仮面ライダーリビルド 第14話です。
読んで。
前回のあらすじ
リビルドの新たな形態、スーパーリビルドの力を十分に発揮した正風。
彼の奥底に隠れる憎悪。
そして、謎の男が呟いた、「プラン変更」とは・・・?
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仮面ライダーリビルド 第14話 ラスボス注意報×危険な虫の報せ
さて、今日も予定通りの時間に起きた。
敵が全然最近は出現しなくなったので、なんとなく久しぶりの学校にでも行きますかね。
そうして学校へと行くと、まず友達がどっと押し寄せてきた。
「うわっ!?な。なんだよいきなり!」
「なんだよいきなり!じゃねぇよ!お前三ヶ月も先生に連絡も取らずどこに行ってたんだよ!」
「そうだぞ!ほんとにそろそろ警察沙汰になるところだったんだからな!」
「ご、ごめんって、、、。」
とまぁ会話をしていると、こちらも久しぶりに会う、綾瀬凛がやってきた。
ちなみに今だからいうけど、凛は俺の親がいない理由を知っている数少ない理解者だ。
「あんた今までどこほっつき歩いてたのよ!」
「わ、、わりぃ、、、」
「もう、、、ほんとに、、、心配したんだからね、、、っ!」
そういうと凛は俺の胸の中で突然泣き始めてしまった。
「あらら〜???」
「朝からお熱いねぇ〜!」
「そ、そんな呑気なこと言ってないで助けてくれよ、、、。」
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やぁ。最近は敵が出なくなって一息ついている科学者こと、二川匡だよ。
と言っていたらこの前作った、敵の位置をいち早く追跡するGPSが反応したみたいだ。
さぁて、今度はどこに現れたのかな、、、ん?
僕はGPSの発信した情報に目を疑い、思わず口に出してしまった。
「い、、、一気に三人出現!?」
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あぁ〜〜授業がやっと終わった。
三ヶ月のブランクは相当ひどいもんで、授業内容が最後に学校に来たときよりもすごく進んでいて、追いつくのに苦労した。
「か、帰ろ、、、、、」
「ねぇ、久しぶりなんだからさ、一緒に帰ろうよ。」
「おう、いいぜ。」
それから凛と一緒に帰路についていると、いきなり匡から連絡があった。
『もしもし?』
『あ、正風かい?学校の途中で申し訳ないけど、敵が現れたっぽいんだ!しかも一気に三体も!GPSを見たところ、そのうちの一人がだいぶ君のところに接近しているから気をつけてね!』
『学校はもう終わってるから大丈夫だ。わかった、教えてくれてありがとう!敵の一人や二人、俺が返り討ちにしてやるぜ!』
「誰と連絡してたの?」
おっと。
「悪いが、先に帰っててくれるか?用事ができた。」
「…それって、もしかしてまた怪物たちと戦うの?」
「…あぁ。ごめんな、久しぶりに一緒に帰るのに。」
「良いの。それも今のあんたに必要なことなんでしょ?…でも」
「でも?」
「絶対、明日生きて正風の顔を私に見せなさいよ!」
「…へへっ。もちろん。」
匡に言われてここまで来たが、本当に敵いんのか?
一応ドライバーはいつでも出せるように準備してある。
…こないのか?
まあそれはそれで、平和の証だからいいか。
ここはひとまず撤─
ドゴオオオオン!
─来たか。
って、うわ、何だあれ!?気持ち悪っ。
人の顔?をズル剥けにしたみたいなピエロをプラスチック?製のマスクで覆っている。
駄目だ。何であの顔ができているか全くわからん。
それにしてもグロテスクすぎるだろ。
見るに堪えないから、手っ取り早く倒してやる。
「変身!」
《アークシャドー!》
「行くぞ、覚悟しろ!」
「…」
…?聞こえなかったのか?
まあいい、先手必勝だ。
相手に向かって、走り出す。
「…」
「…覚悟するのは、貴様だ。」
え?
腹に激痛が走る。
…何が、起きた?
腹を見ると、相手のスピアーが俺を貫いていた。
「が、っはぁっ…」
追撃を喰らわないうちに、早めにスピアーを抜く。
「はぁ、はぁ…つ、強え…」
「どうした、もう終わりか?」
「…まだまだ!」
とは言っても、どうしたものか?
相手は俺よりも圧倒的に早い。
そのスピードを超えなければ…
そのとき、側面のソケットからライダーズファンが出てきた。
「ソーサラーとゴルドドライブ…?」
どちらもデータとしてソケットには転送済みだった。
でも…これを使うにはあまりにもデメリットが大きすぎる。
俺には、これが使えるのか?
震える手で、2つのライダーズファンに手をのばす。
「ぐっ…!」
弾き返された。
それでも、諦めない。
自分と仲間を信じるなら、こんなのどうってことない。
「あ…ああぁあ…っ!」
「うあああああああああああっっっ!!!!」
バリバリバリバリッッ!
「と…取れた…。」
「行くぞ…!」
「今度こそ、覚悟しろ!!」
《ソーサラー!》
《ゴルドドライブ!》
《ゴールデンジェネレーション!》
「…変身!」
《超力ゴールデン!ゴルドソーサラー!》
「はぁ…はぁあっ…!」
「どうせ、姿形が変わっただけだ。」
「それは…どうかな?」
刹那。この顔面でろでろ野郎を斬りつける。
「がぁっ…!」
「これはさっきのお返しだ。そしてこれからは─」
「正義のヒーロとしての戦いだ!」
早い。明らかに早くなっている。
周りの時間がまるで遅くなったかのような能力。
まるで魔法のような力強さ。
「これなら…勝てる…!」
「ぐっ…!また、負けるわけにはいかん…ッ!」
「『また』?」
なんで『また』なんだ?
もしや、匡の話していたダークライダーズファンの法則に則って、
力と同時に記憶も鮮明になるのか…?
どういうことだ…?
記憶はこいつらに存在しないはず、
データがこのライダーズファンに入ってるわけじゃなく、
もしや本体自身が…?
どうやって…
「隙あり!!」
「ぐはあっ!」
ま、まずい。
強くなったとはいえ、楽して勝てる相手じゃないしな。
油断はしない。
「これで決める!」
《ソーサラーコンバージョン!》
「うおらああああ!!!」
「ぐぁぁぁぁっ!」
爆発が起きる。
そして、浄化がされたライダーズファンが落ちる。
それを手に取る。
「全く…こいつの謎は深まるばかりだ。」
ライダーズファンを作ることはできたが、まだ理解はできていない。
科学者として、腕がなる。
「…ふう、ここでしょ、敵がいるってのは。」
もう予測済みの2地点にはすでに正風と蓮也を送っている。
そしてあと残りの1地点はここだ。
僕の予測が正しければ───だけどね。
「っと…やっぱり。来たね。」
「ここが、理解っていたのか?」
「もちろん、今の人間の力を、侮ってもらっちゃあ困る。」
「人間、か…」
「…そいつらの可能性は、嫌というほど知っているつもりだ。」
「へぇ?そうかい。じゃあ…」
「もっと、知るがいいさ!」
《Wビルド!》
「勝利の方程式は今、完成した!」
「…来い…!」
「はぁぁぁっ!」
《ジェネレーションズセイバー!》
「うおりゃあっ!」
「効かん!」ドゴッ!
「ぐ、ふっ…!」
ダークライダーズファンの法則に則ってる…流石に、一筋縄じゃいかないか…
…でも、決して諦めない!
なにか、なにか突破口があるはず…
見つから、ない?
そんな、馬鹿な。
こいつ、どこにも隙がない…まるで神のように…
どうすれば、どうすれば…?
考えろ、考えろ、考えろ…!
あぁこんなとき、自分がもうひとりいたなら…!
「呼んだ?」
そうそうこんな感じで…
…あれ?
僕??
?!??!??!??!??!??!
「な、なななっな、な…」
「驚きすぎだよ、僕…」
「僕は君の変身している形態、Wビルドの能力から生まれたもうひとりの僕さ。」
この形態に、そんな力があったなんて…初耳だ。
「ま、まあとにかく、僕が二人いれば百人力さ!一緒にあいつを倒そう!」
「あぁ!」
「…小癪な、人間とはいつも、土壇場で…」
なにか口走っていたような気がした。
けど、その言葉すら最後まで言わせないほどの連撃。
さすが自分自身。息がピッタリの連携だ。
「「これで決める!」」
《デュアルボルテックストライク!》
「「はあああああああああーーーーっっ!!!」」
「ぐ、ぐおああああああっ!!!!」
「はぁ、はぁ、はぁ…手強い、相手だった…」
「僕がいて、良かったでしょ?」
「あぁ、本当に…」
「じゃあ、またなんかあったら呼んでね。」
そう言ってもうひとりの僕は、ベルトの中に吸い込まれていった。
「はは…もう一人の自分も、困ったもんだな。」
「ここか、匡が「敵が出る」って言ってた場所か。」
凛と別れてから、少し歩いたところにその場所はあった。
「とりあえず被害は最小限になるように…っと。」
来たな。
「俺の相手はギフか。」
「愚かな人間共め…私が滅ぼしてくれる…」
「リバイスの45話と46話は飽きるほど見てるからな、お前の攻撃パターンは把握してるぜ。」
「何の話だ…?」
「お前は気にしなくていいさ。ほら、行くぞ?」
《ブレイド!》
《ウィザード!》
《ジェネレーションズトライアル!》
「変身!」
《フレイムブレイド!》
「さて、今日の俺はよく燃えるぜ〜?」
「はああああっ!」
「グフッ!」
「…?」
違和感を感じる。
「…もういっちょ!」
「ウガアッ!」
「え…?」
何だ、この違和感?
俺がギフを切りつけてるってだけなのに、何かが心のなかに引っかかっている。
「フン!」
「…」ヒョイッ
「小癪な…!」
「死ねぇっ!」
「遅い」
ギフの背後に回ると同時に、ライダーズファンを起動させて必殺技を起こす。
《ライトニングストライク!》
「はあああああああああああっっ!!!」
「ぐっ…ば、馬鹿な…この私が…ぐおあああああああっっ!!!」
「…」
やっとわかった。違和感の正体。
弱すぎる。
俺が小さい頃からずっと画面の前で見ていたラスボスたちは、少なくともこんなにあっさりやられるほど弱くなかった。
思い返してみればそうだ、デスイマジンを倒したときだって、キングダークのときだって。
1つや2つの必殺技で倒れないしぶとい奴らだったのに、すぐに消えた。
まるで、親がやられ役で子供のヒーローごっこに付き合ってあげているかのように。
リバイスのライダーズファンを手に取り、胸の中に少し嫌な予感を感じながら匡たちがいるところへと向かった。
『僕が予測していた地点にいる敵たちを倒したら、一度他の場所で落ち合おう。』って。
「…なにも、起きないといいけど。」
まずい。
何がまずいというわけではないが、とにかく正風が匡といる集合場所に行くのはまずい。
嫌な予感がする。
これが、虫の知らせというやつか。
こいつがもしも集合場所に行ってしまえば、こいつは「仮面ライダー」じゃなくなってしまう、そんな気がする。
とりあえず探りを入れてみるか。
『…正風、なにか考えているようだが、さっきの敵になにか違和感でもあったのか?』
『ん?いやー、ちょっとな〜…』
なにか思うところがあったのだろうか?
…いや、今はこの話をするときではないか。
とりあえず、正風を止めなければ。
『いまから、匡のいるところに行くな。』
『?なんで?』
『嫌な、予感がする。」
『予感って…だーいじょうぶだって。どんな敵が来ても、今の俺達なら敵なしだからよ!』
『そういう、わけではなく…』
まずい、まずい…
頭の中の警鐘が、どんどん大きく鳴り響いていく。
新たな敵が来るとか、そんなちゃちな物ではない。
もっと重大な…何かが…
正風を、壊してしまう。
「お、来たか。」
「正風が一番乗りか。」
「僕達、遅れちゃったみたいだね。」
「倒してる分には申し分ないさ。」
「じゃあ、倒した敵からライダーズファンは出てきた?」
そういうと、みんなが一斉にライダーズファンを出す。
「匡がアギト、蓮也がストロンガーか。」
「アギ…?スト…なんだって?」
「これに対応するライダーたちの名前だよ。ちょっとそっち覚えてみたらどう?」
「善処する。」
「しないやつだろそれ」
「さぁ、な。」
「ははは…蓮也らしいね…」
そんな会話をして、ひとまず一件落───
「…また、お前か。」
「よっ。また会ったな。」
「貴様…」
「匡だけじゃなくて蓮也も知ってたのか?あいつ。」
「知ってるも何も…」
「あいつは須藤才悟。こっちの世界での超凶悪連続殺人犯の犯人さ。」
「お、有名だね、オレの名前。」
「目星はついてたが、やっぱりお前か。」
「そんな驚くものでもないだろう?それにお前とはこっちの世界でも一回会ったじゃないか。」
「あのときは暗闇ってのもあって、うまく見えなかっただけだ。お前の声も知らなかったしな。」
「ふー、ん。まあ覚えてくれて嬉しいよ。」
「そう、俺は須藤才悟。改めて、お前らが倒してる敵たちを生み出している、いわば元凶さ。」
「なにが元凶だ…!」
「絶対にお前は許さない、ここで潰してやる…」
匡と蓮也がいつになく険しい顔をしてる。 こいつはどれだけ凶悪な殺人犯なんだよ。
でも俺もどこかで見たことあるんだよな〜…何なんだ?
「まあ、ここで俺は死ぬわけには行かないんでね。」
《カブト!》
《スーパー1!》
鈴の音とともに、二人のラスボスが顔を表す。
そしてそれと同時に、俺がつけていたベルトのソケットから、2つのライダーズファンが出てくる。
「オーズとゼロワンか…よし、行くぜ!」
「おーーーーっと!ちょっと待ちな!」
「…なんだ?」
「俺、お前に一つ言わなきゃいけないことあるんだよなぁ…」
「は?」
『まて、正風、聞くな─』
「お前の母さんと父さんと兄ちゃんってなぁ、殺されただろ?」
「な、なんでお前が知って…?」
「正風、そうだったのかい?」
「い、いやそうだけど…」
「その新井家殺人事件の犯人は、オレだ。」
「…は?」
「ひゃっはははははああ!!どうだ?驚いたか?お前の真っ先に復讐したい人物が目の前にいるんだもんなあ!?」
その瞬間、この場だけが水を打ったように静まり返った。
やっと、見つけた。
俺がこの世で一番、殺したい人間を。
次回 仮面ライダーリビルド
「正風!正気に戻ってくれ!」
『……何だ、この場所は?』
「お前を殺す、何があっても」
第15話 暴れるリビルド×暴走野生本能