仮面ライダーリビルド 第18話です。
読んで。
第18話 日常×戻ってきた日々
前回のあらすじ
過去の呪縛から解き放たれ、正気に戻った正風。
そして須藤に、復讐じゃなく、仮面ライダーとして悪を打ち倒すことを決意。
喉や体中が痛いにも関わらず正風が学校に行こうとするのは、綾瀬凛との約束だった──。
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「…よし、予定通り」
まだ鳴る前の目覚まし時計を止め、登校の準備をする。
制服に袖を通し、朝食を口にする。
こんな普通のこと、最近はできていなかったな。
すべての準備を済ませると、俺が起きるまで面倒を見てくれていた匡から釘を刺される。
「君にしたのはあくまで応急処置だ。まだ全回復じゃないってことを念頭に置いておきなよ。万が一敵に遭遇しても、僕か蓮也に連絡してくれればいい。敵と立ち向かおうなんて、以ての外だからね?」
「わかった、わかったって」
「今日は真っ直ぐ帰ってきなよ」
「はーい、いってきまーす」
…俺の母さんが生きていれば、こんな感じで口うるさく物事を注意されてたのかな。
そんなことを考えながら、玄関のドアを開けた。
と、そこには約束していた人間が居た。
凛だ。
「─よお」
凛は俺の挨拶に気づいたのが早いか、すごい速度でこちらを見る。
「おはよう。…顔、見せてくれたわね…一日遅れだけど。」
喋りながら学校への道を歩く。
「…寝過ごしちゃってさ。」
「そんな嘘が私に通用してると思ってるの。」
「…いや」
「でしょ?わかってるならそんな嘘はつかないで。」
「はは…悪い。」
「…また、あの怪物たちと戦ってたの?」
「まあ、な。──お前は俺の過去、知ってるよな?」
「…うん。急にどうしたの?」
「俺の家族を殺したやつと、出会ったよ。」
「──え?」
「…いかにも、愉快犯って感じだった。知りたくもない俺の家族を殺したときの感想を、直で聞いたよ。」
「あんた、昨日のうちに何があったのよ…。私にも、言ってくれれば…」
「それが、言えなかったんだよ」
「それ聞いたあと俺、…我を忘れてたから。」
「…無理してない?」
「もう、乗り越えたしな。」
「辛くなったら、お前もいるし。」
「…あれ?あんた変わったわね。」
「え?」
「あんたは昔っから、人に頼らなさすぎなのよ。」
「まあ、そこが治ったんなら良かったわ。そこが正風の唯一嫌いな所だったから。」
「唯一、って…まるでそこ以外は好きみたいな言い方だな。」
何気なく口にすると、凛は顔をこれまでにないほど赤くして、自分の言動に気づいたらしい。
「……うっさい」
「揚げ足取って悪かったって…」
「…そこじゃない」
「え?」
「あんたって、女心に疎いのね」
「そりゃ男だから、しょうがないだろ…」
…
「ってことがあってさ…」
「…にっぶ」
学校に来て、昼休み。いつもの友人たちと今日の朝のことを話していたら、急にそう言われた。
「にっぶ…?」
「うん、にっっっぶいね…」
「えぇ…」
「それは男としてどうなんだよ、正風」
「三人して、なんなんだよ…」
「おーい!凛ちゃん!うちの正風が鈍くてごめんなー!!」
「うっさい!知らない!知らない!」
「あれ、あんたらまだ付き合ってなかったの?」
「なによ、紗世まで…あいつがそんなことに気づくわけないでしょ?」
「たしかにねぇ…新井くん、そういうのしたことなさそうだもんね…」
「俺のことなんか呼んだ?」
「呼んでないわよ!ばか!」
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………………………オレの計画は、変わらない。
《フォーゼ!》
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学校が終わり、匡に言われたとおりまっすぐ帰ろうとする。
「ほら、帰るわよ」
──凛と一緒に。
一人で帰るより、凛がいたほうがいくらかましだ。
「おう」
「じゃな、お前ら」
「うぃ、また明日。──あ、あと」
「ん?」
「彼女の気持ちにも、気づいてやれよ?」
「?」
「もういいってば!行くよ!」
「?お、おう…」
「お幸せに〜」
あいつらの冷やかしもほどほどに、帰路に着く。
「そういえばあんた、戦いの中で怪我とかってしないの?」
「ん〜まぁ、ぼちぼちかな」
「何よぼちぼちって」
「──まさかあんた、まだ治ってない怪我があるんじゃないでしょうね?」
「それで私の約束のせいで、無理して学校に来たって言われても嬉しくないわよ。」
図星だ。
「善処はするさ。」
「ほんとに?あんたまだ一人で抱え込む癖が抜けてないわよ。」
「そうか?これでも人に頼ってる方なんだけど…」
「…まあ、いいわ。これからその癖直してけばいいわよ。」
凛と話してるとお約束かのように、爆発音が聞こえてきた。
「キャッ!も、もう…あんたといると退屈しないわね…」
「べつに、俺のせいじゃないんだから良いだろ…?」
次の相手はサジタリウス・ゾディアーツか。
「まだ、脅威は去ってないよな…いけるか…?」
カバンの中に隠し持ってきたドライバーとライダーズファン。
…でも、匡に止められてるのか…
くそ、どうすれば…
「なにそこで立ち止まってるの!逃げるよ!」
「!お、おう!」
とりあえず、あいつの目につかないところまでは来た。
「はぁ、はぁ…」
「…つっ」
「…。…ちょっと、制服脱いで」
「な、なんで急に!?」
「いいから」
「で、でもここで脱ぐのは…」
「早く!」
「…わかったよ」
言われるまま制服を脱ぐ。
「シャツも」
…シャツも脱ぐと、そこには俺の素肌は殆ど見えない、包帯でぐるぐる巻きになっている俺の身体が露わになった。
「…やっぱり、無理してたのね」
「…すまん」
「過ぎたこと言ってもしょうがないわ。」
「…まあ、あの怪人と戦うことを躊躇しただけでも褒めたげる。」
「でも、私のことも少しは信用しなさいよね。」
「あんたのサポートができないほど、無能じゃないと思うけど?」
「…そっか。」
とりあえず匡に、サジタリウスが出た場所を伝えておく。
「ここは、ひとまず逃げよう。あいつがここに来ないとも限らない。」
「…そうね」
「それと…ありがとう。」
「え?」
「俺に、頼らせてくれて」
「…!…ふふ、幼馴染として当然よ。」
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家にできるだけ早く帰れるようにしていると、見知った顔とすれ違った。
「あ、匡!今からあいつのもとへ行くのか?…てか、なんでうちの制服着てんだ?」
「…は?あんた誰ですか、あとなんで僕の名前知ってんですか」
「え?俺だよ、正風。」
「…知らないです」
「なにこの人、知り合い?…の割にはあんたのこと知らないみたいだけど」
「いや、知り合いだよ!どうした匡?俺のこと忘れちまったのか?」
「…しつこいですね」
そうやって言い争いをしていると…
本当の(?)、匡が来た。
「あれ、お二人して誰と話してるんだい?」
「…………………え??」
「…………………え??」
「匡/僕が二人!??!?」
次回 仮面ライダーリビルド
「あんたは僕のなんなんですか!」
「俺はお前とも、友達になりたい!」
「僕たちなら、やれるさ」
「友…か。いい響きだ」
第19話 頼る相棒×信頼の証
各話を章に分けてみました。
あと、ライダースペックの方もそろそろ更新します。