ラブライブ! 〜IF STORY〜   作:たるさん

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どうも、たるさんです。やっはろー!

このまえR15タグをいれてからというもの、なんかそういったシーンが多くなった気がします。別にいいよね! 葵君だもの!

……さて、今回の濡れbごほん。
今回は朱美責めに葵受けな回です。

それでは、ごゆっくり。


四十九話 わんだー・ぞーん

 

 

 

 

 

 

 

「「おかえりなさいませ! ご主人様!!」

 

「お、おかえりなさいませ……ご主人様……」

 

「海未ちゃん! もっとしっかり声を出さないと!」

 

「で、ですが……」

 

「そうだよ海未ちゃん! 私達はもうスクールアイドルなんだよ!」

 

「だからってメイドとスクールアイドルは違いますっ!!」

 

 

ーー場所は、俺とことりのバイト先であるメイド喫茶"らぶどっきゅん"。普段ならバイトでことりと俺が忙しく走り回っているのだが……何故か今日は見慣れない人物が二人、いや三人居た。

 

「そもそもなんで私がメイド喫茶でバイトしなければならないんですか!?」

 

「まぁまぁ海未ちゃん。これもことりちゃんと葵君を助けるためだよ」

 

……まぁその見慣れない人物っていうのは、穂乃果と海未、そして朱美だ。

少し前、ひょんな事から俺らの歌詞作りを助けるため、何故かことりがバイト先に三人を呼び、手伝ってくれと言い出した。止めようはしたのだが……なんかもう半分暴走状態だったので俺にターゲットが移る前に、逃げた(けど今日バイトだったから来た)。

いやしかしなぁ……穂乃果は初めて着るメイド服にキラキラしちゃってるし、海未は海未で頑なに抗議してるし……朱美に至ってはさっきから短いスカートの裾を抑えながら、顏真っ赤にして伏せちゃってるし……てかなんで朱美だけミニスカートだし。かわいそうやろ。

 

「ね、ねぇ葵……なんでボクだけこんなスカート短いのかな?」

 

「……ことり曰く、脚が長い朱美にはこれが似合うって事らしいよ」

 

……実際、似合ってるから俺もしのごの言えないんだよなぁ。

上着のシンプルなメイド服に、見えるか見えないかくらいのスカート。すこし動くだけでも中が見えそうで目を逸らしてしまう。白のニーハイから織りなす太腿の絶対領域は、細く綺麗な朱美の肌を守るようにピチッとしている……思わず、正直な男の子の目線は、そこに集中してしまい、ドキドキしてしまう。

……絶対領域って、凄い。

 

「……葵、どこ見てるのさ」

 

「どっ、何処も見てないよ?」

 

朱美に殺気を向けられ、慌てて別の場所に目を移す。まだ殺気を感じるが、気にしない。

 

……一方、穂乃果と海未のメイド服は俺やことりと同じの、ロングスカート。これまた二人ともよく似合っている。流石スクールアイドル、どんな衣装でも着こなしてしまうのは、やっぱり女の子だからかな。

 

「ん〜……二人とももっとメイドさんになりきらないと。葵君! お手本をどうぞっ!」

 

「へっ? はぁ!?」

 

いきなりふってくるなよ!? 思わず変な声でちゃったじゃないかよ!

……穂乃果、そんな目をキラキラさせないでくれ。海未も「私と同じめにあえば良いんです……」なんて感情を込めて睨まないでくれよ。そして朱美、お前は照れるか含み笑いするかどっちかにしろ。

 

「葵くぅん、お手本、見せてあげて?」

 

ぐっ……!?

こ、ことりよ。そんな上目遣いで見つめないでよ……ことりが寝言で言った言葉が、頭に出てきて顔を赤らめちゃうじゃないか……。

 

 

ーー"好き、葵君"。

 

 

寝言だったから、本心かどうかは知らないけど……少なくとも嘘じゃないかもしれない。でも本心とは限らないし、"LOVE"の好きじゃなくて"LIKE"の好きかもしれないし……この気持ちは穂乃果に向けてだった筈なのに、今は……優柔不断に揺れ動いている。

 

「……葵君? 穂乃果の顔に何かついてる?」

 

「へっ? あ、いや別に……」

 

ーーいつの間にか、穂乃果の顔を見つめてしまっていたようだ。

 

 

 

 

「……やっぱり」

 

 

 

 

不意に、ことりが呟いた。

ぼしょり、と。でもそれは、あまりにも小声で、儚くて……その小さい呟きを感じ取れなかった。

 

「……」

 

でも、その呟きに対して神妙な面持ちをしているのは、居た。

 

朱美だ。

 

……俺はその顔に気付いてはいた。いたのだが……何故かその理由を聞いてはいけない気がして……。

 

 

「ねぇねぇ葵君! 早く穂乃果達にお手本見せてよ〜」

 

ほうけていると、穂乃果が早く早くと猫なで声でせがんできた。

ぶっちゃけストレートに可愛い。猫なで声って感じだけど、穂乃果には犬っぽさがあった。なんか元気に耳としっぽを振っている感じと言えば分かるだろうか?

そんな可愛さを目の前にしたからか、無意識に穂乃果の頭を撫でてしまった。髪はサラサラっていうよりは、ほわほわってして……要するに犬っ毛とか猫っ毛って感じの触り心地。

 

「へ? あ、葵君……?」

 

「え? あ、あぁ! わ、悪い……」

 

頭を撫でている事に気づいた俺は、慌てて穂乃果から手を離す。その後、どちらも微妙な雰囲気を纏ってしまい、ふさぎこんでしまった。

……多分、俺の顔、真っ赤だよな。無意識とはいえ、突然穂乃果を撫でちゃったからな……。

 

「そ、それよりお手本だよな!」

 

わざとらしく「んんっ!」と喉を整えると、サキちゃんモードへと切り替える。

 

「あー、あー……よしっ!」

 

声をつくり、気分を一転。ここからは"白崎 葵"じゃなくて"サキちゃん"だ。

自分の中に居る、"もう一人"。俺なのに、"俺じゃない"。作り物の自分……けど、変身したみたいで嫌ではない。

 

再び息を吸い、メイドさんの決まり文句の台詞をいう。

 

 

 

「おかえりなさいませ、ご主人様♪」

 

 

 

きゃるん♪ とか言う効果音が付きそうなくらいのトーンで、あざとさMAX! 男の子の俺でもドキッとしちまうぜ!

 

…………あながあったらはいりたい……。

 

「……あー、これが手本だ。これを目標に三人とも頑張ってくr」

 

「「できるわけないじゃないか(ですか)!!!!」」

 

耳がキーンってなるほどの大声で、海未と朱美が猛抗議してきた。

 

「だだだだいたいっ、葵はそんな声がだせるのですか!? そしてなんでそんな演技ができるんですか!? そもそも貴方には日本男児としての誇りはないのですかっ!?」

 

ふっ、日本男児の誇り(そんなもの)とうの昔からとっくに捨てているわ! 詳しくは、ハルさんと出会った時に捨てる覚悟をしました。というか、俺ロシアクォーターだし。純日本男児じゃないし。

 

「そうだよ葵っ! ボクだってこんな恥ずかしい事をこんな格好でやりたくないよ!」

 

と、必死にスカート裾を抑えながら抗議する朱美さん。ちょいと可愛い。

なんか思わず朱美ちゃん、って言いたくなるような……なんか朱美にしては珍しい可愛らしさというか、なんか……なんかだな、うん。

 

「……なんだいその目は?」

 

「べつにぃ〜」

 

余程恥ずかしいのか、未だに真っ赤になっている朱美。一瞬、俺を殴ろうとモーションに入ったのだが、スカートの短さのせいであんまり動けないようだった。

そうだよね〜。そんな短いスカートで暴れたら簡単に中見えちゃうもんね〜♪

 

「……葵、今夜は(痛みで)寝かさないから」

 

「うん殺気あるのは分かるけど一見誤解を生むような表現はやめてくれるかな!? そもそも俺ら同棲してないよな!?」

 

そういう表現はある程度の意味を分かるように言ってくれるとたすかる。

 

「……え、葵君と朱美ちゃんって……ちゅんちゅんだったの?」

 

「は、ははは破廉恥ですよっ!?」

 

ほらぁ! 誤解しちゃった人がいたじゃないかぁ!!

確かに昔、夜な夜な朱美の寝技の餌食にはなりましたよ痛かったよ! 朱美スレンダーだから胸というクッションがなかったから余計に痛かったよ!! そして何回か脱臼したよ!(師匠に治してもらったけどね)

てかことりぃ! "ちゅんちゅん"ってどんな動詞だぁ!? 二人か細い声で囁きあうってことか!?

……なんかエロい!(直球)

 

「今すぐここで(寝技を)シちゃってもいいんだよ……?」

 

「なんで殺気だっているのに顔赤らめて言うの!? なに!? 朱美は俺を社会的に殺したいわけ!?」

 

うわぁぁぁん! 朱美ってこんなキャラだったけぇ〜!!

 

「……ふふっ、あははっ! ごめんね、葵?」

 

「うぅ……」

 

涙目であろう、俺をよしよしと撫でてくる朱美。いつもなら抵抗するのだが……まぁ今回ばかりはいたずらされた仕返しもあるし……もっとせがんでみようかな。

 

「んっ」

 

「……葵?」

 

とりあえず、頭を差し出して"もっと"とせがんでみる。朱美は戸惑いながらも、ちゃんと頭を撫でてくれている。

……すっごい気持ちいいよぉ。なんだろ、朱美がだんだんお姉ちゃんに見えてきちゃった……。

 

「……んぅ」

 

「な、ちょっ、ば!? 葵!?」

 

もうその気持ちよさに溺れたくて、突発的に抱きついた。女の子らしい細い体に、ほんわかとした暖かさが全体から感じる。少し身長差のある俺と朱美では、どっちかと言うと朱美の方が彼氏として見えそうだ。

……なんか、悲しい。

 

「葵っ!? み、みんながみてるよ……」

 

「……だめ、かな?」

 

「うっ……!?」

 

はっはっは、朱美テンパってるテンパってる♪ これぞ秘儀! ことり譲りの"上目遣い"!

自分でやるにはちょいと勇気を有するが、それだけに耐性ない人には莫大な効果がある。たとえ耐性をもっていた人だとしても少しは心にクる物があるだろう。

 

「……ん、朱美。目、瞑って……」

 

「え!?」

 

もうなんか、テンパってる朱美が可愛くて……イジワルしたくなっちゃったよ♪ 少し恥ずかしいけど……。

 

 

 

 

「ーーちゅっ」

 

「!?!?」

 

 

 

 

……鼻頭への、ソフトなキス。

少し背伸びして、やっと届くくらいで、思い切ってキスしてやった。

いや、なんかしたくなっちゃったんだもん! 顔真っ赤にしてテンパってる朱美が可愛いって思っちゃったんだもん!

……俺ただの変態ですやん。

 

「うあ……えぁぅ……」

 

朱美はというと、顔をさらに真っ赤にして口をぱくぱくさせていた。

 

 

「なっ、ななななな葵!! 貴方は破廉恥ですっ!!」

 

「あ、葵君……大胆」

 

「……それをことりにしてほしかったなぁ……」

 

 

一方、朱美以外の二年生面子は、なんだか個々それぞれの言いようをしていた……が、ことり。なんでそんな羨ましそうな目でこっちをみるんですかねぇ……?

 

「……だめ、もう我慢できないよ……」

 

「へっ? うおぁっ!?」

 

朱美は伏せて小さく呟くと、目一杯の力で俺の腕を引っ張って奥の更衣室まで連れていかれたのだ。

 

「あ、ちょっと葵君!?」

 

ことりがそう叫ぶ内に、俺らはもう更衣室の中へ入ってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……カチッ。

 

 

更衣室のドアが、内側から閉まる。

 

「……え、えーと……」

 

ドアを背に赤い顔でうつむいていて、尚且つドアを閉めた張本人。

 

「……葵が悪いんだよ。こんな……こんな事するから……」

 

朱美は声を震わせながら、じりじりと俺に近づいてくる。それになんかを感じた俺は、後ろに一歩……また一歩と下がっていく。

そしていつしか、背中が更衣室の壁に当たり、身動きが取れなくなってしまった……。

 

「あ、朱美……? な、何を……?」

 

「何を? ……ボクにあんな事しといて、今更それを言うの?」

 

ーー朱美まで、あと数十cm。

女の子特有の良い匂いが鼻をくすぐり、少し汗臭い匂いがお互いの心拍を速くする。

 

 

 

「ボク、もう止まれないよ……いいね? ……()()()?」

 

「えちょまっ……んぅ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーー俺の唇は、ヴァージンは……朱美に奪われた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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