陰実の世界に転生したら武神だった件 のんびりしたいが姪っ子が活動的で何だかんだ手伝う内に組織で母と慕われるようになった。   作:生徒会長月光

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異世界食堂編第2弾

アンケートで多かったアルファ編になります!

ちょっと本編が詰まったので先に番外編になります!

上手く異世界食堂側のキャラを表現できていたら幸いです。

それではごゆっくりどうぞ!

それは不思議な出会い


番外編 おまかせサンドイッチ&抹茶バームクーヘン

ディアボロス教団との戦いに明け暮れるシャドウガーデン。

 

その第一席にして癖の強い七陰を纏めるリーダーでありシャドウガーデンを巨大組織へと拡大させNo.2であるマザーことベアトリクスの姪であるアルファは

 

ミドガル王国にて展開している同じ七陰の一人で天才発明家兼建築家と言われたイータの元へと来ていた。

 

「この間頼んだものが出来たなんてやっぱり仕事が早いわね。」

 

「ん……結構面白かった……ベアト母様のいうカイロ……袋から開けたら……周りの空気の酸素と化合して温かくなる…それに合わせて肌触りの良い羽毛布団も……出来た。デルタが素材……取ってきてくれる…楽…」

 

もうじき冬に差し掛かるため何かしら暖かいものを用意できないかとイータに相談しベアトリクスが以前言っていたカイロを作ろうと素材を集め形となった。

 

更に動物の皮をなめしたり羽毛布団の材料をデルタが採ってきたものを活用しイータはその見返りに美味しくお肉を調理し働いた分のお金を手渡している。

 

デルタも美味しく食べれてクレアと一緒に食べたり買い物が出来るのを理解すると積極的に狩ったものを持ってくるようになりお金もガンマに預かってもらうようにし必要な分を手渡ししている。

 

「そうね。あの娘は美味しく肉が食べれるって喜んでたわ。それに貴女からもらったお金もクレアと一緒に何か食べるって貯めているのよ。」

 

「そう…なら良かった……」

 

「そういえばイータ。今日イナリとシェリーはどうしたのかしら?」

 

「あの娘は……アレクシア王女のところへ……遊びに行ってる…どうにも…誘われたらしい…シェリーはガンマのところ……商売の勉強してる……」

 

「成る程、イナリも仕事が早いわね。アレクシア王女の動向を探るのと王族周りの調査も兼ねて行ったのね。シェリーは将来の自分の研究を悪用されないようにといったところかしら。」

 

「…………そうじゃないけど……まぁいいか…」

 

と一部勘違いしているものの訂正するのも面倒だとイータは特に否定しなかった。

 

「それでイータ、血の女王の血液に関してどうなの?」

 

「…ん…」

 

「悪魔憑きとの関係性はかなり高いと貴女の研究結果から分かっているわ。私たちにもその力の一端を行使する事が出来れば」

 

「ん~……」

 

「イータ?」

 

「ん…?」

 

「なんだか落ち着きがないというか話を聞いてないわね」

 

「ん…そろそろだから…」

 

「そろそろ?」

 

と言っているとベアトリクスもやってきた。

 

「イータ…とアルファもいるわね。」

 

「伯母様!?今日はどうしたの?」

 

「今日は7日に1度のドヨウの日だからね。」

 

「…うん。お金も持ったし…ベアト母様との食事…楽しみ…アルファ様も…行く?」

 

「もしかしていつかにシャドウと一緒に持ってきたあの料理のこと?」

 

アルファは考える。今のところ火急の用事はなく小腹も空いている。それに久し振りの伯母様との食事……

 

「私も行くわ。」

 

「それなら戸締まりをしましょう。」

 

とイータがそのまま店をオープンからクローズへと変え白衣を着る。

 

そうしてイータの研究室の地下へと進んでいくとそこには

 

「…扉?しかもあんな真ん中に…」

 

「それじゃあ行きましょう。」

 

とベアトリクスは扉を開く

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

カランカラン

 

「いらっしゃいませ~」

 

「久し振りねアレッタ。」

 

「ベアトリクスさんお久し振りです!あっ!イータさんも!」

 

「うん…久し振り…最初にこの間言った…パエリアを…!」

 

ジュルリとイータは新たな貝料理を食べたいと言う。

 

「はい!店長も朝から準備していたみたいですから大丈夫です!…とそちらの方は?何だがベアトリクスさんに似てるような?」

 

「えぇ姪のアルファよ。都合があったから一緒に来たの。」

 

「そうだったんですね!」

 

「角?…というよりもこの内装…とても綺麗ね。椅子も凝ったもので上の飾り付けも簡素だけど味のある…」

 

「それが……異世界食堂…ここは私たちの世界とは違う所…インテリアとか…参考になる…」

 

「異世界食堂…」

 

その響きは自然と府に落ちたアルファ。

 

(いらっしゃいませ。)

 

と頭のなかに声が響きそちらを向くと刹那途轍もない悪寒を感じたアルファ。

 

「久し振り…ねぇ少しだけ血とかもらえない?」

 

(ダメ。血の一滴でも人間やエルフにとっては猛毒になりかねない。)

 

「残念…」

 

とイータは言う。

 

「ちょっ…イータ!」

 

「大丈夫。此方の人はこのお店を守る…守護神みたいな人、まぁ気配は霧の龍なんて目じゃないけどね。」

 

「伯母様が言うなら…」

 

「(戦いになったらとてもじゃないけど敵いそうにない…逃げるのでも命懸け…七陰でも半数生き残れるか…シャドウでも…)」

 

「流石にあれには…勝てない……それになにもしなければとても良い人…シャドウとベアト母様でも無理…」

 

とアルファの心中を当てるイータ。

 

「いらっしゃい…あぁ久し振り。」

 

「うん久し振り店長。ちょっと老けた?」

 

「はっはそんな数週間じゃ変わらないさ。っとそっちの娘はもしかして?」

 

「えぇ姪よ。私にとっては娘同然。」

 

「アルファよ。貴方が店主?」

 

「あぁ。成る程目元がそっくりだ。元気にしてて良かった。」

 

「イータ。伯母様嬉しそうだけど…」

 

「色々…あって…ベアト母様にとって特別な人…でも恋愛感情というより…親愛の方…」

 

ベアトリクスにとっては懐かしくとても安らぐ場所で生前より親交がある分特別感は強い。

 

「それより席に座りましょう。いつまでも立ってたら迷惑だもの。」

 

と三人は席に着く。

 

「メニューです!」

 

「ありがとう。」

 

そうしてアルファはメニューを開くと見慣れた文字ではなく

 

「これって…伯母様のいたところの文字…よね?」

 

とアルファはベアトリクスから習っていた日本語という文字だと気付いた。

 

「そうよ。色んな物があるしとても美味しいわ。」

 

「アレッタパエリアと…あとこの…シーフードフライをお願い…」

 

「かしこまりました!」

 

「それなら私は…焼そばとシーフードチャーハンを」

 

とベアトリクスとイータは決めた。

 

「(異世界…ということは私たちの世界にはないものが様々あるということ…)」

 

とアルファの目に止まったメニュー。

 

「このお任せサンドイッチというのは?」

 

「それですね。店長のおすすめをパンに挟んだ物で色んなサンドイッチを楽しめる物でこの間メニュー入りしたんです!」

 

「店長のおすすめ…ということは味は保証できる…それでお願いするわ。」

 

「かしこまりました!あとお水もどうぞ!」

 

「?水は頼んで」

 

「ねこやはお水はタダなのよ。」

 

「そう。凄いわね…」

 

「ごゆっくりどうぞ!」

 

とアレッタは下がる。

 

そうして待っている間にどんどん客が入ってくる。

 

とかげの亜人に羽の生えた小さな生物にライオンの亜人に自分達と同じエルフ、伯母様から聞いた物語でいう魔法使いのような人に剣を持ったとても強い雰囲気の剣客。

 

(色んな人種が入ってきて…敵対することなく食事を…それに皆笑顔だわ…)

 

いまだに自分達の世界では差別などがあり人やエルフ、獣人…が争いあっている…

 

「ここは…私たちが目指す目標に近いのね。」

 

「そうね。美味しい料理は人の心を豊かにする…そこに人種は関係ないもの。」

 

「それに……異世界の料理…美味…私たちの世界でも実現出来るもの多い……」

 

そう言いながら少しすると料理が運ばれてくる。

 

「お待たせ致しました!おまかせサンドイッチです!」

 

そこに出てきたのは色取り取りの具材が挟まれたサンドイッチ。

 

ソースの香る麺の挟まったパンにフルーツを挟んだもの、チキンの挟まったサンドイッチなど様々だ。

 

「漸く来たわね…!」

 

「それじゃあいただきます。」

 

「「いただきます」」

 

(ごゆっくりどうぞ)

 

「凄いわね…サンドイッチは私たちの世界にもあるけどこんなに豪華なものは…」

 

そう言いながらアルファはまずはソースの香る麺…ヤキソバを挟んだサンドイッチを食す。

 

「…これは…!パンと味の濃い麺が合わさって…程よい味わい…」

 

今度はテリヤキチキンの挟まったサンドイッチ

 

「柔らかい…!少し噛んだだけでこんなにも肉汁が溢れてしかも甘辛いタレをたっぷりつけたテリヤキチキンの薄切りとキューレの薄切り。

 

そして生の新鮮なオラニエを挟まれて、それがバターと辛子を塗ったパンと良く合うわ!」

 

成る程これは確かに異世界だ。こんなにも味わい深い料理は伯母様以外では初めてだ。

 

そうしてフルーツサンドにも手を伸ばしこれまた果実の甘い味わいと少し酸味の効いたフルーツも更に食欲を掻き立てる。

 

気付けばアルファはもう一皿頼み今度はメンチカツサンド、エビフライサンド、イチゴサンドが来てそれらも美味しく頂いた。

 

「こんなにも美味しい料理は伯母様以外では初めてだわ…なんて美味しいのかしら。」

 

「とても美味しい……!」

 

「いつも変わらない味わい…心が落ち着くわ。」

 

「どうだった?」

 

「えぇいつもありがとう。」

 

「美味しかった…!」

 

「優しい味わいで美味しかったわ。」

 

「あとはいつものだな。少し待っててくれ。今用意する。っとそうだ、実はな」

 

と店主は翼の生えた子犬マークの箱を取り出した。

 

「これって…もしかしてフライングパビーの?」

 

「覚えててくれたんだな。そうだ。あいつにも新しい世界で元気にやってるって伝えたらこいつを渡されてな。」

 

猫屋ビル1階…洋食のねこやの真上にある翼の生えた子犬の看板が目印のケーキショップ『フライングパピー』

 

その店の店長であり、店主の幼馴染であり生前ベアトリクスも何度かお世話になっていた場所である。

 

そうして箱から出されたのはバームクーヘンだが通常のバームクーヘンと違い少し緑がかったものだった。

 

「これってもしかして!」

 

「ケーキ……?に似てる?」

 

「どちらかといえばお菓子にも見えるわね。甘い匂いだけじゃなく上品な香りも…?」

 

「抹茶バームクーヘン。あいつの力作だ。お代はいらないから食べてやってくれ。」

 

と店主は言いストロベリータルトの持ち帰りを詰めるため一度下がる。

 

「それじゃあ折角だもの頂きましょう。」

 

「抹茶…というとあの……ちょっと苦めなやつ……?」

 

「伯母様が育てていた茶畑の…緑茶のように苦いのかしら…?」

 

アルファは苦いものが苦手でありベアトリクスの作る緑茶だけは苦手であった。しかし折角の好意を蔑ろにする訳にはいかない…意を決してアルファは口の中へと運んだ。

 

それを食べた瞬間アルファの中の抹茶という概念が変わった。口のなかで甘さと仄かな苦味が広がりしかしその苦味も上品なされど甘さを邪魔することなくそれでいて甘さを引き立てるスパイスのような例えるならばマグロバーガーのようなジャストマッチする具材を合わせて全くの未知の味わい。

 

「これが…異世界…!」

 

「アルファ様……いつの間に…抹茶バームクーヘン恐るべし…」

 

抹茶バームクーヘンは気付けばアルファの口の中へ全て吸い込まれていた。それほどまでの衝撃。

 

「美味しかったみたいね。」

 

「…意外なアルファ様の顔…ゲット……」

 

そしてアルファは厨房の方にいるだろう店主の方へいきチラッと顔を覗かせる。

 

「あの」

 

「おぉどうしたんだ?」

 

「その…さっきのってまだあるかしら…?出来れば7…8つ程頂きたいのだけれど。」

 

その言い方はやはり似ているなと店主は思い微笑みながら

 

「わかった。丁度あるから用意するさ。その前にもう一箱いるかい?」

 

そうして満足そうにアルファは抹茶バームクーヘンを食べ代金をしっかりと払いベアトリクスはストロベリータルトをアルファは抹茶バームクーヘンを大事に抱えねこやを後にするのであった。

 

そうして戻ってきたベアトリクスたち。

 

「扉が消えた?」

 

「あそこには7日に1度行けるの。その行ける日はあちらの世界のドヨウで来週また扉は現れるわ。」

 

「…凄い美味しかった……ベアト母様ストロベリータルト冷蔵庫にしまう…?」

 

「そうしましょう。ゆっくり味わって食べるわ。」

 

「私もそうするわ。抹茶バームクーヘン…なんて美味しいものなのかしら…こんなに美味しい物を二人していやシャドウを含めると三人で食べていたなんてずるいわ伯母様」

 

と膨れて言うアルファをベアトリクスは指先でツンとする。

 

「ごめんなさいね。中々ドヨウの日に予定が合わなくて…今度も一緒に行きましょう。」

 

「…うん…そうする…」

 

と機嫌を直したアルファだがふと気付く。

 

「イータ。貴女前から行ってたのよね。それっていつから?」

 

「扉を…発見して……何回行ったっけ…?」

 

「シャドウも一緒だった?」

 

「何回かは…でもベアト母様と一緒のが多い……シャドウは邪魔だし…ボソ」

 

と何回か行っていて大好きなベアトリクスと二人きりで食事をするのを密かな楽しみにしているイータはシャドウを邪魔者扱いしていたり学園が丁度休みになるときは仕方なく…仕方なくシャドウも連れていっている。本当に仕方なく。

 

「イータ…まさか伯母様を独占しようとわざと声を掛けなかったなんて無いわよね…?」

 

とアルファはイータへと笑顔でしかし目が笑っていなかった顔で詰め寄られる。

 

「………………………バレた…残念…」

 

「イ~~~タ~~~!!ずるいわよ!私だって最近伯母様と二人で食事していないのに!次からは私も連れていくこと…分かったわね!」

 

「…不覚…」

 

とアルファはイータの両頬をつまみながら言いイータは残念そうに言いその姿を見て微笑ましく笑うベアトリクスなのであった。

 

その後異世界食堂には帰り際ストロベリータルトを頼むエルフの女性に抹茶バームクーヘンを頼む姪っ子エルフが追加されるのであった。




番外編はここまでになります!

アンケートで断トツだったアルファが異世界食堂へとベアトリクスとイータと行くお話でした!

時期的には無法都市での一件の後ぐらいかそれぐらい…

異世界食堂でエルフならハーフエルフのヴィクトリアやファルダニアも絡ませやすいしそういった試みも今後試していけたらと思います。

マスターオブガーデンでのプロフィールにて苦手なものが苦いものなアルファですが抹茶バームクーヘンはとても美味しく今までの常識を壊され異世界食堂に来て最後には伯母のベアトリクスと同じような注文の仕方で大量に買っていき保存しつつ味わいながら食べて

デルタが良い匂いとつまみ食いしてはアルファが怒る未来が見えます。

そんな異世界食堂編次回作るなら次に多いデルタになりそうですが一人で行くと不安なので保護者にクレアとガンマが付いていくことになりそうですね。

これ以降アルファも異世界食堂へくるようになれば他の常連客からは抹茶バームのお嬢さんと呼ばれそうですね。ベアトリクスならイチゴタルト、イータは貝料理を主に食べたりするから貝料理のお嬢さんですかね。

そして実はイータが密かにベアトリクスと二人きりで食べれると秘密にしていたもののアルファにバレました。

そんなアルファは嫉妬しつつも自分も連れていくようにしっかりと言いイータはイータで伝え忘れたと惚けそうですので7日に1度伺うようになることでしょう。

さてとそろそろ10月へ差し掛かりいよいよ陰実も二期が迫ります。血の女王を巡る無法都市での一件、その先のオリアナ編も気になるところですね。

FGOではワンジナが早い登場!夏のイベントからそんなに経ってないのにすぐ実装されるとは思いませんでした。

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今回も読んで頂きありがとうございました!

次回も読んでくださると幸いです。

異世界食堂続編するなら 七陰+クレアなどで誰が先か?どの料理にするかはまた決めます…(イータは大体付いていくので除外します)

  • アルファ
  • ベータ
  • ガンマ
  • デルタ
  • イプシロン
  • ゼータ
  • クレア
  • シェリー
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