陰実の世界に転生したら武神だった件 のんびりしたいが姪っ子が活動的で何だかんだ手伝う内に組織で母と慕われるようになった。 作:生徒会長月光
クレア修行パートも佳境に入ってきました!
それではどうぞごゆっくり!
翌日
クレアはヘルクライム・ピラー上級を登ろうとしていた。
「昨日より5mも高い…たかが5m…されど5mだわ。波紋を使いながら集中する分遠いわね。」
「うむ。それもあり登れたものたちはナンバーズと呼ばれる幹部クラス候補となる。しかし最上級は未だ我らナンバーズでも登れていない。七陰の方々の波紋の力は我々と隔絶したものがある。そして我らへ波紋を教えて頂いたベアトリクス様は極致に至っていると言える。」
「…よし!」
「待てっ!」
登ろうとしたクレアに待ったの声が掛かる。
「559番っ!?今日は非番であろう。」
「ラムダ様!少しでもマザー様やシャドウ様に追い付くために休んでいる暇はありません!私が先にゴールします!」
「まぁいいんじゃない?私は私で登るし。」
クレアは己の限界との戦いだろうと早速登り始めた。
「先に登るのは私だ!」
そうして二人は登り始めた。
「うむ…まぁ切磋琢磨すること事態は悪くはないのだが…559番が迷惑を掛けなければ良いが。」
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それから半日が過ぎた。
クレア、559番は共に11mを登った…
残り4m…しかし
(中級の時は10mで終わりだったけど…あと4m登らないと行けない…それに…上の部分のが張り出しているから…更にくっつく波紋をより練らないといけない…!)
クレアは様子を見ながらも順調に登り続ける。このまま何事もなければ登りきれるだろう。
「クッ負けるわけには……!マザー様やシャドウ様のために…!」
559番は任務から帰還後間を置かずにすぐさまヘルクライム・ピラーへと挑戦していた。
疲労とは本人でさえ自覚していない時がある…積み重なった疲労は判断力を奪い身体の動きを妨げる…
残り2mまで来た559番だったが極度の疲労と倦怠感に全身の力が抜けてしまった。
全身の力が抜けてしまうということ…即ち
(落ち…!)
そう考える間に559番の身体はヘルクライム・ピラーから離れ宙を舞う…
(あぁ…私はここで終わってしまうのか…シャドウ様に悪魔憑きを治して頂き…マザー様に居場所を与えて頂いたのに……まだ何も返せていないというのに……私の人生は……)
559番は聖女として宗教国家オルムで信者を導いてきた…その裏では異端を裁く聖教の暗殺組織「テンプラー」のリーダーとして悪魔憑きを浄化として殺していた…
紆余曲折あったがシャドウに悪魔憑きを治されベアトリクスの慈愛に満ちた赦しを経た…何としても役に立ちたいと無理を押し通した結果…
走馬灯が見えた559番…
だが…だが!!
ガバッ!ゴキッという音と共に現実に引き戻された559番。
「エッ……?」
「くぅっ!ハァ…っ!」
それは559番のすぐ下を登っていたクレアが咄嗟に左足を伸ばし559番の身体を何とか受け止めた音であった。
「何をしているのです!早く離しなさい!でないと貴女まで巻き添えになる!」
「ハァ…ハァ煩いわね…大人しくしてなさい…じゃないと支えきれなくなるから…」
そういいながらクレアは上へ上へと目指す。
左足を伸ばしながらでは踏ん張りが効かない…しかしクレアは更に両の手に波紋を一点集中して指と右足の力を頼りに登る。
「早く見捨てなさい!こんな…こんな役立たずを背負う必要はない!」
自身が負担になっているからこそ見捨てるように559番は言う。
「冗談言わないで頂戴…!師匠なら涼しい顔しながら見捨てないわ…それに…ここで見捨てたら…弟や妹たち…親友に…顔向け出来ないし……なにより…見捨てた自分を許せない…!」
559番は敵意を見せていたのにクレアは559番を見捨てずそれどころか助けた。それは己の心に従ってのことだ。
そんな無償の心に559番はベアトリクスやシドに助けられた時を思い出した。
そして……
「ぜぇい!!…はぁはぁ…ゼー…はぁ…ゴホッゴホッ…」
クレアはヘルクライム・ピラー上級を登りきった。それも559番を足に乗せながらだ。
「大丈夫ですか!!クレア様!」
「ハァ…ゼー…ェえぇ…貴女こそ大丈夫かしら?」
「はいっ!クレア様のお陰で……!!クレア様!左足が!」
559番はクレアの左足が晴れ上がっていることに気付く。
「まぁ多分折れてるかしらね…ゴキッって音してたから…でも貴女に怪我がないみたいで一安心だわ。」
「どうしてですか…私は貴女に失礼な態度を取ってしまったのに…」
「何でも良いでしょ…身体が勝手に動いたのよ…それに…放っておけなかったのよ…」
姉気質だからか危なっかしい559番を放っておけなかったクレア。
その言葉に
「クレア様…数々の無礼…申し訳ありませんでした!クレア様を無事に下に下ろしたら切腹します!」
「しなくて良いわよ!?気にしないで頂戴!」
「しかし!」
「それじゃあ…貴女の事教えてちょうだい。それでチャラで良いわ。」
「…わ、分かりました。」
そう言いながら559番はクレアを担ぎながらラムダの元へ戻る。
「…さて色々言いたいことはあるのだが…クレア殿…!」
「はい!?」
「そう畏まらなくて良い。色々無茶をしたが見事上級を登ったこと…見事だった。まずは疲れとその傷は…ベアトリクス様に見てもらった方が良いな。それと559番!」
「はい!」
「罰として身体を休めた後はみっちりしごいてやろう。それまでは休むように…!以上。」
「はい!」
そのまま559番はクレアをベアトリクスの元へと運びに行くのであった。
「しかし一時はどうなるかと思ったが…まさか人一人乗せながら登りきるとは……もしかしたらクレア殿は本当に最上級ですら登りきれるかもしれないな。それに559番と打ち解けるとは…ベアトリクス様の弟子として素晴らしいことだ。」
ラムダはそう言いながらヘルクライム・ピラーを後にする。
その後クレアはベアトリクスに左足を見てもらったところどうやら複雑骨折していたようでそれを聞いた559番はやはり切腹しますっ!とスライムスーツを剣にして切腹しようとするのでクレアが止めるのであった。
「まったくクレアは…助けるためとはいえ左足を骨折しながら登るなんて…前代未聞よ。」
「身体が勝手に動いたんだもの。仕方ないわ。それに師匠だってそうするでしょ?」
「まぁそうね。ウィクトーリアも無茶は駄目よ。しっかり身体を休めなさい。」
「は、はい…!肝に銘じます…!申し訳ありませんでした!」
「それじゃあ治ったけど1日は安静にするのよ。今日はカルシウムたっぷりの料理が良いわね。シチューは確定で…あとはパンを焼くとして…小魚…しらすやチーズカツやレバニラも良いわね。それと別に色んなパンを焼くのとデザートにアイスクリームも…」
クレアの怪我を波紋で治したベアトリクスは夕方の献立を考える。そんなベアトリクスを見てクレアはマザーと呼ばれる所以を見た気がした。
こうしてクレアはヘルクライム・ピラー上級を登りきった。残すは…最上級のみだ。
今回はここまでになります!
期間空き申し訳ありませんでした!
ヘルクライム・ピラー上級を登りきったクレア。
559番は道中落ちそうになったもののクレアが助けた結果流石ベアトリクス様の弟子でシャドウ様の姉と尊敬するようになりました。
559番ことウィクトーリアの過去はカゲマスで展開されております。カゲマスは漫画版も掲載され始めたので近いうちにウィクトーリア回が来るかもですね。
ベアトリクスは怪我をしたクレアのことも考え献立を組み立てその様子に母のようだとクレアは思いました。
因みに夕飯はとても盛況で濃厚なシチューにバケットやカレーパンやコロッケパンに照り焼きサンドなど色々な料理に舌鼓を打ちました。
さて残すところも最上級のみ。次回も早く投稿できるようにしたいですね。
さてカゲマスでは夏イベが開催!水着デルタ、ガンマが登場し何処とは言いませんがデカイ二人。というか今回のイベントまぁ言うならガンマがあの祠を壊したんかやってラストにとあることにガンマが気付いた恐怖ネタでしたね。
さて魔人化イータ魔力結晶入れて凸5までしたので今回のガチャは一先ず見送ります。
お気に入り登録、感想、評価など皆様ありがとうございます!気軽に感想送ってもらえると嬉しいです。
作者二作品目の陰実ss最強の消防官になりたくて!も是非宜しくお願いします
それではまた次回も読んで頂けると幸いです!
異世界食堂続編するなら 七陰+クレアなどで誰が先か?どの料理にするかはまた決めます…(イータは大体付いていくので除外します)
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アルファ
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ベータ
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ガンマ
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デルタ
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イプシロン
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ゼータ
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クレア
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シェリー
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ローズ