陰実の世界に転生したら武神だった件 のんびりしたいが姪っ子が活動的で何だかんだ手伝う内に組織で母と慕われるようになった。   作:生徒会長月光

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今回は聖域へと飛び込んだアイリス王女たち、アルファたち視点になります。

飛び込んだ先に待つものとはいったい?

それではどうぞごゆっくり!


聖域へと飛び込んだ王女たち。緻密から強くなるためのヒントをもらい教団の闇へと触れていく。

聖域へと飛び込んだアルファたちは聖域は思ったよりも広大なため班を幾つかに分け先行させ資料室のような場所を発見。

 

イータ作成の映像記録装置を使い重要な部分を撮影していく。

 

ベータも他の構成員へ指示を出し先程までのおろおろした間はそこにはない。

 

流石にイプシロンがネルソンを連れてきたところで囚われている振りはすることにした。

 

「ベータ様私は何をしたら良いですか?」

 

「そうですね。イナリちゃんは本当ならバカンスの予定でしたのでそれなら」

 

と二人ともネルソンには聞こえないよう小声で話すのだがベータの上に聖域への扉が閉まりきる寸前に入ってきたアレクシア、ローズ、アイリスが落下してきた。

 

いきなりのこととまさか聖域へと飛び込んで来るとは思わず一瞬呆けてしまい避けられないと思われたベータ。

 

ポフンと柔らかい感触に落ちてきた三人は驚く。

 

「このふかふか感と柔らかさは…」

 

「とても柔らかいですね。それにいい匂いも」

 

「もしかして…イナリ!?」

 

「コンコ~ン、皆様ご無事ですか~」

 

イナリがすかさずベータの前に出て尻尾をクッションにして三人を受け止め事なきを得た。ベータの無事も合わせてイナリは怪我がないか聞く。

 

「それはこっちのセリフよ!怪我はないかしら?尻尾を油揚げにされてない?」

 

「いやアレクシア王女尻尾を油揚げになんて何の冗談…」

 

「コ~ン、ご主人様に尻尾を油揚げにされかけたことはありますが私は大丈夫ですよ~」

 

「イナリちゃん!?それは初耳ですよ!」

 

(イータ、イナリちゃんに何をしているのですか!?)

 

とベータは心の中でツッコミを入れる。

 

「アレクシア、ローズさん気を引き締めなさい。私たちの知らない何かがここにはあるのだから。そうなのでしょう?」

 

とアイリスはアルファへ問い掛ける。

 

「あまり動き回らなければ付いてきて良いわ。それに貴女たちも知っていた方がいいでしょう。」

 

と言いながら歩き出す。

 

ネルソンはイプシロンから引き継いだデルタが拘束している。

 

イプシロンも他の構成員を連れ歩き出すのだが

 

「そっちのあんた、さっきのどうやったの?アーティファクトじゃないでしょ。」

 

「魔力を飛ばした斬撃ですよね。どのような方法で魔力を込めているのですか?あれだけのことをしたにも関わらず剣は壊れずにいられるようにするにはどうすれば?」

 

とアレクシア、アイリスから小声で詰め寄られる。

 

あまりにも真剣な表情に困るイプシロンはアルファの方をチラリと見るも微笑むだけでベータに助けを求めようとすれば関係性を疑われるので却下。

 

その隣のイナリはキラキラした顔でイプシロンを見る。

 

「はぁ全く…少しは自分で考えたらどうなの?人から教えられてはいそうですかって納得してってプライドはないの?」

 

「そんなのはイナリのうっかりでもう吹っ飛んでるもの。強くなれるチャンスを己のプライドでふいにしたくないわ。」

 

(そういえばイナリが一週間とはいえ見ていたのよね。イータから聞いた話しだけど重力室でまだ慣れてないアレクシア王女に稽古を付けたって…苦労したんでしょうね。)

 

「恥ずかしながら私はこの前まで王国一の実力者と持て囃されていました。しかしこの前のアレクシアのこと学園のこと。いずれも貴女方やベアトリクス様がいなければ最悪の事態となっていました。

 

私自身強くなりたい…私には技術的なものが足りない。魔力は人よりあってもその運用があまりにも杜撰…

 

学園襲撃の際にベアトリクス様の剣技と魔力の使い方を見てそう思いました。今までと同じようではいけない。

 

しかし今の王国でそれを教えられるものがいない。そう思っていた中に先程の高度な技術を持っているものがいた。」

 

「はぁ……わかったわよ。ヒントぐらいは出してあげるわ。でもそこからは自分で考えて。」

 

とイプシロンは強くなるのに誠実な姿勢に好感が持てることゆくゆくの自分たちの計画に有利になるようにヒントを出すことにした。

 

「そもそも魔力は自分から離れれば霧散してしまう。それに剣に纏わせようとしても込める魔力が大きすぎれば剣の容量を超えて自壊するわ。」

 

「私が良い例ですね。」

 

「だから効率を良くするために魔力の感覚を掴まないといけない。どれだけの魔力でどんなことが出来るのか。剣に込めた10とした魔力の内1、2しか魔力が働かないのが今の魔剣士。

 

強者と言われる者でも5割発揮できれば良い方でしょうね。例えるならどんなに良い楽器でも使い手の技量が足りなければ良い音色、そして性能を引き出せないようなものよ。」

 

イプシロンはシドから教わったことを分かりやすい例えを出しながら説明する。

 

その話でアレクシアは以前列車でシドと会話したときのことを思い出す。

 

「それって剣によっても伝導率は変わるものよね。姉様の使うミスリルのものも5割いくかいかないかぐらいって聞いたし。」

 

アレクシアの言葉に少し感心するイプシロン。

 

「良くわかったわね。ミスリルでさえそれぐらいしか魔力が伝わらない。だからこそ魔力の純度を上げるのが良いのよ。純度を上げれば10の魔力で20の仕事をさせられる。そうじゃなきゃ魔力を飛ばせないもの。」

 

イプシロンは懐から石を取り出す。

 

「こういった魔力を込めれば色の変わる特殊な鉱石を使えば訓練にもなるし基準も分かりやすいわ。」

 

「それって!」

 

とアレクシアは同じような鉱石を取り出した。

 

「貴女も持っていたのね。としたら天才発明家のあの娘からかしら?」

 

「コ~ン、ご主人様がアレクシア様に渡されていました」

 

アレクシアはイータから渡されていたものと同じものを取り出したイプシロンに驚く。

 

「余り出回っていないものだけど…貴女に上げるわ。」

 

とアイリスへと手渡すイプシロン。

 

「込め方の説明は貴女の妹が受けているでしょうしそれでも分からなければキツネの娘に聞けば良いわ。

 

それとアレクシア王女の度合いは分からないけど薄皮一枚に透明な膜をするように魔力を張り巡らせるのも修行になるわ。

 

言っておくけど寝てる間もよ。それぐらい無意識に魔力を扱えるようにならないと魔力を飛ばすなんて夢のまた夢。

 

慣れていけば魔力の扱いは格段に上がるしなにより他にも治療出来る手段が増える…私たちのようなものを救えるほどにね。」

 

イプシロンは魔力を極めれば悪魔憑きでも治せると暗に示しそれだけ言うと歩みを促す。

 

アイリスたちはまだ聞きたいこともあったが進むことを選んだ。

 

「こんなことをして、何のつもりだ?」

 

デルタに拘束されたネルソンがアルファを睨み上げた。

 

アルファは仮面の奥で微笑んだようだ。

 

「かつて、この地で英雄オリヴィエが魔人ディアボロスの左腕を斬り落とし封印したと伝えられている。」

 

「それがどうした。左腕でも探しに来たか?」

 

ネルソンは嗤った。

 

「それもあるけれど……我々が知りたいのはそんなことじゃないの。我々が知りたいのはディアボロス教団のことよ」

 

アイリスとアレクシアがディアボロス教団という言葉に反応した。視線を厳しくするアイリスたちをローズは横目で見ていた。

 

「なんの話だ……?」

 

「答えられないのはわかっているわ。だから直接見に来たの。最初から全て、歴史の闇に葬られた真実を探しに」

 

そう言いながら女性の像へと歩いていく。

 

「英雄オリヴィエ…彼女もまた歴史に翻弄された一人。」

 

「彼女?オリヴィエは男性では?」

 

「我々はおおよその事は理解している。しかしまだ確信を持てずにいる。歴史の真実も、教団の真の目的も、そして……」

 

アルファは英雄像に手を伸ばし、その頬にそっと触れた。

 

「なぜ英雄オリヴィエが私と同じ顔をしているのかも」

 

そして振り返る。その顔にあった仮面が消えていた。

 

「エルフ…?」

 

とローズは呟く。

 

アイリスもアレクシアも驚くのだが何より彼女の顔を見て像と瓜二つなことよりもふと何処かで最近見掛けた顔に朧気ながら似ているような気がしていた。

 

「まさか、貴様はエルフの……だが悪魔憑きになって死んだはず……」

 

「やはり、あなたは知っているのね」

 

「ッ……!」

 

ネルソンは慌てて口を閉ざした。

 

「我らは悪魔憑きの真実も知っている。秩序を制御したい教団にとっては、さぞかし邪魔でしょうね…といっても貴女たち二人も知っていることでしょうけど」

 

とアルファはアイリス、アレクシアの二人を見ながら言う。

 

「なんだと!?何故一介の王女程度がそれを!」

 

「我等…正確には頭目とベータが実際に貴女に見せたから…そうよねアレクシア王女。」

 

「そうよ。私は騒動があった日シャドウとベータって幹部に教えられたわ。それを伝授した人についても。」

 

その言葉を聞きながらアルファは像へと魔力を込めていく。魔力の高まりにローズは戦慄するがアイリスとアレクシアはやはり感じたことのある魔力に安心感を覚える。

 

「かつて、この地で大きな戦いがあった。英雄が魔人を封印し、幾多の命が散った。

 

魔人の魔力と、戦士たちの魔力がこの地で渦巻きその魔力の渦に行き場を失くした記憶と魂が閉じ込められた。ここは古の記憶と魔人の怨念が眠る墓場。」

 

そう言いながら辺り一面が光輝いていく。

 

アルファの横には一人の人物が立っていた。

 

「オリヴィエ…!」

 

「さぁお伽噺の世界へ旅立ちましょう。」

 

そうして光が世界を塗りつぶした




今回はここまでになります。

投稿遅くなり申し訳ありません!
色々と忙しく筆が乗らず遅くなってしまいました。

アルファたちサイドで原作通りアレクシアたちプラスアイリスがベータの上に降ってきましたがイナリが尻尾でキャッチして事なきを得ました。

そして原作より拗れていないアイリスはアルファに問い掛けつつアルファも知る権利はあると放置することに。

そんな中女神の試練の場で見せた魔力を飛ばした斬撃について質問責めに合うイプシロン。

アレクシアの方はイナリに訓練を付けてもらいその様子を聞いていたイプシロンはヒントを与えアレクシアへとイータが手渡したものと同じものをアイリスへと渡しました。

稀少なものということで余り出回っていないと入手元は明かさずにイータとの繋がりはぼかしつつ話したイプシロン

そして原作通りアルファはフードを脱ぎ仮面を外しました。個人的に漫画版のドレス風な方が好みですね。

ローズの印象は石像と同じ顔立ち、アイリス、アレクシアもそうですがやはり間近でベアトリクスと会っているからか何処か見覚えがあると思っております。

そして光が世界を包み昔の出来事を映し出すところで終了です。

段々教団についての真実を知っていくアイリスたち。

果たして光の先に待ち受ける真実とは?

さて話しは代わりFGOではバレンタインイベントが開催!

新規鯖のアンドロメダ良いビジュアルに引こうか迷うところですね。

コロンブスのイラストも変わったりしてるのでまだの方はイベントへ急ぎましょう!

感想、評価、お気に入り登録してくださった方ありがとうございます!

次回も遅くならない内に投稿していけるように頑張るので宜しくお願いします。

今回も読んでくださりありがとうございました!

異世界食堂続編するなら 七陰+クレアなどで誰が先か?どの料理にするかはまた決めます…(イータは大体付いていくので除外します)

  • アルファ
  • ベータ
  • ガンマ
  • デルタ
  • イプシロン
  • ゼータ
  • クレア
  • シェリー
  • ローズ
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