陰実の世界に転生したら武神だった件 のんびりしたいが姪っ子が活動的で何だかんだ手伝う内に組織で母と慕われるようになった。   作:生徒会長月光

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クリスマスは過ぎてしまいましたがクリスマスのお話になります!

これはまだ七陰が幼く悪魔憑きもまだ数名の時のシャドウガーデンでのある日の出来事。



クリスマス番外編 武神は姪っ子たちにクリスマスプレゼントを渡すために奮闘し教官たるエルフはその様子を見守りサポートする。

ベアトリクスはシャドウガーデンの仮拠点にて頭を悩ませていた。

 

「どうしたものかしら…」

 

「あれは…ベアトリクス様?頭を抱えられて…もしや何か重大なことが!?」

 

その様子を見かね最近イプシロンにより悪魔憑きを治されシャドウガーデンとして所属することになったラムダが声をかけた。

 

「ベアトリクス様どうされましたか!何かしら緊急のことが!」

 

「ラムダ…えぇこれは由々しきことだわ…シャドウガーデン始まって以来の…」

 

「なんと!?」

 

「良ければ貴女の知恵も借りたいわ。」

 

「私ごときの知識いくらでもお使いください!」

 

とラムダは張り切って言う。

 

かの武神に頼られるのはエルフとしてとても誇りあることと考えるラムダ。そうしてベアトリクスはラムダへと告げる。

 

「………決まらないの」

 

「決まらないとはもしや教団のアジトへの侵入路のことでしょうか?」

 

「………あの娘たちへのクリスマスプレゼントが…」

 

「………………………なんと?」

 

「アルファたちへのクリスマスプレゼントよ。」

 

と大真面目に言うベアトリクス。

 

「その…ベアトリクス様。クリスマスプレゼントとはいったい?」

 

「そうだったわね。クリスマスという文化はまだ他には根付いていないものね。」

 

そうしてベアトリクスはラムダへとクリスマスについて説明をした。

 

「成る程。大きな木に装飾を施し、ケーキやターキーというものを食べる。そして最後にサンタなるものがこどもたちへプレゼントを贈るのですね。」

 

「簡単に言うとそう。プレゼント以外は既に作ったり手配もしている。問題は」

 

「アルファ様たち七陰の皆様の欲しいものですね。」

 

「えぇ。私が聞くともう貰っているからや欲しいものはないと言われてしまうのよ。」

 

(ベアトリクス様は姪であるアルファ様にはこの間寒いからと手袋を手編みで作られていた…

 

ベータ様は物語の書物を直接お渡しされていた。

 

ガンマ様には様々な知識の詰まった書物に道具

 

デルタ様は狩りで捕った獲物をその場で捌いて調理され

 

イプシロン様は美容機器といったもの、さぷり?なるものをお渡しされた。

 

ゼータ様には弟君と共にミドガルに近い海で共謀で毎年死者を出しているというミドガルシャークを調理されていた。

 

私も一口食べたがあれは格別であった。

 

イータ様は……実験器具のアイディアとベアトリクス様と一緒にいられていたな。

 

…うむ。ベアトリクス様は七陰の皆様へ色々贈ってらっしゃるな。

 

これでは確かに欲しいものはなくなってしまう。)

 

とラムダはベアトリクスからのここ最近の七陰へのプレゼントを思い浮かべる。

 

(しかしベアトリクス様が頼ってくださったのだ!何かしら力になりたいがどうしたものか?)

 

「ラムダには重要な任務を任せるわ。」

 

「!サー!イエッサー!」

 

「クリスマスまで残り3日…どうにかあの娘たちの欲しいものを聞き出してちょうだい。」

 

「はい!?」

 

「私は村の飾り付けと追加のターキーの確保、村の子供たちのプレゼントを用意するから頼んだわ。」

 

とベアトリクスは自身の作った村でのクリスマスを祝うために出掛けてしまうのであった。

 

「い、行ってしまわれた…自然に聞くのは平気だろうが果たして欲しいものがあるのか…?」

 

しかし一度引き受けたからには全うしようとラムダは七陰の元へと歩みを進めるのであった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

それから二日後

 

いよいよ明日に迫ったクリスマスなのだが

 

「ま、まずい…まだ七陰の皆様から聞き出せていないというのに明日が期限になってしまった!」

 

ラムダは七陰たちに何が欲しいかそれとなく聞こうと奮闘していたのだが

 

アルファからは

 

「伯母様からもう充分過ぎるほど貰ってる…伯母様がいれはそれ以上望むものはないもの。」

 

ベータは

 

「贈られた書物もそうですがベアトリクス様との思い出は掛け替えのないものです。充分過ぎるほど貰ってます。」

 

ガンマも

 

「私は両親から邪魔扱いされ愛されませんでした。でもお母様はこんな私を愛してくれた。それだけで私は満足です。そういえばクレアに今度何を贈ろうかしら?」

 

デルタは

 

「がぅ?母と狩り行ったです!いつも狩り行くからデルタは満足なのです!今度姉様にあげるのです!」

 

イプシロンからは

 

「母さんからサプリや美容に良いものも貰ってるし私のために調薬してくれたのもあるしいらないわ。それより母さんよ!またこの間も同じ服を着てたし…ブツブツ」

 

ゼータは

 

「ベア様から一族を、掛け替えのないものを救ってもらったんだ。貰うより何かしら上げたいね。そういえば母さんがこの前良い魚を手に入れたって言ってたっけ」

 

イータの場合は

 

「zzzzZ…ううん…昔から…ベアト母様…に貰ってるから今更これだって…ない…それよりベアト母様…ちゃんと休めてる…?お休み上げないと…倒れちゃう…そうだ…!このヤスメール君二号を飲んで貰えば…でも実験してない…ラムダ実験台に…なって」

 

と実験台となったラムダだが副作用はなく疲れも吹き飛んだので太鼓判を押した。

 

「あと一日で聞き出すというのは…しかし何とかしなければ!」

 

「ねぇラムダ。」

 

「アルファ様!?どうされましたか?」

 

「先程から声をかけていたのだけど何か悩み事?」

 

「いえ大したことではないのでお構い無く。」

 

ここはいっそ直接聞いてみようかとラムダは思うその前に

 

「そう。それなら手伝ってもらいたいことがあるの。」

 

「それはいったい?」

 

アルファの相談事を聞いたラムダは快く承諾するのであった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

クリスマス当日

 

ベアトリクスは村の飾り付けを手伝いアルファたちの元へと急いで戻っていた。そこで村人たちから日頃のお礼と色々と祝われてしまい遅くなってしまった。

 

「皆に引き留められて少し遅くなっちゃったわね。急いで準備しないと。」

 

そうして拠点へ戻ると

 

「伯母様おかえりなさい。パーティーの準備出来てるわ。」

 

とアルファに向かい入れられて入ると飾り付けが終わりクリスマスツリーも立派に立てられていた。

 

「伯母様が用意してくれてたから皆で飾り付けをしたの。高いところはラムダに手伝ってもらったわ。」

 

「そうだったのね。皆ありがとう。料理も豪勢に作るわ。」

 

ベアトリクスは協力して飾り付けを手伝った七陰やラムダに感謝し何時もよりも豪華に作る。

 

ターキーにじゃがいもをふかし更にホワイトシチュー、ピザ、グラタン、ポテト、サラダや前もって用意していたケーキを出した。

 

そうして用意が終わり

 

「皆飾り付けありがとう。今日はいっぱい用意したから食べてちょうだい。メリークリスマス!」

 

全員が食べ始める。

 

「伯母様これ私が作ったの、食べてくれる?」

 

「勿論よ。うん、良い味だわ。ありがとうアルファ。」

 

「ベアトリクス様このグラタン美味しいです!」

 

「お母様このグラタンのレシピを教えてください!」

 

「良いわよガンマ。ベータも火傷しないように気をつけてね。」

 

「母~この肉ちょっと辛いけど美味しいです!」

 

「これはスパイスとコショウの絶妙なバランスが出せる味だわ!ホワイトシチューも凄く濃厚でコクがあって美味しい!」

 

「デルタもイプシロンもありがとう。」

 

「ベア様このじゃがいも凄いね。そこにバターと塩とマヨネーズを掛けると美味しい。今度皆に教えて上げよう。」

 

「ピザ…美味……これを量産できれば…良い」

 

「ゼータもイータも楽しんでくれて良かったわ。」

 

「ベアトリクス様。」

 

「ラムダもありがとう。皆の手伝いをしてくれて。」

 

「いえ、アルファ様から頼まれたのもありましたので。それと此方を。」

 

とラムダはベアトリクスへと紙を手渡した。

 

「七陰の皆様から聞いた欲しいものです。後程ご確認をお願いします。」

 

「ホントにありがとう、これでプレゼントを渡せるわ。ラムダも楽しんでちょうだい。」

 

「軍人としての責務で食事を楽しむ余裕があまりなかったですがこれは格別です。ありがたくいただきます。」

 

(七陰の皆様の欲しいものは共通されていた。これもベアトリクス様の人徳の為せること。食事も美味しい。

 

この前もベアトリクス様から食事を楽しめば笑顔が増えると仰られていた。笑顔が増えれば争いも自然と少なくなる。我々も精進せねば。)

 

そうして用意されたものを全て平らげベアトリクスはラムダから受け取ったものを確認するため一度席を外した。

 

「皆が欲しいものは何かしらね。」

 

とベアトリクスは一枚目を見る。

 

そこには

 

伯母様と一緒にいられますように

 

と書かれていた。

 

続けて読んでいくベアトリクス。

 

ベアトリクス様と一緒に過ごせますように

 

お母様と一緒にいられますように

 

ははとげんきにかりができるようにです

 

母さんとこれからも一緒にいられるように

 

ベア様と共にいられますように

 

ベアト母様がほしい

 

とそれぞれ皆がベアトリクスと一緒にいられるようにと書かれていた。何だか一人だけ具体的に書きすぎだと思うが気にしてはいけない

 

「まったく皆欲しいものをっていうのに、お年寄りを泣かせるわね、もう。」

 

涙ながらにそれを見たベアトリクスをラムダたち構成員たちは見守る。

 

(ベアトリクス様喜んでいらっしゃる。七陰の皆様はベアトリクス様といたいという願いであった。ベアトリクス様は皆様にとって母なのです。)

 

そうして戻ったベアトリクスは七陰たちをぎゅっと抱きしめ七陰全員その温もりを堪能し、そのまま布団を敷いているところまで行きベアトリクスは壁に寄りかかり七陰全員がベアトリクスに抱き付き静かにクリスマスの夜は過ぎていくのであった。

 

余談であるがカゲノー家に忍び込みクレアの枕元に剣術書と美容に関する書物を置いておきシドとは本気の斬り合いに興じることとなったのである。

 

シドの場合クリスマスプレゼントなのかは分からないが本人は満足していたので良しとしよう




今回はここまでになります。

クリスマスはもう三日程過ぎてしまいましたがクリスマス番外編になります。
ここ一ヶ月程投稿できず申し訳ありません。

色々と忙しく筆も進まず番外編の方を取り掛からせてもらいました。

本編はもうしばらくお待ちください。

今回は構成員もまだ少ない時期の幼い七陰たちにクリスマスプレゼントを悩むベアトリクスとそんなベアトリクスからプレゼントの内容を聞き出すように言われたラムダ。

色々と過保護なベアトリクスは七陰たちへ日頃からプレゼントをしていたのもあり難航しました。

クリスマス当日になりベアトリクスが今まで救った人たちの村で飾り付けを手伝いシャドウガーデン仮拠点へ行くと皆が飾り付けをしておりました。

料理を堪能しラムダから欲しいものを書いた紙を見ると七陰全員ベアトリクスと一緒に入られるようにとのことでした。

そんな涙ながらに紙を見ているベアトリクスをラムダたち構成員は見守り、ベアトリクスは七陰全員を抱きしめ一緒に寝るのでした。

カゲノー家では寝て起きてプレゼントが置いてあったことにクレアはビックリしベアトリクスから聞いていたサンタが来たと確信し魔剣士学園へ入学してからもサンタの存在を信じているのでした。

実際はベアトリクスが気付かれないように枕元にプレゼントを置いているだけである。

シドはそういったものよりも斬り合いを選び色々な技術を吸収するのでした。

マスターオブガーデンでサンタベアトリクスが登場したりととても良かったです。

アニメも二期が終わったかと思えば劇場化決定はとても楽しみですね。

更新は不定期になりますがしっかり投稿していきます。

今回も読んで頂きありがとうございました!

異世界食堂続編するなら 七陰+クレアなどで誰が先か?どの料理にするかはまた決めます…(イータは大体付いていくので除外します)

  • アルファ
  • ベータ
  • ガンマ
  • デルタ
  • イプシロン
  • ゼータ
  • クレア
  • シェリー
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