ラブライブ! 〜IF STORY〜   作:たるさん

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どうも、今回は期日を守れたたるさんです。

はじめに注意です。
今回は私の考えたオリジナルの曲名が入っております。ご注意下さい。

さて、今回はにこにこセンター争奪戦、歌唱力部門でございます。

感想、指摘待ってます。

それでは、ごゆっくり。

あとがきの"トークV.S"もお楽しみに!


二十三話 第一回!にこにこセンター争奪戦! 〜歌唱力部門〜

 

 

 

 

『第一回!にこにこセンター争奪戦をはじめるニコッ!』

 

 

 

なんて言い出した今日の放課後、練習をすっ飛ばして俺らが向かった先は秋葉原。いろんな娯楽店が向かい合うようにして店先を並べている大通りだ。行き交う人は様々で、俺らと同じ高校生、若い夫婦やドルヲタやアニヲタなど……いろんな人が買い物などを楽しみに足を運んでいる。

 

ま、そんな俺らも秋葉原の娯楽を楽しもうとーーーー。

 

「さぁ、付いたわよ!まずはここ、VOYSOUNDよ!」

 

ーーーーしてた訳ではなかった。しかもなんだVOYSOUNDって。日本語で書くと"ゔぉいさうんど"だよ。

なんか胡散臭い店名とは裏腹に、この店はカラオケBOX。つまりは娯楽施設だ。

 

「カラオケなんて久しぶりー!」

 

「そうですね……中学三年以来、でしたでしょうか?」

 

「久しぶりすぎるねー♪」

 

なんて気楽な会話をしている穂乃果、海未、ことりの三人。一方、一年生の花陽、凛、真姫の三人の方はというと……。

 

「あぁ!?これ、A-RISEの新曲じゃないですかぁ〜!!」

 

「ラーメンが食べたいにゃ〜」

 

「ちょ、こら!離れないで!

 

……まぁ、こちらもこちらでお気楽思考だった。真姫がなんとか荒ぶる花陽と能天気な凛を押さえ込んでいた。いや、押さえ込もうと努力していた。

 

「……なんかグダグダだね」

 

「……そうだな」

 

かく言う、俺と朱美はそのグダグダっぷりに大きなため息を一つした。ここまで個性がバラバラだと、まとめるの大変そうだな……。あ、そうか、"μ's"のリーダーってこの個性豊かな面々をまとめなきゃいけないんだな……二重で大変そうだ、うん。

 

「なにそこでたむろってんのよ!ほら、早く入るわよ!」

 

VOYSOUNDの入口にいるにこさんは、そそくさと店内に入ってしまった。その後に続き、μ'sのメンバー達が入店して行く。もちろん、俺と朱美も。

 

実のところ、俺がカラオケに来るのはかなり久々の事である。最後に行ったのは……確か中学一年の頃、ハルさんと朱美が一緒だったか。三人で四時間も歌って、ハルさん声ガラガラになるまで歌い尽くしていたっけなぁ……それにつられて俺も声ガラガラになったけ……あぁ……店内の小さな売店でのど飴買ってこう……。

 

「いらっしゃいませー。えーと……十一名様でよろしいですか?」

 

入るや否や、赤いサンバイザー(?)をかぶった綺麗な女性の店員さんが受け付けをしてくれた。

 

 

 

「ええ、大人数なので広い部屋を希望したいのですが」

 

 

 

……え?

 

ちょ、ちょっと待って。

……いま、受け付けしたの、にこさん?あまりにも声質が変わりすぎではないのか?だって、なんかいつものトーンより低くて凛とした、まさにクールビューティー(?)な感じを醸し出していたからで……にこさんってこんな声も出せるんだ……だてにキャラ作ってるわけではないんだな。

 

「はい、わかりました」

 

店員さんも、絶える事のなさそうな営業スマイルでにこさんを迎える。流石店員、にこさんのアイドルにかける情熱と同じく、仕事に対する熱意も負けちゃいない。大人になったらこんな感じで仕事が出来る社会人になりたいなぁ……。

と、心の隅で思う俺であった。

 

「では、お部屋は102号室になります。お会計はお帰りの際によろしくお願いします」

 

にこさんは店員から小さなバインダーを差し出されると、いかにも大和撫子みたいなおしとやかな仕草で「ありがとう」と一言残してそれを受け取った。

数秒、間がさしてからにこさんは店員からは見えない角度でこちらを振り向くと、目で「 ほら、早くいくわよ!」と威圧をかける。その威圧を見たμ'sメンバー一同は、先頭を行くにこさんに続き、なにやらもの言いたそうな顔で指定された部屋へと向かっていった。

 

「……キャラってのも凄いんだな」

 

「それを君が言うかい?」

 

「…どーゆー意味だよ」

 

俺は、朱美の批判的な台詞を聞き流しつつも、みんなが向かった102号室に足早にむかったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なに歌おっかにゃー♪」

 

「カラオケなんて久しぶりだね、凛ちゃん」

 

「……私、カラオケ一度もいったことないわ」

 

「ほ、穂乃果達の前で歌うのですか……」

 

「いつも歌ってるじゃん。海未ちゃん、ファイトだよ!」

 

「蜂蜜トースト……ゴクリ」

 

部屋に入った俺達は、思い思いの会話をしている。その中で、にこさんは一人楽曲選択の本とにらめっこをしていた。

 

「ほら、貴女達早く曲入れなさいよ!」

 

痺れを切らしたのか、にこさんがみんなを一瞥し、曲を入れるよう促した。

 

「じゃあ、凛からいくにゃ〜!」

 

凛は素早くパネルを操作したかと思うと、マイクを持って立ち上がり歌う準備に入る。パッと映った液晶に映し出された曲名は"マジカル☆キャット"。この曲は、全国放送で放映されているアニメ"魔法少女マジカル☆キャット"のOPで、ここ秋葉原でも子供層を中心にブームになっている曲だ。

 

「貴方に猫まっしぐら!」

 

凛が出だしの台詞を叫ぶ。それに続いてキュートでポップな伴奏が入り、元気な歌詞とそれに合う飛びはねるようなメロディーが流れる……え?何でこんなに詳しいかって?…………ノーコメントだよ。

凛は日々の西木野式ボイストレーニングのおかげもあってか、音程を外さずに、力強く歌っていた。入ったばかりの頃の歌唱力と比べると、目に見えるように上達しているのがよくわかる。

 

「…………っはぁ〜、久しぶりに歌ったにゃ〜」

 

「すごく上手だったよ!」

 

凛は歌い終わると、緊張がほどけたのが椅子にぐったりと寄りかかった。

うん、やっぱり日々の練習はちゃんと意味をもっているようだ。努力は報われないとな。この世に"無駄な努力"はない、あるのは"頑張った証"だけだ。

 

「……お、点数が出るみたいだぞ」

 

俺のその一言と同時に、全員が液晶を食い入るように見る。短いドラムロールが終わり、液晶に映し出された点数はーー。

 

「は、八十六点!?凛、こんな点数いままでとった事ないにゃ!」

 

ーー八十六点。

結構な点数だった。

 

「凄いな……これも真姫さんのボイストレーニングのおかげかな?」

 

「そ、そんな事ないですよ……」

 

朱美の素直な褒め言葉に、真姫は少し目を逸らして頬を赤くした。……普段からそんな感じだったらすごく可愛いのに、もったいないなぁ……。

 

 

 

 

 

 

 

その後、凛に続いて花陽、真姫と歌い、一年生陣が終わった。点数は前者から九十四点、九十六点だった。流石、歌うのが得意な二人だけあって、点数はものすごいものだ。

続いて二年生陣、最初に海未が歌った。これがまたすごく上手だったのだ、凛とした低音の歌声に、透き通るような高音の歌声、その二つの歌声がしっかり区別されていてとても聞きやすかった。歌い終わったあとに液晶に出た点数は、九十二点。真姫と花陽よりは低いが、それに劣らない歌声だった。

 

その後の穂乃果、ことりは共に八十八点、日々の練習の結果が現れているようで何よりである。

 

「な、なんなの……この娘達……!?」

 

一通りの点数を見たにこさんは、目を見開いていた。

ま、六人合わせての平均点数が八十九点は流石に俺でも驚く。でも、凄く嬉しい。なんでって、それだけ真面目に練習してきた証拠なんだから、マネージャーとしてこのうえない喜びである。

 

「日頃の練習で、みんなちゃんと上手になってるみたいだな」

 

俺は頷きながら、みんなを見据えた。

 

「うん!私達、頑張ってたもんね!」

 

笑顔でこたえてくれる穂乃果。それに合わせて、にこさん以外の七人も笑顔で顔を見合わせる。

 

「くっ……最後、あたしが歌うわよ!」

 

にこさんは切羽詰まったように台詞を吐くと、マイクを手にとって、こう叫んだ。

 

「いい!本当のアイドルってのを見せてあげるわ!」

 

大きな音量に甲高い耳鳴りがする。

 

「さぁ、いくわよっ!」

 

そう言って、流れた曲。曲名は"Spring!!"。

……そう、にこさんはあの曲、"天野 春風"の曲を選んだのだ。"Spring!!"は俺、そして朱美が初めて見たアイドルの曲、そのアイドルは他の誰でもない……"ハルさん"なのだ。

 

にこさんが楽しそうに歌いはじめる。その歌声は、まさにアイドルといった感じで、ポップなメロディーの"Spring!!"に良くあっていた。

 

「はぁ、はぁ……どうよ?」

 

息が上がってしまい、肩で息をしている状態のにこさん。しかし、マイクを離さずに、ちゃんとアイドルの顔(ドヤ顔)をしてるあたり、流石である。

そして液晶に点数が映し出される。その点数はーー。

 

「八十……七点」

 

…………うん、まぁ。

高得点なんだが、この六人の平均点数が合わせて八十九点なため、なんとも言えない空気になってしまった。

 

「ぐぬぬ……つ、次よ!まだまだいくわよっ!!」

 

なにか悔しそうなにこさんを後に、俺らは次の目的地へと向かったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

あ、そういや俺と朱美、歌ってなくね?

……まぁ、いいか。

 

 

 

 

 




朱美「やってきました」

二人「「トークV.S!!」」

葵「ぜ、前回も酷い目にあった……」

朱美「君悪いんだよ、君が」

葵「にしても、関節外すことはないだろ!?」

朱美「ふんっ」

葵「……はぁ、今回は何を話すよ?」

朱美「葵のこれまでの下着除き回数、そして拷問」

葵「やめて俺が死ぬから」

朱美「……じゃあ、ハルさんについては?」

葵「じゃあ、それでいこう」

朱美「今回はボクが話すよ。んんっ……ボク達がたまに口にだしている"ハルさん"。その人は、ボク等"V.S"の結成を促した人"天野 春風"その人なんだ」

葵「"天野 春風"ってのはアイドルの時の名前で本名は別にあるよ」

朱美「その後、ハルさんはボク等が小六になると同時に、"V.S"のプロデューサーをやってくれたんだ」

葵「まだその時はアイドルの方もやっていて、プロデューサーと兼業だったんだ。ハルさん頑張ってたよな〜」

朱美「そしてハルさんは、ボク達のためにアイドルを辞め、プロデューサー業に専念してくれたんだ」

葵「あの時はハルさんが『アイドル辞めたよ〜!』なんて言ってきたからびっくりしちゃったよ……でも、嬉しかった」

朱美「……その後、葵の母さんが亡くなり、葵とハルさんが姿を眩ませた」

葵「……俺は見つかったけどな。ハルさんは、まだ……」

朱美「それでも、ハルさんは何処かでボク達を応援してくれているよ」

葵「……そうだな」

朱美「うん、じゃあこの陰気臭い空気は吹っ飛ばして、楽しく終わるとしますか!」

葵「あぁ!じゃあ、みんな」

二人「「また、次回!!」」
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