お兄ちゃんはおしまい!in IS   作:とんこつラーメン

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まだ、まひろの専用機を何にしようか考え中です。

割とマジで迷ってるんですよね~。









第2話 まひろと銀髪少女とお風呂

 まひろちゃんの前回のあらすじ。

 

 実の妹に拉致られて、目が覚めた時には美少女になってました。

 

 …自分でも何言ってんだって思うわ。

 

「あっ…そうだ!」

「いきなりどーした」

 

 こっちが落ち込んでいると、束が急に大声を出した。

 普通にびっくりするからやめい。

 

「これから一緒に暮らすんだし…『あの子』の事もちゃんと紹介しておかないとね!」

「『あの子』? って言うか、今なんて言った? 一緒に暮らす?」

「そうだよ?」

 

 あの束と一つ屋根の下で暮らす…だと…?

 いや…一応、実の妹ではあるから名目上は別に何にもおかしくは無いんだけど…。

 

「お兄ちゃんの事を任されてるからね。大丈夫! ちゃんと衣食住は提供するから!」

 

 遂には妹に養われるとは…兄としての威厳、もう殆ど無い…。

 そんなの昔から無かったか…。

 

「ってなわけで…『クーちゃん』! こっちに来て~!」

「クーちゃん?」

 

 束は昔から、親しい相手の事を変な渾名で呼ぶ癖があった。

 その『クーちゃん』とやらが誰なのかは知らないが、束に渾名で呼ばれている時点で心を許している程の相手ということになる。

 こいつが、家族や『織斑家』の人間以外に心を許すだなんて珍しいな…。

 

「お呼びですか? 束さま」

 

 ドアを開けて部屋に入ってきたのは、長い銀髪を持つ美少女だった。

 肌が物凄く白くて、日本人でないのは一発で分かった。

 

「その可愛らしいお方は…もしや、束さまがずっと仰っていた…?」

「そう! 私の大好きなお兄ちゃんだよ!」

 

 大好きって…そんなに声を上げて言うなし。

 普通に恥ずかしいわ。

 

「初めまして。真尋さま。私は束さまにお仕えしている『クロエ・クロニクル』と申します」

「こ…これはこれはご丁寧に…。篠ノ之真尋です」

 

 なんか、めっちゃ丁寧に挨拶をされてしまったので、反射的にこっちもお辞儀をしてしまった。

 お辞儀なんてしたのマジで何年振りだよ…。

 

「……誘拐?」

「せめて『保護』って言ってっ!?」

「お前が保護ねぇ~…」

 

 唯我独尊を擬人化したような人間である束が誰かを保護って…。

 こいつの昔を知っている身からすれば信じられない。

 

「明日は雪かなぁ…」

「そこまで言うッ!?」

 

 言うよ。寧ろ、言われない方がおかしいよ。

 他の奴も絶対に同じような反応するから。

 

「真尋さま。私は本当に束さまに救って頂いたのです。どれだけ感謝してもしきれません」

「へぇ~…」

 

 あの束がねぇ~…。

 こいつも、外に出る事で変わったって事なのかな…。

 

「くーちゃんは、色々な事情があって目が見えなかったんだけど、私の天才的頭脳と献身的治療によって無事に視力が回復したんだよ~!」

「その『色々な事情』が気になるけど…聞いたらいけないような気がするので聞かない」

「それでいいと思います。真尋さまには刺激が強すぎると思いますので。特に、私がとある違法研究施設にてj…」

「しゃらーっぷ!! クロエちゃんステイ! ステーイ!!」

「むきゅ」

 

 聞かないと言った矢先にどうして言おうとするっ!?

 最初は真面目でいい子だと思ったけど、なんか地味に束に毒されてないかっ!?

 

「はぁ…はぁ…はぁ…なんか疲れた…」

「うんうん。お兄ちゃんとクーちゃんが仲良くなれそうで束さんもハッピーだよ!」

「これを見て、どうしてそんな感想が出る…?」

 

 悪い子じゃない…悪い子じゃないけど…確実に振り回される未来しか見えないのは気のせいだと信じたい…。

 

「ところで真尋さま。この部屋にある箱や本は一体何なのでしょうか?」

「うん。クロエちゃんは気にしなくていいよ。別の意味で刺激が強すぎると思うから」

 

 この子…どう考えても未成年…恐らくは中学1~2年生ぐらいの年齢と見た。

 そんな子にエロゲやR-18な同人誌なんて見せられん!

 こんな姿になっても、男としての羞恥心ぐらいはまだ持ち合わせている!

 

「はぁ…後で少し片付けよう…」

 

 本当に…ほんとぉ~…に! 苦渋の決断ではあるが、流石に年下の女の子が常にいる空間で、自分の趣味全開にしておく度胸はオレにはない…。

 最低でも、成人指定のブツは全て仕舞うか…。

 そうなると、この部屋も随分とスッキリしてしまうだろうな…。

 鉄仮面ことカロッゾパパもビックリだ。

 

「手伝ってあげようか?」

「結構です」

 

 クロエちゃんに手伝わせるのは論外だけど、かといって束にも手伝ってほしくは無い。

 理由? そんなの、ほぼ確実に片付けている最中にからかわれるに決まってるかだろ。

 絶対に碌な事にならない未来しか見えない。

 別にゼロシステムとか使ってないのにな…。

 

 

 

 

 

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

 

 

 

 

 オレが女になってから一日が経過した。

 まさか、あの束が普通に家事が出来るとは…驚いた。

 これもクロエちゃんを保護した影響なのだろうか。

 

「はぁ~…」

「これまた、朝からでっかい溜息だね。お兄ちゃん」

「どうかなされたのですか?」

「どうも何も…」

 

 この溜息の主な原因は束だろうがっつーの。

 

「大切な『マイサン』を未使用のまま失い…数少ない趣味の一つをも奪われ…特大の溜息ぐらい出て当然だろーがぁ~…」

「マイサン? とはなんですか?」

「うっ…!」

「お兄ちゃん…」

 

 そうだった…ここにはクロエちゃんがいるんだった…。

 束の前ならばともかく、彼女の前では迂闊に下ネタは言えないな…自重しよう。

 

「…ところで妹よ」

「な~に? お兄ちゃん」

「こちらに向けている聴診器は一体何かな?」

「念の為の健康診断だよ。ってことで、はーい。お腹を出してくださいね~」

「うぇぇっ!? 流石に実の妹とお医者さんごっこプレイはちょっと…」

「プレイじゃなくて、本当に健康診断だから!」

 

 まさか、束の口から健康診断なんて単語が飛び出すとは…世も末だな。

 はぁ…仕方がない。

 無駄に逆らっても勝てるわけないし、ここは大人しく診断を受けておきますか。

 

「ほら。やるならとっととしてくれ」

「はいはい。それじゃ、いくよー……ん?」

 

 服のお腹の部分だけを捲ると、束はゆっくりと聴診器を当ててくる。

 う…思ったよりも冷たい…。

 束が『吸ってー…吐いてー…』と指示してくるので、それに従う。

 

「ねぇ…お兄ちゃん? ちょっと聞いても良い?」

「どした?」

「最後にお風呂に入ったのって…いつ?」

「えっと…五日前…かな?」

「やっぱり…!」

 

 何が『やっぱり』じゃい。

 ハッキリ言わんかい。

 

「お兄ちゃんの身体から…洗ってない犬みたいな匂いがする…」

「洗ってない犬ッ!?」

 

 一体どんな匂いだよソレっ!?

 想像出来そうで出来ないんですけどッ!?

 

「そうなのですか? くんくん」

「ちょ…クロエちゃんまで…」

 

 お…女の子に匂いを嗅がれた…。

 ちょっとだけドキドキした…。

 

「束さま。私的には、真尋さまから洗ってない猫みたいな匂いがしました」

「洗ってない猫となっ!?」

 

 どっちにしても、オレの身体からは洗ってないペットの匂いがするってことなのね…。

 そんなにオレの身体って匂うかな~…?

 

「となるともう、やることは一つしかないよね」

「そうですね束さま」

「ま…まさか…やることって…」

「「お風呂場へ直行!!」」

「やぁ~めぇ~てぇ~!!」

 

 

 

 

 

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

 

 

 

 

「遂に…この時が来てしまったのか…」

 

 女の身体となってしまった時から、いつからしなくてはいけないと思っていた。

 思っていたけど…実際にその瞬間が来ると、流石に羞恥心が全力で勝る。

 

 綺麗に掃除されているタイル張りの浴場。

 大き過ぎず、かといって小さすぎない程度の湯船に加え、オレの目の前にあるのは全身を映し出すほどに大きな鏡。

 束とクロエちゃんに半ば無理矢理、服を脱がされてからお風呂場へと放り込まれてしまった。

 

「これが…今のオレの身体…なのか…」

 

 改めて見てみると、本当に見事なまでの美少女へと変貌してるよな…。

 しかも、変わったのは顔だけじゃなくて、他にも色んな部分が……チラ。

 

「ひゃうっ! ご…ごめんなさい!」

 

 って、誰に謝ってるんだオレはっ!?

 コレはオレ…オレの身体…!

 

「こーゆーのにも…これからちゃんと慣れていかないといけないんだよなぁ…」

 

 神様転生でTSする連中って、どうしてあんなにも簡単に順応してみせるんだろう…。

 …フィクションだからか。そっか。そうだよな。

 リアルでTSしたら、これが普通の反応か。

 特に、オレみたいな童貞ヒキニートには余りにも刺激が強すぎる…!

 

「ま。今は童貞じゃなくて、処女ヒキニートですけどね。ははは……はぁ…」

 

 自分で言ってて虚しくなった…。

 泣いても良いかな…コレ。

 

「真尋さま。お着替えはここに置いておきますね」

「;l:sdmk0vp45Wくぇいぽp@おsrっ!!??」

 

 いきなり声を掛けられてマジでびっくりした!

 ク…クロエちゃんか…。

 思わず足を滑らせて、軽くこけてしまった。

 

「だ…大丈夫ですか!?」

「にゃ…にゃんでもないから!」

 

 慌ててたせいか、思わず噛んじゃったよ!

 なんだよ『にゃんでもない』って…。

 

「本当に全く…何をやってんだオレは……」

 

 つくづく自分が情けなくなってくる…。

 もう兄の威厳なんて、因果地平の彼方まで吹き飛ばされちまってるな…。

 

「とっとと頭を体を洗って、スッキリしてしまおう」

 

 なんか、意外と早く自分の身体は見慣れてしまい、気が付いた時には普通に体や頭を洗ってしまっていた。

 これが慣れってやつか…恐ろしい…。

 

「けど…どうせ女の子になるなら、もうちょっとだけ欲しかったな…」

 

 束も箒も姉妹揃って巨乳だし…あの二人レベルとは言わないまでも、オレだってもう少しぐらいは…。

 

「って! 何を考えてるんだオレは~!?」

 

 戻って来い篠ノ之真尋~!!

 心まで女になってしまったら終わりだぞ~!!

 

「ふぅ……」

 

 混乱した自分を落ち着かせる為に湯船に浸かる。

 やっば…超気持ちいい…♡

 偶にはお風呂も悪くはないかもな…。

 まえはそんなに風呂って好きじゃなかったんだけど…これも女になった影響なのか?

 

 

 

 

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

 

 

 

「あがりましたよ~…っと」

 

 着替えはどこにあるのかな~…ってか?

 ん? 洗濯機の横にある棚の上にある…コレか?

 

「どれどれ…? んなっ!?」

 

 な…な…な…なんじゃこりゃあぁぁぁぁぁっ!?

 

「あいつらめ~…! 裸という完全無防備状態故に選択肢が無いのを良いことに~…!」

 

 ど…どうする…!?

 このまま奴等の策略に屈してしまうのか…?

 それとも、残された男のプライドを駆使して『日本人はやっぱり裸の付き合いばい!!』とか言いながら突撃するか。

 

「…いや、流石にそれはねーわ…」

 

 幾らなんでも、その一線だけは何があっても絶対に超えちゃいけないだろ…。

 よく見たらこの着替え…ちゃんと下着まで用意してあるし…。

 

「…覚悟を…決めるか…!」

 

 だ…大丈夫だ…!

 この程度の事では、オレの中にある『男』は決して揺らがない!……と思う。

 

 

 

 

 

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

 

 

「ちくせう…見るなら見やがれコンチクショー!」

「「可愛い~♡」」

 

 束とクロエちゃんがオレに用意した着替え。

 それは裾の部分にフリルが付いた真っ白なワンピースだった。

 あう~…下半身がめっちゃスースーするよぉ~…。

 

「実は私、妹でこんな風に着せ替え遊びをしてみたかったんだよね~♪」

「なら箒でやれよ!」

「そうしたいのは山々だったんだけど、箒ちゃんって硬派でしょ? こんな事をしようとしたら絶対に嫌われちゃうし…」

 

 確かに…箒は今時の子供にしてはかなり固い性格をしている。

 まず間違いなく、剣道をやってる親父の影響だろうけど。

 

「うんうん。ちゃんと『下』も履いてるね。白…良いチョイスだね。流石はクーちゃん」

「お褒め頂き光栄です」

「しれっと人のスカートを捲るなっ!」

 

 絵的にはとんでもない光景だぞっ!?

 何も知らない人が見たら、まず間違いなく通報案件だわ!

 

「因みに、今度からお兄ちゃんの着替えは私とクーちゃんで用意するから」

「なんですとっ!?」

「そうでもしないと、すぐに元の格好に戻ろうとするでしょ?」

「うぐ…!」

 

 完全にこっちの行動パターンが読まれてる…!

 

「朝起きたら着替えて、毎日ちゃんとお風呂にも入る。こーゆー習慣って大事だよ?」

 

 束に生活に関しての正論パンチを食らった…。

 悔しいって気持ちよりも、情けないって気持ちの方が強い自分が居る…。

 

「そもそも、真尋さまの所持している服は、今の身体には合わないのでは?」

「言われてみれば確かに!」

 

 当然だけど、オレが持っている私服は全て男物ばかり!

 今のオレが着ようとすれば、絶対にブカブカ状態になって、まともに動く事すらも出来なくなる!

 

「それに、こんなにも可愛くなったんだし、ちゃんと着飾らないと勿体無いよ?」

「着飾る…か…」

 

 束の言う通り…この美少女な体をそのままにしておくは流石に世界の損失な気がするような……はっ!?

 

「あ…危うく流されるところだった! あぶねー!」

「ちっ…」

「今、舌打ちした! 舌打ちしやがったな!? オレにそんな趣味はありませんから!」

「これから趣味になるかもしれないじゃん」

「そ…それは…」

 

 ハッキリと断言できない自分が嫌だ…。

 

「ス…スカートなんてその…ヒラヒラしてて落ち着かないって言うか…」

「じゃあ、別の服にする?」

 

 別の…か…。

 折角、こうして用意してくれた物を無下にするのもな…。

 

「ま…まぁ…今日は…その…これで我慢する…」

「「やった!」」

 

 おいこらそこ。ハイタッチしない。

 はぁ~…この二人にまんまとしてやられたなぁ~…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ひとまずは、おにまいの原作準拠。

その後はIS側の原作に、おにまいの原作をミックスしていけたらなぁ~…と画策中。








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