陰実の世界に転生したら武神だった件 のんびりしたいが姪っ子が活動的で何だかんだ手伝う内に組織で母と慕われるようになった。   作:生徒会長月光

55 / 88
何とか早めに投稿出来ました!

今回で列車事件は幕を閉じいよいよリンドブルムへと入っていきます!

果たしてロケットマンは間に合うのだろうか?

若干タイトルでネタバレしてますがごゆっくりどうぞ!




迫るリンドブルム…暴走する列車を暴走列車が追い付き目的地へと辿り着いた一行は英気を養う。

あれからどれぐらいの時間が経ったのか…

 

今なお走る列車にアレクシアは焦りを覚える。

 

だというのに目の前にいる男は焦り一つない様子でミツゴシ商会で最近出し始めたコーヒーを煎じて飲んでいるのだがカップを持つ手が振るえているので内心ビビりまくっていると思うことにした。

 

シドとしては落ち着きあり余裕のある風を装い滅茶苦茶動揺しているモブを演じているつもりだ。

 

クレアはそんな弟をなだめようと後ろから抱きしめておりイナリは集中して運転している。

 

下手に速度を落とせば爆発してしまう…ならばいったいどうすれば停められるのか…爆弾なんてものの知識はそれこそ爆発するぐらいしか分からないアレクシア。

 

ここに研究者の一人でも入ればと思わずにはいられない。

 

「列車を停めずに爆弾だけ取り除くったってどうすれば良いのかしらね。」

 

と呟くアレクシアにイナリは

 

「一番は真空出来る管のようなもので爆弾そのものを包み込んでしまうのが良いのですが専用の容器じゃないと難しいですぅ…でも空気に触れると爆発してしまうのなら真空状態なら爆発はしないはずです。」

 

と答える。

 

「いずれにしろそんなものここには積んでないでしょう…何処かで列車を安全に脱線させて…」

 

「でもそれをすれば鉄道自体の信用が失われてミドガルだけじゃなく他の物流にも影響が出るんじゃないかな?」

 

「…言われてみればそうね。」

 

「イナリあとどれぐらいで着きそう?」

 

「多分ですが1時間弱でリンドブルムに着くかと思われます…」

 

「成る程ね。ならそろそろじゃないかな?」

 

「そろそろって」

 

いったい?と聞こうとしたアレクシアたちに遠くからの汽笛が聞こえてきた。それも乗っている列車とはまったく音が違った。

 

「汽笛…?」

 

とイナリは自身の視力を魔力で強化すると猛スピードで接近する物体を視認した。

 

「あわあわあわあわ!?」

 

「イナリ?」

 

「ろ…」

 

「ろ?」

 

「ロケットマンですぅぅぅぅぅぅ!?」

 

「「ロケットマン?」」

 

「成る程ね。イータはロケットマンを引っ張り出したのか。」

 

「ちょっとシドロケットマンってなによ!」

 

と訊ねるアレクシア。

 

「ロケットマンはイータの発明で列車を作る際に作った謂わばプロトタイプだよ。今の列車と違って安全装置なんて付いてない暴走列車。速度も600~800キロ近く出るからイータにしか運転できない代物だよ。」

 

そうして話している内にどんどん近付いてくるロケットマン。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「漸く…追い付いたわ…」

 

とイータはロケットマンを操縦し驚異的なスピードを前を走る列車に合わせていく。

 

「アレクシア待っていてください!今いきます!」

 

「アイリス王女…貴女は…あっちの列車に飛び乗って…連結部分が…しっかり固定されているか……見てちょうだい。悪いけど……テトラ頼むわよ」

 

「お任せください!」

 

とイータが言いテトラが中心となり何やら準備をする。

 

そうして前の列車に近付いてきたところにテトラ含む二人がロケットマンの側面に器用に立ちアンカーガンを放つ

 

発射されたアンカーはピンポイントに斬り離された車両の側面へと吸い込まれ固定された。その隙にアイリスは前の列車に乗り込む。

 

「姉様!?」

 

とアレクシアは姉がまさか来るとは思っておらず驚愕した。そうしてテトラたちも乗り込む。

 

「貴女…確かルーナの所の?」

 

「お久し振りでございますクレア様。色々とお話しされることはありますが今はまずこれを。」

 

とテトラは爆弾の設置された運転席の後ろを確認する。

 

「テトラさんがきてくれたんですね!心強いです~」

 

「どういうこと?」

 

「テトラさんはミツゴシ商会の技術スタッフで機械運搬から修理まで幅広くやっている部門の統括長なんです!」

 

「イナリちゃんまだ気を抜かないで。話しはこれを停めたあとでも出来るのだから。」

 

「は~い!」

 

そしてテトラは爆弾の形状を確認し作業に入る。

 

爆弾の種類がなんであれ対処できるよう様々な道具を持ってきていたイータたち。

 

そこには真空管も当然ありそれを慎重に入れていく。少しでも手元が狂えば爆発してしまうの代物を揺れる車内でするというのは無謀に思えるがテトラは変わらぬ手付きで慎重にし舞い込んでいく。

 

その手際の良さにアレクシアたちは驚嘆する。

 

そうして爆弾全てを真空管へと移し空気を全て抜き終える。

 

ホッと一息するクレアたちだがリンドブルムがすぐそこにまで迫っていた。

 

アイリスたちが列車の連結部分を固くしめてテトラがイータへ合図する。

 

それと同時にロケットマンによる全力のブレーキが掛かる

 

火花をチラシながら急激なブレーキによる衝撃が襲う。

 

アイリスはアレクシアを抱き寄せクレアもシドを抱きしめ衝撃に耐える。

 

猛烈な火花を散らしリンドブルムのホームが間近に迫る。

 

キィィィィィィィィィィィィィ…………

 

衝撃が収まった車内。

 

衝撃を緩和させるためしゃがんでいたクレアたちは身を起こすと完全に停車した列車からはリンドブルムのホームが見えた。

 

「停まった…?」

 

「はぅ~良かったです~」

 

張り積めた緊張が解けたのかぐでんとなるイナリ。

 

今までノンストップで運転し続けていたのだ。無理もないだろう。

 

「一先ず……………無事みたいね…」

 

とイータもロケットマンから降りてくるが此方も魔力を相当使ったからか普段よりもだるそうにしている。

 

「イータ殿ありがとうございました!貴女のお陰で大惨事を未然に防げました!」

 

「…乗客の避難やら……落ち着かせたのはアレクシア王女たちのお陰……私は…自分の発明が悪用されようとしたのが……気に食わないから……力を貸した……それだけよ……」

 

とイータは言う。

 

それからは慌ただしくリンドブルムの方にある治療院へと連れられるアレクシアたち。

 

その間に列車とロケットマンはリンドブルムにある整備工場へと運ばれ修理されることになり通常ダイヤに大幅な遅れが出てしまったので今回の件でのお詫びとして列車代を通常価格の半分の料金にすることとし今回の件は収まった。

 

そして治療院で一応の検査を受け一通り問題はなかったシドたち。

 

宿の方へ行こうとしたアレクシアたちだがアイリスは着の身着のままにできてしまったのと元々来る予定ではなかったので宿の予約も取れていなかった。

 

なので

 

「仕方ない………じゃあ…こっちに…くる…?」

 

途中で歩くのが面倒になりシドに担がれたイータが言う。

 

因みにイナリは治療院で見てもらっている途中疲労から寝てしまったので現在テトラに担がれている。

 

クレアたちの宿はベアトリクスから話を聞いていたガンマが手配していたのでミツゴシ系列の宿舎なため簡単に宿を取ることが出来た。

 

各々疲れを取るために部屋へと入る。

 

シドは窓から隣のイータたちの部屋へと移る。

 

「お邪魔するよ。」

 

「邪魔をするならお帰りください。」

 

「失礼しま…いやいやいやちょっと待った!」

 

とコントのようなやり取りをするシドとイータとイナリを介抱するテトラ。

 

「どうされましたか?今イータ様を介抱しイナリちゃんを愛でるのに忙しいので後にしてください。」

 

「ホントアビスでも君ぐらいじゃない?組織のボスをそんなに邪険にするの。」

 

「私が忠誠を誓ったのはマザー様とガンマ様、イータ様にです。それに比べればシャドウ殿は優先度は低めですので。」

 

「まぁいいか。それで二人ともぐっすり寝てる?」

 

「えぇ。イータ様はロケットマンをずっと走らせイナリちゃんは後ろにいつ爆発しても可笑しくない爆弾がある中での運転でしたので疲労は溜まっています。」

 

「無茶なお願いしちゃったからね。」

 

「しかしそれが最善でした。アレクシア王女含め乗客を守りそして迅速な対応は民衆から更に支持を得られるでしょう。」

 

「まぁそうだね。女神の試練どうする?」

 

「そうですね。我々は裏方になりそうです。」

 

「まぁ本来イータは関わらない予定だったし今回は休んでいてもらおうかな?」

 

「2、3日休めば問題ないと思いますがあまりイータ様を振り回さないでくださいね。」

 

「そうするよ。目を覚ましたらありがとうって言っておいてほしい。」

 

と言うとシドは窓から自分の部屋へと戻る。

 

そして数時間後に夕食になりアイリス、アレクシアには鰻重にあさりの味噌汁、クレアとシドには新鮮な海の幸で取れたてのマグロ、サーモン、海老、うに、いくらがこれでもかと乗った海鮮丼が出てきた。そこに更にレモンのハチミツ漬けが出た。

 

アレクシアはイータのところで食べた鰻重をもう一度食べれると嬉しがりアイリスは最近噂のあの食べ物かと感心し二人して鰻重に没頭しあさりの味噌汁も口に広がる海のような深い味に食がどんどん進む。

 

「やっぱりこのうなぎ何回食べても美味しいわね!」

 

「とても上品な味…これは確かに噂になりますね。それにこのあさりという貝…」

 

「えぇ最初食べないのにどうして入れるのかと思ったけどこの貝で取った出汁が口の中で広がるともっと進むわ!」

 

一方のクレア、シドは

 

「海の幸がふんだんに使われていて凄いわね。それにご飯を酢飯にしたから更に醤油とあって美味しいわ」

 

「このいくらの粒々とうにの濃厚な味わいは良いね。脂身の乗ったぷりぷりのマグロも美味しい。」

 

そうして舌鼓をうちながら言っていると何やら忙しなく動いている厨房が見えるというか現在進行形で四人の席と離れた場所に料理が運ばれてくる。

 

「………おかわり…」

 

「はい!」

 

と既にイータの前には300グラムの分厚いステーキのが乗っていた皿が7枚を越えていた。

 

「コンコ~ン、美味しいです~♪」

 

とイナリは油揚げで包まれたお稲荷さんを食べて幸せそうにしている。既に20個は完食し更に食べている。

 

「イナリたちものすごく食べてるわね…」

 

「魔力を回復させるなら食事と睡眠が一番だからね。」

 

「イータ殿もそうですが狐の娘もとても食べる娘なのですね。」

 

「余程嬉しいのか尻尾がぶんぶんしてるわね。っていうかテトラさんはイナリの尻尾をもふもふしながら配膳してるし…」

 

イータはその後追加でステーキを20皿食べ満足したのかハチミツ漬けをそのまま食し身体の健康を心配するテトラに止められるのであった

 

そうして各々英気を養い部屋へ戻るとぐっすり眠り疲れを取るのであった。

 

余談だがチルドレン1stのボマーはリンドブルムに駐屯している騎士団に引き渡されたが実は引き渡しに参加したのはシャドウガーデンの構成員でありそのまま連れ去られその姿をその後見たものはいなかったという。




列車事件が終了致しました!

今回は早めに投稿でき何とか列車事件は終幕しました。

爆弾は空気に触れると爆発するので真空にして空気に触れないように処理し列車もロケットマンによるブレーキで事なきを得ました。

ミツゴシ系列の宿舎でシドは窓から入り二人の様子を確認して相変わらずなテトラの様子に安堵しながら二人を任せるのでした。

一応テトラもシャドウには敬意はあるのですがそれでもベアトリクス、ガンマ、イータのが優先度は高いです。

そして大量の魔力を消費したイータはステーキを食しどんどん魔力に還元しイナリは幸せそうに好物を食べておりました。

そんな様子をほんわかしつつ見守りもふるテトラと再度鰻重に舌鼓をうつアレクシアと噂の鰻重を食べれて満足なアイリス。

クレアはまた豪華にしてとルーナもといガンマの過保護を思いつつシドは純粋に食事を楽しみました。

オリジナルをやろうとすると中々難しいものですね。

漸くのリンドブルム編であり女神の試練…果たしてどうなるのか。

原作と違いアイリス、クレア、イータが参戦しているのでそこら辺の展開も上手く表現していきたいですね。

今のところ女神の試練では三陣営に別れる形になりそうです。

お気に入り登録、感想、評価ありがとうございます!

UAも15万を越えこれも一重に皆様のお陰です。

出来る限り楽しんで読んでもらえるようにしていきたいので色々な感想や評価など頂けると励みになります。

次回以降久し振りにベアトリクスの方にも視点は移っていくのでどうぞ宜しくお願いします!

今回も読んで頂きありがとうございました!

異世界食堂続編するなら 七陰+クレアなどで誰が先か?どの料理にするかはまた決めます…(イータは大体付いていくので除外します)

  • アルファ
  • ベータ
  • ガンマ
  • デルタ
  • イプシロン
  • ゼータ
  • クレア
  • シェリー
  • ローズ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。