陰実の世界に転生したら武神だった件 のんびりしたいが姪っ子が活動的で何だかんだ手伝う内に組織で母と慕われるようになった。 作:生徒会長月光
クレアはシドへ手紙を託し師匠であるベアトリクスに連れられ森を歩いていた。
「師匠、今向かっているのが修行する所なのよね?」
「そうよ。クレアは聞いたことがあるかしら?深淵の森の奥にかつて存在した古都アレクサンドリアのことを。」
「アレクサンドリア?う~ん、アレクサンドリアのことは知らないけど深淵の森は訪れるのは自殺志願者ばかりって聞いたことはあるわ。致死性の毒の霧が蔓延してるって噂があるぐらいかしら。」
「その深淵の森を通り抜けた先が目的地よ。」
「えぇっ!?師匠まさか毒に慣れろってこと!?」
「違うわよ。第一それは昔にやったでしょう?」
「そういえばそうだったわ。」
昔に毒に慣れるためにと少量の毒素を身体に含ませてベアトリクスが波紋で解毒するを繰り返したことでクレアには大体の毒に対する抗体が出来ていた。
「昔にここの主に認められたのよ。それでこの奥地を使って良いと言われたから有効活用しているのよ。
そしてその主の協力でとあるものを作れた。そしてクレアが挑むものよ。その前に一通りやらないといけないこともあるけど下地はもう出来ているからあとは実践あるのみ。」
そう話していると霧が晴れてきた。
霧が晴れた先にあったものは広大な土地と城、更に銅像のようなものだ。
「凄い…!深淵の森の先がこんな風になってるなんて!」
「あの城が目的地よ。」
そう言いながら進んでいくベアトリクスにクレアも付いていく。
「クレアがここで最終的に身に付けるのは波紋という力。物珍しく見るものもいれば是が非でも手に入れるつもりの者たちもいる。それは教団だってそう。」
「つまり気付かれないようにしろってことね!」
「そのとおりよ。まずやることは波紋に触れること。その後にある試練に挑戦することになるわ。」
「触れるって、聖域であったアルファやマナたちと戦うってこと?」
「いいえ、教導官を努めている娘がいるからその娘を中心に今いるメンバーたちも交えてってことになるわ。」
そうして門の様なところへ差し掛かると人影があった。
「ベアトリクス様。」
「ラムダ、異常はないかしら?」
「ハッ!新人含め皆励んでおります。そして初めましてと言わせてもらおう、クレア殿」
「初めまして…クレア・カゲノーよ…相当強いわね。」
「ほう、実力を見る目は確かそうだ。シャドウガーデン教導官を努めている、ラムダだ。」
そうして挨拶をするラムダをクレアはじっと見つめる。
「流石師匠に教導官を任されてるだけあって隙がない。」
「クレア、まず大前提としてやらなければならないことを伝えるわ。リリムから波紋について聞いていると思う。」
「師匠がルーナやマナ、リリムさんたちに教えた絶技で聖域で見せてくれたから分かってるわ。」
クレアはそう言う。
「ヘルクライム・ピラーは波紋を研ぎ澄まさなければ登れず失敗すれば命を落とす危険もある。」
「でも守りたいものを守れる力が付けられる。ならやるわ!」
「そう、分かったわ。やらなければならないことそれはくっつく波紋と弾く波紋を習得することよ。これが出来なければスタート地点にも立てないわ。」
「それはどうすれば?」
「そこでラムダの出番よ。彼女も波紋戦士で教え伝えることを得意としているから適任よ。」
「まずはクレア殿には基本的な波紋について学んでもらう。その後新人たちと共に訓練、手当たり次第でやらねば到底ブシン祭まで間に合わないだろう。」
「それなら早速始めましょう!宜しく頼むわ、え~と教官!」
「そのいきやよし!早速始める!」
意気込むクレアはラムダから教わるからと教官と呼びラムダも強くなることに貪欲なクレアを好意的に捉え早速修行を始めるのであった。
「私は私でやらなければならないことをしましょう。」
ベアトリクスは七陰たちが集まり会議する部屋へと歩みを進めていく。
その道中他の修行中の構成員たちが通り掛かり労いの言葉を掛けながら進んでいく。
…因みに労いの言葉を掛けられた構成員たちは嬉しさの余り倒れたりして周りの構成員たちが羨ましそうに見つめながら介抱するのであった。
そうして扉も前へと辿り着きドアを開けると
「伯母様お帰りなさい。」
「ただいま、××××」
「伯母様その名前は…」
「今は二人きりだから良いのよ。」
出迎えたアルファの本来の名前を呼びながらベアトリクスは抱きしめる。
「伯母様毎回任務から帰る度にこれは恥ずかしいわ…」
「怪我がないか心配だし…私が寂しいからじゃダメ?」
「もう…ズルいわ伯母様」
そうしながらソファに座りながらアルファを抱きしめてベアトリクスは任務で何があったか報告を聞きその途中なにがあったかなど色んなことを聞く。
「う~ん困った…これじゃあ入るに入れないね。」
「そうね…母さんとアルファ様の団欒を邪魔するわけにもいけないし…」
「がぅ?入っちゃダメですか?」
「デルタ、母さんは別に良いかもしれないけどアルファ様の場合は不機嫌になるわ。」
「さてどうしたものか…」
デルタ、イプシロン、ゼータがそう話していると後ろに誰かが来た。
「なに…してるの…?」
「イータ?今入っちゃ」
ガチャとアレクサンドリアへ来ていたイータがそんなもの関係ないと言わんばかりにドアを普通に開ける。
「ベアト母様…お帰りのただいま…」
「イータお帰りなさい…その娘が?」
「そう…娘のヴィオラ」
背中に背負われたヴィオラは興味津々にベアトリクスとアルファを見る。
「こ、こんにちわ…」
「挨拶が出来てえらいわ。」
「この娘が災厄の魔女の幼い姿なのね。」
ベアトリクスはヴィオラの頭を撫でてヴィオラは温かい感触に目を細める。
その様子を見て昔の自分もこんな感じだったと思い出しながら見守るアルファ。
「ベアト母様あとで…あれについて…報告する…流石にちょっと危険…だったから…」
「それよイータ、アルファたちが巻き込まれそうだったって聞いたわよ。」
「…?あの時シャドウに…ちゃんと演奏が終わったらすぐさま避難するよう…伝えた………まさか…?」
「はぁ…そう言うことね。これはシドにも言わなきゃダメみたいね。」
聖域にてシドにアルファたちに伝えるように言った伝言が伝わっていなかったことにベアトリクスは今度シドにあったら説教することに決めた。
「…お母さんと同じ…温かい…」
「波紋のことかしら?」
「ベアト母様の…包容力のこと…」
「伯母様は昔から暖かいから当然のことよ。」
そう言うとヴィオラはベアトリクスを見て
「…おばあちゃん…」
ベアトリクスの胸に顔を埋める。
「孫が出来るのは先と思ってたけど…良いものだわ。」
ベアトリクスはヴィオラを抱きしめる。
「ベアト母様がおばあちゃんなら…アルファ様も…伯母様になる??」
「その場合は…確か…従叔母…じゃなかったかしら?」
「アルファ叔母様?」
ベアトリクスから離れたヴィオラはつぶらな瞳でアルファを見つめる。
「……えぇそうよ。ヴィオラいらっしゃい」
「♪アルファ叔母様も温かい…!」
そうして微笑みながら抱っこするアルファ。
その様相を見て他の七陰たち(ベータはアレクサンドリアにてアレクシアたちの監視、ガンマは油田の発掘のためベガルタ帝国のとある場所へ行っている。)も微笑みながら部屋へと入るのであった。
今回はここまでになります。
物凄く久し振りな本編になります。
修行のパートの部分をどうしようかと悩みに悩み結局そこまで行けませんでした。
取り敢えず顔見せとしてヴィオラをアレクサンドリアへと連れてきたイータ。
ヴィオラはイータのような優しさをベアトリクスから感じとりおばあちゃんと慕いベアトリクスも孫が出来たことに内心大喜び。
アルファは複雑ながらも自分が叔母と呼ばれる立場になるのは感慨深いのかヴィオラを抱きしめるのでした。
オリヴィエの子孫が小さい頃の災厄の魔女を抱きしめるという昔ならあり得ないことでしょう。
そしてクレアはラムダたちに揉まれ波紋を学んでいくことになります。
さてどれぐらいでクリア出来るのか?
さてFGOでは夏のイベントかと思いきやがっつりシナリオに食い込む奏章3が水曜日開幕!
果たしてムーンキャンサーとは?BBドバイの目的が何なのか気になりますね。
次回はイプシロンがイータの魔力の秘密(誰にも聞かれてないから答えてない)を聞きそしてイータが契約した災厄の魔女アウロラとの会話になるかと思います。ここら辺はもしかしたら変えるかもしれないのであくまで予定となります。
前の話などの番外編ももしかしたらシリーズ分けてやる可能性もあるのでその時は宜しくお願いします。
感想、評価、お気に入り登録ありがとうございます。次の話も遅くならない内に投稿出来たらしていきます。
今回も読んで頂きありがとうございました!
異世界食堂続編するなら 七陰+クレアなどで誰が先か?どの料理にするかはまた決めます…(イータは大体付いていくので除外します)
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アルファ
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ベータ
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ガンマ
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デルタ
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イプシロン
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ゼータ
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クレア
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シェリー
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ローズ