ラブライブ! 〜IF STORY〜   作:たるさん

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どーも、たるさんです。

なぜかあとがきにデュエルをする朱美と葵を書いてしまいました。なんでこうなったんだよ。

今回も移動partです……もう少しだけお付き合いください。

では、ごゆっくり。

あとがきデュエルも楽しんでくださると嬉しいです!


第五十八話 夏だ! 川だ! 田舎だぁぁ! part3

 

 

 

 

 

 

「んぅ〜……ついたー!」

 

新幹線から降りて、穂乃果が大きく伸びをする。乗ってから二、三時間ずっとすわっていたため、俺も体を伸ばす。背中あたりからパキポキといい音が響く。

 

「えっと、ここから電車に乗るんでしたね?」

 

「うん。ボクの実家はずいぶん田舎にあるからね」

 

でも少し時間があるな、と再度時計を確認する朱美。持っている時刻表を調べてみると、確かに目的の電車がくるまであと小一時間ある。時間はお昼近いし、ここらで昼飯とするか?

 

「あと小一時間ってところね。どうする? もうお昼にする?」

 

「はいはーい! 絵理先輩に賛成にゃー!」

 

「みんなもそれでいい?」

 

絵理さんの提案に、みんなが頷く。俺もお腹減っていたし、賛成だ。

 

「あ、そうだ。本当は行く時に言うつもりだったんだけど」

 

ふと、絵理さんが思い出したように話し出した。

 

 

「これからμ'sは『先輩禁止』ね♪」

 

 

 

……は? え?

先輩禁止? それってつまり絵理さんを後輩の俺が『絵理』って呼ぶってこと? 三年生相手に敬語なしで話せってこと?

 

「い、いや流石に三年生に敬語なしってのは……」

 

「ううん、これからμ'sが、みんなが頑張っていくには欠かせない事だと思うの。ラブライブまであと少し、少しでも他のスクールアイドルに追いつくためにも、先輩後輩の蟠りは解消しておかなくちゃ、ね♪」

 

……そこまで言われちゃ、仕方ない。

少し勇気がいるが、まぁできない事はないし。ちゃんとμ'sが一つになるためだったら惜しみなく協力しよう。それがマネージャーの務めだしね。

 

「……わぁーったよ、絵理。これでいい?」

 

「ハラショー♪」

 

少し恥ずかしい気もするが……μ'sにためならば!

 

「ねぇねぇあおいっち、ウチは?」

 

「わかったよ、希。てかあおいっちってなに?」

 

「葵くんのあだ名やん♪ 可愛いやろ?」

 

「やめて。葵でいいから」

 

「ちぇー、可愛いのになぁ」

 

とまぁ、希さ……希ともこんなやりとりがつづくのだろう。でもやっぱ年上の女性を呼び捨てするのは抵抗あるなぁ。

 

「はい次、穂乃果!」

 

「うぇぇ!? えっと……え、絵理ちゃん!」

 

「うん、よくできました♪」

 

その後も、一年生達や他の二年生達にも先輩禁止を言いつけているが……海未の敬語は生まれついた口調らしく、抜けないらしい。家が由緒正しいとこんな事もあるのか。

 

「にこは……うん。呼び捨てするのに抵抗ないな」

 

「ちょっ!? それどういうことよ」

 

「にこは元から先輩らしくないからじゃない?」

 

「朱美ィ! あんたホント良い性格してるわねぇ!」

 

「いやいや、それほどでも」

 

「褒めてないわよ!」

 

朱美も先輩禁止令を守り、ちゃんとコントを繰り広げている。

 

「あ、あ、葵くん!」

 

「うん? 何かな花陽?」

 

「あ、えと……呼んだだけ、えへへ……♪」

 

可愛い。

なにこの天使、守って、否護ってあげたい。天使の守護騎士(ガーディアン)になりたい。

そんな庇護欲が増幅していき、思わず花陽の頭に手を乗せてしまう。

 

ぽふぽふ。

 

「あ、やぁ……♪」

 

……やばい。何がやばいって、花陽の反応が付き合いたてでなにかカップルらしい事をしたいが、なにをして良いかわからず、とりあえず頭を撫でてもらった時にそれらしい反応をしよう考えていたが、不意を突かれて頭が真っ白になり、出た反応がちょっとエロティックな感じになっちゃった彼女みたいだからやばいって。なに言ってんだ俺。

 

「ホント、天然ジゴロね……」

 

「ん? なにか言った、真姫?」

 

「別に」

 

むぅ、何て言われたかはわからないが、なんだか凄い心外だ。

 

「ふしゃぁー!」

 

「痛っ!」

 

突然、ぱしんと腕を叩かれた。見ると、花陽を庇うように立った凛が俺を威嚇してた。髪の毛も猫みたいに逆立っているように見える。

 

「いつまでかよちんを触ってるにゃぁ! セクハラにゃ!」

 

「ばっ!? それは酷いぞ凛!?」

 

セクハラて!? それは酷くない!? 撫でていただけだよ! 天使を! いや十分危ないよ。

 

「ごめん、花陽……」

 

「ううん! 別に私は大丈夫だよ……その、気持ちよかっただけで……えへへ♪」

 

「かよちん目を覚ますにゃ! 葵くんの毒牙に触れちゃいけないにゃ!」

 

「コラァ凛! 毒牙とはなんだこのやろう!」

 

ホントになんだよ毒牙て。誰が蛇だ誰が! 蛇は蛇でも俺はありがたい白蛇様だぞ。猫なんて目じゃないんだぞ!

 

「シャァァァッ!」

 

「ちょっと凛ちゃんマジトーンの威嚇は止めて」

 

訂正、猫コワイ。

いや、だってあいつらの爪や牙には人には有害なばい菌があるんだぜ? 蛇毒は血液感染する毒だから、ぶっちゃけ飲む事もできる。傷がなければ効かない毒だしね。

 

「とまあ、茶番はここまでにして。良い加減腹減ったからお昼食べないか? たしかこの駅に美味しいラーメン屋があったはずだ」

 

「にゃあ♪ ラーメンっ♪ 葵くん大好きっ!」

 

「流石凛。猫みたくオンオフがハッキリしてる」

 

抱きついてくる凛を撫でながらも、俺たちはこの駅のラーメン屋でお昼をとることにした。

 

先はまだまだ、長いようだ。

 

 

ーーてか、なんで俺この駅ラーメン屋あるの知ってたんだ? ……まいっか。

 

ていうか、なんか俺ジゴロっぽくない? 気のせいか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「みんなー、いるー?」

 

お昼ご飯をすませ、電車のホーム。

出発までいよいよ数分となった。お昼も食べてみんな満足したらしい。あのラーメン屋、うまかったよなぁ……。

 

「あの豚骨……これが恋かにゃ〜……」

 

「確かにうまかったけど、戻ってこい凛」

 

……まさか凛が替え玉するとは……豚骨は替え玉あるけど、まさか4玉食べちゃうとは……。女の子ってコワイわぁ。あとその気持ちは恋やない、単なる執着や。執着って気持ちか?

 

……てか、そのラーメン屋行った時に希が「モヤシマシマシカラメで」って凄い流暢に言っていたのも怖かった。あんたマジでなにものなの。

 

「みんないるみたいね、よし!」

 

絵理がぱんっ、と乾いた音を響かせる。その一拍で全員が絵理を見つめる。

 

「それじゃ、出発に当たってアイドル研究部部長から一言!」

 

「えぇぇぇ!? あたし!?」

 

絵理から不意の無茶振りをうけたにこは、いい言葉が思いつかないのか、腕を組んで唸りだした。そして、勢いよく顔をあげると。

 

「そ、それじゃあ! しゅっぱぁぁつ!!」

 

「いい言葉、思いつかなかったんだ」

 

「そこうるさい! ほら、もう電車来てだし、さっさと乗るわよ!」

 

穂乃果が茶々をいれたら、顔赤くしてそっぽを向いてしまった。目の前にはホームに止まる二両編成の電車。にこはその電車の扉に向かって、ツカツカと早足で歩いて行った。

 

「ほら! みんな乗るわよ!」

 

「にこっち? 恥ずかしいからって急がなくても」

 

「恥ずかしくないわよ!」

 

またそっぽを向くにこ。その行動からして恥ずかしくないわけがないと思うんだけどね。まぁ、そんな珍しく恥ずかしがるにこも可愛いな、とか思っていたり。

 

「葵くーん! はやくー!」

 

「えっ、いつの間に……今行くよー!」

 

そんな物思いにふけっている間に、穂乃果達は電車へと乗り込んでいた。俺も乗り遅れないように、小走りで彼女たちの方へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーー電車を降りて、全身に気持ちの良い風が吹き抜ける。巻き上がる髪を手でおさえながら、連なる山々と壮大な田畑を見下ろす。

 

「ここが朱美ちゃんの地元?」

 

「ああ、ボクの地元さ……んん〜、風が気持ちい……♪」

 

穂乃果の問いかけに答えるとともに、優しい風に身をまかせる朱美。

 

……あ、スカートがめくれ「目潰しッ!」うおあぶなっ!?

 

「な、何すんだ朱美!?」

 

「チッ」

 

「舌打ちしたな!? いま舌打ちしたよな!?」

 

なんだよもう! べつにスカートが捲れたという事実を見ただけであって、中までは見てないからべつにいいだろう!? あとスカート押さえてこちらを睨むとかそういった反応してくれよ! 目潰しはないだろ目潰しは!

 

「……ヘンタイ」

 

「うぐっ……ごめん、朱美」

 

珍しく目をうるうるさせて睨んでくる朱美に、思わず超弩級の罪悪感が湧いてきたため即謝る。

…………実はその反応にぞくっときたのは秘密である。

 

「んん〜♪ なんだかすっごくスピリチュアルなパワーを感じる〜♪」

 

希も両手を大きく広げて伸びをする。その際にやっぱりふるんふるん揺れる見事な二つの山が目に入るーー。

 

「あおい?」

 

ーー見てない。目のハイライトが消えた朱美なんて見てはいない。

 

んんっ。

 

この見渡すばかりの田畑と木々たちの景色も、かなり久しぶりだ。昔はこの辺を二人で駆け回ったなぁ。夏の暑い日には川で水遊びして、秋には落ち葉で焼き芋を焼いたり、冬

にはおっきなカマクラを作ったりして遊んだっけ。

 

「あ! もうバスが来る時間だ! みんな、着いて早々だけどバス停までダッシュして!」

 

「えっ、ちょ……走るの!?」

 

朱美が腕時計をみて大声をあげた。どうやらバスの乗車時間が迫っているらしい。

 

「はぁ……まさかついてからも走るなんて……本当、μ'sには飽きないわね」

 

「せやね、えりち♪」

 

「に、にこもう走るのいやぁ……」

 

「また走るのぉ!?」

 

「ラーメン食べた腹ごなしには丁度いいにゃ!」

 

「はぁ……」

 

「ほら、二人とも急ぎますよ!」

 

「海未ちゃんちょっと待って〜!」

 

朱美を先頭に、μ'sメンバーが次々の走り出す。

 

「ふふっ……」

 

「どうしたの葵くん?」

 

穂乃果が小首を傾げてこちらをみている。俺が突然笑った事に疑問を抱いたららしい。

そんな可愛らしい仕草をする彼女に、思っていることを伝えてみようか。

 

「いや、穂乃果が可愛いなって」

 

「ふぇぇ!?」

 

あ、まずいこれ。

言った本人も言われた人もめっちゃ恥ずかしい。自分から言っといてなんだけど、顔あっつ!

穂乃果も、赤い顔をしたまま俯いちゃっているし……も、もうこれはごまかすしかないよね!

 

「ほ、ほら穂乃果! はやく行かないとバス行っちゃうよ!」

 

「う、うん!」

 

 

 

 

 

 

ーー汗をかいた顔に吹きつける風を、今は少しも涼しいとは感じず……俺の顔はしばらく熱いままだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




〜前回の続きー

朱美「ボクのターン!」

朱美 手札2枚 LP4000

フィールド
レッドアイズダークネスメタルドラゴン
真紅眼の黒竜(レッドアイズブラックドラゴン)

伏せカード 1枚
????

葵「そういえばさ、朱美」

朱美「なんだい?」

葵「……なんで俺ら、デュエルやってんの?」

朱美「……さあ?」

葵「さあ、って……」

朱美「作者のことだから、なんかあとがきのネタになることやりたいんじゃないの?」

葵「作者ェ……」

朱美「それよりボクのターンだ! 手札から速攻魔法『サイクロン』発動! ボクからみて右の伏せカードを破壊!」

葵「……破壊されるくらいなら使っとこうか。(トラップ)発動『ブレイクスルースキル』。レダメの効果を無効にする」

朱美「『ブレイクスルースキル』だったか……仕方ない。ボクは墓地の『黒竜降臨』を除外してデッキから『レッドアイズ』(トラップ)・魔法カードを手札に加える。加えるのは『真紅眼融合(レッドアイズフュージョン)』!』

葵「げ!? 『真紅眼融合(レッドアイズフュージョン)』!?」

朱美「じゃあ、手札から発どーー」

葵「させるか! 伏せカードオープン! 速攻魔法『手札断札』! お互い2枚手札を捨てて二枚ドローだ!」

朱美「ちっ、上手くかわしたね」

葵「は! そう簡単に特大バーンをくらうわけにはいかないぜ!」

朱美「……ふふっ、じゃあ手札から魔法『黒炎弾』発動! ボクの『真紅眼の黒竜(レッドアイズブラックドラゴン)』の攻撃力分のダメージを食らってもらう!」

葵「なに!? うわぁぁぁっ!?」

葵 LP4000→1600

朱美「バトル! このターン『真紅眼の黒竜(レッドアイズブラックドラゴン)』は攻撃できないが、レダメは攻撃できる! レダメで『巨竜の守護騎士(ガーディアンオブフェルグラント)』に攻撃!」

葵「ぐぅぅ……!」

葵 LP1600→700

朱美「このままターンエンド! さぁ、葵のターンだ!」


朱美 手札1枚 LP4000

フィールド
レッドアイズダークネスメタルドラゴン
真紅眼の黒竜(レッドアイズブラックドラゴン)

伏せカード 1枚
????

葵がこのターンオープンした伏せカード
ブレイクスルースキル
手札断札


葵「うう……まだデュエルは終わってない! 俺のターン! ドロー!」

葵 手札3枚 LP700

フィールド
無し

伏せカード
無し

葵「俺は『巨竜の聖騎士(パラディンオブフェルグラント)』を召喚!」

巨竜の聖騎士(パラディンオブフェルグラント) ☆4
A/1700 D/300

葵「巨竜の聖騎士(パラディンオブフェルグラント)』の効果発動! 召喚、特殊召喚に成功した場合、手札、デッキから☆7、8のドラゴン族モンスター1体を装備カードとして装備できる! デッキから『フェルグラントドラゴン』を装備!」

朱美「またモンスターを装備に……」

葵「さらに、手札から『復活の福音』発言! 墓地から☆7、8のドラゴン族モンスターを1体特殊召喚する! さあ! 地獄から舞い戻りし巨竜よ! 新たな力と共に咆哮を響かせろ! 特殊召喚! 『巨神竜フェルグラント』!!」

巨神竜フェルグラント ☆8
A/2800 D/2800

朱美「っ!? ついに来たか!」

葵「『巨神竜フェルグラント』の効果! 墓地からの特殊召喚に成功した場合、相手フィールド、墓地のモンスター1体を対象にして発動する! そのモンスターを除外し、そのモンスターのレベルの数×100、このモンスターの攻撃力をアップする! 朱美のフィールドのレダメを除外し、『巨神竜フェルグラント』の攻撃力を+1000アップさせる!」

巨神竜フェルグラント ☆8
A/2800→3800

朱美「な!? 攻撃力3800!?」

葵「さあ、バトルだ!!」



次回へ続く!?

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