ラブライブ! 〜IF STORY〜   作:たるさん

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どうも、たるさんです。

まずは遅れてすみません。ゲームやってました。

そして! UA5万突破しました! いやぁ、ほんとに嬉しい! これも、皆様のおかげでございます!

さて、今回はUA5万突破記念ということで、番外編です。内容は、朱美ちゃん可愛い(?)な話です。

ではでは、ごゆっくり。

今回のあとがきはお休みします。


【UA5万突破記念】目黒 朱美のメイドな一日

 

 

 

 

 

 

※今回は朱美目線です。

 

 

 

ーー葵が風邪を(こじ)らせた。

 

なんで拗らせたかは知らないが、バイトをはじめた先で倒れてしまったらしい。医者……真姫の母親の診察によると、風邪の症状の他、酷く喉を損傷していたらしい。今の葵は声が出せなくなっている。

ただ、薬の力は物凄く、二、三日薬を飲んで安静にしていれば良くなるとの事、人類の技術進化は偉大である。

 

「っと……葵〜? いる〜?」

 

そんな事を考えている内に、葵の住む貸し家に着いた。鍵が開いていたので、そのまま入っちゃったけど……まぁ葵だしいいか。

 

「……っ!?」

 

トタトタとフローリングを走る音が聞こえ、奥からびっくりした顔の葵がひょっこり出てきた。……ワイシャツ一枚の姿で。

 

「はぁ……そんな格好してるから風邪引くんだよ?」

 

「……」

 

葵は"ごもっともです"とでも言いたいのか、軽く頭を下げて謝ってきた。

……それにしても、葵の足細いなぁ……白いし、すべすべしてそうだし……頬ずりしたい。舐めたい。マッサージしたい……! そもそもこんな格好してる葵が悪いんだ……ぼ、ボクは悪くないからね……?

 

「……?」

 

「え、あっ!? んんっ!! ……どうせロクにご飯も食べてないんだろう? ボクが作りにきたよ、あと葵の介護をね?」

 

「……!」(ブンブン)

 

葵は思いっきり首を横に降った。必要ないって事なのだろうが

 

「まぁまぁ、病人は寝て待っててくれたまえ。ボクが身辺介護するから」

 

「〜〜ッ!!」

 

声が出ないため、葵は口をパクパクさせてボクに訴えかける。やたら口を大きく動かしてるので、伝えたい言葉が用意に推測できた。どうやら『大丈夫だってば!』と言っているらしい。

 

まぁ、無理やりにでも介護させてもらうんだけどねっ!

 

 

 

「さぁさぁ行った行った!」

 

「〜〜〜〜ッ!!?」(ブンブンブンブン)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ん〜……つくると言ったものの……なんにしようかな?」

 

ボクは只今、葵家の冷蔵庫とにらめっこしています。

冷蔵庫の中には、いかにも葵が使いそうな中華の調味料、デザートのためにとっておいてあったのかプリンが一つ、それに納豆となめことこんぶとメカブと……って随分ねばねば食材多いな……。あと複数の緑野菜。お肉は今ないみたい。

 

「う〜ん……無難にお粥でもつくるかな」

 

ご飯も余っているみたいだし、病人にはうどんかお粥って事の相場が決まっている。

 

「あ……熱いのは平気かな?」

 

葵は喉の損傷のせいで声が出せなくなっている。傷とかに熱いものしみないかな? ……食べる時、ボクが冷ましてあげればいっか。

……それって、その……ボクがふーふーして葵にあーんさせるって事なんだろうか……。やばっ、ちょっと楽しくなってきた♪

 

「ふふ、ふふふっ……葵にあーん、か……♪」

 

なんだか新婚の夫婦みたい……ご飯の後は、葵の好きな膝枕耳かきして、お風呂はいって……ってお風呂っ!?

でも……いや、そうか……お風呂か……。葵と、お風呂かぁ……それも良さそうだなぁ。

 

「って、葵風邪引いてるんだからお風呂は無理か……」

 

できても体を拭く事くらいだよね……葵の、体を、ボクが、拭くのか……ふ、ふふふ……。

 

「ふふ、ふふふ……」

 

 

ーーつんつん。

 

 

「ん? なんだい?」

 

「……」

 

背中を突かれたので後ろを振り向いたら、葵がジト目でボクを見ていた。そしてどこからかスケッチブックを取り出し、持っていたペンでなにかを書きはじめた。

書かれていた文字は。

 

『なんか気持ち悪いよ朱美。お粥つくってくれるなら早くつくってよ』

 

気持ち悪いって……ボクそんなに笑っていたかなぁ? 確かに、葵にはに体を拝め……じゃなくてケアできる事に少しだけ興奮しちゃったけどさ。

葵はまたなにかを書いたと思うと、すぐにそれをボクに見せてきた。

 

『……まぁ、朱美のつくる料理は美味いから楽しみなんだけどさ』

 

微妙に頬を赤く染め、スケッチブックに顔を伏せる葵。恥ずかしいのか、目から上だけを出してボクを見ている。

 

「ふふっ、じゃあつくるからさ。病人はゆっくり待ってなよ」

 

『はーい』

 

……さっきの葵めっちゃ可愛いかった!!←※心の叫び

 

なにあの破壊力!? ワイシャツが大きいサイズのものらしく、手がすっぽり隠れてさ、しかもあの恥ずかしそうな上目遣い! ボク、あと一歩感情が高ぶっていたら理性がゲシュタルト崩壊していたよ……頑張ってくれたね、ボクの理性。

 

さてと、無駄な事を考えてないでちゃっちゃとお粥つくるかな。材料は……こんぶと卵でいいかな。定番のたまご粥をつくろう。

 

「さてさて、まずは水を鍋に張らなきゃね」

 

水道から水を出し、鍋に張る。それを今度はコンロに移し、火をつけた。

チチチ、と電気みたいな音がし、その後にボッと火が回る。

 

「さて、っと!」

 

腰の後ろに手を回し、着ていたエプロンの縛り目をひっぱる。

 

 

 

ーーいざゆかん! 葵のために!

 

 

 

……なんてね(笑)。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「葵ー? 大丈夫かい?」

 

数十後、たまご粥をつくり終えたボクはリビングで律儀に正座をして待っている葵のもとへと、そのたまご粥を運ぶ。

 

『ありがとう』

 

「感謝するなら、早く風邪を治さなきゃね?」

 

『ごもっともです』

 

苦笑しながらも、スケッチブックをペラペラめくっていく。何気に便利だね、スケッチブック……。

 

「さて……」

 

ボクはお盆にあるスプーンを手にとり、たまご粥をひとすくいする。口元まで運び、息を吹きかけて冷ます……え? なんのために? 自分が食べるのかって?

ふっふっふ……違うよ! こうするためさ!

 

 

「はい、葵。あーん」

 

「ッ!?」

 

 

スプーンを葵の口元へともってくるなり、葵は一瞬で顔を赤く染めた。かなり同様しているのか、目があちらこちらに泳いでいる。

 

「ほら葵、早く食べなよ?」

 

「……っ」(ぱくっ)

 

これ以上戸惑っていても仕方ないのを悟ったのか、葵は意を決してスプーンからたまご粥を口に含む。男子だとは思えないほどの小さくて可愛い口を動かし、ゆっくりと飲み込んだ。

 

「……」(スッ)

 

飲み込むと、葵はまだ頬を赤くしながら、右手の人差し指を立てて"いち"をつくってきた。

 

「もう一口だね?」

 

「……」(コクッ)

 

どうやら、まだ食べたかったらしい。これだけ食欲があれば、風邪なんて治るのは時間の問題だろう。

ボクはまたたまご粥をすくい、冷まして葵の口元までもっていく。

 

「はい、あーん」

 

「……っ」(ぱくっ)

 

その後、あーんを何回か繰り返し、ボクのつくったたまご粥はあっという間に葵のお腹へとおさまった。

 

「……」(コテンッ)

 

「ど、どうしたの葵……眠いの?」

 

「……」(コクッ)

 

お腹が膨れて眠くなった葵は、横にいたボクの肩に身を委ねてきたのだ。まぶたも閉じかかっており、うつらうつらと船を漕ぎはじめている。

 

「ほら、ボクの膝使いなよ」

 

「……」(コクッ)

 

ボクが改めて正座をすると、直ぐに葵はボクの膝を枕にした。こう少し弱っている時の葵って、素直になるからボクは好きなんだよね。

 

……ほんと、葵って綺麗で可愛い。

 

女の子顔負けの可愛さに、サラサラの銀髪。小さい口に大きな瞳……こんな可愛いのに、たまにすごく頼もしい時がある。そんな葵に、ボクは幾度となく助けてもらっていた。

 

「……」

 

「あらら……すぐ寝ちゃったか」

 

そんなこんなでものの数分、葵はすぐに気持ちよさそうな寝息をしはじめた。

 

ーー撫でるように、銀色の髪をすく。伸ばしっばなしの髪とは思えないくらいにサラサラで、毛先まで詰まる事なく流れている。

撫でるのが葵はくすぐったいのか、少し体を動かす。動いていたら、ちょうど寝やすいのか、仰向けになった。

 

「……あどけない寝顔だね、葵」

 

葵の少し小さい胸は、寝息と合わせて静かに上下している。

 

……いつの間にか、ボクの知らないところで、葵は"恋"をしていた。お相手はμ'sのリーダー"高坂 穂乃果"さん。ボクもマネージャーになってわかったけど、穂乃果さんには天性の才能がある。ダンスとか歌の方の才能じゃなくて"指揮"の才能。カリスマとも言う。

 

「……確かに手強い相手だけど……ボクは負けないよ」

 

そう寝ている葵に言いかける。もちろん、返事は帰ってはこない。

 

 

 

 

 

 

「……好き、葵……」

 

ーーちゅっ。

 

 

 

 

 

 

 

……葵は少し、身じろぎした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……はぁ、やっちゃったよ……」

 

「お邪魔しまーす! 葵君いるー?」

 

「あれ、穂乃果さん?」

 

「あ、朱美ちゃん? 葵君いるの……って、ほんとにお邪魔だった?」

 

「ぜ、全然! 大丈夫だよ!」

 

「そう……? 葵君、寝ちゃってるみたいだね」

 

「うん、もうグッスリと」

 

「……おこしちゃ悪いし、これ置いて帰るね」

 

「あ、や、ちょっと待って! ……少し、話していかないかい? 考えてみれば、穂乃果さんと話した事あまりないし……」

 

「朱美ちゃんがそう言うなら、お邪魔しちゃおうかな?」

 

「うん! 待ってて、お茶だすから……あ、葵を膝枕してるんだった……」

 

「ふふ、別に大丈夫だよ! このままお話ししよ」

 

「……そうだね」

 

 

 

 

 

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