陰実の世界に転生したら武神だった件 のんびりしたいが姪っ子が活動的で何だかんだ手伝う内に組織で母と慕われるようになった。   作:生徒会長月光

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シャドウVSアウロラ開演から終幕です!

決着が付くとそこに現れたものそれはいったい?

それではごゆっくりどうぞ!


陰の盟主は災厄の魔女と踊りを繰り広げ終演を迎えるとそこに開くは聖域への扉

僕はヴァイオレットさんが降り立つのを待つ。

 

イータにも昔語ったが戦いとは会話であると。

 

剣先の揺れ、視線の向き、足の位置、些細なことすべてに意味があり、その意味を読み取り適切な対処をすることが闘いなのだ。

 

些細なアクションから意味を読み取る力、そしてそれに対してよりよい回答を用意する力こそが、闘いにおける強さであるといっても過言ではない。

 

だから、闘いとは対話なのだ。

 

互いの対話能力が高ければ高いほど、先を察し、それに対処し、さらにそれを察し、さらにそれに対処する、そうやって終わりなき対話が繰り返される。

 

そしてヴァイオレットさんは遠距離で戦うスタイルというのが見受けられる。

 

僕は本来相手に合わせて戦うタイプだ。

 

故に…レディファーストというわけではないが先手を譲る。

 

直後その足跡から赤い槍のようなものが突き出た。

 

足を狙うとは、合理的だ。

 

機動力を削ぎ落とし動けなくなったところを遠距離で仕留める。中々に戦闘を分かっている…

 

僕はそのまま半歩下がる。まさか初手が地中からの攻撃とは思わなかったが良い意味で予想外だ。

 

これは楽しめそうだ。

 

赤い槍は二股に分かれ、左右から挟み込むように僕を追う。

 

僕の初手は、様子見。

 

赤い槍の速さと、威力と、機動力を観察する。

 

だから左からの槍は避け、右からの槍を刀で弾いた。手ごたえは重い。死ぬには十分だ。

 

避けた槍がさらに分裂した。針金が鋭く尖ったような赤い線が千はあるだろうか。

 

僕の周囲から一斉に、それが迫る。

 

一つに絡み取られれば連鎖的に巻き込まれ致命傷になる…

 

たがそれは当たればの話しだ。

 

僕は刀に魔力を込め薙ぎ払い、赤い槍を一掃した。

 

「蚊が群れても、獅子は殺せぬ」

 

ヴァイオレットさんは優雅に微笑んだ。僕らはまた少し見つめ合った。

 

対話能力が高いほど、少しの対話で互いの力を察する。そして相手の事情もなんとなく分かってしまう。

 

解説席を乗っ取っているイータも遠巻きながらそれを察した。

 

「ホントに……惜しいわね。」

 

とマイクを切った状態で呟く。

 

「練り上げた魔力……合理的な戦術…柔軟な発想…どれをとっても…この世界の最高峰…でもそれだけに…勿体ない…」

 

戦闘も佳境に入りシャドウを捕らえようと縦横無尽、三次元的な血のように赤い槍は迫りそれらを見極め最小限の動きでかわしていく。

 

それを意に介さずまるで踊るかのようにアウロラは魔力の槍を殺到させる。

 

今舞台の外にいるものたちからは自在に動く槍がシャドウを捕らえる檻のように見えていた。

 

「何をしている!早く殺さんか魔女め!」

 

(確かに凄い…魔力をこうも柔軟に外に放出出来るなんて…普通なら霧散したって可笑しくない。なのに今も残り続けている!)

 

(シャドウはまだ仕掛けていない様子見…それにあの回避術…完全に動きを見切って最小限にかわしている…所々剣でなぎ払っている…あの剣は学びがいがあるわ…!)

 

(凄い…ここまで高度な技術…あの魔力の雨のようなことはできないけれど…シャドウの動き…目線や魔力の動きを捉える洞察力…なんて美しい…!)

 

(流石災厄の魔女…我々でも魔力を霧散させないようにするのは難しい…斬撃を飛ばすのだってイプシロンのように緻密な魔力操作が必要…でもシャドウ様が負けるはずがないわ…まだ仕掛けてすらいないのだから…あのハゲ親父ぶっコロ)

 

と各々その戦闘に釘付けとなり時折ベータのスケッチブックが高速に動く以外は順調な貴賓席。

 

徐々に魔力の槍は範囲を狭めシャドウの逃げ道を塞いでいく。

 

シャドウは魔力の槍を足場にし波紋を高めていく。

 

「心踊る…故に残念だ…本気の君と戦いたかったよ…」

 

そうして足場にした魔力から一気に加速し物理法則を無視するかのような三次元的動きで瞬く間にアウロラの元へ辿り着きアウロラは魔力で大鎌を作り出しニコリと笑う。

 

その笑みは申し訳なさそうであった。

 

「これは手向けだ…受け取るが良い…

サンシャインオーバードライブ…!!」

 

と自らの波紋をスライムソードへと流し込みアウロラを一閃した。

 

と同時に崩れる虚像のアウロラはその太陽のような煌めきを愛おしそうに受け入れ消滅するのであった。

 

魔力の槍が崩れ勝者の姿が浮かび上がる。

 

「勝者!シャドウォォォォ!!!」

 

「ワァァァァァァァァァァ」

 

と一斉に歓声が響く。

 

その大半はミツゴシ社員でもありシャドウガーデン構成員たちであり盟主の姿、戦闘を見て興奮に包まれていた。

 

「シャドウが…勝った…!」

 

「バカな!ありえん!あの女が負けただと!」

 

そうして役目を終えたと言わんばかりにシャドウはコートをはためかせる。

 

「騎士たち何をしておる!早く奴を捕らえろ!」

 

その時眩い光が舞台を照らし出した。

 

舞台中央に扉が現れたのだ。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

そしてそれはもう一ヶ所でも…

 

「これって!?」

 

「扉が現れてそして開いた…それにこの波紋…あの子ね。」

 

「流石主だね。」

 

と聖域への扉を探していたベアトリクス、ゼータ、クレアの目の前にも扉が出現した。

 

「さぁ行きましょう…聖域に隠された真実を暴きに」

 

とベアトリクスはそのまま扉へと入っていき

 

「漸く知ることができるのね…よし!」

 

と決意を新たにするクレアとゼータもベアトリクスの後へと付いていき静かに扉は閉まるのであった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

突然現れた扉に困惑するアイリスたちは知ってそうな者からの説明を聞こうとする。

 

「あれは一体なんでしょうか?ネルソン大司教代理?」

 

「まさか……聖域が応えたというのか……?」

 

ネルソンが呆然と呟いた。

 

「聖域が応えたとは……?」

 

「ご存知の通り今日は一年に一度、聖域の扉が開かれる日です」

 

「聖域の扉は聖教会にあると聞きました」

 

「ええ。聖教会にあります。しかし扉は一つだけではないのです。聖域はその扉を叩いた者によって迎える扉を変えるのです。招かざる扉、招集の扉、そして歓迎の扉……。あの扉が何なのかは入ってみるまで分かりません」

 

ネルソンは白き扉を見たままローズの問いに答えた。

 

確かに聖域の扉は正教会にもあるがそれが本物ではないということは一部のものしか知らないことである。

 

故にベアトリクスたちの前に現れた扉こそ本物であり、目の前の現れた扉も本物であった。 

 

「こうなっては女神の試練を続けることはできません。観客を外へ出しなさい」

 

ネルソンの指示を受け係の者が観客を外へ誘導していく。来賓客も順に席を立つ。

 

シド、イータの目論み通り女神の試練を有耶無耶にすることが出来た。そしてその騒ぎのためシャドウの姿が解説席にいたイータの姿が既にいないことを気にするものはいなかった。

 

その間も少しずつ扉は開かれていく。

 

「誰も扉に近づけさせないように!」

 

ネルソンが指示を飛ばす。

 

そして扉が一人分ほど開いたところで、アイリスたちにも声がかかった。

 

「皆様にも退出お願いします」

 

ネルソンがそう言った。

 

その瞬間、アイリスとローズは剣を抜いた。それと同時にアレクシアも剣を抜き三人はネルソンの背後の存在に向き合う合ように構えた。

 

「なにを…?」

 

「悪いけれど扉が閉まるまでの間、大人しくしていて頂戴」

 

鈴が鳴ったかのような美しい声が聞こえた。

 

いつの間にかアイリスたちは黒い装束の集団に囲まれていた。先程まで一切の気配を感じさせずにだ。

 

そこ現れた人影にアイリスは見覚えがあった。

 

「貴女は!?」

 

「久しぶりね。アイリス王女、少し見ない間に躍進を続けているようね。」

 

「もしかして王都を守ってくれたシャドウガーデンの!」

 

「シャドウガーデンがなんのようだ!?」

 

とアレクシアとネルソンは言うがそれを無視するように黒いボディースーツの集団の中でも異彩を放つアルファは優雅に扉へと歩いていく。

 

その視線が一瞬、ローズとアレクシアを見た。

 

一目見て強いことが見て取れた。

 

下手をすれば王国最強と言われるアイリスよりも…

 

「貴女方が何の意味もなくこんなことをするとは思えません…王都でのこと、学園であったことを考えるにここになにがあるのです?」

 

「それは言えないわ。聡明な貴女なら分かるでしょう。言えば周りを更に巻き込むことになるわ。」

 

「それは…!」

 

つい先日アレクシアが巻き込まれたことを思い出すアイリス。

 

「イプシロン、後は任せたわ。アイリス王女たちおとなしくしていてちょうだいね。」

 

「了解いたしました、アルファ様」

 

とイプシロンへ言うと貴賓席からデルタを伴いジャンプする

 

「待て、聖域に入るんじゃない!!」

 

ネルソンの絶叫を無視して、アルファたちは光の扉の奥に姿を消した。

 

シャドウにより古代の記憶は呼び覚まされ遂に聖域の扉が開かれた。

 

聖域の奥に潜む悪意が今解き明かされようとしていた。




今回はここまでになります。

シャドウVSアウロラはシャドウへと軍配があがりましたがアウロラは聖域から呼び出された記憶であり全盛期からは程遠い実力なため戦ったシャドウとその様子を見ていたイータは勿体ないと呟きました。

そして手向けとしてシャドウは己の波紋による一撃にてアウロラを撃破しました。

記憶とはいえ波紋の生命エネルギー、しかもシャドウ程の濃密な波紋…それを記憶とはいえまともにくらったアウロラ。

それは聖域編が終わる頃に明らかになるでしょう。

聖域への扉が現れて女神の試練は中止となりシャドウとイータの思惑通りとなりました。

流石に扉の出現は二人とも予想外でありますが。

この時既にシャドウは離脱しイータもそれを追い掛けて会場からいなくなっております。

ではイナリは何処かと言うとそれも次回にて。

アルファが登場し原作と違ってそこまで敵対していないアイリスはアルファへ問いかけるもののはぐらかされてしまいます。

そしてアルファたちは聖域へと突入しました。

更に別の場所でもベアトリクスたちの前に扉が現れたので三人も聖域へと入ります。

聖域に隠された闇とは何なのか徐々に明かされていくことでしょう。

アニメ二期ジョン・スミス他デルタも良かったです。

そして次回は遂にガンマの戦闘シーンが見れますね。

今小説でも何処かでガンマの戦闘シーンを入れたいものですね。

来月末まで少し不定期更新になると思います。

遅くとも投稿していけるように頑張りますので宜しくお願いします。

感想、お気に入り、評価いつもありがとうございます!

次回も見て頂けると幸いです。

今回も読んで頂きありがとうございました!

異世界食堂続編するなら 七陰+クレアなどで誰が先か?どの料理にするかはまた決めます…(イータは大体付いていくので除外します)

  • アルファ
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  • ガンマ
  • デルタ
  • イプシロン
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  • シェリー
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