ラブライブ! 〜IF STORY〜   作:たるさん

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どうも、たるさんです。

今回は一話目、穂乃果達と出会う内容となっております。

楽しんでいただければ幸いです。
それでは、ごゆっくり。


一話 二年生たち

「おぉ〜…うちの学校より綺麗だな…」

 

規模はうちとあんまり変わらないが女子校というためか、手入れが行き届いていて、清潔感に満ち溢れていた。しかし、廃校の危機に瀕しているため、クラス数は少なく、空き教室がちらちら目立っていた。

 

「えーと……理事長室は…」

 

俺は手に持っている音ノ木坂学園パンフレットの校内地図を見る。やっぱり地図で見てもクラス数が少ないのが分かる。俺と同じ二年生のクラスは二クラスしかなく、一年生のクラスに至っては一クラスだけだ。

 

「…しかしまぁ、放課後とだけあってか、人もあんまいないな…」

 

俺は明日からの転入だ。今日はその挨拶、というわけだ。今日はそれだけだが、多分時間が余るだろう。終わったら部活動でも見て行こうかな。

 

「あ、この先を曲がった所か」

 

校内をゆっくり見て歩いているうちに、いつの間にか学長室に着いてしまった。

 

「……立派な扉だこと…」

 

木で作られた扉には金色のドアノブがついていた。凄い高級感漂う扉だ。しかも、引き戸じゃなく、ドアだ。初めて見たよ、学校でドアって。

 

「………」

 

俺は意を決して、ドアをノックした。

 

ーーーコンコン。

 

「どうぞ、あいてますよ」

 

中から凛とした、女性の声が聞こえた。

 

「失礼します」

 

高級感溢れる扉をガチャ、と開ける。……学校でガチャって音も初めて聞いたよ。

 

「あらあら…話には聞いていたけど、こんなに可愛らしい子とはね」

 

そう言って、理事長さんは開いていたノートパソコンをぱたむ、と閉じた。

 

「明日からお世話になります、白崎 葵です」

 

「ふふ、そんな固くならなくてもいいですよ」

 

理事長さんはふわり、とそんな擬音が合うような笑みを見せる。良かった、怖い人じゃなさそうだ。

 

「ようこそ、音ノ木坂学園へ。私は学園長の南です。貴方を歓迎します」

 

南理事長……凄く綺麗な人だ。しかも、若い理事長さんだ。こんなに若くて理事長をしてるなんて、凄いなぁ。うちの校長は…確か四十過ぎだっけか?南学長は見た目二十代後半から三十代前半といったところかな。

 

「でも、本当に可愛らしいのね。その銀髪は地毛ですか?」

 

不意にこの銀髪について言われた。…別に可愛らしいって言われて嬉しいわけではない。本当に嬉しいわけではない。大事なことだから二回言いました。

 

「えぇ…本当はロシア人とのクォーターで元は金髪だったんですが……ある出来事のショックで銀色になってしまったんです」

 

「あら、ごめんなさい…いけないことを聞いてしまって」

 

南理事長の顔が申し訳なさそうな顔になってくる。

 

「あ、いや、別に大丈夫ですよ!俺も、もう忘れようとしている事ですから」

 

俺は慌てて言い返す。やはり、どんな人にも暗い顔っていうのは似合わないものだ。

 

 

その後は音ノ木坂の校風についてや、校内での俺の役割やらを淡々と話していた。

特にこれといった事もなく、予想通り少し早めに挨拶は終わった。時間も帰るまで少しある事だし、学校見学でもしますかな。

 

音ノ木坂学園はパンフレットに書いてあった通り、歴史が古い学校らしい。弓道部なんかは弓道場も設けられていて、まぁなんと言いますか、歴史があった。

 

「……でもこんなパンフじゃ、来る生徒も来ないだろ…」

 

ま、確かに。これなら廃校になるって言われてもそう可笑しくは感じない。むしろ、妥当だろう。目新しさに欠ける。

 

「さーて、まずは一階から……ん?なんだ?この音楽…」

 

階段から一階に行こうとした時、上の階から音楽が聞こえた。良く聞いてみると、キラキラした音楽だって事が分かった。

 

「この上は……屋上?」

 

なるほど、音ノ木坂は屋上を解放しているのか。

俺は音につられて、階段を登っていった。明かりは窓から入る光だけで、割と暗かった。

階段を登り終わり、屋上へつながる扉が見えてきた。

 

「何をやっているんだろ…」

 

俺は扉にある小窓から屋上を見た。

そこには、ダンスをしている女の子の三人組がいた。レコーダーでかけた音楽に合わせ、ダンスをしているようだった。

 

「ことり、少し遅れていますよ」

 

「うん。あ、穂乃果ちゃん、笑顔笑顔」

 

「はいっ!」

 

……俺は三人のダンスに見入っていた。別に特別ダンスが上手いとかそういうわけではない。むしろなんかまだぎこちないとでも言うのだろうか。そんなダンスに俺は見とれていた。

 

……曲も終わり、ダンスも決めてところで、俺は思わず拍手をしていた。

 

三人は俺に気づいたらしく

 

「あの…貴方は?」

 

一人の栗色の髪を俺からみて右にサイドテールにした女の子が俺に聞いてきた。

 

「あ、えっと、すみません。あなた達のダンスがあまりにも魅力的だったので…つい見入ってしまいました」

 

と、言うと三人は嬉しそうに顔を見合わせた。

 

「あ、すみません。俺、白崎 葵って言います。明日からこの音ノ木坂学園に転入する二年生です」

 

自己紹介を済ますと三人もこちらに自己紹介してくれた。

 

「私は高坂 穂乃果!貴方も二年生なんだ!私もだよ!」

 

「園田 海未と申します。……その、感想、ありがとうございます」

 

「私は南 ことり。保険委員をしてるの。怪我をしちゃった時は遠慮なく言ってね♪」

 

穂乃果さん…なんとも元気な女の子だ。天真爛漫、そんな子だ。大きな目にはきっと、夢や希望なんかが見えているのだろう。そして海未さん、そのまるで海みたいな深く、鮮やかな青のロングヘアがとても似合っている。この三人のまとめ役って感じだ。ことりさん、きっと苗字が南って事だから理事長の娘さんだろう。顔立ちや薄緑の髪色からわかる。マイペースなかんじの女の子だ。

 

三人とも俺と同じ二年生だった。

 

「でも、女の子のなのに自分のこと俺って読んでるだね、葵ちゃん」

 

「ほ、穂乃果…!」

 

「穂乃果ちゃん…」

 

……ま、まぁ、よくあるよくある。俺も女の子と間違われる。この容姿と女の子じみた顔立ちと背格好でね…。

 

「え、え?何…?」

 

「あの、俺、葵"ちゃん"じゃなくて、葵"君"です…」

 

「え、え!?お、男の子!?ウソ!?こんなに可愛いのに!?」

 

穂乃果さんは目を点にして驚いていた。まぁ、初見だし、男の子だって事がわかんないってのもわかるけど………ちょっと悲しいです。

 

「とゆうか穂乃果、ちゃんと見てください。彼、スカートではなくズボンを履いていますよね?」

 

「あ、本当だ!!………あ、あはは〜………ごめんね?葵君」

 

「いいえ、いいんです…こんな容姿している俺が悪いんですから…」

 

「あ、あれ?…おーい、葵く〜ん。戻っておいで〜」

 

いつの間にか俺は壁に突っ伏していた。だいぶ慣れたとは思っていたが……こんな屈託のない笑顔で言われては…正直ショックだ…。

 

「あれ?海未ちゃんは良いとして、何でことりちゃんは葵君が男の子だって分かったの?」

 

「実はね、お母さんから男の娘の転校生が来る〜て聞いてたから〜」

 

「ちょっと待って、今"おとこのこ"のニュアンスが可笑しくなかった?」

 

「え〜?何のことかなぁ〜♪」

 

うわ、やばいこの人。Sだ。絶対Sだ。おっとりぽわぼわ〜な見た目に裏にドギツイSっ気が隠れていたよ。女子校恐るべし。

 

「ふふっ、弄りがいがあって楽しいなぁ♪」

 

怖い。なんか久しぶりに恐怖と言うものを味わった気がする。

 

ふと、腕時計をみる。

針は六時半をさしていた。

 

「あ、やば!?す、すみません!俺、もう帰りますね!」

 

慌てて身支度を済ます。

 

「うん!でも、敬語はやめてね?同じ二年生なんだし!」

 

穂乃果が元気よく、俺に言った。

 

「あ、はい……じゃなくて。分かった!よろしく、穂乃果さん!」

 

「もうっ!さん、はつけなくていいよー!もちろん、海未ちゃんやことりちゃんにもね!」

 

「……よろしく、穂乃果、海未、ことり…」

 

穂乃果は遠くで満足気にうなずく。……女の子の名前を呼び捨てでよんだことないから凄くドキドキしたよ…。

 

「あ、あの!!」

 

後ろから海未が俺を呼び止めてきた。

 

「あ、えと…何?」

 

海未は恥ずかしそうにモジモジしながら、意を決したように俺に言った。

 

「あ、明日もきてください!良ければ感想を聞かせてください!」

 

そう、必死で言われたら……いやまぁ、必死でなくても断る理由はないのだが。

 

「あぁ、もちろん!!また明日もここに来るよ!」

 

そう言って、俺は屋上を後にした。

 

 

 

「……それにしても可愛らしい子だったよね〜」

 

「えぇ、とても男性とは思えませんでした」

 

「そうだよねぇ♪私〜あんな感じの子、好きかも♪」

 

「そうだね!穂乃果も好きかも!」

 

「…明日も来てくれるでしょうか?」

 

「きっと来てくれると思うな?ことりは」

 

「そうだね、来てくれるよ!!」

 

三人は少し紅く染まった空を見上げる。まるで、その上に目的があるように……。

 

「あれ?私達がスクールアイドルだって彼に言いましたっけ?」

 

「「あ…」」

 

「忘れてたんですね……」

 




はい、今回も大変でした。

プロローグの感想欄に「俺の青春ラブコメとラブライブのコラボ書いて!」とありました。
極力、ご要望には善処します。投稿はかなり先になるかもしれませんが…。

お気に入り登録、ありがとうございます。

登録されたのを見たとき、凄くテンション上がりました。

二話もだいたい明日あたりになるかもしれません。

それでは、読んでいただきありがとうございました。
感想、お待ちしております。

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