陰実の世界に転生したら武神だった件 のんびりしたいが姪っ子が活動的で何だかんだ手伝う内に組織で母と慕われるようになった。   作:生徒会長月光

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悪友コンビが災厄の魔女と再会します。

そして協力な仲間を加えて二人は先へと進んでいきます!

それではどうぞごゆっくり!


陰の盟主は悪友と共に聖域へ誘われそこで災厄の魔女と再会し仲間に加え聖域の最奥へ進む

シドとイータの二人は目の前に現れた聖域へと続く扉を潜り抜けたその先は殺風景な部屋だった。

 

扉が一つとそして四肢を鎖で椅子に貼り付けられた女性が一人。

 

先程まで戦っていたヴァイオレットさんがいた。

 

「やあ」

 

シドは彼女に声をかけた。彼女はシドの方を見て、驚いたように目を見開いた。

 

そして「……やあ」とシドを真似るように言った。

 

 

「さっきぶりね」

 

「だね。もしかして君が僕を呼んだのかな」

 

「呼んだ……?そんなつもりはないけど。ただ、楽しかったわ」

 

「僕もだよ」

 

「私の記憶は不完全だけど、覚えている中ではあなたが一番強かった。私の時代に、あなたがいてくれればよかったのに……」

 

「光栄だね」

 

二人は先程までの戦いの感想を言い合う。アウロラは己を凌駕するシドにシドは全盛期はベアトリクスに匹敵する程の実力ないし凌駕していたのではと思う。

 

「それで、あなたはどうしてここに?」

 

彼女は不思議そうにシドを見つめた。

 

「突然扉が現れて中に入ったらここだったんだ。走っても付いてくるから仕方なくね。」

 

「よくわからないわ」

 

「僕もだよ。ちなみにここから出る方法とか分かる?」

 

「どうかしら。私も出た記憶がないのよ。」

 

「さっき出てたけど?」

 

「気付いたらあそこにいたのよ。」

 

「気付いたら…ということは…記憶が呼び出されて……聖域に魂を留めるシステム…?それなら辻褄は合う…」

 

とイータは考える。

 

「ゲームのセーブデータみたいなものかな?」

 

「ゲーム…確かベアト母様の世界の…でも確かに呼び出すっていうなら……その例えがもしかしたら的を射ているかもね…」

 

シドの例え方は強ち間違いではないだろう。

 

聖域から呼び出される記憶は毎回同じだ。セーブされた個体が強さによって引き出されるのだから。

 

「そちらの彼女は…もしかして婚約者さん?」

 

とアウロラは親しそうに話す二人へと興味ありげに尋ねる。

 

「こいつとそんなのになったら…今より苦労するから御免よ…ただの共犯者で悪友よ…貴女が…アウロラで…合ってる?」

 

「そうよ。それにしても貴女…凄い魔力ね。でも少し器が歪な形…?まるで内側から弾けて再構成したみたい。それと何かしらのアーティファクトで魔力を抑えているのかしら?」

 

とアウロラはイータの魔力の器を一度破壊して再構成した故の歪さを見抜き更にアーティファクトで魔力を吸わせていることも見抜いた。その事にイータは驚きつつもやはり災厄の魔女と言われるだけのことはあると思った。

 

「そんなことまで分かるのね……昔の魔剣士のが……魔力を扱う技術は発展…してた?」

 

「一部…と言えるのかしらね。私クラスはいなかったけどそれでも、優秀な者はそれなりにいたからアーティファクトの開発に勤しんでいたわね。」

 

「…古代のアーティファクト…解析が難しいのが幾つかある…やっぱり…教団が技術を独占してた……」

 

「技術独占とどんなに有益でも教団が不要と見なせば切り捨てられるといったところか。ここ100年で技術を発展させられたのはやっぱりマザーあってのことだね。

 

作物を育てる方法だって近年マザーが、もたらした物。

 

だから貧しく餓える人も百年前に比べると少なくなっているって歴史書に書いてあるぐらいだ。」

 

「流石ベアト母様…!」

 

「未来ではそうなったいるのね。私はもうここに閉じ込められて1000年は経つのかしら」

 

少し感慨深そうに言うアウロラにシドは脱出のための方法を尋ねる。

 

「因みにここから出る方法とか分かる?」

 

「どうかしら。私も出た記憶がないのよ」

 

「ふ~む。やっぱりセーブ機能であそこに飛ばされるだけってことなんだな。」

 

「そうね、気づいたらあそこにいたの。あんなことって初めてよ。覚えている限りね」

 

「そうなんだ。困ったな。」

 

シドはどうしようか頭を捻って考えた。

 

「じゃあ…あっちの扉に進めばいい…進んでいけばベアト母様かアルファ様に合流出来るかも…?」

 

とイータは扉を指しまずは先に進んでみようとシドが決めた時、アウロラは唇を尖らせて僕を呼んだ。

 

「あなたたちの目の前に四肢を拘束された美女がいます」

 

アウロラがそう言った。シドは椅子に拘束された彼女を見て頷いた。

 

「いるね」

 

「そうだった…戦力が一人違うだけでもラクになる…」

 

とイータも話しに夢中でその事に気付くのが遅れた。

 

「とりあえず、助けてみませんか」

 

シドは少し首を傾げて、それからどうやら思い違いをしていたことに気づいた。

 

「ああ、ごめん。修行中かと思った」

 

「なぜ?」「なんで?」

 

とアウロラとイータの声が重なる。

 

「昔そうやって修業したんだ。」

 

「それ…何か役に経ったの…?」

 

「まぁ…………あれだよ。忍耐力が上がったかな?」

 

と当時のことを思い出しながらも誤魔化したシドはスライムソードを作ろうとするも上手く魔力を練れず仕方なしと自前の剣で拘束している鎖を断ち切る。

 

「ありがとう。ん、ん~~1000年ぶりの自由だわ。」

 

「千年ってことは相当おとし」

 

「それより…進みましょう。」

 

とシドが失礼なことをいう前にイータは先へ進もうと促す。

 

「そうね。さてと」

 

アウロラは拘束具のようなものからシドと戦った時のドレスへと変わり薄いローブの乱れを整えて、艶やかな黒髪を右耳に掛けた。それが彼女のスタイルのようだ。

 

「さて、私たちの目的は一致している」

 

彼女は涼しい顔をして言った。

 

「まぁそうだね。」

 

「私は解放、あなたたちは脱出。そうでしょ?」

 

「ああ、そうだね。」

 

「それとここの調査…は他の子達がしてる…」

 

「それなら協力しましょうか」

 

「いいけど、脱出の方法は分かるの?」

 

「分からないわ。でも解放の方法は分かる。聖域は記憶の牢獄よ。聖域の中心に魔力の核があるの。それを壊せば私は解放されるわ」

 

「君だけ?」

 

彼女は横目で僕を見て、いたずらっぽく微笑んだ。

 

「何もかもすべて。あなたたちも出られるはずよ」

 

「聖域なくならない?」

 

「いいじゃない、無くなっても。あなたたち困るの?」

 

シドはアウロラの問いを頭の中で反芻し考えた。

 

「よく考えたら困らないかな。それでいいや。」

 

「その核になってるのに…用があるからそれさえあれば……聖域がどうなっても良いし…むしろ教団側にダメージを与えられる…」

 

イータも特に問題ないと思い核となるものが無事ならば良いかと返答する。

 

「決まりね。あと気づいていると思うけど、魔力は使えないわ。ここは聖域の中心に近いの。魔力を練るとすぐに聖域の核に吸い取られるわ」

 

「みたいだね。」

 

以前のテロリスト襲撃事件よりもずっと強力なやつだ。魔力を練るとすぐに消えてなくなる。色々試しているけど、これは少し時間がかかりそうだ。

 

「まぁ普通ならそうよね。」

 

とイータは魔力でスライムを変幻自在に伸ばしながら言う。

 

・・・・・・・・・・

 

「貴女どうして魔力を普通に練れるの!?」

 

アウロラの驚きにイータは懐からある装置を取り出した。

 

「こんなこともあろうと……魔力阻害防御装置を開発してた…これがあれば2時間は魔力を吸われない…戦闘を考慮すると1時間30分ぐらい…の効力…」

 

「流石イータ頼りになるよ。」

 

「取り敢えず予備でまだ5つ持ってる…シドと…アウロラも」

 

と二人へと渡したイータ。

 

「…凄いわね。本当に聖域に魔力を吸われないわ!ここまでのアーティファクトなんて私の時代でも作れるか分からないほど…」

 

「まぁでも例え魔力が使えなくても波紋があるから問題ないけど油断大敵か。」

 

とシドは言うとアウロラは興味を持ったようで

 

「波紋って貴方が最後に攻撃したあれのこと?」

 

「そうだよ。波紋はまぁ簡単にいえば特殊な呼吸法で体を流れる血液の流れをコントロールして血液に波紋を起こして太陽光の波と同じ波長の生命エネルギーを生み出す秘法ってところ。

 

僕も極めたといえないからね。マザーの波紋に比べればまだまださ。」

 

と説明した。

 

「呼吸法…だから貴方たちの呼吸が独特なのね。魔力を生み出すのとはまた違う方法ね。」

 

「これを使えるのは…世界で私たちの組織ぐらい…それもベアト母様が教えてくれたお陰…」

 

「ますますその人が気になるわね。」

 

「人というかエルフなんだけどね。」

 

そしてアウロラはシドたちを先導するように進み、迷いなく扉を開ける。

 

「ねえ、君は解放されたらどうするんだい」

 

僕はヴァイオレットさんの背中に問いかけた。

 

「消えてなくなるわ。ただの記憶だもの」

 

彼女は振り返らなかった。

 

(記憶…ね…むしろ魂と言えるんじゃ…ならもしかしたら…)

 

とイータは考えながらシドと共にアウロラに付いていくのであった。




今回はここまでになります。

まずはシド、イータがアウロラと邂逅しアウロラが一時的にパーティに加入しました。

原作と違うのはイータ特製の魔力阻害防御装置のお陰で聖域に魔力を取られないということ。

アウロラにも渡したので中々バランスの良い組み合わせになりました。

近接はシド、近、中距離がイータ、遠距離はアウロラ担当と良い案配です。

アウロラは一目見てイータが魔力の器を一度破壊して再構成した故の歪さや魔力を押さえ込んでいると見抜きました。

まぁ災厄の魔女と呼ばれた陰実世界の最強格の一人ならこれぐらいは見抜くだろうと思います。

そしてシドたち二人の関係性を見て婚約者かと問いかければイータは即否定しました。

まぁまだただの悪友ですからね。

そしてシドの前世でのトンチキ修行の一部が判明。

セルフ十字架振り付けは色々不味いですからね。

というかどうやって自分を縛り付けたのか謎ですね。

そして魔力が使えない説明をしたアウロラはイータが普通に魔力を練るので驚きました。

そしてイータのこんなこともあろうとという便利な道具を取り出しました。

マスターオブガーデンでイータがシャドウに尋ねて言ってみたい言葉にも入っていた言葉でした。

万全なシドと魔力の使えるアウロラ、イータだけでもオーバーキルな気はしますが更にベアトリクスたち、アルファたちもいるので教団は泣いても良い…慈悲はありませんけれども。

アウロラは波紋にも興味を示し独特な呼吸での生命エネルギーの活性化という未知のものを生み出したベアトリクスに驚きを露にしました。

そしてアウロラの最後の言葉になにやら考えているイータでした。

アニメではミツゴシ動乱編も終わりオリアナ王国編かと思えばオリジナル話で水着姿な七陰が見れると思うと楽しみが止まらないです!

お気に入り、感想、評価いつもありがとうございます!

次回も遅くならないよう投稿していけたらと思います。

今回も読んで頂きありがとうございました!

異世界食堂続編するなら 七陰+クレアなどで誰が先か?どの料理にするかはまた決めます…(イータは大体付いていくので除外します)

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