ラブライブ! 〜IF STORY〜   作:たるさん

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どうも、たるさん及び樽さんです。

今回はついにまきちゃん回!!
なので書いていてすこしテンションあがってましたww

楽しんでいただければ、幸いです。

それでは、ごゆっくり。


三話 音楽室の天使

 

カッカッ、というチョークで黒板に書く音が教室中に響く。一定したリズムなので、昼ごはんを食べで眠気が襲ってきた俺には、なんとも言えない心地よい子守歌に聴こえる。

 

……昼休みに穂乃果達のアイドルグループ"μ's"のマネージャーを二つ返事で引き受けてしまったが…まぁ、何とかなるだろう。だって、応援したくなったんだ。俺は頑張っている人、努力する人を放ってはおけないタイプだ。

なぜマネージャーを引き受けたかというのも、俺は昔、ダンスを習っていた。ダンスといってもアイドルみたいなダンスやバレエではない。俺が習っていたダンスはヒップホップだ。……それも、この銀髪になった途端に辞めてしまったが。

穂乃果達のダンスは、お世辞にも上手とは言えず、むしろ下手な部類のダンスだ。ステップもなんかバランス崩しそうで危ないし、前やっていたコンビネーションだってミスが目立つ。

 

ただ……穂乃果達のダンスは何故か人を惹きつける魅力があった。そう、見ているだけで明日も頑張ろう!!とか、まだまだこれからだ!!などと思わせてくれるダンスだった。

何より、一生懸命さが伝わってくる。そんなダンスだ。

 

「おい、寝るな白崎」

 

「痛っ!?」

 

俺はウトウトでもしていたのだろうか。転校初日に先生に教科書で叩かれてしまった。

 

「そしてお前もだ、高坂」

 

「はうっ!?……先生痛いよぉ〜」

 

「寝るのが悪いんだ、寝るのが」

 

……前の方で穂乃果も叩かれたらしい。ま、あれだよね。飯食った後の授業って眠くなるよね。穂乃果は頭をおさえてまだ、あうあう言っている。その姿が何か子供らしくて俺は笑ってしまった。

 

「だよねぇ〜。穂乃果ちゃん、可愛いよねぇ〜」

 

隣でことりが右の頬を手でおさえならがら穂乃果の方を見てウットリしている。……なるほど、これが女子高か。

 

「えー、よってこの式はxに5を代入すれば答えは求まりーー」

 

先生が式の答え方を言おうとするところで本日の授業終了のチャイムが鳴った。

 

「あー、終わりか。じゃあこの問題、明日までの課題にするからみんなやってこいよ」

 

先生は教科書や名簿を抱えて、そそくさと教室を後にする。それに合わせて生徒達も放課後の相談やら、帰りの身支度をはじめる。

 

「いよぉーし!私たちも練習だぁ!」

 

さっきまで痛がっていた姿はどこにいったのか。流石は、穂乃果である。てゆうか、いつの間に帰りの身支度終わったんだ。俺なんてまだ教科書を机の中から取り出してもないぞ。

 

「葵君も一緒に屋上行くんでしょ?」

 

穂乃果がらんらんと輝く目で言いかけてくる。あと、近い。近いから。

 

「ごめん、この後職員室に行かなきゃいけないんだ」

 

「え!?葵君、まさかこの学校の生徒に襲われたの!?」

 

「んなわけあるかい!!」

 

まさか穂乃果の口からこんなセリフが飛び出すとは……高坂 穂乃果、恐るべし。

 

「あはは〜♪ごめんごめん。冗談だって」

 

そう言って穂乃果はことりと、廊下で待っている海未の所へ小走りで向かって行った。そして、くるっと回って俺に言った。

 

「ぜぇ〜ったい来てね!!」

 

その言葉に俺は右腕を上げて答える。ま、暇だし。マネージャーやるって言っちゃたし、行くしかないんだけどな。

 

「さて、俺も職員室行きますか」

 

何故か妙に軽い腰を上げ、俺は教室を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ〜……疲れた」

 

単なる転校云々の話かと思ったら、何故か教師陣の質問攻めにあってしまった。内容は主に、この学校についてだ。

 

「時間、大丈夫かなぁ?」

 

俺は腕時計をみる。

針は四時半をさしている。

 

「あ、まだまだ大丈夫か」

 

良かった、思ったより早く終わる事ができて少しホッとした。早く穂乃果たちのいる屋上へ行かないと。

 

「てか、やっぱひと気がないなぁ……」

 

これが廃校の危機にある学校なのだろうか。生徒数が少ないため、放課後になるとめったに生徒とはすれ違わない。

 

「さっさと行こう……ん?ピアノの音?」

 

シーン、と静まり返った校内にポロンポロンと綺麗なピアノの音色が響いた。

音のなる方へ、自然と足が進んだ。音源に近くなるにつれ、綺麗な声も聞こえてくる。

 

気がつくと、俺は音楽室の前にいた。

 

「あれ?この曲……穂乃果たちが屋上で踊っていた曲だ」

 

そう、ピアノアレンジだがしっかりとわかった。それは、穂乃果たちが踊っていた曲だ。

 

「〜♪」

 

ピアノの弾いている女の子は……多分リボンを見る限り、一年生だろうか。赤い髪をショートボブにしている。ちょっとつり目な目に整った顔立ち、どこか大人びた雰囲気だった。

 

「すごい……」

 

ピアノで弾き語りしている姿は、あまりにも美しい。天使、まるで天使がピアノの弾いているようだった。

 

曲も終わり、女の子も一息付いた。身支度をはじめたようで、帰ろうとしたときに俺と目があってしまった。

 

「ゔぇえ!?」

 

何故か妙な声で驚かれてしまった。

 

「あ、えと……ご、ごめんね?凄く上手だなぁ、って思ったから」

 

俺はすかさず中へ入った。

 

「べ、別に上手くないですし。見せ物じゃありませんから!」

 

赤毛の女の子は少し頬を赤らめながらが言った。実際、上手と言われて少し嬉しいらしい。

 

「ごめん、挨拶がまだだったね。俺は白崎 葵、今日転校して来た男子高校生だ」

 

「え!?男子!?……噂には聞いていたけど女の子みたい……」

 

くじけない、絶対くじけないぞ。

頑張れ、俺!

 

「え、あの……大丈夫ですか?先輩?」

 

「うん大丈夫。大丈夫だから、今は泣かせて……」

 

やっぱキツイ。こんな男口調で話しているのに、女の子と思われるなんて……くすん。

 

「あ〜!!こんな所にいた!」

 

「ゔぇぇえ!?」

 

勢いよく音楽室の扉を開けたのは屋上に行ったはずの穂乃果達だった。

 

「あ、真姫ちゃんもいたんだ!」

 

「真姫ちゃん……?」

 

真姫ちゃん、それがこの子の名前らしい。穂乃果が紹介してくれた。

 

「うん!この子は西木野 真姫ちゃん!私たちμ'sの初めての曲を作曲してくれたんだ!」

 

そう穂乃果が言ったとたん真姫は顔をまた赤くした。

 

「な、ちょ!?だから違うって言ってるでしょ!?」

 

……反応をみても分かる、どうやら昨日踊っていた曲は真姫が作曲したらしい。

 

「だから違いますって!」

 

「俺まだ何も言ってないよ!?」

 

やっぱいたよ、俺の心を読む人。何だろ、俺の顔にでてるのかなぁ?

 

「わ、私もう帰りますから!」

 

そう言って真姫は音楽室から足早に出て行ってしまった。

 

「あ、真姫ちゃ〜ん……いっちゃった」

 

廊下を進む真姫の後ろ姿を三人は少し悲しい顔で見送った。

 

「……もう、いい加減素直になれば良いのに」

 

「だよねぇ。真姫ちゃん、μ'sに入ってくれないかなぁ?」

 

「え?入ってくれないかな、って?」

 

そう切り返すと、穂乃果は花が咲いたような笑顔で言ってきた。

 

「真姫ちゃん、歌もピアノの上手なんだよ!私達、μ'sに入ってくれたら凄くいいと思わない?」

 

確かに、物凄くいいと思う。ただ、あの難攻不落の性格を攻略できるのだろうか。初めて会った俺でも分かった。真姫は素直じゃない。自分のやりたいことを否定している感じがあった。素直になれば綺麗な顔も、もっと綺麗に、可愛くなるのにな……。

 

「でも今は、次の新入生歓迎会のライブですね」

 

「そうだね♪後、歓迎会まで残り一週間ほどしかないし」

 

三人は歓迎会に行うライブに向け、色々話しながら音楽室を後にした。

 

……ふと、音楽室の窓から空を見る。時刻は夕方、空が夕日で紅く輝いていた。

 

「ほらぁ!葵君、帰ろう!今日、屋上使えなかったからさ!!」

 

穂乃果が俺にむけ、ブンブンと右腕をふってくる。俺は軽く笑いながら穂乃果達の方へ歩いていった。

 

……西木野 真姫、か。

 

彼女も、いずれμ'sに入るんだろうなぁ。

 

……不意にそんな事を思ってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なぁ?作曲はさっきの真姫って女の子がしたとして、作詞は誰がしたんだ?」

 

「あぁ、それは海未ちゃんが……モガッ!?」

 

「えーと、誰でしたかねー?」

 

「……」

 

 




はい、大変でした。毎回のように。

私は真姫ちゃん推しなのですが、今となってはμ's全員推しになりましたww

読んでくださっている方々、誠にありがとうございます。
こんな小説でも、ちゃんと評価してもらえてるんだなー、と思うと嬉しいかぎりです。

次作も明日に投稿予定です。

お読みいただき、ありがとうございます。
それでは、次作まで。さようなら。
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