あべこべで人外娘達が跋扈する世界に転生した様です   作:八雲ネム

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今回は掲示板はないです。


第3話 宣言を受けた

「雪菜ちゃん! 鉄司君とくっ付き過ぎよ!」

「そう言うリサちゃんだってくっ付き過ぎです♡」

「………せめて他の場所でやりません?」

「鉄司君は黙ってて!」

「大人しくしててくださいね?」

「アッハイ」

 

 別荘にて、雪菜とヤりあった翌日は虚脱感によってあまり動けなかったものの彼女が動いてくれたお陰で何回か、ヤれたのだが次の日は学校があると言う事で彼女のご両親に自宅まで送ってもらった。

 多少、疲れを見せていた俺に俺の両親が色々と聞きたそうだったが疲れてるからと一蹴して、自室に戻った後で雪菜と結婚した事の喜びを噛み締めながらその日は過ごした。

 そして翌日、いつもの様に雪菜と一緒に学校に登校するとその道中でクラスメイトのエルフであるリサが話しかけてきたので、普通に会話をしていると彼女は俺と雪菜が友人よりも深い関係になった事を知って俺の腕に抱きついてきた。

 

 それだけで、女慣れしていない俺には刺激的過ぎるのにリサに対抗する様に雪菜ももう片方の腕に抱きついたので、力づくで振り払うのもなぁと思いながら教室にまで来てしまった。

 

(正直ツラい! つい数日前まで、影の薄いボンクラ一般学生だったのに週が明けたら美少女で学生の割には巨乳な人外娘2人に挟まれるリア充学生とか、環境が違い過ぎてゲロ吐きそう)

 

 しかも、学校に来てから教室に着くまで2人の激しいやり取りを他のみんなに見られながら来たので、今日の午後から変な噂が流れるであろう事を考えるとため息を吐きたくなるレベルでゲンナリしながら、教室に入って自分の席に着くと隣にいるクラスメイトに話しかけられた。

 

「よう! 朝から騒がしくしてどーしたよ?」

「いや先週、雪菜の告白を受けたからリサちゃんからの猛アタックが始まってな」

「あぁ、雪菜ちゃんの別荘に行ったんだっけ?」

「そそ。そこで事に及んだから変化に気付かれたかも」

「まー、そんなもんだろ。彼女達は気付きやすいって話だし」

「だなー」

 

 彼とは、高校に入学した際のクラスメイトで隣同士になった上に同じオタク趣味が高じて仲良くなったのだが、ヤった相手はエロ展開になりやすい淫魔だった上に入学早々、童貞を捨てる程のスピードで結婚を発表したからかなり驚いた記憶がある。

 しかも、人外娘達が独自に構築しているコミュニティによって誰がヒトオスとヤったとかの話はすぐに拡散する為、彼とならヤりやすそうとの発想から学校の人外娘達が学校の内外で、彼に告白するのがちょっとしたブームになったらしい。

 俺自身、その現場に居合わせた事があまりなかったので彼の話で聞く範囲ではあったがね。

 

 その為、何人かは俺の所に来るんだろうなぁと思いながら授業を受けて昼休みの時間になると上級生の人外娘が俺達の教室に来た。

 

「鉄司って奴はいるか?」

「あー、はい。自分です」

「お前と朝、騒がしくしてた奴は弁当を持って屋上に来い」

 

 その言葉に、俺はため息を付いて弁当と水筒を持って立ち上がると雪菜とリサを連れて素直に着いて行った。

 何しろ、俺達を呼び出したのは現生徒会長で戦乙女(ワルキューレ)のエルザであり、種族の中ではまだまだ幼い分類に入るらしいのだが俺からすれば立派な大人の様に見えるので妙に威圧感があるんだよな、と言う思いからほんの少しではあるが苦手意識のある先輩だ。

 そんな彼女に呼ばれたからには、朝っぱらから痴話喧嘩じみた会話で騒がしくしていたら怒られるだろうなぁ、と思っていると屋上に着いてから想定外の事を言われて困惑する事になる。

 

「いやー、俺よりも遥かに良い奴は一杯いると思いますが?」

「そう言って他の奴にも声を掛けたんだがな。どうも相手が萎縮してしまって断られてばかりなんだ」

「それで噂を聞いた俺らに話しかけたって訳ですね?」

「ああ、そうだ」

 

 彼女からの話とは、俺に婚姻を迫る話だったのでかなり困惑して同席した雪菜やリサを見たのだが、彼女達も困惑していたので嬉しさ半分遠慮半分な気持ちになった。

 前世において、女っ気のない素人童貞だった記憶が尾を引いていたので雪菜の告白を10年も躱し続けてしまった為、我が世の春が来たのかと思う一方で多人数の異性から告白を受ける事態を想定していなかったので、少しでも間違えば後ろから物理的に刺されるんじゃないかと怖くなる。

 

「いくら鉄司君がカッコよくなったからって掠め取らないでよね!」

「そう言うつもりじゃなくてな」

「それを言うんだったら俺の連れは雪菜なんだが?」

「あっ♡」

「「!?!??」」

 

 その為、断ろうとしたのだが俺が言う前にリサが割って入ってきたのだがエルザが何かを言おうとした瞬間、俺は雪菜の肩を掴んで抱き寄せながらそう言うと雪菜は顔を赤らめた一方でリサとエルザが驚いた表情を浮かべた。

 確かに、エルフとワルキューレと言う美人な彼女達に迫られて嬉しいがそれ以前に雪菜の告白を受け取って、結婚する話まで出ている以上は彼女を優先したいのは当たり前の事だと思う。

 それに、この世界の日本も前世と同様に一夫一妻制を導入している以上は表向きは雪菜と夫婦生活を送る事になるので、彼女以外と関係を持つには事実婚をするしかないと言うのが現状だ。

 

 これが、魔界とかの地球上にない世界に戸籍を移したとかになれば重婚も可能になるのだが、そうなるとなし崩し的に多くの人外娘と関係を持つ事になりかねないので可能なら避けたい状況とも言える。

 もしも、その上で結婚したいとなれば他の雪女からの暗殺などを受ける覚悟でNTRをするか、或いは日本の法律が重婚も可能との変更がない限りは無理だと思う。

 俺自身、ハーレムには興味はあるがNTR展開や法を破ってまで複数の女性を囲いたいか、と言われたらすぐに頷けない自信はあるので妄想の範疇に留めている。

 

「そうか、ならやり方を変えるしかないな」

「そうね。このまま引き下がれないもの」

「何をする気だい?」

「実家の力、侮るなよ?」

「絶対、振り向かせて見せるんだから!」

 

 そして、俺の言葉を理解したエルザとリサは決意した表情で宣言をして屋上から去ったので、俺達は互いに顔を見合わせてから屋上で弁当を食べる事にした。




次回、リサとエルザの心情に迫ります。
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