大怪獣バトル 〜運命に導かれし者たち〜   作:ウルトラジャンボ

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戦闘描写もう本当に大変…w


第3話 怪獣大乱戦

グドンとの戦いが終わって数日後、カズマは家でスマホを見ていた。

カズマが見ているのはネットニュースで話題はやはりというかグドンの一件についてだった。

あの後グドンの死体をどうするかで政府は揉めに揉めたとのことで、埋めるにしてもそれだけのお金がかかり、だからといって放置は死体が腐った時の悪臭で都民に迷惑がかかるため対処法に頭を悩ませていた。

そして最終的にはZAPが死体を爆破処理するという形…要はZAPに後始末を任せるということでひとまず解決したとのこと。

(なんかZAPの人達の仕事増やしちゃったみたいだな…でもゴモラにはウルトラマンみたいな光線技がある訳じゃないし、どうしようもないんだよな)

カズマはそう思いながら次のニュース記事を見た。

その内容はゴモラのことについてだ。

怪獣が現れた時に出現し怪獣を倒したら消えてしまうゴモラに対し都民がどう思っているのかというアンケート結果がそこにあった。

それによると好意的に受け止めている人が30%で否定的な人が65%、どちらでも無いと答えた人が5%ということだった。

(まぁゴモラも怪獣だもんな…否定的な人の気持ちも分からないことは無いけどこれの影響次第じゃあゴモラもZAPの攻撃対象にされかねないし、どうしたらいいものか…)

まだゴモラを召喚して戦ったのが2回だけとはいえ、今後も怪獣が現れそれから街や人々を守るために戦っていくことになるであろうカズマにとってそこが問題点だった。

ゴモラも攻撃対象に指定されてしまえばそれだけ余計なダメージを負ってしまうばかりか最悪殺されかねない。

ゴモラの印象を良くするためにはどうしたらいいかと考えるカズマだったが…

「カズマ〜喉渇いたモコ〜」

「はいはいちょっと待ってな…まぁ今すぐに考えることでもないかな」

モコの喉の渇きの訴えを聞き、カズマは考えるのをやめ冷蔵庫へ向かう。

冷蔵庫からペットボトルの飲料水を取り出すとそれを皿に入れ、モコの元へ持っていく。

モコが皿の水を飲むのを見てまたスマホに目を通そうとしたその時だった。

「カァァアアァアン!!!」

「ガァアアアン…ギャアァアアァン!!!」

カズマが窓を開けると、家からやや離れた場所で2匹の怪獣…“彗星怪獣ドラコ”と“地底怪獣テレスドン”が戦っていた。

「ドラコとテレスドンか!あいつらなんでこんな所で戦うんだよ!」

「んぐっ!ちょっと待つモコ!」

バトルナイザーを持ってカズマは家を飛びだし、水を飲んでいたモコもその後を追うように家を飛びだしていった。

 

 

 

「カァァアアァアン!!!」

「ギャアァアアァン!!!」

ドラコとテレスドンは互いに睨み合いながら隙を伺っていた。

そして先に動いたのは…テレスドンだった。テレスドンは全身を回転させドラコに突進攻撃をしかける。

ドラコは腕を交差させてガードを試みるも突進の勢いを殺しきれず吹っ飛ばされてしまう。

しかしドラコはすぐに立ち上がると腕の鎌を打ち鳴らし猛然とテレスドンに向かっていった。

対するテレスドンもドラコに向かっていき、互いに組み合った。

ドラコとテレスドンの力はほぼ互角でしばらく組み合った状態が続いていたが、ドラコはテレスドンを振り払うと腕の鎌で切りつけはじめてきた。

切りつける度にテレスドンの身体からは火花が散っていくが大きなダメージは与えられてないようだ。

テレスドンは鎌を振り回すドラコから距離をとると口から溶岩熱線を放ち攻撃をしかけてきた。

だがドラコは羽根を広げると空中へ飛び上がって溶岩熱線を回避し、こちらも口から火炎弾を放ってテレスドンを爆撃しだした。

そしてテレスドンが怯んだ隙をついて空中から体当たりをしかけ、テレスドンを吹っ飛ばすもテレスドンはすぐに立ち上がる。

「カァァアアァアン!!!カァァアアァア!!!」

「ギャアァアアァン!!!ギャアァアアァッ!!!」

互いに有効打となる一撃を与えられず、ドラコもテレスドンもイラつき始めたのか再び取っ組み合いを始める。

 

 

 

「あいつら好き放題に暴れやがって…行くぞ、ゴモラ!」

現地に着いたカズマはバトルナイザーを構えた…がその瞬間

[四次元現象発生!四次元現象発生!]

バトルナイザーが警告音と共にそう告げる。

すると空間の歪みが生じ、その中から更なる怪獣が姿を現した。

「ピィギャァァオオォン!!!」

「“どくろ怪獣レッドキング”…ヤバい奴が来たなぁ…」

カズマはレッドキングを見ると苦笑いを浮かべる。

そうレッドキングは非常に凶暴かつ好戦的な怪獣で有名なのだ。

突如転送されてきたことに最初こそ戸惑っていたレッドキングだったが、眼前でドラコとテレスドンが戦っているのを見ると腕を鳴らし嬉々として2体の元へ向かっていく。

レッドキングは組み合っている2体に蹴りを浴びせ、2体を引き離すとドラコにパンチを繰り出しダウンさせる。

ドラコとの戦いを邪魔されたテレスドンはレッドキングに向かって回転突進攻撃を繰り出すも、レッドキングはそれを受け流しテレスドンを地面に叩きつける。

続けてテレスドンの尻尾を掴むとそのままジャイアントスイングを行ってテレスドンを投げ飛ばしてしまう。

雄叫びをあげるレッドキングであったが、よろめきながらも立ち上がったドラコはその隙をついてレッドキングを背中から突き飛ばす。

「カァァアアァアン!!!」

鎌を打ち鳴らしながらドラコはレッドキングに迫るが、レッドキングは起き上がると近くのビルを持ち上げそれをドラコに投げつけて攻撃をしかける。

投げつけられたビルを鎌で切り裂くドラコだったがそれは囮だったらしく、レッドキングは突進攻撃をしかけて来ていたのだがドラコは空中へ飛び上がってそれを回避してしまう。突進を躱され地団駄を踏むレッドキングを見てドラコは嘲笑う様子を見せる。

「あのドラコ性格悪いやつだな〜」

「呑気なこと言ってる場合じゃないモコよ!」

ドラコの様子を見て苦笑いを浮かべるカズマだったが、モコの言う通り呑気なことを言ってる場合ではなかった。

ドラコに嘲笑われたことでレッドキングは頭から湯気が出そうな勢いで怒り出したのだ。

そしてレッドキングは再びドラコ目がけて突進攻撃をしかける。

それを見たドラコは今度の攻撃も飛び上がることで回避しようとした…がレッドキングもドラコが飛び上がるだろうと見越していたのか、ドラコが飛び上がった瞬間に自身もジャンプしてドラコの足を掴み地上に引きずり下ろしたのだ。

レッドキングは地上に引きずり下ろしたドラコの背中に乗るとドラコの羽根をもぎ取り出した。

両方の羽根をもぎ取ったレッドキングはドラコを蹴り飛ばすと勝ち誇ったかのように雄叫びをあげる。

一方のドラコも負けじと立ち上がると鎌を振り回してレッドキングを攻撃するのだが、レッドキングはそれらを全て見切って躱し、そして一瞬の隙をついてドラコの首を掴むとその超怪力で絞め上げ始める。

抵抗していたドラコだったがレッドキングの超怪力の前には歯が立たず遂に口から泡を吹きその目からは光が失われてしまった。

「ピィギャァァオオォン!!!ピィギャァァオオォン!!!」

レッドキングは動かなくなったドラコを放り捨てると、ドラミングと共に雄叫びをあげ次なる相手と言わんばかりにテレスドンがいた辺りを向く。

しかしそこにはテレスドンの姿は無く代わりに大きな穴が残されていた。

どうやら歯が立たないと感じ取ったテレスドンは、レッドキングとドラコが戦っている隙に地底へ逃げ出したらしい。

「テレスドン逃げちゃったモコ…レッドキング落ち着いてくれるモコかね?」

「…いや多分だけど、余計に暴れるぞ。あのレッドキングがそう簡単に落ち着くとは思えないし…」

カズマの言う通り、暴れ足りないレッドキングは街を破壊し始めた。

「やっぱりな…!これ以上街を壊されてたまるか!今度こそ頼むぞ、ゴモラ!」

[バトルナイザー、モンスロード!]

 

 

 

カズマが構えたバトルナイザーから放たれた光はレッドキングを弾き飛ばすとゴモラへと変化していく。

「キシャアァァァアァッ!!!」

ゴモラは力強く吠えるとレッドキングを睨みつける。

「ピィギャァァオオォン!!!」

起き上がったレッドキングもまたゴモラを睨みつける。

しばらくの間睨み合いが続いていたが、レッドキングが突進攻撃をしかけることで戦いは動き始めた。

ゴモラもレッドキング向かって突進攻撃をしかける。互いの突進攻撃がヒットすると今度は組み合い力比べに発展する。しかしレッドキングの力は強くゴモラを軽々と持ち上げ、投げ飛ばしてしまう。

レッドキングは投げ飛ばしたゴモラに蹴りを浴びせ追い討ちをかける。

「ゴモラでも歯が立たないモコ!?」

「大丈夫だよ…ゴモラだって負けてないさ」

ゴモラは立ち上がると助走をつけドロップキックを繰り出し、レッドキングを蹴り飛ばす。

次に倒れ込んだレッドキング向かってボディプレス攻撃を繰り出し馬乗り状態になると、レッドキングの頭部目がけて連続でパンチを浴びせ攻撃する。

レッドキングも負けじとゴモラを蹴り飛ばして引き離すと、起き上がり近くのビルを持ち上げてそれを投げつける。

ゴモラはそれを受け止めると自分の近くにそっと置き、レッドキングに向かって突進していく。

だがレッドキングはゴモラの頭の三日月状の角を掴み突進を抑えつけると、その頭部目がけて膝蹴りを喰らわす。

さらにゴモラの腹部にパンチを浴びせ、腹部を抑えてうずくまった瞬間を狙い尻尾でゴモラを攻撃する。

「ゴモラ!…何とかして隙を見つけないと…どうすればいい…?」

カズマはレッドキングの攻撃の隙を伺う。

その時はすぐに訪れた。

レッドキングはゴモラにトドメを刺そうとビルを持ち上げ始めたがそこに隙が生じた。

「今だ、ゴモラ!奴の足に尻尾攻撃を喰らわしてやるんだ!」

ゴモラはカズマの指示通り、レッドキングの足目がけて尻尾攻撃を喰らわした。

その衝撃に驚いたレッドキングは手にしていたビルを自分の足に落としてしまう。

「ピィギャァァオオォン!!!」

足を抑えて跳ね回るレッドキングだったが、ゴモラはこの瞬間を逃さなかった。

ゴモラは前転を行いその勢いを利用してレッドキングの頭に尻尾攻撃を浴びせ、さらにレッドキングが怯んだ所を今度はその頭と首を持ち上げて何度も回転し投げ飛ばす。

よろめきながらも何とか立ち上がるレッドキングであったがゴモラは再びレッドキングの首を掴むと、背負い投げを行いレッドキングを思いっきり地面に叩きつける。

レッドキングはしばらく痙攣を起こしていたが、やがて動かなくなり静かに目を閉じた。

「キシャアァァァアァッ!!!」

「やったモコ!今度もゴモラが勝ったモコ!」

「流石だな!」

ゴモラは雄叫びをあげ、カズマ達の方を見るとゆっくりと頷きバトルナイザーに戻っていった。

「さてと、これでゴモラの評判良くなるかな…っていうかレッドキングに加えてドラコまで死体残っちゃったよ。後始末大変だろうな…」

「カズマ〜お腹空いたモコ〜」

「お前なぁ…ってそういや昼飯食ってないんだった…コンビニやってるかな…」

そうぼやきながら食事をとるためカズマ達はその場を後にする。

 

 

そしてその様子を影から覗く黒服の男がいた。

「見つけましたよ…“レイオニクス”にバトルナイザー…!」

男は何処か忌々しそうな表情でカズマ達を見ていた。

そしてレッドキングの死体に近づくと右手をかざした。

するとレッドキングの死体は様々な色の光に包まれ、その場から姿を消してしまった。

「待っていなさい…レイオニクス…必ず貴様の息の根を止めて差し上げますよ。フフッ…フッフッフッハアッハァハッハッハ!!!」

男は高らかにそう宣言した。

そしてその男から伸びる影が地球の者ではないということは誰にも知られることは無かった。

 

 




・どくろ怪獣レッドキング
ブルトンによって呼び寄せられた怪獣。非常に凶暴かつ好戦的な性格で怪力を活かした多彩な格闘技を持つ。ブルトンに呼び寄せられた直後、目の前で戦っていたドラコとテレスドンの戦いに乱入しドラコを倒してしまう。だがテレスドンには逃げられてしまい暴れ足りず街を破壊し始めた所、カズマが召喚したゴモラとの戦いに突入。自慢の怪力でゴモラを苦しめるものの最期は背負い投げを受け死亡。その死体は黒服の男によって何処かへ消し去られてしまった。

・彗星怪獣ドラコ
かつて怪彗星“ツイフォン”に乗って飛来した宇宙怪獣の別個体。羽根を広げることで空中をマッハ2の速度で飛行することが出来、両腕の鎌と口から放つ火炎弾で相手を攻め立てる。描写こそ無いがブルトンによって召喚され同じく召喚されたテレスドンと戦闘を開始、互角の戦いを繰り広げるがレッドキングに乱入されそのままレッドキングとの戦闘にも突入。飛行能力を活かしてレッドキングを翻弄するが、羽根をもぎ取られ首を絞められて口から泡を吹き絶命する。

・地底怪獣テレスドン
地底4万mに生息する地底怪獣の一種。口から吐く溶岩熱線と硬い皮膚を活かした体当たり戦法を得意としている。また身体の5ヶ所に脳があることから12万tという超重量にも関わらず敏捷に動き回ることが出来る。ドラコと交戦していたがレッドキングが乱入して来たことで状況は一変、自身の攻撃が通じず敵わないと本能的に悟ったのかレッドキングがドラコと戦っている隙をついて地底へと逃げ去っていった。

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