ラブライブ! 〜IF STORY〜   作:たるさん

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はいどうも。たるさん及び樽さんです。
夏休みももうすぐで終わろうとしています。

時に、皆様。課題は終わりましたでしょうか?
私?私はもうとっくに……諦めておりませぬ!!
後すこし、といったところです。

今回はまきりんぱなっ!なお話になっております。

それでは、ごゆっくり。


十一話 りんぱなagain+真姫

 

 

 

夏に向け、暖かかった春風がだんだんと暑さを増してくる。それにつられ、紫陽花(あじさい)の花の蕾が徐々に花を開かせる。まだ蕾のほうが多いものの、紫陽花はその鮮やかな紫色を魅せはじめる。

 

「少し、暑くなったな……」

 

今は体育の時間。これが終わったらお昼休みである。体育で体を動かし、良い具合にお腹も減ってきた。

 

「あ、白崎せんぱーい!ボール取って下さいにゃー!」

 

「おーう」

 

コロコロと足元に転がってきたバレーボールを掴んで、ハンドボール投げのように飛ばした。幾分、力が普通の男子高校生よりは低いため飛ぶ距離も短く、体育館の床に一回、二回とバウンドしてしまう。

 

「先輩、男の子のくせに飛距離全然ないにゃー……あ、男の娘だったかにゃ♪」

 

「うっっさいわ!!」

 

この人を小馬鹿にしたような笑みを見せるショートヘアでにゃーにゃー猫語を使う一年生、星空 凛に俺は思わず怒鳴ってしまう。

 

「うわー、白崎先輩が怒ったにゃー♪」

 

そういって、凛は元いたバレーのコートへと、走って行ってしまった。……子供かっ!

 

あぁ、そうだ。なぜ一年生の凛達が二年生と一緒に体育なのかと言うと、音ノ木坂は廃校の危機で在校生数が少ないのである。だから、稀にだが一年生と二年生が合同体育だったり、二年生と三年生が合同体育だったりするのだ。

ちなみに一年生がバレーボール、二年生がバスケットボールだが、俺は一試合終わったので小休止をしているのである。

 

「かよちーん!こっちにパスにゃー!」

 

「よ、よーし……えいっ!」

 

「何処に飛ばしてるのよ……」

 

知っている一年生の声が三人聞こえた。凛と花陽はまず確定だ。二人はいつも一緒にいる、幼馴染……なのだろうか。花陽達のコートを見ると、精一杯頑張る花陽、それを見てほんわかしてる凛……そして、意外な事にその三人の中に西木野 真姫がいた。

 

「まきちゃん!そっちいったにゃー!」

 

「わかってるわよ!……それっ!」

 

盛大に、空振りした。

 

「……」

 

うん、真姫ちゃんは運動もそれなりにできるとは思っていたが、そうでもないらしい。音楽に関しては凄く才能を持っているのだが……あと、成績もかなり良い。確か、学年一位だったはず。

 

「……まきちゃんカッコ悪いにゃ」

 

「うぅ……ひ、人には向き不向きがあるのよ!」

 

あ、開き直った。

 

俺はそんな一年生三人のやり取りを見ていて、思わず吹き出してしまった。

 

「あ、まきちゃん白崎先輩に笑われたにゃ」

 

「……!?」

 

凛に言われると、真姫ちゃんはこっちをキッ、と顔を真っ赤にして睨んできた。

 

あら、可愛い。

 

俺はまわりに何かあの漫画の描写みたいにシャボンみたいなやつが浮き出るような笑顔を真姫ちゃんにみせた。まぁ、あれだ。一言で言うなら"微笑ましい"だ。

 

「何でそんなポワァっとした笑顔見せるんですか!意味わかんない!!」

 

その真姫ちゃんの言葉の後に凛が「先輩可愛いからその笑顔が様になってるにゃ〜」って言ったのは聞こえなかった事にしよう。凛には後でかつ節あげよう。喜ぶだろうなぁ(棒読み)。

そんな俺の意図を読み取ったのか凛が猫みたいに髪の毛を少し、逆立てた。……器用だな。

 

「あ、葵さん、いたんだ……」

 

真姫ちゃんが空振りして飛んでったボールを取りに行った花陽が戻ってきた。そして、俺に気づいたらしく、ぺこりとお辞儀をした。俺はお辞儀をした花陽に軽く手を振って返す。花陽はそれに少し頬を赤く染めながら可愛いらしい笑みで返した。

 

「ねぇ、白崎先輩が花陽に対する態度って、私とは違わない?」

 

「親密度の差だにゃ〜」

 

「……何よ、それ」

 

「文字通りにゃ」

 

凛と真姫ちゃんがなにやら二人で話している。

それにしても、真姫ちゃんが花陽、凛とこんなに仲がよかったのだろうか。最初、真姫ちゃんに会った時は無愛想と言うか、ツンデレと言うか……何か気取っている(と言うのか分からないが)ような感じだった。

 

「ほら、花陽!行くわよ!」

 

「う、うんっ……って、わぁ!?」

 

「何処に飛ばしてるんだにゃ……」

 

「う、うるさいっ!」

 

三人はまたバレーのトスの練習をはじめた。

 

しかし、真姫ちゃんに友達が出来たとはね。いや良かった良かった。まさに、娘を心配するお父さんの気持ちってやつだな。

 

……誰だ今"お母さんの間違いでしょ?ww"とか思ったやつ。ご丁寧に"w"まで付けやがって。

何か顔文字っぽくなって可愛いくなっちゃっただろ、このやろっ。

 

「あ、葵くーん!集合だってさー!」

 

いろいろなことを考えている内に授業終了五分前になったらしく、数十メートル先で穂乃果が手を……とゆうか、腕を振っている。

……元気そうで良かった。この前のライブで絢瀬先輩の事があったので、落ち込んでるんじゃないのかと心配していた。でも、そんな心配も真姫ちゃんのトスみたいに盛大に空振りしたらしい。

 

「ほら、早く早く!」

 

「はいはい、っと」

 

穂乃果に呼ばれ、座っていた場所から立つ。その際、何故か真姫ちゃんに睨まれた気がするが……気のせいだろう。うん、気のせいだ。

 

「……花陽達と話していたんですね」

 

隣にいた海未が小声で話しかけてきた。耳元で囁かれるような感じなので、海未の吐息で少しくすぐったい。

 

「う、うん……」

 

……よくよく海未の顔を見てみると、やっぱり綺麗だなぁ、と思った。澄んだ瞳に深い青の長髪。整った顔立ちに、スレンダーな体。いかにも大和撫子、美人さんである。

 

「……どうしました?」

 

「あ、や、なんでも……」

 

首を傾げる海未の動作につれて、その美しい長髪がふぁさぁ、と揺れる。その動作ひとつひとつが魅力的で、俺は見惚れてしまっていた。

 

不意にお昼を告げる鐘がなった。俺はその音で我にかえり、体育館を後にした。

一年生とすれちがった時、凛と真姫ちゃんからジト目でこちらを見ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ごめん!私達用事あるから一人で食べてて!」

 

お昼を迎えるなり、穂乃果がそう言った。

 

「わかった」

 

俺は一言そう答える。それを聞いた穂乃果達は足早に教室を出て行った。いや、足早なのは穂乃果だけで、海未はこちらに一礼してから急いで穂乃果を追いかけ、ことりはやんわりと片手を振って二人を追いかけて行った。

 

俺も音ノ木坂に来てから数週間がたった。穂乃果以外のクラスメイト達とも、ある程度仲良くなったが、机を合わせてお弁当を食べる程ではない。

要は、ひとりぼっちである。

 

「しょーがない、中庭に行くとするか」

 

俺はピンクの包みに入ったお弁当を持って教室を後にした。

……何で毎度毎度、包みがピンクなのかね。まぁ、弁当作ってるのも包んでるのも俺がやってるんだが。何で、家にピンクの包みしかないのよ、ちゃんと身支度で色んな色の包み持ってきた気がしたんだがなぁ……。

 

そう考えながら、俺は中庭に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

中庭には、春の花々がまだ咲いている。風が中庭に吹くたびに花達がゆらゆらと可愛らしいダンスを見せる。白い花、赤い花、様々な色の花達が、まるで一つのダンスユニットのように踊り出す。

 

「暑くなったと思ったけど……まだまだ春だなぁ」

 

そんな光景を見ながら、俺はベンチで持って来た弁当を食べる。今日は中華なお弁当である。

ご飯の変わりに、卵、豚肉、葱が入った炒飯。冷えてもまだパラパラしていて美味しい。ニンニクが入ってないので、炒飯独特の香しいニンニクの匂いがしないのは残念だが、弁当にニンニクはいれられない。臭くなっちゃうしね。

おかずは三品。一つは葱、人参、タケノコ、大葉、鳥のささみ肉をライスペーパーで巻いた生春巻き。時間がたって少しライスペーパーがぴちゃっとしてるが、口に含んだ瞬間、大葉の苦味や葱、人参、タケノコのシャキシャキ感が柔らかいライスペーパーとの相性がよく、抜群の食感を生み出していた。春巻につけた甘辛ダレもよく絡まっていて美味しい。

二品目と三品目はシュウマイと搾菜(ザーサイ)だ。この二品は冷凍食品とパック物なので説明する気が失せる。俺は冷凍食品や即席料理系が嫌いで、極力手作りに務めているのだ。……朝は確かに早く起きるが面倒いので、たまぁーに冷凍食品を使うのだ。たまぁーに。

 

「あ、白崎先輩にゃー!」

 

自分の作った弁当を味わいながら食べてると、向こうからよく知っている三人組がやって来た。

 

「こ、こんにちは」

 

「……」

 

やって来たのは、花陽と凛、そして真姫ちゃんの三人だ。三人はお弁当を一緒に食べるほど仲良しになっていたのか。

 

「や、さっきぶり。花陽、凛、真姫ちゃん」

 

「……何で私だけちゃん付けなのよ」

 

真姫ちゃんはちゃんを付けて呼ばれる事にご立腹らしい。少しむすーっと頬を膨らませている。

 

「可愛いから」

 

「意味わかんないっ!!」

 

ツンッ、と真姫ちゃんはそっぽを向いてしまった。俺には先輩に対して敬語を使わない時があるのが意味わかんないのだが。

 

「……凛も花陽も呼び捨てなら私も呼び捨てでいいじゃない」

 

真姫ちゃんはくるくるとそのショートボブの赤毛を人差し指で弄んでいる。その仕草がなんともツンデレっぽくて、思わずニヤニヤしてしまう。

 

「あ、まきちゃん笑われてるにゃ」

 

「〜ッ!?」

 

真姫ちゃんは、体育の時みたいにカァッ、と顔が赤くなる。どうやら怒っているらしい。

 

「まぁまぁ、そんなに怒るなって。せっかくの可愛い顔が台無しだよ?真姫」

 

「っ!?」

 

呼び捨てで呼んでほしがっていたので、呼んでみたらこの結果である。真姫はまるでトマトみたいに真っ赤になってまたそっぽを向いてしまった。

 

「先輩はスケコマシさんにゃー」

 

「うっさい」

 

「あはは……(否定しないから自覚はあるんだ……)」

 

「あれ?俺、花陽に引かれちゃってる?」

 

「そ、そんな事ないですよ!」

 

そんな何気無い会話を交わしながら、四人の時間はゆったりと進んでいく。 この時間、一分一秒がとても大切に思えてくる。

 

 

 

 

 

唐突に吹いた春の風は、俺たち四人の髪を撫でていった。

 

 

ーーー新しい予感を、感じさせるように。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あの〜、真姫?いつまで膨れてるんだ?」

 

「うるさい」

 

「完全にツンケンモードにゃ」

 

「だ、誰がツンデレよっ!?

 

「「誰もそんな事言ってないよ(にゃ)」」

 

「〜〜ッ!?」

 

「(真姫ちゃん、何かいいようにいじられてるなぁ……)」

 

 




まず言わせてください。

か よ ち ん マ ジ 天 使!!!!

書いていての感想がこれです。いやぁ、ほんと天使だわぁ〜かよちん。
自分で書いてなんですが、描写が可愛いのなんのってwwひとり悶絶してましたwwww

そして真姫ちゃんのツンデレ具合が上手くかけたのか?とも疑問に思いますです。

次作はだいたい三日後に投稿予定です。

それでは、その時まで。
さようなら。
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