理由を言いますと、小説についての勉強をしていました。勉強の効果はあらわれません。多分。
今回は少しながいサブタイとなっていますが、まあアニメのあそこらへんの内容となっております。
それでは、ごゆっくり。
トークV.Sもお楽しみに!
六月にしてはカラッと晴れ上がった空、地面も乾いて景気のよい運動部の掛け声がグラウンドに響いている。雨粒を含んだ草木が輝く太陽の光を反射して、キラキラと光を放っている。まるで、客席からサイリウムを振ってアイドルを応援するファン達みたいに、ピカピカと輝く。
「はい、にっこにっこにー!」
μ's『にっこにっこにー!』
「ちがぁぁう!!手はこう、もっと可愛く!!」
…………屋上でかなり声を張って、μ'sに"にっこにっこにー"を伝授してるのは……てか、にっこにっこにーで分かるよな?誰かは。
そう、我らがμ's最年長(今のところ)の"矢澤 にこ"部長である。
「……楽しそうだね、矢澤先輩」
屋上の端の方で柔軟をしている朱美が俺の隣でポツリと言う。
「そうだな、目が生き生きしてる」
にこさんがμ'sに加入した次の日から、活気がみちがえるように良くなった。もともと穂乃果のポジティブな性格のおかげて活気はそれなりにあったのだが、それがより活気づいたのだ。これも、にこさんのおかげである。
「ん〜っ……っと、よし。俺らも練習始めるか!」
「そうだね。ボクも少しなまってるかもね、体」
しばらく朱美とはダンスをしていない、というかダンスすらもあんまりしてなかった。そこで俺と朱美は今日からまたダンスを練習する事にしたのだ。体のなまりを解消するため。
それとなりより、朱美が久しぶりにあった時に言った『君を取り戻しにきた』……つまりは"もう一度、V.Sを結成する"こと。
俺自身も穂乃果達"μ's"に感化されて、またステージで踊りたくなったのだ。
……まぁ、そうウキウキした気持ちの反面、不安も同様にある。俺ら"V.S"が再結成する、その後の事だ。V.Sの認知度はにこさんが知っていたくらいだ。だからと言って、その不安を抱えたままステージで踊る事だけはしたくない。絶対にそれは後悔する。その"踊れなかった"後悔だけはしたくないのだ……。
『ーーー大丈夫だよ!』
「えっ……?」
『ーーーどんなに小さなステージでも、どんなに不格好なダンスでも、私はいつも貴方達のステージを、貴方達のダンスを……ずぅっと、見ているよっ!!』
……風に乗って、そんな声が聞こえた気がした。その高い声は、どこか懐かしく、とても暖かくて……聞いた事があって……なんと言うか、とにかく懐かしいのだ。しかもその声は隣にいる明美の声でも、穂乃果達"μ's"の声でもない、高く凛とした声。その声を、俺はどこかで聞いた感じがした……だが、思い出せない。その声が誰なのか、俺とどんな関係者だったのかが……。
「葵、葵ってば!」
「へっ?」
急に朱美に呼ばれたので、俺は素っ頓狂な返事をしてしまう。
「なにが、へっ?だよ。しばらくボーッとしてたよ?」
「あ、あぁ……ごめん」
長いことそうしていたため、朱美から注意を受けてしまった。
「ほら、さっさと練習する!」
「わ、分かったから……いま準備するよ」
俺は急かされ、隅っこに置いてあるスクールバックからヘアゴムと
「……久しぶりだね、君のポニーテール姿」
懐かしそうな声で朱美が俺を見て言う。まぁ、懐かしいのも当然か。このシュシュや髪留めでポニーテールをしたのは二年ぶりなんだから。
「あーっ!!葵君のポニテ姿可愛いぃ〜!」
「ん?……っうわ!?ほ、穂乃果!?」
練習が一段落したのか、穂乃果がいつの間にかこちらにきて抱きついてきた。いきなりだったので、かわすことも出来ず、穂乃果になされるがままになってしまった。
「(ほ、穂乃果の胸が当たって……!!しかも、凄くいい匂いがする……)」
密着してるせいで、穂乃果の色んな柔らかくて暖かいのが当たって、正直理性が保てそうにありません。
その俺の動揺を知らずに、穂乃果は「そのシュシュ可愛いね〜」とか「ヘアピン貸して貸して〜」やらと無邪気にはしゃいでいた。
「葵君ってそんなシュシュとかヘアピン持ってたんだ〜!」
俺にひっつきながら無邪気に笑う穂乃果。
「まぁ、な。母さんが愛用していたやつなんだ」
そう、このヘアアクセ達は母さんが使っていたアクセ達だ。使い始めたのは小六あたりからだろうか。髪が長くなったので母さんにヘアゴムを頼んだら、黄色いシュシュと向日葵の髪留めが渡された。
……二年前に母さんが亡くなってから、俺はこのシュシュと髪留めを御守り代わりとして毎日スクールバックにしまっている。同時に二年前から使うのをやめてしまったのだ。
「……え?愛用"していた"って……?」
何かを察した様子の穂乃果はぼそりと、俺に聞こえる小さな声でそう呟いた。
「……あぁ、穂乃果の察しの通り……俺の母さんは二年前に、な……」
「あ……」
一気に悲しそうな表情になる穂乃果。
「ごめん……」
「気にしないさ、大丈夫だよ」
俺は穂乃果に優しくそう話しかける。すると穂乃果は少し複雑な笑みを見せてコクリ、と首を縦にふった。
「ちょっと穂乃果ー!!なにやすんでんのよ!さっさと練習はじめるわよ!」
「あ、はーい!今行きまーす!」
遠くから、にこさんの良く通る大声が聞こえてきた。どうやら、練習開始の合図らしい。
「よーし!!まだまだ頑張るよー!!」
ーーー穂乃果の元気な声は、梅雨の晴れ空に響いていった。
「…………そういえばさ、"μ's"のリーダーって誰かにゃ?」
その日の放課後、部室にて。凛がいきなりそんな事を呟いた。
「ふぉのふぁふぇんふぁいふぁふぁいんふぇふふぁ?」
花陽は特大おにぎりを頬張りながら首をかしげた。
「食いながら話すなよ……なに言ってるかわかんないよ花陽」
何合あるんだそのおにぎり……三合くらいはあるんじゃないか?てか昼食ったのにまた飯食べるのかよ……太るぞ?穂乃果みたいに。
「葵君、今かなり失礼な事思わなかったかな?」
穂乃果、目が怖いよ。
「……で、実際のところリーダーは誰なのよ?」
ちょっと不機嫌そうに、にこさんが机に肘をつきながら話す。心なしか、若干そわそわしているようにも思える。
「やっぱ穂乃果じゃないのか?発案者だし」
「それは反対、私は海未先輩がいいと思うわ」
「えぇ!?わ、私ですかっ?」
俺の案に反対し、海未をリーダーとして勧める真姫。しかし、海未は引き気味でリーダーは乗り気ではないらしい。
「わ、私は……目立つのがあまり……」
「もうアイドルやってるから十分目立ってるけどな」
「そ、それもそうですが……」
顔を紅潮させて、何かを思い出したのか悶える海未。……もうアイドル始めて数ヶ月たってるのにまだ慣れていないのか。恥ずかしがり屋もここまでくればもはや珍しいよな。
「じゃあ、ことり先輩は」
「わ、私にもリーダーは無理だよぅ……」
真姫、あんたはなにがなんでも穂乃果にリーダーをやらせる気はないのかい。
「当然よ、あんなノータリン先輩にリーダーを任せていいと思う?」
「うん、さらっと俺の心象を読むのはやめようか。あとノータリンは酷いぞ」
気だるそうにしながらも、俺の心象を読んでくるあたり……さては俺の事が好きだな!?
「それはありえないわ」
「ですよねー」
うん、そうだと思ったよ。てかなんで心の中が読めるんだろ?真姫ってもしかしたらエスパーなのかもしれない。
「……結局リーダーはだれなのよ?もしいないなら部長としてにこがリーダーになってもi」
「俺はやっぱ穂乃果だと思うんだよね〜」
「いや、やっぱり真面目な海未先輩がやるのがいいと思うの」
「だ、だから私は……」
「もう誰でもいいって思えてきたにゃ……」
「んくんく……おにぎりおいし♪」
ワイワイがやがやと誰がリーダーかを決める話し合いで部室がざわめく。俺は穂乃果がリーダーやるのが良いと考えている。前にも感じた穂乃果の"カリスマ性"……それがリーダーをやるに足りる天性の素質、かもしれない。
「だぁ!!グダグダグダグダとぉ!!いー加減にしなさいっ!」
全員『きゃあぁ!?』
この長ったらい話し合いに我慢できなかったのか、にこさんがメガホンを使って叫んだ。おかげで俺の耳も、爆弾が近距離で爆発したときに聞こえる甲高い耳鳴りが響いた。
「な、何すかいきなり!耳が死にそうになりましたよ!」
俺も含めにこさん以外の全員が耳を抑えて悶えている。あの朱美ですら耳を塞いで震えているほど、音量が大きかった。
「いい?リーダーにはいろんな要素が必要なの!」
そう言って、
「はっきり言うわ。穂乃果!あんたはリーダーに向いていない!」
「えぇ!?」
「そもそもリーダーとはねぇーーーー」
ホワイトボードを勢い良く叩いて、リーダーについての力説をはじめる。こうなったにこさん(そして花陽)は誰がどうしようが止まる事はない。それだけアイドルに熱心、つまり"それだけμ'sにかけている"のだ。にこさんが二年半以上みた夢は、たった今、現実になろうとしているのだ。初めて会った日よりアイドルへの熱意が上がったのは、やはりμ'sに加入した事が大きく関わっているだろう。
いつしか、話の内容はリーダーの事から"センター"の事へと変わっていた。
「リーダーもそうだけど、次の曲のセンターは誰がやるの?言っておくけど、センターはそう安々とは決められないわよ!言わば"曲の顔"なんだから!!」
そう熱弁するにこさん。
確かにセンターは重要である。とある大きなアイドルグループでも、総勢数百人の中からたった四十八人だけを人気選挙で選ぶといった選挙があるのだ。しかもその四十八人の中からセンターを決めるというから、とても大変そうである。
「じゃあ、そのセンターってどう決めるのかな?」
朱美が不意にそんな事を言った。
「ふっふっふ……ちゃんとその
にこさんは、多分ここにいる誰よりも黒い笑顔をみせた。
「これよりッ!"第一回!にこにこセンター争奪戦(九人)"をはじめるニコッ!」
葵「みんな、元気かっ!」
二人「「トークV.S!!」」
朱美「今回もやってきたね」
葵「ぜ、前回は酷い目にあったぜ……」
朱美「葵がいけないんだよ?ボクの下着なんて見るから」
葵「いやぁ〜……朱美の下着なんて良く見てるから実は穂乃果達の下着の方がしんせn」
朱美「葵〜?君はまたボクに虐められたいのかな?」
葵「すいませんなんでもないですから振り上げた拳を下げてください」
朱美「たく……で、今回は何を話そうか?」
葵「そうだな〜……あ、そうだ!俺の詳細とかどうよ?」
朱美「そうだね、物語の進行上、ボクの詳細はまだでてないしね」
葵「何気にメタ発言だよ、それ」
朱美「気にしない気にしない♪」
葵「はぁ〜……んで、俺の詳細か。身長云々は前に話したから今回は出生なんかについて話すかな」
朱美「……ボク、前に聞いたことあったけど、酷い話だよね」
葵「まぁ、な」
朱美「話しても大丈夫なのかい?」
葵「気にしてないからな……んんっ、まずは俺の出生だな。俺は母さんの一人息子として生まれたんだ。俺の家族は母さんの一人だけ、……母さんに子種を残していなくなりやがった馬鹿は今も行方不明だ」
朱美「……何度聞いても、重い話だね」
葵「幼い時の俺は、ひねくれた子供だった。ダンススクールに通うまでは、一人公園で時間を潰したり、たまにいじめっ子達にいじめられていたかな……」
朱美「……」
葵「いじめられていた理由は、まずこの髪。母さんがいなくなる前までは、母さん譲りの金髪だった。その金髪と女の子らしい見た目。この二つがいじめられる理由だった」
朱美「……今は……」
葵「……この銀髪は……母さんがいなくなったときのショックで……こうなった」
朱美「……」
葵「…………だぁぁ!やめだやめ!俺の詳細はこんな感じだ!」
朱美「……その話を聞いた時、ボクも凄い衝撃を受けたのを覚えているよ」
葵「朱美もそんな重い空気はよせよ」
朱美「そう、だね。うん、そうだね!」
葵「良かった良かった……ところで朱美さ」
朱美「ん?ないだい?」
葵「スカート、めくれてる」
朱美「ひゃぅ!?」
葵「あはは!冗談だよ冗談!だから大丈夫だ……って……」
朱美「………………葵さ、死にたいの?」
葵「あ、や、ちがっ!?朱美がしょんぼりしてるから空気を変えようって思って……ちょ!?その関節はそっちには曲がらな!?」
〜描写することが出来ません〜