蓮也の名字決めてませんでした。
彼の本名は清水蓮也です。
辻褄が合うように過去作も変えてます。
それでは、読んで。
前回のあらすじ
暴走した正風を止めるために、覚悟を決めた匡は仮面ライダースーパーリバースへと変身する。
やっとの思いで正風にパンチを入れることに成功した。
一方その頃、リビルドの精神世界では正風と、___が初めて向かい合って話していた。
___に「お前と須藤は似ている」と言われ、激昂しかけた正風だったが、正風と須藤の決定的な違いがあるとすぐさま___に言われた。
果たして、その答えとは…?
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『…それは──』
『お前は、優しい。』
『…え?』
『我とお前が初めて出会ったときも、お前は敵の攻撃に当たりそうな子供を助けていただろう。』
『…まぁ、そうだけど』
『そのときには仮面ライダーの力がないのにも関わらず、だ。』
『普通じゃそんな事はできない。』
『…そうかよ』
『今までだってそうだろう。二川が腐っていたときにだって、手を差し伸べたのはお前だ。』
『それに正風、お前だってもう、気づいているんだろう?』
『復讐だけが、今のお前の原動力じゃない。』
『お前はもう、一人じゃない。我がいて、二川がいて、清水がいる。』
『守るべき存在が居て、守りたい存在もある。』
『昔のお前を知らない私が言うのは少し門違いかもしれない、が…』
『この仲間のことを、お前は頼っていいんだ。お前はもう一人で泣かなくていい。お前には泣く胸を貸す友がいる。お前のことを信じて、共に戦ってくれる仲間がいる。』
『だから、お前は元に戻れ。』
『仲間をこれ以上、悲しませるのは、お前もあまり好みじゃないだろう?』
『まだ一年も経ってない付き合いの癖して、知ったふうな口聞きやがって…』
気がつけば、涙が溢れていた。
でもあの日とは違う、温かい涙。
『…でも、そうだな。…俺には、仲間が居るんだよな…』
『…うん。決めた。元に戻るよ、俺。』
『それでこそだ。正風。』
『でもその為には、超えなければならない壁がある。』
『…わかってるさ。』
『信じているぞ、正風。』
…
そういうと、急に人の気配がなくなって、代わりになにか声が聞こえるようになった。
「……ガ…ァ…ァ」
「…す……殺す…」
「…よぉ。」
そこには、涙を流しながら叫んでいる「俺」がいた。
「ずっと頭の中に流れていた言葉は、お前が言ってたんだな。」
「……グ、ゥゥウ…」
「…けじめを、付けなきゃな…」
そう言って俺は、もう一人の俺に手を振り上げた。
「ガ、ア……ッ─」
そのまま俺は、もう一人の俺を抱きしめた。
「…俺はお前を、拒まない。」
「俺は月日が経つに連れて、お前から目を背けていたんだ。」
「…でも、お前との向き合い方はそうじゃないよな。」
「いつか忘れてしまってたんだ。お前は、俺だったんだ。」
「復讐を何より望み、たとえ力が無くても、仇を取ろうとする俺自身だったんだ。」
「それが仮面ライダーという強大な力を手に入れたことで、暴走したんだよな。」
「…ごめん、今まで見てやれなくて。」
「あいつも言ってたよな、俺はもうひとりじゃないって。」
「だから、お前ももう、一人じゃない。」
「これからはちゃんと、お前に向き合う。」
「…絶対、一人にはしない。」
俺の今の心の中のままのことを言うと、もう一人の俺は叫ぶのをやめた。
そして俺の胸でずっと、咽び泣いていた。
やっと見つけてくれたことに、安堵するかのように。
…
「…お前を、信じてよかった。」
「いや…俺の心の中のことを打ち明けただけだよ。」
「ありがとな、本当に。」
「お前が居なきゃ、今の俺は戻ってこなかった。…えぇ〜っと…」
「そういえば、我の名前をまだ教えてなかったか。」
「…そう、だな。」
「1回でよく聞けよ…我の、名前は___」
「───え?」
そいつから放たれた「我の名前」は、思いもよらない名前だった。
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正風が、叫ぶのをやめた。
それと同時に変身が解除され、元の正風に戻った。
「ま、正風…大丈夫かい?」
「あぁ。もう大丈夫だ。悪かったな、心配かけて。」
「いや、全然。…戻ってきてくれて、本当に良かった…!」
本当に、元の正風だ。
復讐に燃えている男じゃなく、正義の仮面ライダーとしての目をしていた。
「…チッ、過去をはねのけたか…」
「もう、お前に復讐する気はない。…でも、許す気もない。」
「今までいろんな人々を傷つけてきたお前を、仮面ライダーとして倒して見せる!」
「その威勢が、何時まで続くかな…?」
そういって、須藤はどこかに消えてしまった。
「………」
「…痛え」
「え?」
「すごく、喉が痛え…」
「ははは…そりゃああんなに叫んでたら、やっぱり喉痛めるよね…。」
「…正風」
「ん?」
「──おかえり。」
「………へへっ、ただいま。」
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「よいしょっ、と…正風、君結構重いね…」
「悪い、体中動かなくて…」
「……つッ」
「まだ安静にしておいた方がいい、傍から見ても君の攻撃スタイルはまるでそのまま死んでしまっても構わない、って感じだったからね…今のうちに君の学校に休みの連絡を入れておこうか?」
「…いや、いい。」
「え?…もしかして、学校に行く気かい!?」
「へへ…すまねえ…こればっかりは…」
その時、脳裏にあいつの顔が浮かぶ。
『絶対、明日生きて正風の顔を私に見せなさいよ!』
「約束、したからな。一日遅れたけど…」
「一日?」
「あぁいや、こっちの話。」
「まあ…しょうがないか。君ってそういうやつだしね。じゃあできるだけ、明日学校に行けるほどの応急処置はしておくよ。」
「悪いな…何から何まで。」
「君の、相棒だからね。もっと頼っていいんだよ。」
「そう、だったな…」
『お前はもう、一人じゃない。』
あいつの言葉は、今後忘れることはないだろうな。
次回 仮面ライダーリビルド
「顔、見せてくれたわね…一日遅れだけど。」
「脅威は、去ってないよな…。」
「匡が…二人!?」
第18話 日常×戻ってきた日々