陰実の世界に転生したら武神だった件 のんびりしたいが姪っ子が活動的で何だかんだ手伝う内に組織で母と慕われるようになった。 作:生徒会長月光
それではどうぞごゆっくり!
ブレーキの効かない列車をどうにかする前に乗客をどうにか下ろすために案を出そうとするアレクシアやローズたち。
しかし魔力のない一般人の多くがいる列車から無傷で下ろすための策を捻り出せずにいた。
「乗客をどうにか安全に下ろさなくてはならないというのに…」
「このスピードじゃあ不可能に近いわよ…」
「列車もどうにかしないといけないのにこれだとね。」
と言っていると後ろの客車が騒がしくなっていることに気付く。
「いったいなにかしら?」
後ろの客車では黒ずくめの人間が広めに作られた食堂車で叫んでいた。
「くそっ役立たずが…お陰で俺まで動かなくちゃいけなくなったじゃねぇか!大人しくしやがれ!じゃねぇとこの列車を炸裂爆弾ボマー様が吹き飛ばすぞ!」
と人質を取りながら起爆装置のようなものを手に籠城しているディアボロス教団チルドレン1st炸裂爆弾ボマー。
本来ならば最初の爆発で列車を脱線させその後にアレクシアの生死を確認する役割があったがその爆発をシドが防ぎ未遂に終わったため行動を起こすことに。
「あんた何をしてるの!」
とアレクシアとローズの二人は急いで駆け付けた。
「王女様方ではありませんか!早速だが死んじゃくれませんかね?」
「あんた頭可笑しいんじゃないの?」
「そんなこと言って良いのか?でないとこいつら全員あの世に行くぜ?まぁどっちにしろこの列車がアレクサンドリアに無事にたどり着くわけねぇしな。運転室の後ろにも俺特性の爆弾を設置してるんだからよぉ。」
人質をとりアレクシアたちを脅すボマー
どうやら人質を取っている場所の他にも運転室の後ろに爆弾を設置したようだ。
「卑怯な!乗客を解放しなさい!」
「…あんたの目的は私でしょう?なんで大勢の乗客を巻き込むの?」
「目的はテメェだがおれは爆発が好きでな、派手に打ち上がり儚く散るのが堪らなく良い…それを俺の手でやるのは特になぁ!」
「外道が!」
「そんなこと言って良いのか?天下の王女が国民を見捨ててよぉ」
「クッ!」
「5分やるその間に選べ。」
そう言いながら迫る選択だが実質一択である…
アレクシアとローズはどうにか助けようと必死に頭を絞る
そのアレクシアたちの後ろで静かに息を潜めるクレア。
彼女はどうにか無力化しようとする策を考える。
自身の強化した身体能力で即座に無力化する
それをした場合咄嗟に人質を盾にする可能性がある…
アレクシアを囮にする。
狭い車内では囮の意味があまりない
ならば取れる手段は一つ…不意を突き一瞬で行動不能に追い込むこと…
でなければ手遅れになるとクレアは人質を見て決意しそうしてもう一度アレクシアたちの方を見ると奥に続く開け放たれた車両からシドが顔を出していた。
内心シドに驚くが視力を強化してシドの口の動きをベアトリクスから教わった読唇術で読み取る。
隙を作る…あとはよろしく…とのことだ。
(全く…無茶をする子ね…でも私の弟だもの。なら信じるわ。)
とクレアはベアトリクスからシドと共に教わったハンドサインでやり取りをしそして
「う、うわー爆発するだってーー」
とわざとらしく棒読みで言いながらしかし足音を殺した無音移動でボマーの背後を取るとそのまま背中を押し体勢を崩させる。
突然のことにボマーは前のめりになりながら反転しようとして…
アレクシアたちの方からこれまたベアトリクスに教わった無音移動でクレアが接近し顎に向けて魔力強化した掌底を放つ。
脳を揺らされ脳震盪を起こしながらも爆弾の起動スイッチを押そうとするがそれよりも早くクレアは右の拳に全体重を乗せ
「師匠直伝…秋水!」
ボマーの腹部へと炸裂させた。
起動スイッチを手放しそのスイッチはシドがキャッチし、その身体は衝撃で開け放たれたドアを通過し一車両分飛び意識を手放した。
「す、すごい…」
「今の身体の使いこなし…技の当てるタイミング…途轍もないわね…」
とローズとアレクシアが感心している中でクレアは人質になっていた具合の悪そうな一人の女性に急いで駆け寄る。
「貴女見たところお腹に赤ちゃんがいるわね。」
「えぇ!?」
「私は医者じゃないから難しいことは分からないけど臨月間近って所かしら…そうなら手を握れる?」
というと弱々しくも手を握る女性。
「多分だけどストレス…今の緊迫した状況で陣痛がきてしまった可能性はあるね。」
「この状況で陣痛って…不味いわね。安全に避難もだけどお腹の赤ちゃんが耐えられるか…」
「姉さん最後の駅付近で5両目から後ろを斬り離すことが出来れば助けられるよ。」
とシドは提案をする。
「切り離すってさっきイナリは切り離すには専用のやつでって言ってなかったかしら?」
「ん?あぁ、アレクシア斬り離すっていうのは姉さんが車両の連結部分を斬り裂いて避難させるってことだ。」
「はぁ!?何言ってるの!?猛スピードで走る列車のそれも連結部分だけを斬り裂くって…そんなのできるわけが」
「そう。なら早いところ他の乗客を後ろに避難させましょう。ちょっと失礼するわね。」
とクレアは妊婦を優しく抱き上げて後ろの車両へと向かうい座席を倒し女性を楽な姿勢で寝かせ戻ってきたクレア。
「クレアさん!斬り離すってそんなことできるわけ」
「やらなきゃ後ろの乗客たちは死ぬわ。それに私たちが混乱したら乗客はパニックになるわ。それにシドは私なら出来るって思ってるんでしょう?」
「勿論!」
「なら弟の期待に応えないわけにはいかないわ。取り敢えずさっきの変態は拘束しておきましょう。」
と即決したクレアはシドが何処からともなく取り出した魔封じの手錠を受け取りボマーを拘束する。
その時に動かれても面倒臭いとクレアは四肢の関節を纏めて外す。
ゴキリと嫌な音が響いたがクレアは気にせず動けないように羽交い締めにロープで更に拘束する。
そうして爆弾魔を乗客と一緒にするわけにはいかないので前の車両へと持ってくる。
列車は尚もスピードが落ちず駅を通りすぎていき遂にリンドブルムの前に止まる前の最後の駅に差し掛かろうとしていた。
「それで後ろの車両には誰が残るの?」
「そうね。ここはローズに頼むわ。乗客も田舎貴族よりも王女の方が言うことを聞くでしょうからね。私はそいつが暴れた時にもう一回制圧しないといけないからこっちに残るわ。本当ならシドもローズと一緒に降りてほしいけど」
「そうするとイナリがパニくっちゃうからね。僕も残るよ。出来ればアレクシアも降りた方がいいけど」
「冗談じゃないわ。こいつから根こそぎ聞き出さないといけないことが山程あるのだもの。私も残るわ。」
「でしたら乗客の方はお任せください。」
「ローズ会長、斬り離した後もしスピードが出過ぎて停まれそうになかったら最後尾の車両で地面に魔力強化した剣を突き刺して頑張って耐えてください。」
「分かりました。シド君も気を付けて。」
そうして各々が役割を決め列車を斬り離す準備に入るのであった。
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一方ミドガル王国では王室に脅迫状が届き騒然となっていた。
それはアイリスの権力を剥奪しなければ列車に乗るアレクシアを亡きものにするというもの。
アイリスは父でありミドガル王クラウスの静止を振り切りリンドブルムへと向かう列車へ飛び乗ろうとするものの
「どうして列車が全て線路から外されているのですか!!これでは…」
と駅員に掴み掛からんとする勢いで言うアイリス。
「アイリス王女様、我々鉄道を預かる者たちは信念があります。お客様を目的地に安全に送り届けるという使命が…
そしてどうやらリンドブルムへと向かう列車の一つでテロが起こった模様…全列車は安全のために待避線へ避難させました。」
「それではアレクシアが!」
「そして…残念ながら我々には止める手段はありません…しかし危険を犯してでもあの方が対応すると決められたのです。」
と言っていると何処からともなく汽笛のなる音がしホームに突然先端の尖った列車…いや列車というよりも装甲の付いたと表現出来るものが入ってきた。
そしてその後ろにブレーキ車が4台接続される。
「イータ様!連結完了しました!」
「ブレーキシステム正常稼動、オールグリーン!」
「いつでも行けます!」
とその先頭車両からイータが出てきた。
「悪いわね……駅員長他の駅には…通達届いているかしら?」
「は!問題なく全て待避させたと報告がありました!」
「ご苦労様…」
「イータ殿…御武運を…!」
「えぇそれじゃあ」
「待ってください!」
「今話題の……アイリス王女じゃない……何してるの?」
「王室に脅迫状が届いたのです…私を排除するためにアレクシアを亡き者にすると…ですからリンドブルムへ行く列車に乗り込もうとしたのです…」
「悪いけど構っていられる時間は…ないから、行くわ……どうやらイナリが…アレクシア王女共々…乗り合わせて…事件に巻き込まれた、みたいだから…」
とイータは発車させようとするが
アイリスは
「お願いします!私も乗せてください…!アレクシアを…助けたいのです!」
「…危険よ…コイツに乗るっていうのは……正直命の保証は…出来ないわよ…?」
「それでも…私にとってアレクシアは私の命と同じぐらい大事なんです…命を掛けることぐらい覚悟の上です!」
と頭を下げていると
「アイリス…王族が軽々しく頭を下げるものじゃない。イータ・ロイド・ライト。希代の天才発明家にして我らミドガル王国大恩あるベアトリクスの義娘よ。」
アイリスに似た髭を生やした男性がホームへと入ってきた。
「お父様!?どうして!」
「大馬鹿者。直情に駆られ行動するのはお前の悪い癖だ。周りを良く見よ。お前の行動は正しいものではない。」
「ねぇ…要件…早くしてくれないかしら…」
「そうであったな…イータ・ロイド・ライト。貴殿に娘のことを助ける依頼をしたい。」
「…それで見返りは?」
「我ら王室に伝わる秘蔵の書庫を解放する…そこにはこの国の成り立ちや表に出せないことも載っている…無論そなたの母の探し求める物もあるだろう。」
「そう…ベアト母様と…どんな関係?」
「なに、若造の調子に乗っていた私を叩きのめし挙げ句弟子にされてな。以来付き合いは長い方だ。ここ数年はまともな連絡を取っていないが義娘を取ったという報告は受けていたのでな。発明の得意な娘自慢ばかりしていた。そして君の出てきた時期を考えると自然と分かる。」
「ふーん…良いわよ…ちゃんと助けるわ…」
「そして条件としてアイリスも共に連れていってほしい。」
「仕方ないわね。良いわよ。さっさと乗りなさい。」
「お父様!?」
「アイリス物事には全て順序がある。それを抜かせば何処かで歯車が狂い取り返しの付かぬ事が起こる。正しいことをしたとしてもそれが大衆から分からなければ愚かなことと断じられてしまう…お前の直情に駆られ行動する癖が抜ければ王へと近付くだろう。
そしてリンドブルムへ辿り着き次第アレクシア共に聖教へ監査を行い女神の試練が終わり次第帰還せよ。これは王命である。」
「はい!」
「では頼んだぞ。」
とミドガル王に見送られイータはアイリスを乗せるとそのままロケットマンは出発した。
「イータ殿申し訳ありません…」
「別に…妹が心配なんでしょう…さっさと追い付いて…止めるわよ…それと…魔力を身体に張り巡らせなさい。」
「はい…しかしいったいどういう?」
「このロケットマンは欠陥品なのよ…他の列車はスピードを統一するために……安全装置を組み込んである…でも…これは初期型だから……それらがないのよ…だから必要以上に、スピードが出る…でも追い付くためには……こいつしかないのよ。」
という間にどんどんスピードが上がっていき瞬く間に駅を通りすぎていく。
「発進し出したら……どんどんスピードが上がって……更に魔力を送り込めばもっとスピードが上がる。
車体に無理をさせれば…時速で800キロ以上のスピードが出るわ…」
ぎょっとするアイリスだが既に乗り込んだ後。
「掴まってなさいよ。じゃないと大変なことになるから」
どんどん加速していき遂には400キロ近いスピードが出始めたロケットマン。
曲がり角に差し掛かるとロケットマンの装甲が一瞬変形し強引にカーブを曲がりきる。
そう。ロケットマンの装甲にはスライムボディスーツの技術を応用しスライムの変幻自在の形態で普通なら不可能な走行を可能としている。
最もこれはその土地の地形を完全に理解していて尚且つスライムに造詣深いイータだからこそ出来る芸当だ。故にロケットマンは封印されていたのだ。
こうしてイータはミドガル王からの依頼という形でアイリス王女を伴いイナリたちの元へと急ぐのであった。
今回はここまでになります。
アレクシアたちの考えている間になんとディアボロスチルドレン1stが潜んでいて人質を取りアレクシアを抹殺しようとしておりました。
更に運転室…つまりイナリのすぐ後ろに特製の爆弾が設置してあるという。
爆発に快楽を覚える外道に対してシド、クレアの二人が姉弟ならではのコンビネーションで撃退。
ベアトリクスからハンドサインや読唇術も学んでいたクレアと陰の実力者としてのスキルで覚えていたシドだからこそ出来た技です。
棒読みながら歩く仕草は無音移動というちぐはぐさ加減はあるものの見事に隙を作りクレアが魔力を込めた掌底で意識をほぼ奪い止めにベアトリクスから教わった速さはそこまでではないものの自身の全体重を乗せた拳をお見舞いしノックアウトしました。
秋水の元ネタは緋弾のアリアの主人公遠山キンジの遠山家に伝わる奥義の一つでベアトリクスが打撃の重さという点でこれ以上ないぐらいに実戦向きだったので習得しクレアへと教えていました。
そしてクレアはすぐさま具合の悪そうな女性に駆け寄りお腹に赤ちゃんがいることに気付きアレクシアたちは余計安全性を取らねばという前にシドがクレアに作戦を提案しすぐさま承諾。
弟が自分を信じてくれたのだから後はやるだけと覚悟を決めました。
そして一方の王国では脅迫状が届き王室は騒然とすることに。
いてもたってもいられずアイリスは駅へと向かうものの全線待避線に避難しているためにどうにもならない状態だったもののイータがロケットマンをホームへと入れその間にブレーキをを4台ドッキングさせミツゴシもといシャドウガーデンから選ばれた5人が帯同することに。
アイリスはイータに頼み込むがイータは構わず発進しようとするもののそこになんとミドガル王が現れる。
ベアトリクスとも知り合いでありイータがその義娘だということも知っていたミドガル王はイータへアレクシア救出を依頼し彼女へ王国の秘蔵の書庫を解放するという対価を示しイータは承諾しアイリスも帯同させることを条件に出しました。
このミドガル王昔にベアトリクスと出会い色々なことを教えられたのもあり親しい友人でありました。
その関係もあり娘自慢をするベアトリクスの話を覚えていたためかすぐにイータがベアトリクスの娘と分かりました。
そしてベアトリクスが昔から裏でこそこそしているのも知っていて更にミドガル王国に潜むディアボロス教団のことも独自の捜査網で既に分かっていて聖教との癒着を暴くことでミドガル王国を有利にしたいという思惑もあります。
原作ではことなかれ主義であるものの主にベアトリクスのせいでそうもいってられないかもしれないですね。
そしてロケットマンはワンピースがモデルですね。
安全装置もない暴走列車で装甲にはスライムボディスーツの技術を応用しスライムの変幻自在の形態で風圧耐圧その他諸々耐久性は万全な代物。
アルファやイプシロン、シドなら魔力装甲を操ることが出来るものの走行させることが出来るのはイータただ一人。
シャドウガーデンから5人の技術スタッフも帯同し爆走し始めたロケットマン。
因みにアイリスは声なき悲鳴を上げることに。
後日イータは可愛らしい叫び声だったと言っている。
さてFGOではサーヴァントサマーフェスティバルが18時から開幕!
バーサーカーなアルトリアキャスターがどんな性能なのか楽しみですね。
そしてピック2では妖精騎士三人が登場するのでそちらに石が割けるかですね。
感想、評価、お気に入り登録いつもありがとうございます。感想頂けると少し投稿ペースも上げられる励みになります!
次回間隔が開いてしまうと思いますが宜しくお願いします
今回も読んで頂きありがとうございました!
異世界食堂続編するなら 七陰+クレアなどで誰が先か?どの料理にするかはまた決めます…(イータは大体付いていくので除外します)
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アルファ
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ベータ
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ガンマ
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デルタ
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イプシロン
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ゼータ
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クレア
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シェリー
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ローズ