陰実の世界に転生したら武神だった件 のんびりしたいが姪っ子が活動的で何だかんだ手伝う内に組織で母と慕われるようになった。 作:生徒会長月光
そして監査前日に教会では一騒動起きた模様。
それではどうぞごゆっくり!
アレクシアとシドは朝食を取り街中を歩いていた。
「やっぱり女神の試練を見に来るから賑わってるね。」
「それはそうよ。二年に一度の行事だし、何より女神の試練で認められればそれだけ魔剣士としての地位は揺るぎないものになるわ。」
「たしか古代の記憶に認められれば古代の戦士が出てきてそれに打ち勝てば試練を突破した証のメダルが貰えるだったっけ?」
「そうよ。それだけ箔の付くものだけど参加費で20万ゼニーするからホントに自信がある人か参加したという箔を付けたいという参加記念ね。」
参加記念でそんなに払うってある意味悪徳商法…いや聖教での実験をするのにそれだけの金が動いていて女神の試練はもしかしたらディアボロス教団の資金源の一つなのではと思うシド。
途中剣に巻き付いた左腕のアクセサリーがあったので一つ購入する。
「貴方意外とそういうの好きなの?」
「ロマンみたいなもんだよ。左腕に剣か」
「おとぎ話でこの地で英雄オリヴィエがディアボロスの左腕を封じたって話しから来てるみたいよ。まぁそんな眉唾物を信じるのなんていないだろうけど。」
「眉唾物…ね。」
それが本当ならどれだけ良かったことやら。アルファが昔から調べ最近になって分かったことは本当にディアボロスの左腕がこの地に眠っていてそれがあるのが聖域っていう特別な場所らしい。
いかにも何か隠してますって雰囲気の名前だし聖域って名前も僕からしたらいいセンスだと思う。
その聖域へいく方法は明日の女神の試練で何かしらあるようなのでそこは任せている。
そうしていると何やら人だかりが出来ているのが確認できた。
「何かしら?」
周りの声を聞くとどうやら最近人気の作家のサイン会をしているようだ。
「作家……!シド並ぶわよ!」
とアレクシアは何かに気付き最後尾へと並ぶのでシドも並ぶことにした。
「アレクシアはこの作家知ってる?」
「いやまったく…たまたま読んでるのがこいつの執筆だっただけよ。」
「そうなんだ。」
「武神列伝…一冊だけしか知らないけどでも読む人を虜にするのは癪だけど認めるしかないわね。」
「武神列伝って思いきった名前だね。」
(武神列伝といえばベアトさんの軌跡を書いた本だってそういえば言ってたっけ?)
とシドはシャドウガーデンでも人気の一冊のことを思い返す。
そして並んでいる書籍を手に取る。
「なになに…我輩はドラゴンである…名前はまだない………」
いやまぁ待とう。まだパクリと決めつけるのは良くない…偶々同じような感性の者が書いただけかもしれない…
『ロメオとジュリエッタ』
丸パクだこりゃ…他にも
『シンデレーラ』
『紅ずきん』
『スとスライムの神隠し』
思った以上にそのまま過ぎてビックリするんだが!?
いや確かに僕は昔に文学が好きだということで色々な物語を聞かせたりしたんだがそれでももうちょい捻るということはしなかったのかとツッコミたい。
因みに書いた本人はシャドウ様の語ってくれた物語を改編など出来るわけがないと供述している。
(イータはイータでベアトさんの前世の漫画を再現してるけど作家名はちゃんと前世のままにしてただ出版してるだけだから悪くはない……もっとオリジナリティを出さない…まぁ武神列伝とか出してるから良いのか…)
とイータの印刷している漫画はベアトリクスの見ていた物が大半でそれをイータが読み取り君印刷バージョンで刷新して翻訳している。
僕は別に翻訳せずとも読めるので一番先に読めるからラッキーだ。前世では漫画などといったものはパラパラとしか読んでいなかったが案外参考になることも多いと最近は思う。
空中を魔力なしで縦横無尽に掛けたり純粋な斬撃を飛ばしたりと挑戦している。
斬撃の方は魔力を乗せないだけだから簡単に出来たし空気を蹴ることも出来るようになってきたからまずまずだね。
だからそういう自由な発想がディアボロス教団へ渡ると不味いからリンドブルムで保管して持ち出せば発火して証拠を残さないようにしているしイータのは厳重にラボに保管されている。
ラボから持ち出されたらこれもまた発火するらしい。
アレクシアがそれを見たから柔軟な発想が出来てこの間見た終末○ワ○キューレの技を再現していた。
僕も見たけど史上最強の敗者(ルーザー)…カッコいいね。
出来れば手合わせ願いたいものだ。剣の技量…学ぶところが多いからね。
と考えていると順番になったようでアレクシア共々件の作家の前に立つ。
美しい銀色の髪を肩ぐらいの長さで切りそろえ、青色の猫みたいな瞳に泣きぼくろ。胸元の開いたブラウスからは深い胸の谷間が覗いている。
予想した通りの人物…
七陰第二席…堅実のベータの表の顔、ナツメ・カフカの姿があった。
「さぁ次の方こちらへどうぞ!」
とこちらに気付いたようでにこやかにシドへ挨拶する。
「あんたがナツメ・カフカね。」
「そういう貴女様はアレクシア王女ですね。王族の方にも読んでいただけて嬉しいですね。」
「一冊しか読んだことないけど武神列伝……確かに面白かったわ。」
「ありがとうございます。好評のようで」
どこか火花の散っているような幻想が見えるやり取り。アレクシアは単刀直入に尋ねることにした。
「長ったらしいのはなしにするわ。貴女武神様とコンタクト取れるでしょ?」
「なんのことでしょうか?私はしがない作家。雲の上のような武神様にコンタクトが出来るなんて夢のようなことではありませんか?」
(その武神様滅茶苦茶会う頻度高いけどな。)
とシドは心の中で突っ込む。
「惚けても無駄よ。武神列伝には本来誰も知らないようなことまで書き記されてる。当時のミドガルの様相、オリアナ王国のこと…当事者に聞いたとしか思えない内容よ。」
「そうですか。私はその当時の者に取材しただけのことですよ。」
と笑いながらいや目が笑っていないナツメはアレクシアの言の葉をかわす。
「まぁ今日のところは良いわ。他にも人がいるから…後日また聞かせてもらうから首洗って待ってなさい!ほらシド行くわよ!」
とシドの腕を抱き寄せてくっ付けるアレクシア。
ピキと額に怒りマークが見えかねない程いらっときたナツメ
(下賎な…この女…シャドウ様にくっつくだなんて…!!シャドウ様と触れあうだなんて100年早いわよ…なんの躊躇いもなく躰を預ける性欲の化身…
王族でなければ真っ先に消していたわ…いえ落ち着くのよ。私は堅実のベータ…そうこれはあくまでも王女との面識を作るためよ。
精々夜道に気を付けることね…)
と物騒なことを考えているベータ。
「じゃあナツメも頑張ってね。色々大変だろうから身体に気をつけてね。」
「はい!」
と先程までとは打って変わってにこやかに微笑むベータ。
「ってあんたこいつとも知り合いだったの!?」
「イータ経由でね。イナリとも仲がいいよ。」
「そういえばイナリちゃんは元気にしてますか?」
「まぁうっかりすることもあるけど元気でやってるよ。イナリもこっちに来てるし色々予定外なことがあってイータも来てるけどね。女神の試練も見ていくみたいだし彼女は自由に動くかな。」
「成る程。」
(昨日報告はありましたがまさか列車を乗っ取るなんて強行手段を取るなんて…イータが被害を防いでくれたから良かったけど油断は出来ません。
シャドウ様もイータは自由に動けるよう要員として組み込みいざとなればサポートしてくれる…流石シャドウ様です!先の先まで見通す慧眼…感服致します!)
と若干勘違いするベータとそんなこととは知らずにただ現状の予定を言ったシド。
「イナリの友人ですって!?というかイナリのうっかりって頻繁にあるのね。」
「「まぁそれなりに。」」
と二人揃って口にする。
噂の元のうっかり狐娘のくしゃみする音が聞こえそうである。
素早くサインしシドへと手渡したベータは計画を本の中へと書いたことをシドにだけ分かるように言いその場を離れる。
「全くあんたの人脈はどうなってるのよ?」
「まぁイータのお陰かな?いろんな発明を取材して特集するのに仲介してるみたいだからね。」
「それでサインなんてもらってどうするのよ」
とアレクシアはシドがもらったサインを良く見ると
「これって?」
古代文字を崩した文字が書かれているがアレクシアも専門ではないので何が書いてあるのかは分からなかった。
「ロマンだとも。こういうの格好良いよねって言ったら書くようになってね。」
「そうなのね。」
と引き下がったアレクシア。
勿論シドも読めないのでイータに後で解読してもらう予定である。
そうしてリンドブルムでの一日が過ぎていく。
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その夜…
リンドブルムより程近いアレクサンドリアにて
女神の試練まで残り二日となり各員準備を進めている。そんなところへ突然の報告が。
「マザー様大変です!」
「…何かあったのね。聞かせて」
「ハッ!先程教会へと潜入されていたアルファ様より至急報告をと……大司教ドレイクが何者かに暗殺されたようです。」
「あちらの方が一手速かった…そういうことね。それなら用意していたサブプランへと切り替えるわ。
アルファに引き続き潜伏を、イプシロンは当初の手筈通り会場へ一般として参加、
ベータは貴賓席へと招かれる。そこにはローズ、アレクシア、アイリス王女も共に招かれるでしょうから最悪鉢合わせたら彼女らの密かな護衛をしてもらいましょう。
突入班は証拠を持ち帰るためイータの開発した映写機を必ず持つように。当日はアルファの指示に従いなさい。」
「ハッ!」
「私は予定どおり別行動となるわ。何かあればすぐに撤退するように。貴女たちの命の方が大事だから…」
「ありがとうございますマザー様!」
と報告をした構成員は直ぐ様アルファの元へと帰還する。
「証拠隠滅…監査が入る前に口封じした…そんなところ」
「マザーは別行動でクレアを連れて行くんだよね。」
「えぇ。そのつもりよ。そして大司教が死んだとなれば代理として出てくるのはラウンズの疑いがあるネルソン。
聖域への突入できる方法を持っている筈だからそれを奪うまたは彼自身が鍵ならば拉致してそのまま突入。」
「突入は七陰はアルファ様、デルタ、イプシロン、ナンバーズもカイ、オメガを筆頭に行く。魔力阻害防御の装置もイータが間に合わせてくれたから全員携帯してる。」
「でも絶対ではないわ。だから私たちは確認できている中でも高確率で現れる扉へと別行動で入り込む。その時は宜しくねリリム。」
「マザーあまり公私混同は」
「この部屋には今私たちしかいないのだから良いわ。」
「わかったよベア様。」
とベアトリクスはゼータことリリムを膝枕しその頭を撫でる。
リリムもリラックスしながら尊敬するベアトリクスの膝を堪能する。
リンドブルムで蠢き続ける闇を追い掛けその実態を掴むべくベアトリクスたちは入念な準備をするのであった。
今回はここまでになります。
原作ではローズと共に邂逅したベータでしたがこちらではアレクシアとなりました。
聖地でのおとぎ話が真実だと知るシドは女神の試練がディアボロス教団の資金源の一つになっているのではと疑うのでした。
実際20万という大金と大勢の参加者となるとその金額は計り知れないものと作者は思います。
ナツメことベータと邂逅したアレクシアは武神列伝を読みその正確な情報から単刀直入にベアトリクスと連絡が取れるかと聞きベータはそれを有耶無耶にしかわします。
まぁこんなところであるなんて言えば誰が聞いているか分からないのもあるのではぐらかすしかないですね。
それはアレクシアも分かっているので駄目で元々と思ってました。
シドは読み聞かせた物語が本になっているのでまぁバクリだなとは思いつつ別に自分の作品ではないからと気にしてない様子。
というよりは読み聞かせた物語をここまで本に纏めるのはそれはそれでスゴいと内心思っております。
原作ではなんて金にがめついなんて考えておりましたがイータ、ベアトリクスのお陰もありそこは少し変わっております。
そしてイータの漫画の印刷方法がまさかの読み取り君からの印刷という頭の中のものを印刷できるというある意味とんでも技術!?
イータはある意味偶然出来上がったものらしく同じものを作るとなると2.3年は掛かるとのこと。
それでも作れるのでイータも規格外ですね。
ベータのアレクシアへの同族嫌悪と嫉妬。
アレクシアは実はナツメと知り合いだったシドに驚きを隠せませんのでイータの伝手でと誤魔化しました。
そしてアレクサンドリアではベアトリクスたちが女神の試練に備え準備する中で大司教が暗殺されたと報告が届く。
本来なら大司教を拉致、聖地へ続く扉を案内させようとしていた中で当初の計画が潰えたものの計画を変更しそれを伝達させました。
イータの作り出した魔力阻害防御装置があるので聖地の魔力吸収を防げます。
そして確証はないもののラウンズの疑いがあるネルソンを拉致することにし当日はアルファたちが本隊、別動隊としてベアトリクス、ゼータとクレアという組み合わせにする予定。
流石に実質的なトップが護衛もなしにだと心配だからという理由ですね。クレアとも面識があるゼータにしか出来ないことです。
さて第二話もメアリーとクレアの吸血シーンは濃厚でしたね。何よりシャドウの有無を云わさぬアトミックは良かったです。
早くも来週が楽しみですね!
そして思ったのがシャドウガーデン、構成員たち含めて波紋を会得してるとなると無法都市編の時結構有利になるということですかね。
次回は女神の試練の始まるまで時間を飛ばそうかと考えております。
お気に入り登録、評価、感想ありがとうございます。
お気に入りも1000を越えました!これも皆様のお陰です。
これからも遅くならない内に投稿できるようにしていきます!感想など頂けると励みになります。
それでは今回も読んで頂きありがとうございました!
「作者…」
はい?あぁイータさんどうしました?
「捕まえた…」
ガシッとイータの操作するスライムに捕まえられる作者。
ちょっ!?まさかの手を組んだ!?
「こういうのは…早めに終わらせる…さっさと捕まって…解剖出来るし…」
滅茶苦茶物騒!?
「ありがとうイータ!さぁ観念しなさい作者!」
あんまりだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
異世界食堂続編するなら 七陰+クレアなどで誰が先か?どの料理にするかはまた決めます…(イータは大体付いていくので除外します)
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アルファ
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ベータ
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