ラブライブ! 〜IF STORY〜   作:たるさん

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どうも、たるさん及び樽さんです。

投稿がおそくなりまして、御免仕り候。今後は以後気をつけまする。……すんません、ほんとぉーっに反省してます。

でわでわ、今回は朱美ちゃんがμ'sに……な内容になっております。

では、ごゆっくり。


十六話 二人目のマネージャー

 

「目黒さん!趣味のダンスってどんなの踊ってるの?」

 

「そうだね……主にヒップホップかな?でも、いろんなダンスを踊るよ。創作ダンスとかもね」

 

朱美が転校した初日の昼休み。クラスの女子達は朱美の席の周りに輪っかを作るように集まっている。例のように、朱美は転校生特権"転校初日の質問責め"にあっていた。

まぁ、俺も転校生だから分かるが、女子校の質問責めというのは共学校のそれとは比にならないくらいすごい。何がすごいかって、質問されてるのに答えるひまがないんだもの。質問されてるのに質問がきて、その質問に答えようと必死になっていると、また質問が飛んでくる……の無限ループだった。

しかし、朱美はその無限ループを回避して、しかも一個一個の質問にちゃんと答えていた。流石、としか言い用がないな……。

朱美は俺とユニットを組んだときから他人と接するのが上手だった。今の俺が穂乃果達と話せる事だって、昔をたどれば朱美のおかげなのだ。……そのくらい、昔の俺は無愛想で無口で、ダンスにしか興味がなかった。

そんな時に、俺は朱美とダンスユニット……"V.S(ブイエス)"を結成した。

それからだ。俺がはじめて、はっきりと"幸せ"と感じたのは。

 

「な〜に考えてるのかな?」

 

「うわっ!?」

 

考えにふけこんでいると、後ろから両手を肩にかけられ、しかも俺の頭に朱美の顎を乗っけられた。座っているため身長差ができて、ちょうど良く顎が置かれたのだ。

 

「……別に。昔の事を思い出していただけだ」

 

ぶっきらぼうにそう言うと、朱美は不適ににやっ、と笑った。

 

「"V.S"の事かい?」

 

「……ほんと、朱美はなんでもお見通しだな」

 

「君の事だ、なんでも分かるさ」

 

人の頭の上で軽く笑う朱美。

いつも、朱美はこうだ。俺の考えている事をいつもぴしゃりと射抜いてくる。

昔……"V.S"の頃にだって、朱美に俺の心の声を読まれてきた。

……てか、朱美に限ったことじゃなかった気がする……のは、気のせい、か。うん、気のせい気のせい。

 

「むー……」

 

朱美との再開を喜んでいた「ボクには全く喜んでるように見えないんだけど?」気のせいです。

 

んんっ、再開を喜んでるいると、何やら不満足というか、ぶすーっとした顔で頬を膨らませた穂乃果がこちらをジト目で見ていた。俺の机に顔だけを出しながら。

 

「……葵君と目黒さんはどんな関係なの?」

 

穂乃果はその不機嫌そうな表情のまま、俺ら二人に聞いていた。

 

「どんな関係って……えー、親友?かな?」

 

「なんで疑問系なのさ……」

 

そう、朱美とは"親友"なのだ。お互いにユニットを組んでいた仲だし、ダンス歴は朱美の方が一年長いけどね。

 

「へー、親友かぁ……へぇー……」

 

「な、なんだよ?」

 

穂乃果はよりジト目の鋭さを増し、もっと不機嫌そうな顔になった。……何が納得いかないんだよ?

 

「べっつにぃー?」

 

明らかに不機嫌だ。

はじめて見たな、穂乃果が不機嫌なのを。いや、不機嫌というか、なんか拗ねてるに近いかな?

 

「不機嫌なところ、悪いんだけど……君は?」

 

未だに顔を俺の頭の上に置いている朱美が話した。顎が動くため、振動が俺の頭に伝わってなんだかむず痒いというか、こそばゆいというか……なんて言うか、くすぐったかった。

 

「私は高坂 穂乃果。ここのスクールアイドルをしているの」

 

「スクールアイドル?」

 

すこし拗ねた穂乃果が渋々、といった感じで自己紹介をした。

もちろん、海未とことりの事も忘れておらず、後から紹介をする。

 

「こっちが海未ちゃん」

 

「どうも、園田 海未と申します」

 

「で、こっちがことりちゃん」

 

「南 ことりです。よろしくね♪」

 

一通り二人の自己紹介が終わると穂乃果は目をすこしばかり輝かせて、話しはじめた。

 

「私達は、スクールアイドル"μ's"をしているの!あと、私達二年生の他に一年生が三人がいて、いま"μ's"は六人で活動してるの」

 

穂乃果の話を朱美は俺の頭の上で真剣に聞いていた。……てか、そろそろ重いからおろしてくれると助かるのだが。

朱美は、そんな事は全く気にせず、また話しはじめる。人の気持ちも知らないでこのやろぅ。

 

「スクールアイドル"μ's"ね……君らが学校存続のために活動しているアイドルさんだね。噂で聞いてるよ」

 

「私達の事、知ってるの!?」

 

さっきの不機嫌な態度とは一変、穂乃果は自分達が知られているという事にますます目を輝かせた。

 

「うん、初ライブの動画も見たよ」

 

「本当!?わぁ〜!嬉しいなぁ!」

 

俺の頭の上てにこっ、と笑う朱美。しかし、その笑みは立派な営業スマイルだという事がわかった。それは長い事一緒にいた俺が分かる事であって、穂乃果達は気づいていない。

 

「はぁ……朱美、お前なんか嘘ついてないか?」

 

「へぇ?なんでそう思うんだい?」

 

「何年一緒にいたと思ってんだよ?それがあからさまな作り笑いっては分かったさ」

 

「……ふふっ、流石だね」

 

俺が朱美の嘘を指摘すると、朱美はくすっ、と笑い穂乃果達三人に向き直り、俺の頭から顔を離した。

より目の鋭さを増した目が穂乃果達を睨む。

 

「高坂さん……って言ったかな?

 

朱美は蛇がカエルを睨むような目で穂乃果を睨んだ。その圧倒的なプレッシャーを前に、流石の穂乃果も真剣な顔つきになっている。

 

 

 

 

 

「君ら"μ's"に、解散してほしい」

 

 

 

 

 

朱美は冷たく言い放った。

まるで、研いだ包丁みたいに。

そんな鋭さを、その一言はもっていた。その鋭い言葉がざくり、と穂乃果に突き刺さる。

 

「え……なんで……?」

 

「答えは簡単さ。"君らにはまだ早い"」

 

つまり、"μ'sは未熟だ"とでも言いたいのだろう……いや、違う。

"未熟"なら経験をつんでいけば、いずれは"未熟"ではなくなる。だからこその練習だし、俺はμ'sが"素晴らしい"と思ったからマネージャーをしたいと思ったんだ。

 

「……どうしてですか」

 

「え……?」

 

「海未……ちゃん?」

 

その一言に怒りを覚えたのか、海未が朱美に低く唸った。"呟いた"のではない、"唸った"のだ。

 

「どうして"まだ早い"んですか!?否定をしたいのならはっきり否定してください!!」

 

海未は"まだ早い"という曖昧さに怒ったのだ。きっちりした性格の海未の事だ、そこに論点がいったのであろう。

 

「へ!?あ、いや……」

 

その海未の怒号に対して、朱美は何故か焦っていた。自分から売った喧嘩だろ……と、一瞬そう考えたが、図り深い朱美だから自分から売った喧嘩で、言い返されて焦ると言うのはないはずだ。

……だとすれば……朱美は伝えたい事を間違えたのか?

 

……あー、思い出した。朱美は相手から売る口喧嘩は強いが、売る口喧嘩は苦手だった。なんでも、"伝える意味を間違えそう"ってのが理由だった気がする。相手と接するのが上手なくらい容量は良いのだが、何故か売る口喧嘩の時だけ選ぶ言葉を間違えてしまうのだ。

 

「あー……朱美?お前、言う言葉の選択間違ってない?」

 

「え?」

 

朱美は俺に振り向き、まさに図星のような顔した。朱美の顔に"助けて葵"と書いてあった。

 

「えと、海未?朱美は別に否定してるわけじゃないらしいよ?」

 

「へ?」

 

「多分、朱美は"μ'sを手伝いたい"って言いたいと思うんだけど……」

 

そう言って俺は朱美の方を見ると、静かに首を前にふった。……どうやら、正解だったらしい。

 

「そ、そうなのですか?」

 

海未の言葉にもコクッと頷く。

 

「悪かったよ、どうもボクは言葉選びが下手でね……」

 

朱美はあはは、と軽く笑った。

 

「そうでしたか……勘違いをしてしまい、申し訳ありません……」

 

間違えたことがよほど恥ずかしかったのか、海未は頭を軽く下げながらも顔を真っ赤に染めている。

 

「いや、園田さんは悪くないよ、悪いのはボクだ。今度から言葉を選ぶように気をつけるからさ」

 

 

申し訳なさそうな笑顔で笑う朱美。

……昔から朱美は言葉を選ぶのが下手で、はじめて会ったときは本当にユニット解散させようか、と悩んでいたくらいだ。それは朱美本人も知っていて、日々なおしたいと言っていた。

 

「ねぇ、目黒さん。それは……μ'sのマネージャーになりたいってことでいいの?」

 

ふと、穂乃果が朱美に聞いてきた。

 

「うん、そうだよ。本当は君らのライブの動画を見て、ダンスを教えたいって思ったんだ」

 

「え?アイドルになりたい、じゃなくて?」

 

意外そうな顔で穂乃果は問い返した。

 

「そうだよ。さっきも葵が言った通り、ボクは君ら"μ's"の"サポート"がしたい……ダメかな?」

 

しっかりお辞儀をして穂乃果に頼み込む朱美。俺は朱美のお辞儀は久しぶりに見た。あれは……二年前、本当に俺がユニットを解散しようとした時以来……だったかな。

 

「ううん!全然ダメじゃないよ!むしろ大歓迎だよっ!!」

 

軽い音を立て、朱美の両手を掴み、穂乃果は自分の胸の高さまで手をもっていった。その行動に朱美は少し驚いていた。

 

「改めて自己紹介するね!私は高坂 穂乃果!!音ノ木坂二年生でスクールアイドル"μ's"をやっています!」

 

「先ほどは本当にすみません。私は園田 海未。"μ's"のメンバーで弓道部にも所属しております」

 

「南 ことりだよ♪海未ちゃんと同じく"μ's"のメンバー♪μ'sの衣装担当です♪」

 

続いて、朱美の隣にいた俺も自己紹介をする。

 

「白崎 葵。スクールアイドル"μ's"のマネージャーをしてる。特技はダンス……って、お前なら分かるか」

 

穂乃果、海未、ことり、俺の順番で自己紹介を終わらせた"μ's"のメンバー達。

 

そして、口を開く朱美。

 

「ボクは目黒 朱美。趣味はダンス、目黒さんじゃなくて、朱美って読んでほしいかな」

 

そして、穂乃果、海未、ことりの三人が顔を見合わせて、笑顔でうなずいた。

 

 

 

 

そして、朱美に向き合う。

 

 

 

 

 

 

「「「ようこそ!!"μ's"へ!!」」」

 

 

 

 

 

 

朱美はくすっ、と笑った。

 

 

 

 

 

「よろしく頼むよ!」

 

 

 

 

 

ーーー握手をした朱美の顔は、当時ユニットを組んだときみたいな笑顔をしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あと、最初にボクにμ'sを紹介したときにさ、"六人で活動している"って言ってたよね?」

 

「うん、そうだけど……」

 

「それってさ……葵のこと、忘れてない?」

 

「あ……」

 

「って穂乃果俺のこと忘れてたんかいっ!?」

 

 

 




うわぁぁぁんっ!
テスト期間がぁ!!テスト期間がぁぁぁぁ!!
テスト期間でいつにもまして大変なたるさんです。

ついに、お気に入り登録者数が百件を超えました!!とてつもなく嬉しいですっ!!
こんな作品を評価してくださって、誠にお礼申しあげます!!

次回は四〜五日後あたりに登録予定です。

それでは、その時まで。
さようなら。

九月十一日 九時二十八分 編集いたしました。
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