ラブライブ! 〜IF STORY〜   作:たるさん

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どうも、樽さん及びたるさんです。

投稿がおくれました。理由は学校です。学校恐るべし&許すまじ。

今回はついににこ襲来!です。

それでは、まったりしていってね!


十三話 刺客なアイドル

 

 

 

咲いていた桜も全て散り、南から吹く風がだんだんと暑さを増していく。その風にのって、ツバメが巣を探しに来る。

 

「……」

 

ここは神田大明神。穂乃果達μ'sがいつも朝練している神社、そしてその境内にいる。

 

「…………」

 

「お、おーい……葵くーん?」

 

「…………」

 

オレンジ色の髪を俺からみて左に結んで、サイドテールにしている女の子"高坂 穂乃果"は俺の顔を恐る恐る覗いてきた。

 

「……何だよ」

 

例によって、今俺は凄く機嫌がわるい。

何故かと言うと、昨日まで遡る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「葵くーん♪次はこっちー♪」

 

「穂乃果ちゃん、まだまだ衣装あるからね♪」

 

「これなんかどうですか?」

 

「白崎先輩可愛いーにゃー♪」

 

「……悔しいけど、似合ってるじゃない」

 

「す、凄く可愛いと思いますっ!」

 

 

……何だ、このカオスは。

状況を説明しよう。

 

何故だか知らんが、凛に捕獲され、穂乃果、海未、ことりの三人に怒られ、こんな甘々フリフリのドレスやら甘ゴスとか黒ゴスとか巫女服とかセーラー服とかブルマとかメイド服とかeta(エクセトラ)etc(エクセトラ)……

 

なんか色んなコスプレをさせられていた。

 

「先輩の猫耳可愛いにゃー♪」

 

「そう?私は黒ゴスがいいと思ったんだけど」

 

「わ、私は……セーラー服が……」

 

「どれも可愛いくて、ことり困っちゃう〜♪」

 

「巫女服は良いですね。清楚な感じがします」

 

「穂乃果はこのドレスが可愛いと思うなー」

 

六人がそれぞれ俺に着てもらいたい服を選び出した。それを次々と俺の目の前に押し出された。

 

「ねぇ、葵ちゃんはどの服がいい?」

 

ことりのこの言葉に、俺の堪忍袋の緒が切れる音がした。

 

 

 

「お前ら……」

 

 

 

周りの空気が鈍く振動する。

 

 

 

「いい加減にしろぉぉ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とまぁ、こんな感じである。

 

ぶっちゃけ怒っていたのは昨日までで、今は全然怒ってなんていない。でも、何で機嫌の悪いふりをしているのかというと。

ただ、穂乃果の困った顔が見たいだけ。これは穂乃果達へのお仕置きなのだ。

 

「はぅ……許してよ〜、葵君」

 

俺は泣きそうな穂乃果の顔を横目にそっぽを向いた。

 

「うぅ〜……葵くぅん……」

 

今にも本当に泣き出しそうで、流石にやりすぎたかと反省し、俺は穂乃果にあやまる事にした。

 

「穂乃果、さっきまでそっぽを向いてごめんな?」

 

「……もう、怒ってないの?」

 

「あぁ」

 

少し目に涙をためて、上目遣いで俺の目を見据えてくる穂乃果。……上目遣いといっても、俺と穂乃果は身長四センチ程度しか変わらない。もちろん、俺の方が四センチ高い。

 

「よーし、穂乃果も泣き止んだんで練習始めるぞー」

 

「ちょ、泣いてないよ!」

 

俺が練習を促すと、ここにいる"μ's"の六人……穂乃果、海未、ことり、花陽、凛、真姫の六人のメンバーがストレッチや伸びをし始める。

 

「よぉーしっ!やるにゃー!」

 

「頑張ろうね、凛ちゃんっ!」

 

気合十分の花陽と凛。そして、その二人の隣でストレッチをしている真姫。

一年生陣はやる気十分らしい。あんなにツンケンしていた真姫も素直に俺の指示を聞いている。

俺は一年生三人と所まで行き、指示を促す。

 

「じゃあ、一年生三人の基礎体力を調べようか」

 

「体力には自信あるにゃ!」

 

「うぅ……私、自信ないなぁ……」

 

「……まぁ、いいけど」

 

三者三様、それぞれの返事を聞いた俺は神社の階段の一番下に集まるよう促した。

 

「五分間でこの階段を何往復できるか、をやってみようか」

 

一番下まできた一年生と一緒に俺も階段を見上げる。

……結構あるよな、この神社の階段。軽く二十メートルくらいあるんじゃないか?

前、俺が海未に言われて(強制的に)やった時は五分間で六往復とちょっとだった。これが多いか少ないかはわかんないが。

 

「よし、三人とも用意はいいかい?」

 

「バッチリにゃー!」

 

「いつでもいいわよ」

 

「だ、大丈夫ですっ!」

 

それぞれ階段の一番下に並びスタートに備える。

あとは、俺が合図をするだけだ。

 

「行くぞ!よぉーい……スタート!」

 

合図とともに三人は地面を蹴る。それと同時にストップウォッチ(海未から借りたやつ)のボタンを押す。数字が勢い良く変わっていく。

 

 

 

開始一分。花陽、真姫ともに一往復、凛は一往復と半分の高ペースで階段を駆け上がっている。良く凛をみると、体力は本当にあるらしく、ペースが開始直後と全く変わらず走っている。

 

「はぁ、はぁ……」

 

花陽は一往復と半分で、早くも行きが上がりかけている。ペースも落ちている。真姫も、表面には出ないもののペースが少し落ちている。ただ、彼女のプライドなのか花陽よりは前にでようとしている。

 

 

 

 

ーーー開始三分。

凛は少しペースは落ちたものの三往復と半分というペースで進んでいる。流石は凛、体力がある。

花陽は二往復半、もう息が完全に上がっていてペースもかなり落ちてる。でも休もうとしないところを見ると相当頑張っているらしい。

真姫はなんとか凛に追いつこうとはしてるが、やはり体力で凛におとっているらしく、三往復を今回ったとこである。息も先ほどよりは乱れてきた。

 

 

そして、五分が経過した。

 

「はい!そこまでぇ!!」

 

俺の声が響く。その声と同時に三人は走るのをやめ、その場に留まる。

 

「っはぁっ……はぁっ……」

 

花陽は止まった瞬間に膝をついてへたりこんだ。そうとう疲れたらしく汗だくである。……花陽の一年生にしては大きいと思われるその胸に汗のせいでピッタリとくっついたTシャツがさらにそれを強調させてーーー。

 

「先輩何見てるんだにゃ」

 

少し低い声で凛が威嚇していた。心なしか、凛の髪の毛が猫みたいに逆立ったようにみえた。

 

……んんっ。さて、三人の結果を確認しようか。

花陽は四往復ちょっと。かなり頑張ったらしく、まだ息が上がりっ放しである。

真姫は四捨五入して五往復。真姫も膝に手をついている。体力は凛ほどではないものの、花陽よりはあるらしい。……多分、その半分は彼女自身のプライドが補っていたのであろう。

凛はなんと四捨五入して七往復。息は上がっているが、清々しい様子である。この記録はμ's内では最高記録だ。

 

「お疲れさま、花陽、凛、真姫」

 

境内まで上ってきた三人に水筒に入ったスポーツドリンクを渡す。

 

「どうですか?」

 

そちらの練習も休憩なのか、穂乃果達二年生達がこちらにやってきた。三人とも汗がキラキラしていて、とっても艶か……げふんげふん、頑張っているようで。

 

「あ、あぁ……これ」

 

そう言って、記録を書いた用紙を海未に渡す。受け取るときに黒いオーラを出しながらジト目で睨みつけてくるのは勘弁願いたい。

 

「おぉ〜、凛ちゃん凄いね〜!」

 

穂乃果とことりが海未の後ろから顔をひょこっと覗かせた。

 

「本当だぁ、花陽ちゃんと真姫ちゃんも頑張ったね!」

 

ことりも頑張った一年生三人を褒めている。

 

「ま、体力はこれからつけていきゃあ大丈夫だとおも……ん?」

 

いま、本殿の影に人がいなかったか?

 

「どうしたの?葵君」

 

ことりが首をちょっとかしげて聞いてきた。

 

「……穂乃果達と花陽達は待ってろ」

 

これはもしやアレではないのか?

 

 

 

 

「ちょっと、見てくる」

 

 

 

 

 

 

そう言って俺は人影が消えた本殿の裏に向かった。

アレ、とは。

 

 

そう、ストーカーだ。

 

 

 

昨日帰ってからパソコンでスクールアイドルのサイトを開いていたら、何と穂乃果達のあのファーストライブの動画があったのだ。だれが撮ったのかは知らないが、それなりに評価がついていて嬉しかった。

しかし、その評価のコメントの中にμ'sを煽るようなコメントがあったのだ。

 

近づいてるのを悟られないように俺は忍び足で近づいた。

 

そして、ばっ、と飛び出る。

 

「誰だ!覗きなんつするやつは……え?」

 

 

 

そこにいたのは、コートに身を包んだ小柄で黒髪をツインテールにした女の子だった。

 

 

「葵!?」

 

 

「え!?に、にこさん!?」

 

 

 

 

そう、そこにいたのは。

 

 

 

 

ーーー矢澤にこさんだった。

 

 

 

 

 

 

 

 




投稿遅れてすみませんでした。

学校はじまりましたね。皆様、現実逃避はお済みですか?
私?もちろん、してますよww

次回も四〜五日後に投稿予定です。

それでは、ごきげんよう。
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