ式奥義を開発しようと思っていたのだが…

 

「早く行くわよシド!師匠もあっちで待ってるみたいだから急がないと!」

 

「姉さん…急がないと行けないって言うけど列車は運行通りにしか動かないから発車時刻に間に合えば良いんだよ。」

 

「そうだけど漸く師匠が話してくれるってことは少し認められたってことよ!」

 

姉さんに拉致…ゲフン 拘束…ンン…連れられて聖地リンドブルムへと向かっていた。

 

それは学園の事件の前に姉さんと一緒に食事した時マザーが言っていたことが関係していてあれから姉さんの方へ連絡がいき女神の試練に合わせて来てほしいと姉さんの方へフリーパスと共に送られてきたそうだ。

 

それで姉さんは折角だからと僕も誘ったそうだがいきなり部屋へ来て準備しなさいと言われ、そのまま連れ出されたのだ。

 

いつもの僕なら姉さんを回避出来たのだろうが此方にもアルファから聖地へ来てほしいと手紙が来て女神の試練に思いを馳せている中での姉さんの来襲だ。

 

「それと聞いたわよ。あんたまた大怪我して…尚更師匠に治してもらわないといけないわ。」

 

「その節は心配を掛けまして」

 

「でもそれで人を助けたんでしょ。それは立派なことだから誇りなさい。でも自分の身もちゃんと守って。約束よ。」

 

「善処するよ。」

 

そうしてマザーから送られたフリーパスを姉さんは使い、僕の分は姉さんが自腹で出そうとしたのでイータから貰っているフリーパスを見せたので普通に乗れた。

 

「あんたもフリーパス持ってたのね?」

 

「まぁイータからね。便利に使わせてもらってるよ。」

 

「あの発明家で…師匠の娘だからね。確か私がいない間に知り合ったのよね。」

 

「姉さんが学園に入学してからだから二年くらいかな。」

 

「まぁ良いわ。ルーナ、マナ、リリムさんだって師匠の娘やお手伝いしてるから今更驚かないわ。それにしてもルーナのアイディアでこんなに温かいお弁当を食べられるのはホント凄いわ!私も負けないように頑張らなくちゃ!」

 

そうして僕らは駅で売っていた焼き肉弁当や鰻重を買い列車へと乗り込む。

 

お弁当は紐を引っ張ると温まる仕組みになっていてガンマが原理を見つけイータが開発したものである。

 

前世でいう酸化カルシウム(別名:生石灰)」と、袋詰めした「水」が入っていて紐を引っ張ると、容器の中の水袋が破れ、酸化カルシウムと水が化学反応を起こして発熱。

 

ブクブクと音を立てながら熱々の蒸気が発生し、お弁当を温めていくものだ。

 

これのお陰か長距離の移動の際に温かい物を食べられると大変人気が出て列車での遠出のお客が購入し売上は好調だとイータは確か言ってたっけ

 

そうこうしていると列車が走り出した。

 

周りの景色を追い越していく。

 

つい最近までは長距離の移動は馬車が主流だったが今では列車へと移り変わっている。

 

しかしイータは馬車が廃れないよう列車では行き来出来ない場所を馬車に任せるようにし相互で協力関係を築き良好な関係を続けている。

 

「こうやって窓を開けると風が気持ちいいわね」

 

「姉さんあんまり窓から身を乗り出すと危ないよ。」

 

「平気よ。幾つか駅を跨ぐまではスピードも緩やかなんだし町で乗客を乗せきるまでは問題ないわ。」

 

列車は多くの乗客を乗せある程度駅を跨いだらそこからはリンドブルムまでノンストップで動き2日半で着く。

 

それまでは車中泊と娯楽用のトランプなどを購入でき車両で調理した熱々の料理を楽しむのが一般的だ。

 

そうしてクレアがはしゃいでいると

 

「シド君?」

 

と声が聞こえるとそこにはなんとオリアナ王国王女ローズがいた。

 

彼女は女神の試練にて来賓として招かれており移動中であったがまさかシドたちと同じ列車に乗っているとは。

 

「先の事件…本当にありがとうございました。それにシド君のような勇敢な心を持つ青年が、あのような事件で命を落とすなんてあってはならないことです。」

 

となんだか恍惚とした表情で言われてるのだが打算とシャドウガーデンのために動いただけなのでシドとしては困惑している。

 

(っていうか姉さん機嫌悪くなるんじゃないか?折角姉弟二人の時間をとか言い出しかねない。)

 

「ローズも分かっているわね!シドはホント勇敢だし普段はあれだけどやるときはやる子だから。」

 

(やべ同調しちゃったよ…どうしたものか)

 

とクレアはそのままローズを招き入れてシド談義を始めてしまう始末。

 

シドは一度手洗いに行くと言いその場を離れる。

 

「参ったな。夢中になってたから暫くは戻らないようにしよう。」

 

と避難したシドは車内を少し彷徨うことにした。

 

(しかし女神の試練…たしか英雄オリヴィエが魔人の左腕を斬り落とした伝説がある地が聖地…イータやマザーはその女神の試練で開く扉が目当てって言ってたけど。今回イータは余程の非常事態じゃない限り王都にいるって言ってたな。)

 

そうして歩いていると突然ドアから手が伸びてきてシドを掴み室内へと引きずり込まれる。

 

「まったくいきなり過ぎてビックリしたけど…アレクシア。」

 

「良いじゃないの。こんな美人に引きずり込まれたのよ。頭を地面に擦り付けてむせび泣きなさい。」

 

「美人でも性格悪いのはお断りじゃないか?」

 

「まぁ良いわ。退屈な列車旅だと思ってたけどシドがいるなら幾分かましね。あなた一人?」

 

「姉さんとだけど偶然ローズ先輩も乗ってたみたいで今は二人で話してるんじゃないかな?」

 

「そう。今暇なのね。これなんだけど」

 

とアレクシアが出したのは以前イータが渡した魔力を込めると色の変わる魔力石。

 

「一応30分以上青を継続できたんだけど赤にするほどやると安定しなくて…あいつの悪友なら何か聞いてない?」

 

「そうだね。確か一度に大量に魔力を込めるんじゃなくて少量の魔力をどんどん大きくしていってそれを維持するのが良いって言ってたね。」

 

「これが赤くなるまでは結構魔力を使うんだし一度に大量に込めた方が良いんじゃ…?」

 

とアレクシアが言った時シドの変なスイッチが入ってしまった。

 

「それはナンセンスだ。良いかい?魔力を使って人は身体や武器を強化して戦うわけだ。そこは良いかい?」

 

「魔剣士なんだからそれは当たり前じゃない。」

 

とアレクシアは当然のように言う。

 

「けど魔力を扱うときそこにはどうしてもロスが出る。例えば普通の鉄の剣に魔力を100流しても実際に伝わるのは10程度だ。実に9割の魔力が無駄になる。

 

魔力を流しやすいミスリルの剣でも100流して50伝われば高級品と言われるぐらい、極めてロスが多い。」

 

「えっ!?そんなに…?じゃあ無駄に魔力を消費しているだけってことじゃない!」

 

と驚くアレクシア。

 

「だから質が良くて少量の魔力を注ぎ込んで最大の効力を発揮させれば無駄にしている20%ぐらいは取り戻せる。魔力を込めすぎて武器が壊れるなんてあるけどあれだって少ない量で最大限のパフォーマンスが出来れば壊れることなんてないんだから。」

 

シドの言葉にアレクシアはアイリスのことを思い浮かべる。ブシン祭の時も何本も剣が壊れるといった現象を起こしていたのを間近で見ていたアレクシア。

 

「なる程ね………ってなんであんたそんなことを知ってるのよ。」

 

「イータの実験に付き合ってると自然に身に付くからね。」

 

「なら丁度良いわ。もう少し詳しく聞かせてちょうだい……そこにいる娘も合わせて。」

 

とアレクシアは先程から此方を窺う見覚えのある耳を見て扉を開けて外を確認する。

 

「はわわわわわ、アレクシア様!?」

 

「イナリあんた何してるの?さっきからドアの上で耳がピョコピョコ動いてるから気付くわよ?」

 

「シド様が引きずり込まれたので心配でそれで見たらアレクシア様だったのでどんな話しをしているのか気になりまして。」

 

と先程の一部始終を見ていたイナリ。

 

「イナリ。イータから何か頼まれ事?」

 

「はい!品物を届けるのと観光して良いと言われました!」

 

とイータからリンドブルムへとお使いを頼まれたイナリ。

 

(観光…シャドウガーデンの仕事じゃないのか…ってイータならイナリに観光してこいって言う可能性は高いな。何だかんだイナリに甘いし。)

 

と一人自己完結したシドはイナリも交えて魔力談義に花を咲かせるのであった。




今回はここまでになります。

いよいよシドがリンドブルムへと旅立ちます。

それに伴いベアトリクスから呼ばれたクレアも参戦。

二人してベアトリクス、イータにフリーパスをもらっていたのでタダで一番良い席に乗車出来ました。

そうして駅弁を買いこれまたガンマ、イータの力作の駅弁に欠かせないといっても過言ではない温め方式を生み出しこれまた売上が上がりウハウハ状態に。

そんな中でのローズとの邂逅。これは原作では馬車でアニメ版では列車になってたりとありますが概ねその通りになっております。

助けられた恩義もありシドを慕うローズと弟大好きお姉ちゃんはシド談義で盛り上がりました。

そうして避難した先には今度はアレクシアがいました。

前話から数日経っているので視察へ向かうために乗車しておりました。

アニメでもあったミツゴシ紹介でのやり取りなどは次回に回想といった形で出そうと思います。

そしてイータから修行として渡されていた魔力を込めると色の変わる魔力石への魔力の込め方などをよりにもよって魔力に関して変態的な深い探求心があり魔力に関してはシドの右に出るものはいないので

以前考察していた魔力に関することを伝えると驚愕と納得のいく説明にアレクシアは聞き入りました。

まぁあくまでもイータから聞いたことと言う体でいくシドとイータから教わったとはいえ分かりやすい説明に改めて見直したアレクシア。

そして窓からピョンとでたキツネ耳を見て外を見るとそこにはイナリが。

イータからお使いを頼まれ後は観光してきなさいと言われたイナリ。

イータとしては普段から何かと苦労を掛けるイナリを労う意味もありました。

因みにこの時シェリーはミツゴシ商会にて研修を受けていて商品の知識などを教え込まれています。

そこなども次回少し触れていければと思います。

FGOでは巡礼の儀にて水着ジャンヌオルタ、スカサハ、葛飾北斎が登場。

8周年記念だれが来るのかとても楽しみなのと新たなイベントも今か今かと待ち遠しいです。

いつもお気に入り、感想、評価頂きありがとうございます。

次回も遅くならないよう投稿していきます。

今回も読んで頂きありがとうございました!

異世界食堂続編するなら 七陰+クレアなどで誰が先か?どの料理にするかはまた決めます…(イータは大体付いていくので除外します)

  • アルファ
  • ベータ
  • ガンマ
  • デルタ
  • イプシロン
  • ゼータ
  • クレア
  • シェリー
  • ローズ
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