投稿が遅れてしまい、申し訳ありませんでした。リアルが大変でして……。
あと、今回から三人以上がまとめて話すときは
μ's『μ's!ミュージックスタート!!』
といったようになります。
今回は、ついに"V.S"の事がメンバーに!?な、話になっております。
では、ごゆっくり。
わなわなと震えるにこさんの指先はブレながらも朱美をしっかりと指差していた。目を丸くして驚いている……いや、驚愕している。何と言うか、なんとか声を出そうとはしてるものの、あまりにも驚愕し過ぎて声にならない声を発している。
「……ボクのユニットの時の名前を知っている人がいるなんてね」
「も、もちろん知ってるわよ!あの有名アイドル"
あ、やっばい。
にこさんのドルヲタ(?)スイッチが、ONを通り越してめり込んだ。
……実際、今俺自身も驚いている。にこさんはアイドル関係にものすごい詳しいのは初対面のときに思い知らされたんだが、まさかバックダンサー時代の俺らの事とその後も知っていたなんて……心底驚いた。
朱美は熱弁するにこさんを前に唖然としている。まぁ、誰だってあんな勢いで熱弁されりゃ、ポカーンとするわな。……"μ's"のメンバーも同様、ポカーンとしてるが、花陽だけは真剣ににこさんの熱弁を聞いていた。しかもメモまできっちりと。
「ーーーーそれで、数々のジュニアダンサー賞とり、今から二年前に解散しちゃったのよね……その後、メグ、そしてもう一人の"サキ"が行方しれずになったのよ」
ビクッ!?
「ん?"サキ"?あぁ、サキなら……」
俺は音もなく席を立ち、そろりそろりと忍足でその場を離れーーー。
「何処に行くんだい?」ガシッ
ーーーようとした。理由?……"サキ"とは、俺の事だからである。
……ちなみに"サキ"と言うのはユニット組んでた時の俺の名前で白崎の"崎"からとってある。同じく、朱美の"メグ"は目黒の"めぐ"からとった名前である。俺ら二人とも本名は公開していないため、メグとサキで呼ばれていた。
「アノーアケミサン?ハナシテクレルトアリガタイノデスガ」
「だが断る」
「なぜにっ!?」
肩を掴まれて思うようにうごけない。そんな俺をμ'sのメンバーが一斉に俺を見つめる。
しかし、にこさんは朱美を食い入るように見つめた。
「え?あなた"あけみ"って名前なの?」
そんな中、真姫が朱美に話しかけた。そうか、一年生達は朱美のことしらないんだっけ。屋上で紹介しようとしたものの、タイミングを逃して紹介できなかったんだよね。
「ん?あぁ、自己紹介してなかったね。ボクは目黒 朱美、朱美は朱色に美しいって書くよ」
「目黒 朱美……"メグ"の本名……」
朱美を見つめていたにこさんがおずおずと口を開いた。それに続けるかのように、次は朱美が言葉を紡ぐ。
「ーーーそして、ここにいる白崎 葵……彼こそが、ボクらのユニット"V.S"のもう一人……"サキ"さ」
そう朱美が話した途端、μ'sメンバー一同及びにこさんが小さく「えっ……」と発した。
μ's・にこ『えぇ〜〜!?』
数秒の間がさした後、小さな驚きの声は大きな驚愕の声へと変わった。
「葵くんが有名人!?」
「だ、だからあんなにダンスが上手だったのですね……!!」
「知らなかったよ〜っ!?」
「葵先輩ってすごい人だったんだにゃ〜……!」
「た、助けて……」
「うえぇぇ!?葵先輩が!?」
μ'sメンバーはそれぞれに驚きを声にする。あのアイドル好きな花陽も"V.S"を知らなかったらしく、目を点にして驚いている……でも、なんで驚いたときのセリフが「助けて」なんだ?
「あ、あんたが"サキ"!?"V.S"の!?」
にこさんも同様、驚きを隠せないらしく俺を睨みながらわなわな震えている。
「そ、そんな訳ないじゃない!何より髪色は違うし、髪型もちがうし……そしてなりより、サキは"女の子"よ!?……まぁ、あんた女装すれば女の子に見えない事もないけど……」
「それ俺のことdisってますよね!?」
思わず、にこさんの発言に突発的にツッコミをいれる。
「そ、それより!あんたがあの"サキ"だってんなら、"アレ"があるでしょ!"アレ"が!」
μ's『アレ?』
え?"アレ"……まさか"アレ"?
い、いやいやいや。
"アレ"はもう封印したんだよ!!ユニット組んでいた頃の……その、なんだ……く、"黒歴史"だぞ!?
「やればいいんじゃないかな?」
「そんなあからさまな黒い笑いをやめてくれるか!?」
くそぅ!これ見よがしに朱美がにやにやしてくる!
μ's・にこ『じぃ〜……』
……なんだよ(ーー;)
やれってか?"アレ"をやれってのか!?
"アレ"は、ユニットを続けるためにやっていた"芝居"なんだよ!今やるのは、その……すっごい恥ずかしいし……。
μ's・にこ『じぃ〜〜〜……』
「…………わぁーったよ!!やればいいんだろやれば!!」
多分、やらないとこの人達は満足しないだろうな。……とくに朱美ィ、貴様あからさまに俺の事笑おうとしてるだろ!なんで、俺がやる前から吹き出してんだよっ意味わかんないよっ!!
「はぁ……やるっきゃないのか……」
軽く深呼吸をして、息と気持ちを整える。幸い、今このファーストフード店には店員さんとμ'sメンバーに朱美、そしてにこさんしかいない……あくまで"しか"であり、気休め程度の"しか"である。社会的どう見られるかなんて……考えるだけて死にそうです。
「すぅ…はぁ……よし」
それでは、黒歴史の望んでない再来です。
べ、別にこれはやりたいからやるんじゃないからねっ!?不可抗力だかね!!俺は悪くないもんっ!
……前置きはこれくらいにして。
んっ、んんっ、では……。
「それではそれでは〜!サキとメグのダンスを見ていってちょ〜だいねっ!れっつだんし〜んっ!」
え?これは何かって?
無論、俺の"キャラ"さ。朱美があまりにも女性ファンを集めるもので、ハルさんが考えた男性ファンを集めるための"
息をたっぷり吸い、なるべく女声に近い高さまで声をもっていく。まぁ、もとから男子としては声高かったから少し声のトーンを上げるだけでほんと女の子っぽい声になる。…たまにこんな自分に嫌気がさす事も、ある。
そして、この場に訪れる数秒の
「あ、あはは……」
「……」
「か、可愛いとおもうよ?」
「葵さん……流石です……!」
「ちょっと寒くないかにゃー?」
「はぁー……」
……ま、まぁ当然の反応だよな。μ'sのみんな引いちゃってるし……もう俺、なんかこの場所にいずらいよ……。
「ぷっ……くくっ……」
「おい朱美ィ!!そんな含み笑いすなぁ!!」
朱美にいたっては、どうやら笑いを堪えきれずに吹き出してしまった。
「あははははっ!!いや、だってさぁ……面白いんだもの、はははっ」
これ見よがしに目尻に涙ためてまで大笑いしやがって!!あと、凛の「寒い」発言はあえてスルーとする!なんかわかんないけど、ツッコんだら負けな気がする!
「な、あんたが……ほんとに……」
俺の挨拶(?)を見ていたにこさんは、またわなわなと震えている。
「さ、"サキ"は……男の娘……!」
「"おとこのこ"のニュアンス違くないですかっ!?」
なんかこんな事が前にもあった気がする!あの時は確かことりがやったと思う。
「と、とにかく!あんたが……葵が"サキ"だってのはわかったわ……でも、なんで解散したのよ?」
「っ!?そ、それは……」
その質問を聞いてくるとは思っていたが、あまりにも率直に聞いてきたので少し驚いてしまった。
「……」
さっきまで笑っていた朱美も、顔をふせて黙ってしまった。その雰囲気のせいでμ'sメンバーとにこさんもだんまりしてしまった。
「な、なによ……?もしかしてにこ、地雷踏んじゃった……?」
うん、まぁ……地雷っちゃあ地雷か。見事に踏み抜きましたよ、にこさん。
解散した理由は俺にある。……母さんが亡くなった事もそうだし、それ以外にも理由はある。あるのだが……それを今言いたくはない。言ったとしても、何か変わることはないのだが……誰だって、言いたくない事の一つや二つはあるものだ。
「……悪かったわ。そういうグループに"解散した理由"を聞くのはご法度だったわね」
申し訳なさそうに、謝罪をするにこさん。
「いえ……良いんです。でも、今は言いたくなくて……」
そこはかとなく重い空気の中、μ'sメンバー、にこさん、朱美、俺は必死で空気を変えるための言葉を探す。
「そ、それより!なんでにこさんはここにいるんですか?」
俺はなんでここににこさんがいるのか、の理由を聞いた。……多分、俺らを尾行してμ'sに茶々でもいれようとでもしていたのだろう。神社での『穂乃果デコピン事件(自称)』の犯人がにこさんな訳だし、なにかとμ'sにつっかかってくるんだよなぁ……。
「それよっ!あんた達!あの時、解散しなさいって言ったでしょ!!」
すごい勢いでにこさんは穂乃果達を人差し指でビシィッ、と指差した。
「スクールアイドルなんてあんた達にはまだ早いのよっ!!早く解散しなさいっ!!」
捨て台詞みたいにそう声を吐き出したにこさんは、一目散にファーストフード店を出て行ってしまった。てか、ほんとに捨て台詞を吐いて行った。
ファーストフード店の窓から、小雨が降る中を全力で何処かに走って行くにこさんがみえた。そのにこさんを指差しては、小学生くらいの子供がにこさんに何かを言っていた。
「……何だったんだろ?はむっ」
穂乃果はハンバーガーを食べながら首をかしげた。
「それにしても、二人がそんな有名人だったとは……」
海未が俺と朱美を見て、感心したかのように見つめる。それに合わせて、花陽達一年生がこちらを見つめた。花陽にいたっては目をキラキラさせながら眩しい視線で俺を見つめていた。
「葵さん(キラキラ)」
「な、なにかな?」
正直、そんな輝かしい目で見られるとなんかこそばゆいと言いますか……恥ずかしいのですが……。
「サキさんって呼んで良いですか?」
「ダメです」
花陽からの申し出を俺は即答で拒否した。だって、サキなんて名前……恥ずかしいもんっ。
「えー、穂乃果はいいと思うけどなー、サキちゃん」
「よくないし、"ちゃん"を付けるな」
穂乃果は何気無い顔で俺の事をナチュラルに"サキちゃん"なんて呼ぼうとする。そんな名前で呼ばれて周りに勘違いでもされてみろ。男としての尊厳を失うぞ。
「大丈夫にゃ、先輩は男の娘「凛、今度うちこない?特別な魚料理をご馳走するよ?」何でもないですそして遠慮します」
語尾の猫後忘れるくらい本当に魚が嫌いなのね。
「そして、あなたもだったのですね……」
海未が弓道の的を射るときのような目で朱美を見据えた。その鋭い目は迷いなく朱美を見つめているが、敵対や嫌悪の感情はなかった。
「うん……ボクと葵は、昔ダンスユニットを組んでいたんだよ」
少し顔をふせながら、トーンの低い声で朱美は話しだす。
「ま、解散した理由は……今は聞かないでほしいかな」
軽く笑いながら、朱美はそう続けた。その笑顔には、何処かやるせない気持ちが見え隠れしていた。
「それより、改めて自己紹介するね。ボクは目黒 朱美、名前で呼んでほしいな」
自己紹介をしていない一年生、そして二年生達に向かって自己紹介をする朱美。
「よろしくですにゃ!朱美先輩!」
「よ、よろしくお願いします……」
「……よろしく」
真姫がふてぶてしく挨拶をしたと同時になぜか朱美の目がキュピーンと光る。
……忘れてた、朱美のダンス以外の"もう一つの特技"を。
「……綺麗な赤毛の君、名前は?」
ずいっ、と真姫に顔を近づける朱美。こうなっては、もう誰も止められない……真姫、南無……。
「うぇぇ!?に、西木野 真姫ですけど……」
「へぇー、真姫っていうんだ……」
より怪しく朱美の目が光る。
「真姫……すまん……」
「え!?なんで葵先輩があやまるんですか……!?」
「ふっふっふ……礼儀を守らない人には〜……」
怪しい言葉は喋った朱美の両手が、わきわきと不気味に動く。
……それは俺がユニット時代にうけた朱美の"お仕置き"で、礼儀を守らないやつにはとくに厳しかった朱美はお仕置きに……あぁ、思い出しただけでもひどく"くすぐったくなってくる"。
「な、なんですかぁ……!?」
「礼儀を守らない人には……」
瞬間、朱美は真姫に覆いかぶさる。そして、真姫のわき腹あたりをしっかりとホールドする。
「え!?ちょ、なにっ!?」
「礼儀を守らない人には!ボクのくすぐりの刑だーっ!!」
「な!?ちょっとまっ!?」
その後、真姫の笑い声が盛大に店内に響き渡った。
「ふぅ、満足したよ♪」
「よ、よかったな(ごめんな……真姫)」
「ん?なんだい、葵もやってほしいのかい?(わきわき)」
「いえ、遠慮しまーーー」
「そんなこと言わずにさ♪ほら、ね?(がしっ)」
「え、ちょ、はやっ!?」
「それそれそれそれー!!」
「ばっ!?やめっ、ははは!!や、やめ、て、はははっ!」
「君はここ、敏感だったよね♪」
「あっ!?そこ、やらなっ……んあぅ、くぅ……」
「さて、いつまで我慢できるかな?」
μ's『(な、なんかすごい……)』
最近、執筆速度が著しく落ちているんですよね……以後、遅れないように頑張ります。
最近、『未確認で進行形』というアニメをレンタル屋から借りて見ているのでが……舞台の設定が私の地元でびっくりしましたww
ちなみに好きなキャラはこべにちゃんです。こべにちゃん可愛いよね。無論、ラフライブのキャラも可愛いです。
次回は四日〜五日後に投稿しようかと、おもっています。
それでは、そのときまで。
さようなら。