陰実の世界に転生したら武神だった件 のんびりしたいが姪っ子が活動的で何だかんだ手伝う内に組織で母と慕われるようになった。   作:生徒会長月光

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シドたちサイドのお話しになります。

中々ご都合主義でありますがそこは目を瞑ってもらえると幸いです。

最後にシドの決意を込めた言葉に注目です。

それではどうぞごゆっくり!


陰の盟主とのんびり娘は奇跡を起こす…?否、奇跡とは待つものではなく掴み取るもの!陰の園の盟主として幕を引くために決意を固める!

前回ラストにてイータがミニアウロラへと外に出たいかと聞いた。

 

その言葉にミニアウロラは……

 

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外に出る…

 

ミニアウロラはその言葉に戸惑う。

 

今まで何度も考えた…でも私は何処に行くことも出来ない…どんなに望んでも焦がれても…望みが叶うことなんてない…

 

だからいつも一人で泣いていた。

何も出来ない自分に…何処に行くことも出来ない自分に…勇気の出ない自分に…それに誰も助けてくれる人なんていなかった…

 

優しさなんて知らない…傷つけることしか出来ない…

戦争に勝つために殺した…生き残るために…自分の手が赤くて…どんなに洗っても落ちなくて…また泣いた…

 

こんな地獄のような生活嫌だ…

 

でもどうすれば良いのか分からなかった…

 

気付けば私は…ここにずっといる…

 

大人の私が囚われてるから…でも大人になんてなりたくない…あんな苦しい/寂しい、思いはしたくない…

 

でも私の前に大人の私が来てしまった…

 

大人の私はメソメソ泣いてる私が嫌いに違いない…ここを進むのに大人の私は自らの弱い心でもある私を殺すだろう

 

でも一緒にいた女の人が私に触ってきた…

 

とても温かい感触に顔を上げたら眠たげなお姉ちゃんがいた。私の痣は魂にこびり付いたもの…治る筈なんてないのに…気付けば痛いのが取れてた…

 

目の前のお姉ちゃんが治してくれたんだと思うと何かを差し出してきた…

 

恐る恐る手に取るそれは食べ物だった…一口食べると今までの口にしてきた食べ物なんかと比べ物にならない…食べたことのない味と感じたことのない暖かいものが胸に入ってきた…

 

これが優しさなんだ……お姉ちゃんにありがとうって顔をしたら風景が変わってた…

 

また大人の私が私を殺そうとするだろうから偽物の私を何処かに置いておいた…

 

それから男の人と大人の私がお姉ちゃんから離れて行ったのが見えたからお姉ちゃんの袖を引っ張った。

 

驚いてたけど私の目線と同じになるようにしゃがんでどうしたのか聞いてきた…

 

だから私はここの中心へとお姉ちゃんを案内した。

 

さっきの食べたもの…もう一回食べたいなと手を伸ばしてみる…

 

お姉ちゃんはさっきの丸いものを幾つも出してくれて…

 

大人の私もきたけどお姉ちゃんの持ってきたのを食べて…

 

そうしてまた景色が変わって開かない扉のある部屋に来た…

 

この部屋は開かない…どうしても鎖が斬れないし台座に刺さっている剣なら斬れるけど…大人の私がいうには選ばれた人にしか抜けないもの…でもお姉ちゃんが何かしたらスポンと簡単に抜けて鎖も斬れた…!

 

それでお姉ちゃんが扉に入るから私も付いていって……

 

そこには大人の私の左腕が封じられていた…

 

良く分からないけどお姉ちゃんは絡み付いた鎖を斬ってケースみたいなものに入れてた…

 

そうして一緒に出たら私に酷いことをした研究者みたいな人と怖いエルフがいた…

 

お姉ちゃんの背中で震えるしかなくお姉ちゃんに逃げようと伝えようとしたけどそれより早くエルフの人が襲ってきた…

 

でもお姉ちゃんはまるで全てが見えてるみたいに避けて怖いエルフが飛んでいった…

 

それで男の人が怖いエルフを相手にしてくれて…見ていて余裕があるみたいだし…

 

お姉ちゃんも信頼してるみたい…

 

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「でても…良いの…?」

 

初めてミニアウロラの声を聞いたイータ。その言葉には怯えが含まれていた。

 

「それを決めるのは…貴女…私が良いって言うことじゃない…貴女がどうしたいか…」

 

「ねぇイータ。言っていなかったけど私たちはここに縛られている存在。だから出ようとしても出られないし…ここが消滅すれば私たちは消滅するの。だから」

 

「そんなことはどうでも良いわ…最初から諦めるの…?出来ないと決めつけたら出来ないに決まってる…出来るようにするのが…発明家として研究者としてのやるべきこと…昔は悪魔憑きにとって残酷で冷たい世界だったのかも知れない…でも今は違う…私たちやベアト母様もいる…後はどうしたいかだけ…」

 

その言葉にアウロラも無意識に聖域が消滅しない限り出れないと思っていた。

 

「それに…魔力っていうのはイメージが大事って…シドも言ってた…イメージが出来れば何でも出来る…そのことを証明しているのをあいつの側にいる私たちが良く知ってる…」

 

戸惑うミニアウロラだが

 

「私…外に出てみたい…お姉ちゃんが食べさせてくれた物も色んなことを見てみたい…でも私は色んな人を殺してきた…生きるために…私の手は紅く染まってる…そんな私が…手を取るなんて」

 

「キサマらっ!アウロラを外に出すと言うのがどういうことか分かっておるのか!また世界に再び災厄を広めると言うのが分からんのか!」

 

これに関してはネルソンが正しいだろう。昔猛威を振るった災厄の魔女…否魔人ディアボロスの魂を解き放つということは人類にとって災いを撒き散らす行為そのものにしかならない。だが

 

「関係ないわ…別に人類がどうなろうと構わないし…いやベアト母様は気にするわね……まぁ科学的視点からすれば貴方は正しいのでしょう…でもね…数字だけが全てじゃない…アウロラが昔に何をしたのか…私たちは全てを知っているわけではない…でも大事なのは現在よ…」

 

イータは過去ではなく現在を見据えて言う。

 

「バカなことを言うでない!左腕だけの状態であの再生力なのだ!これを研究し続ければ我々は不老不死を得られるのだ!

 

ここで研究出来るのは左腕だけだがまだ見つからぬ心臓や足といった部分を見つけられれば教団は力を得て世界を牛耳れるのだ!

 

それをここから解き放つということはまた何処かで魔人が生まれるかもしれんということだ!そんな制御出来ん化物を」

 

「その化物を生み出したのは…人間であり私たち生きるものたちの責任…!アウロラは意思のある人間…彼女の遺体を利用し…辱しめる行為は許されない…」

 

イータはミニアウロラに手を伸ばす。

 

「例え手が汚れていようとも気にしない…誰にだって生きる権利があるのだから…」

 

その言葉にミニアウロラは決心したようにイータの手を取る。

 

「お願い…お姉ちゃん!私外に出たい!」

 

「分かったわ…シド!!」

 

「はいはい…!一応聞いてたけどどうやって外に連れていくの?」

 

イータが話している間オリヴィエクローンの攻撃を余裕で捌くシドが声をかける。

 

「今この娘に必要なのは器になる身体…それも飛びっきりのもの…幸いそれは今シドの目の前にいる…」

 

「イータ、倫理観って知ってる?クローンの再利用ってどうなの?」

 

「意思がなく魂のないままに利用される…それよりは良いでしょ…」

 

「まぁそれもそうか。それじゃあ…終わらせよう。」

 

剣戟を繰り広げていたシドは魔力を足に集中しその場から消えたように移動しオリヴィエクローンの首に手刀を落とし意識を刈り取りイータの前へ連れてくる。

 

「それでこれからどうする?」

 

「やり方は簡単よ…元々この娘は魂だけの存在…なら魔力でオリヴィエクローンの身体に定着させればいい…膨大な魔力と魔力操作があればいける………かも?」

 

「そこは未知数ってところか。まぁなんとかなるよ。」

 

そう言いながらシドの魔力が高まり更に

 

「行き当たりばったりだけど…まぁシドらしいわね…私も…たまにはそうしてみるかしら…」

 

イータは自らの魔力を喰わせる改造したスライムの魔力喰いを外し魔力を解放した。

 

「な、なんじゃ!?この魔力はあり得んぞ!?いくら英雄の子孫といえどこんな馬鹿げたことが!?」

 

「なんて魔力なの…」

 

「それじゃあ始めるわ…貴女も良い?」

 

「うん…!」

 

あまりの魔力にネルソンは喚き攻撃することも忘れアウロラはその魔力に驚きミニアウロラは決意を込めてイータに全てを託す。

 

オリヴィエクローンの周りを幾何学的な魔方陣が取り囲みミニアウロラの身体が光出す。

 

イータの魔力がミニアウロラを包み込みそれをシドが指向性を持たせ身体へと馴染ませるべく行使する。

 

オリヴィエクローンの身体とミニアウロラの身体が輝きを増していく。

 

眩い光が聖域を揺らしそれは聖域の他の場所で戦う者たちにも伝わる。

 

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「師匠!この魔力って!」

 

「イータの魔力…!だけどこんな膨大な量はいったい?」

 

「自分の枷を外したのね。」

 

「師匠何か知ってるの?」

 

「それはここを出てからよ。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「この魔力!?」

 

「がうぅぅ!?」

 

「とんでもない魔力ね…でも今ので!」

 

三人のオリヴィエクローンを相手するアルファたちはイータの魔力が爆発的に増えたことに気付き驚きつつもオリヴィエクローンの注意もそちらに向いたことで隙が出来た。

 

それにより三人のオリヴィエクローンをそのまま斬り捨てることに成功するのであった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

光が収まってくるとミニアウロラの魔力体は消滅し先程までオリヴィエクローンになかった意思が宿った瞳と鼓動がそこにはあった。

 

「………なんか小さくなってる…?」

 

「それに髪の色がさっきは金髪だったのにイータに似た色になったね。」

 

先程までの少女だった身体はミニアウロラと同じ小さめになっていた。

 

「多分だけど魂に身体が引っ張られたのでしょうね。そして髪の色はイータの魔力を込めたからその色に染まったのでしょう。うっすらシドの髪色も混ざっているわね。まるで貴女たち二人の娘ね。」

 

「…ありがとう…お母さん、お父さん…!」

 

ミニアウロラはイータへと抱きつく。

 

「新たに生まれ直した…なら名前も新しく…ヴィオラ…ってどう?」

 

「うん!ありがとうお母さん!」

 

ミニアウロラ改めヴィオラは満面の笑顔でイータの身体に顔を埋めるのであった。

 

「ばっバカな…ありえん…奇跡が起きたとでもいうのか!」

 

「奇跡なんて待つものじゃないでしょ。自分から行動をして掴み取るものじゃないかな?小さいヴァイオレットさんの想いが願いが起こしたものだよ。どんなことがあろうとその願いを否定することは誰にも出来ない。」

 

そうしてシドはスライムボディスーツを身に纏いながら宣言する。

 

「そして僕、シド・カゲノーには夢がある!その夢のためにここで止まっている時間はない…」

 

「ま、まさか!?キサマがシャドウか!」

 

「いかにも。我はシャドウ。シャドウガーデン盟主でありそしてイータの悪友でお前たちディアボロス教団の…敵だ!」




今回はここまでになります。

最初にミニアウロラの独白から始まりミニアウロラの願いを聞いたイータは自身の魔力を解放しシドがサポートすることでオリヴィエクローンの身体にミニアウロラの魂を定着させました。

新生したミニアウロラ改めてヴィオラ。

ラテン語での紫の読み方の一つウィオラーケウムからもじりました。

ヴィオラは守ってくれるイータやシドのようになりたいと想いながら新生したためかシドとイータの特徴が色濃く出ています。

まさかのイータが子持ちになるとは…ということはベアトリクスはおばあちゃんになる感じですね。

災厄の魔女を外に出すのが危険だと言う至極真っ当なことをいうネルソン。確かに行いは外道ですが制御出来ない魔人ディアボロスの脅威を知っているだけに説得力はあります。

イータは別に人類がどうなろうが関係ないと無関心ですがベアトリクスが悲しむからと思っています。

イータ自身自分の周りが悲しまなければあとはどうでも良いとちょっと振り切れてます。

そしてイータの魔力を感じた聖域にいた全員。

それによりオリヴィエクローンに隙が出来アルファたちは打倒することが出来ました。

アレクシアたちなどの反応はまた次回以降になるでしょう。

そして覚悟の決まったシドはシャドウとしての姿を現しジョジョ第5部主人公ジョルノの言葉を言いながらジョジョ立ちしてディアボロス教団の敵として聖域の戦いを終わらせることを宣言しました。

さてマスターオブガーデンでは500日記念で青アタッカーのシャドウがピックアップ中!漸く手に入れられたので育成を頑張りたいところです。

お気に入り、感想、評価皆様ありがとうございます!

感想など参考になるのでもらえると嬉しいです。

これからも遅くならない内に投稿していけるようにします。

今回も読んで頂きありがとうございました!

異世界食堂続編するなら 七陰+クレアなどで誰が先か?どの料理にするかはまた決めます…(イータは大体付いていくので除外します)

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