ラブライブ! 〜IF STORY〜   作:たるさん

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どうも、たるさんです。

いやぁ……二作やるのはつかれますねぇ……。なんか、書いてる作品と作品が混ざりそうで怖いですよ。はっはっは。

今回は、葵君のアルバイト初日ってとこですかね? そして超展開。

ではでは、ごゆっくり。

あとがきもお楽しみに!


四十二話 アルバイトはじめました!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜理事長室にて〜

 

「失礼します」

 

「はい、どうぞ……あら、葵君じゃない。どうしたの?」

 

「実は……バイトの許可をいただきt「許可します」……え?」

 

「バイト先はことりの働いているメイド喫茶でしょ?」

 

「……ことりはお母さんに言ってないって言ってましたけど?」

 

「母親は偉大、何でも知ってるのよ」

 

「……じゃあ、俺がそこでバイトする理由も分かりますか?」

 

「もちろんよ……よろしく頼んだわよ、あの子の事」

 

「はいっ」

 

「じゃあはい、これ。"アルバイト許可証"」

 

「ありがとうございます」

 

「……ところで」

 

「はい?」

 

「うちのことりに何かしたら、ことりを(めと)ってもらうから」

 

「はい……え?」

 

「よろしくね〜♪」

 

「え、あ、ちょっ!? 娶るってどうゆう事ですかっ! ……行っちゃった……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーと、なんやかんやありまして、現在あのメイド喫茶"らぶどっきゅん"の前に居ます。時間は5時少し過ぎ、今日はμ'sの練習はお休み……と言うのも、前に真姫が過労で倒れてしまった事を絵里さんに話したら、じゃあ定期的に休みをとりましょう、という絵里さんの提案によって今日は休みな訳である。

 

「行きますか……」

 

 

ーーカランコロンカラン♪

 

 

お馴染みの軽い音色が、お客様が来たのを伝える。

木製の小洒落たドアを開けると……何故か山椒の香りがふんだんに漂ってきた。

 

「けほっ、けほっ……すげぇ山椒が……ごほっ!」

 

なんだこの濃厚過ぎる山椒の匂いは!? 思わず咳き込んじゃったよ!

……てか、これ麻婆豆腐の匂いだよな? ……たった一日でこれだけ出るのかよ……食べる影響力ってすごいな。って、あれ? 俺のせいじゃね? 俺が先日食べた麻婆豆腐のせいじゃね?

 

「おかえりなさいませ〜……けほっ、けほっ……ま、まずはこちらをご着用ください〜……」

 

接待をしてくれるメイドさんも咳き込んでいて、白いマスクをつけている。そんなメイドさんから俺にも白マスクが渡される……なんでこんなに山椒臭がするんだよ。換気扇ついてんのか?

 

「あの〜……店長さんいますか? バイトを希望した白崎というんですが……」

 

「あ、お待ちしておりました! 後ろの部屋に案内しますので、こちらにどうぞ〜……けほっ」

 

……大丈夫かこのメイドさん。

 

そんな病弱メイドさんという珍しい属性を持った女の子の後について行き、厨房奥の一部屋に案内される。

厨房を横切ったとき、鼻が死ぬかと思った……。ホールも酷い山椒臭だったが、厨房はもっとひどい。もんなんだかわからないが、鼻が一生機能しないんじゃないかってくらいの山椒臭だった。

 

「けほっ、けほっ……うぅ〜……はい、つきました。この部屋でしばらくお待ちくだこほっ!」

 

「だ、大丈夫ですかっ?」

 

「こ、これくらい平気ですぅ……ではぁ、わたしは仕事に戻りますね〜……ごほっ!」

 

そのメイドさんはマスクを手で抑えながら、ふらつき気味な足取りでホールへと戻っていった。……あのメイドさん、倒れたりしないかな……? 病弱メイドさんって、ほんと珍しい属性だなぁ。

 

と、いろいろ考えつつも、案内された部屋に入る。中はロッカーが複数置いてあって、どうやらメイドさん達が着替える場所らしい。

 

「……あ〜あ……服が山椒臭くなっちゃったよぅ……」

 

ん? 誰かいるのかな?

 

ちょうどロッカーで影になっている場所なので、ぱっと見誰も居ないようにおもえるが、そこに誰かがいる。

 

 

 

「あの、誰かいますか……あ」

 

「はい〜、なんですか……あ」

 

 

 

ーー今、俺はとんでもないものを見てしまった。

 

「あ、えっと……や、やぁ、ことり?」

 

目の前には、下着姿のことりが……!?

 

 

 

 

 

「……葵君のえっちぃ!!」

 

スパァァァンッ!!

 

 

 

 

 

きゅうしょ にあたった!!

 

あおいは たおれた!

 

あおいは めのまえが まっくらに なった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……んぅ? あれ、俺……?」

 

知らない天井だ……って事はなかった。ここは、メイド喫茶"らぶどっきゅん"の控室の天井。……寝ちゃっていたのか? でも……なんで……うっ、思い出そうとすると頭が……。

 

「だ、大丈夫? 葵君?」

 

突然、視野のフレーム外から誰かの顔がひょこっと現れる。

……あのトサカ……ことりか?

 

あれ? なんかことりがいるって分かった瞬間、頭に柔らかい感触が……?

 

 

「んっ……う、動かないでよぉ葵君……くすぐったいよぉ〜……」

 

 

え、くすぐったい?

俺はその柔らかい感触がなんなのか、枕にしていたもの確認しよう手を伸ばし、触ろうとした。

 

「ぁん……触らないでぇ……」

 

「えっ? ……あっ!?」

 

少し艶かしい声をあげることり。

ちょっ、待って!? 上から覗き込むことり、頭の柔らかい感触……これって、もしかすると!?

 

 

「……ことりの、膝枕……?」

 

「うん……」

 

 

……あ、なんか思いだした。

確か、この部屋で待つようにって病弱メイドさんに言われて入ったら、そこにことりがいて……下着姿を見てしまった……!

 

「こっ、こここことりっ!? さ、さっきはほんとにごめんっ!?」

 

俺はすぐに膝枕から離れて、ことりに全力で謝った。もうことりは別のメイド服に着替えていて、あの下着姿ではなかった……ってぇ! 別に俺はことりの下着姿なんか興味ないんだからな! ……嘘だけど。

 

「……え? なんの事かなぁ〜?」

 

「いや、ほら……下着見ちゃったし……緑の下着……」

 

「……今日は黄色です」

 

「え? いやだって……」

 

そう言い合っていると、ことりがものすっごい笑顔で近づいてきて、低いトーンで。

 

 

 

 

 

 

「……忘れて?」

 

 

 

 

 

 

……と、囁いて……いや、脅迫してきた。背中に冷や汗が走る。

 

「忘れて、いいから忘れて?」

 

「は、はいぃ……」

 

「うん、よろしい☆」

 

キラキラ笑顔なことりは、異常は程に怖い。これが一番良く分かった瞬間でした。

 

 

「はぁ〜い、入りますよぉ〜……あらあらぁ? お邪魔しちゃったかしらぁ?」

 

 

突然、黒スーツ姿の女性が入ってきた。

……なんか、見覚えがあるんだけど……? ポニーテールなんだけど、髪色がことりと一緒なんだよなぁ……まさか、ねぇ。

 

「ぜ、全然お邪魔じゃないです店長っ!」

 

ことりがその人事を"店長"と呼んだ。この人が店長か……あー、なんかつっかかんな……。

 

「……」

 

「貴方が葵君ですね? ……なんでわたしをじぃぃっと見てるんですかぁ?」

 

「あの、店長さん。 ……貴女と俺、どこかで会った事ありましたっけ……?」

 

「そ、そんな事ないですよ人違いじゃないですか?」

 

……怪しい。

よし、"心当たり"がある人がいるから、その人がどうか思い切ってカマかけてみようか。

 

 

 

「……"理事長"」

 

「はい? ……あ」

 

 

 

……ビンゴ。

 

「……なにやってんすか、()理事長?」

 

「……ばれましたか……」

 

あぁ、やっぱり理事長かよ! 俺の事を葵"君"って言ったときからもしかしてと思ったけど、やっぱり理事長かい!

そりゃそうやな、理事長が店長なら、"ミナリンスキー"についても分かるし、悩んでいる事も分かるはずだ。

 

「えっ? えぇ!? お、お母さん!?」

 

「そうよ、ごめんねことり……実は音ノ木坂が廃校なるって決まるときに、少しだけマネージメントの勉強をしていたの……」

 

「それで、試しに店長でやっていけるかって話になり、ここの店長になった……と?」

 

「えぇ……私の友人がここの店長していてね、少し空けるから店長よろしくって押し付けられちゃってね……」

 

……母娘そろって同じ仕事先とはね。しかも、メイド喫茶で一緒ってのは、なんか凄い。

 

「そうだったんだ……」

 

ことりは、未だ信じられてないのか、俯いてしゅんとしている。

……まぁ、俺もここで働く事になるんだし、これから元気になってもらえればいいな。

 

「……で、葵君。貴方もここで働きたいって事でいいの?」

 

「あ、はい。そうです」

 

「えぇ!? 葵君もメイドさんやるの!?」

 

おいことり、そこで目を輝かせるんじゃない! 俺はメイドさんじゃなくて、あくまで厨房担当の志願でバイトしようとしたんだよ! あと単純に金が欲しいからさ。

 

「そう……じゃ採用!」

 

いいのか店長それで!?

流石に店長ってくくりなんだから、ちゃんと面接しないと……それに、履歴書とかちゃんと写真とってきて準備してきたのに……。

 

「あのー……俺、一応調理担当で希望するんですが……」

 

「却下☆ もちろんホール担当でお願いねっ☆」

 

ねっ☆ じゃないよ!! 流石にメイド服で接待するのは恥ずかしいよっ!! ここにくる度に"サキ"を出さなきゃいけなくなるじゃないかぁっ!!

 

「えーと……調理担当で」

 

「却下☆」

 

「……調理担当で」

 

「ダメです」

 

「…………調理たんとu」

 

「ホール担当でお願いね?」

 

 

 

 

……もうやだこの親子……。

 

 

 

 

ーーこうして、俺の初めてのアルバイトが始まったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜メイド喫茶(控室にて)〜

 

「……どうやって着るんだ? メイド服って……」

 

「葵君〜?」

 

「あ、ことり……」

 

「どうしたの?」

 

「いや、その……メイド服の着方がわかんなくて」

 

「へぇ〜……」キュピーン

 

「ことり? やっちゃいなさい」

 

「どこから出てきたんすか理事長っ!?」

 

「……さぁてね? それより、例のアレ……覚えていますよね?」

 

「へっ……? な、なんすか"アレ"って……」

 

「へぇ〜、とぼけるの?」

 

「とぼけるも何も……身に覚えがないってことりぃっ!?」

 

「ことり、新人君の為にメイド服の着方を教えてあげなさい」

 

「うん! 分かったよお母さん!」

 

「……頼むことり、それだけは……それだけはやめてくれ、な?」

 

「さっきの仕返し、だよ?」

 

「仕返しって……」

 

「……葵君の下着は何色かな〜?」じゅるり

 

「た、頼むっ!! 来ないでことり!! ほ、ほんとに! 来ないでことりああああぁぁぁぁぁ!?」

 

 

 

「……やっぱり、ことりを娶ってもらおうかしら?」

 

 

 

 

 




朱美「おかえりなさいませ、お嬢様。紅茶の準備ができてますが、いかがなさいます?」

葵「おかえりなさいませご主人様♪ お風呂にします? お食事にしますか? それとも……わ・た・く・し?」

二人「………………」

葵「だぁぁぁぁぁぁ!!! なんなんだよコレッ!? なんで俺がメイドで朱美が執事なんだよっ!?」

朱美「ま、まぁまぁ……」

葵「あぁもう!! フツー逆だろ!? 朱美がメイドで俺が執事だろうよ!?」

朱美「まぁまぁ、落ち着いてお嬢様?」

葵「お嬢様言うなっ!」

ほにょか「ほにょ〜? ほにょほにょ!」

葵「うぅ〜……何?」

ほにょか「ほ〜にょ、ほ〜にょ!」

葵「……ほにょかもメイド服なのか?」

ほにょか「ほにょ! ほにょ?」

葵「……ふふっ、にあってるよ、ほにょか」

ほにょか「ほにょ♪」

朱美「そ、その……にあってるよ、葵のメイド姿」

葵「……なんか釈然としないけど……ありがと、朱美」

朱美「う、うん(やった! 葵にありがとって言ってもらえた!)」

葵「朱美? どうしたの?」

朱美「なっ、なんでもないよっ?」

葵「……? 変な朱美」

朱美「それよりっ! そろそろ時間だねっ!」

葵「そうだな、じゃあみなさん! また次回!」

ほにょか「ほにょ〜!」

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