人類最後のマスターには好きな人がいる    作:永久冬眠

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朝起きたら日間2位になっていた…

驚きで目が覚めました。

色々突っ込みどころもあると思いますが、そう言うもんだと広い心で読んでいただければ幸いです。



第11話

 真純の母が手ずから組み上げたオリジナルの術式によって呼び出されたメリュジーヌはカルデアの英霊とは仕様が異なる。その霊基強化には上限がなく、真純が魔力を与えれば与えるだけ際限なく霊基が強化されていく。

 

 

 脳死でひたすらに魔力を吸い上げて強化すれば、

この先に待ち受ける強大な敵(主に2部)にも勝つことが可能であるとメリュジーヌは考える。

 

 が、そんな事を繰り返せば自身の魔力に呑まれ、今の真純の体では爆発四散してしまうことが目に見えるので、勿論彼女はそれを良しとはしない。

 

 真純に一通りの魔力の流し方を身体で以て(寝ている間に)教え込んだメリュジーヌはその出力は抑えられ、現在レベルの値は5〜60といったところに留まっている。

 そんな彼女は今……

 

 

 「……んぅ…すぅ……」

 

 

 真純のベッドの中で快眠を決め込んでいた。

 

 部屋の扉が開かれる。

 

 「おっはよー!真純!朝ごはんたーべよっ!」

 

 「…先輩?……ノックとかした方が……良いのでは……」

 

 ノックもなしに部屋に突撃してきた立香と彼女を先輩と仰ぐ自称後輩マシュ・キリエライト。

 

 「大丈夫!大丈夫!日本にいた頃もノックとかした事なかったし」

 

 「…はぁ、そうなのですか」

 

 「おーい…まだ寝てるのー?朝だ…よっと」

 

 立香そう言いながら真純の布団を剥ぎ取るとそこには勿論メリュジーヌが潜り込んでいるわけで。

 

 「「……え」」

 

 見目麗しい少女と同衾する真純を前にして、立香とマシュの思考はショートする。

 

 「…え?…何で?……は?(憤怒)」

 

 「あ、あわわ…」

 

 

 顔を赤くして顔を押さえた指の隙間から様子を見守るマシュと、羞恥から嫉妬へと感情をシフトした立香。

 

 真純は騒がしくなった部屋の違和感で目が覚める。

 

 「……うるさい…朝から何を…!」

 

 同時に気づく。自らの胴に抱きついて眠りこける相棒の存在に、自分を見つめる幼馴染の絶対零度の視線に。側から見た真純は少女をベッドに連れ込んだ極悪人である。

 

 「…は?……いや、待て、ちょっと待って!知らない!知らないからね!?俺何もしてないよ!?」

 

 「…ふーん、へー」

 

 (終わった)

 

 その後立香の機嫌が直るまで少しの時間を要した。色々と言い訳したい真純だったが寝ていただけの真純にも何が起こったのかわからない為、"寝ていた"としか言いようがなく、余計に怪しまれることになったのだった。

 

 

 

 

 

 しばらくして

 

 未だ眠り続けるメリュジーヌを部屋に残し、3人は食堂へと向かう。

 

 「改めまして、(今でも心は)先輩のサーヴァント、マシュ・キリエライトです。よろしくお願いします」

 

 ぺこり、と礼儀正しくお辞儀するマシュに対して真純も自己紹介をしながら歩いていると食堂に到着する。

 中に入ると大量のテーブルと椅子が見える。そして厨房の側には古今東西、和洋折衷な朝食のメニューがずらりと並んでいる。

 

 「何選んでも驚くと思うよ〜、とっても美味しいからさ」

 

 そう言う立香の笑顔に屈託はなく、ここの料理が相当に美味しいことが伺える。が、なにぶん量の多いメニューに何を選ぶが決めあぐねている真純に声をかける人物が一人。

 

 「迷っているのなら、まずは基本。オーソドックスなご飯と味噌汁。本日の付け合わせは焼き鮭とたくあんだが……どうかね?」

 

 「あ、じゃあそれで……って、アンタは……」

 

 真純の家の地下室で出会った、立香にエミヤと呼ばれた赤い外套のサーヴァント。今はエプロンを身に纏い、カルデアの厨房を仕切る筆頭コックである。

 

 「その節はどうも、ご迷惑をお掛けしました」

 

 「あ、いやそう畏まらなくてもいい。今となっては君もカルデアで同じ釜の飯を食べる仲間だ……それに君からは何とも言えないシンパシー(主に女性関係)の様なものを感じる」

 

 「…?まぁ、そう言うんだったら」

 

 シンパシーを感じると言う目の前の男に、意味が分からない真純は首をかしげる。

 

 「ッフ、何。若いうちはそういうものだ。とことん苦労するがいいさ、少年」

 

 (…?何言ってんだこの人?)

 

 どこか遠い目をしながら虚空(かつての己)を見つめるエミヤは自身の女難のソレほどでは無いが、それなりのものを真純から感じ取り直感的に察していた。

 

 (ああ、こいつは苦労するタイプの奴だ(同類だ)

 

 

 変なものを見るようにエミヤを見つめる真純と、席を確保し真純に向かって手を振り呼びかける自身のマスター立香を見つめながら、地下室で戦ったあの少女を思い出し、"俺の様にはなるなよ"とこれから先の真純の未来にエールを贈るエミヤであった。




流石に疲れてきたぞーう
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