大怪獣バトル 〜運命に導かれし者たち〜 作:ウルトラジャンボ
「ザリーナ山脈まであとどれぐらいだ?」
「あと10分で到着予定です」
ミラクル星からの救難信号をキャッチしたライオネルは、信号の発信源であるザリーナ山脈目指して進んでいた。
「怪獣いないといいんだけどなぁ」
「怪獣いなくてもレイオニクスがいる可能性は高いモコよ」
「まぁその時は任せとけって」
ぼやくツヨシとモコを前に自信満々に言うカズマをリコは優しく微笑みながら見つめていると、彼女の持つペンダントが光り始めた。
「リコどうした!?」
「分かんない…いきなり光り始めて…」
「こんなこと今まで無かったよな?」
「…気をつけた方がいいかもしれないな…」
光り輝くペンダントを見ながらカズマはバトルナイザーを握り気を引き締める。
「キシャウオオォォン!!!」
その頃ザリーナ山脈では一体の怪獣が岩場を闊歩していた。
ずんぐりとした体型に甲羅のような装甲を身に纏った“鎧甲殻獣シャゴン”は口から泡状の酸を吐き岩を溶かしながら何かを追いかけていたが、そこに岩山を崩してもう一体の怪獣が姿を現した。
「ウォオオオオオオォォン!!!」
まるで狼の遠吠えのような鳴き声をあげるライオンのような怪獣…“豪烈暴獣ホロボロス”はシャゴンの姿を見ると大きく吠えて威嚇する。
するとシャゴンもまた鳴き声をあげてホロボロスに泡状の酸を飛ばして攻撃を仕掛ける。
ホロボロスはそれを高くジャンプして躱すと、両手に備わった鉤爪をシャゴンの頭部にぶつけて後退させるとそのまま肩からの突進で突き飛ばしてしまう。
仰向けに倒れ込んでしまったせいで起き上がれずにいるシャゴンの上に跨ったホロボロスは鉤爪を連続して振り下ろして攻撃を続けるが、シャゴンも負けじと顔の両側にある発光体から閃光を放ちホロボロスの目を眩ませ、さらに電撃を放って吹っ飛ばして立ち上がる。
だが吹っ飛ばされたホロボロスは空中で体勢を整えて着地すると、鉤爪を振るい斬撃をシャゴン目掛けて飛ばして攻撃する。
するとシャゴンは背中を向けて身を屈めることで放たれた斬撃を防ぐと、そのまま穴を掘り始め地中へと逃げ出していくのであった。
「グゥゥゥオォォォン…!」
シャゴンが逃げ込んだ穴を見て唸るホロボロスであったが、そこへ一人の宇宙人が近寄ってくる。
「また助けられたよ。ありがとな」
宇宙人に声を掛けられたホロボロスは静かに頷くとその場を去っていった。
去っていくホロボロスを見送った宇宙人もまたその場から離れようとした時、彼が持つ首飾りが光り始めたのだ。
「どうやら来たようじゃのう…」
宇宙人は首飾りを握りしめると急いで駆け出していくのであった。
同じ頃、ザリーナ山脈に到着したライオネルは上空から救難信号の発信源を探し回っていた。
「上空からですとおおよそのポイントでしか探索出来ませんね…」
船を自動操縦に切り替えたソウマはモニターを見ながら呟く。
「地上に降りて探そう。なるべく安全なところに着陸してくれ」
キョウスケの指示を受けて旋回していたライオネルが地上に着陸しようとしたとしたその時、何処からともなく糸が伸びてライオネルに巻き付いてきた。
「きゃあっ!?」
「なんだよいきなり!?」
[スペースビースト反応!スペースビースト反応!]
バトルナイザーが反応を示す中、モニターに一匹の怪獣が映し出された。
「キィウウウゥゥィン!!!」
「蜘蛛の怪獣!?私ああいうの無理って言ってるじゃん!」
「あいつはスペースビーストだモコ!きっと僕達を餌にしようと思ってるモコよ!」
「隊長!このままだと叩き落とされてしまいます!」
「父さん任せて!メルバ!」
[バトルナイザー、モンスロード!]
カズマはバトルナイザーからメルバを召喚し、ライオネルに巻き付いている糸を出している“アースロポッドタイプビースト バンピーラ”に体当たりを喰らわせその巨体を弾き飛ばしその隙をついたライオネルは糸を振り解く。
「キィウウウゥゥィン!!!」
「ギィエエエエエエエンン!!!」
獲物を捕らえるのを邪魔されたと感じたバンピーラは爪を鳴らしながらメルバに体当たりを繰り出していくが、メルバはそれを飛び上がって回避してバンピーラの背後に立つと目から光線を放ち攻撃する。
背中から火花を散らせながら振り返ったバンピーラは長い前脚を振り回しメルバを攻撃するものの、機敏に動いて回避するメルバには当たらずにいた。
するとバンピーラは口から糸を弾丸状に固めてそれをメルバの足元目掛けて飛ばしてくる。
放たれた糸はメルバの足に絡みつきその場に固定してしまう。
「ギィエエエエエエエンン!!??」
メルバは糸を引き剥がそうと足を動かすが粘着性が強いバンピーラの糸はそう簡単には取れることは無く、それを見たバンピーラはメルバに近付き前脚を振り下ろして攻撃を加えていく。
連続して振り下ろされる前脚を両手の爪を駆使しながら捌いていくメルバだったが、一瞬の隙を突かれ頭部に一撃を貰ってしまい仰け反ってしまう。
調子づいたバンピーラはさらに体当たりを繰り出してメルバを攻め立てていく。
「メルバ!」
「ソウマ、対アステロイド砲発射準備!メルバを援護する!」
ソウマに対アステロイド砲の発射準備をさせたキョウスケはレバーに付いているスイッチを押してバンピーラに対アステロイド砲を撃ち込む。
直撃を受けたバンピーラは倒れ込み、メルバは羽根を広げて勢いよく空中に飛び上がることで足に絡みついた糸を強引に引きちぎるとそのまま目から威力を高めた光線を発射する。
放たれた光線は倒れ込んだままのバンピーラに直撃、断末魔の叫びを上げながらバンピーラは粉々に散っていくのであった。
「やった!メルバが勝ったわ!」
「リコ…いつも以上に喜んでない?」
「父さんありがとう」
礼を言うカズマにキョウスケは静かに頷いて応え、カズマもまた頷いて応えるとメルバをバトルナイザーに戻す。
「よし改めて着陸するぞ」
ライオネルは山脈の少し開けた岩場に着陸し、そこから降りたキョウスケ達はリサーチシーバー片手に探索を再開する。
「でもなんでこんな星にいるんでしょうかね?」
「この星が元々ZAPの開拓惑星だったからとかですかね?」
「その可能性はあるな…宇宙船にトラブルが起きて立ち寄ったが既に放棄されたということを知らずに…ということだろうか」
辺りを見渡すキョウスケ達であったが、カズマのバトルナイザーが反応を示す。
[友好宇宙人反応!友好宇宙人反応!]
「もしやその服はZAPの人達かね?」
そこに現れたのは尖った耳に長い髭を蓄えた“エフェクト宇宙人ミラクル星人”であった。
「あ〜っ!エルドおじさんじゃないかモコ!?」
「お前さんはモコじゃないか?久しぶりではないか」
モコはリコの肩からエルドの腕に飛び込み嬉しそうに跳ねる。
「知り合いなのか?」
「宇宙を旅してる時に会ったんだモコ!あれは確かシャール星座だったモコか?」
「そうじゃのぉ…お前さんが乗ってた船が怪獣に襲われてたのを私が助けたんだったな」
「そんな事あったのか…」
「それはそうと一つ良いか?この中に私の持つ首飾りに反応するものを…おおっお嬢さん!ちょっとそれを見せてくれ!」
エルドはリコの側に寄ると彼女が首から下げているペンダントを見る。
「お嬢さんこれを何処で?」
「これはカズマ君から貰ったものなんですけど…」
「そのペンダントの事知ってるんですか?」
ペンダントをあげた本人であるカズマがエルドに聞くと、エルドは髭を撫でながら答える。
「知ってるもなにも、そのペンダントに付いているガラス玉は我がミラクル星で作られるガラスを加工して作られたものじゃ」
「そうだったのかよ!?カズマ知ってたのか!?」
「いや知ってる訳ないだろ!」
驚きながらカズマに寄ってきたツヨシの頭を軽く突きながらツッコむカズマをよそに、リコはエルドに訊ねる。
「エルドさん、今までこのペンダントを通して不思議な力を使えてきたんですけどこれはそういうものなんですか?」
「ほぉそのガラス玉に込められている力を使いこなしておるとは…余程純粋な心を持っておるのじゃな」
感心するように呟くエルドであったが、そこにキョウスケが声をかける。
「コホン…エルドさんは何故救難信号を?」
「そうじゃった。ミラクル星に帰ろうと宇宙を飛んどったら突然攻撃されてのう、近くにあったこの星に墜落したんじゃがその衝撃で宇宙船は壊れたんじゃよ。直そうにも怪獣が現れてすぐ壊すもんだからいっそ仲間に迎えに来て貰おうと思って信号を出したんじゃ」
「ウォオオオオオオォォン!!!」
そうエルドが話したその時、遠吠えを上げながらホロボロスがカズマ達の近くに降り立ち鋭い牙を見せ威嚇する。
ホロボロスを見たカズマはバトルナイザーを取り出し、キョウスケとソウマはリコ達を庇いながらトライガンナーを構える。
「貴方の宇宙船を壊したのはこの怪獣ですか?」
「ああっ違うんじゃ!その逆じゃよ。この怪獣…ホロボロスは今まで私を守ってくれたんじゃ。ホロボロス、この人らは私を助けに来てくれた優しい人達じゃから安心せい」
エルドに優しく声を掛けられたホロボロスは唸りながら顔を近づけ、エルドもまたそんなホロボロスを撫でるのであった。
するとホロボロスはリコの方を見ると彼女にも顔を近づけ始めた。
「おやおや、どうやらお嬢さんが気になっておるようじゃのう」
「グルルルルル…」
リコは戸惑いながらもゆっくりとホロボロスを撫でていく。
その光景を頬を膨らませながら見つめるカズマに対してモコとツヨシは顔を見合わせると同時に思った。
((あれ間違いなく嫉妬してるやつだ…))
[鎧甲殻獣反応!鎧甲殻獣反応!複数の反応が接近中!]
カズマの持つバトルナイザーが警告音を発すると同時に土煙が上がり、割れた地面の中からシャゴンが姿を現した。
「キシャウオオォォン!!!」
「シャゴン!さっきの奴か…!」
前進するシャゴンがホロボロスを見ると大きく鳴き声を上げると、もう一体のシャゴンが地中から姿を現す。
「もう一体増えた!?」
「きっと一体では敵わぬと見て仲間を連れてきたのじゃな」
「ここは危険だ!ソウマ、みんなを連れてライオネルへ!エルドさんも一緒に!」
キョウスケとソウマがカズマ達を連れてその場から離れる中、ホロボロスは2体のシャゴンを前に臨戦態勢をとる。
「キシャウオオォォン!!!」
「ウォオオオオオオォォン!!!」
睨み合ったシャゴンとホロボロスは互いに威嚇すると駆け出していき組み合い始めるが、ホロボロスはシャゴンの腕に噛みついて攻撃する。
しかしもう一体のシャゴンがすかさずホロボロスに突進を喰らわせ跳ね飛ばすと電撃を放つ。
電撃を受け怯むホロボロスの隙を突いてシャゴンは首を伸ばして頭突きを喰らわせてダメージを与えていき、さらに2体のシャゴンは互いに組み合って回転するとそのままホロボロスに突っ込んでいき大きく跳ね飛ばす。
2体のシャゴンは倒れているホロボロスを囲むと足蹴にし始めて攻撃を続けていく。
「このままだとホロボロスが!」
「ゴモラ!ホロボロスを助けるんだ!」
[バトルナイザー、モンスロード!]
バトルナイザーから召喚されたゴモラは着地するや否や、いきなり超振動波を放ちホロボロスを足蹴にしているシャゴンを弾き飛ばす。
ゴモラはホロボロスの側に立ち、一方のホロボロスも起き上がるとゴモラを見てその隣に並び立つ。
「どうやらホロボロスはゴモラが味方じゃと分かってくれたようじゃの」
「キシャアァァァァァアアァッ!!!」
「ウォオオオオオオォォン!!!」
起き上がった2体のシャゴンはゴモラ達に向かって走り出していき、一方のゴモラ達もシャゴン達に向かいそれぞれ一体を相手にし始める。
ゴモラと対峙するシャゴンは口から酸を放ち攻撃するが、ゴモラは尻尾で弾き飛ばした岩を盾にして防ぐとその頭部目掛けて尻尾を叩きつける。
さらに飛び蹴りを繰り出して蹴り飛ばすとシャゴンの頭を掴んで立ち上がらせ殴り飛ばす。
しかしシャゴンもやられっぱなしではなく近づいたゴモラの胸部に頭突きを叩き込んで怯ませると、追い討ちをかけようとゴモラとの距離を詰めるが接近してきたシャゴンに対しゴモラはカウンター気味に蹴りをシャゴンの腹部に繰り出していく。
そのまま腕を振りかぶって攻撃を続けようとするゴモラであったが、シャゴンは背中の頑強な甲羅でこれを防ぐとそのまま三日月型の光刃を飛ばしゴモラを切り裂いていく。
「キシャウオオォォン!!!」
光刃を受け膝を突いたゴモラに電撃を放って攻撃したシャゴンは口から酸を放ちゴモラを溶かそうとするが、ゴモラは放たれた酸を地中に潜って回避する。
一方、もう一体のシャゴンと戦うホロボロスは巨体に似合わぬ敏捷な動きでシャゴンと渡り合っていた。
「ウォオオオオオオォォン!!!」
ホロボロスは大きく吠えると全速力で駆け出し始めそれを迎撃すべく電撃で攻撃を仕掛けていくシャゴンだが、ホロボロスは鉤爪を突き出すことで電撃の軌道を逸らし距離を詰めていく。
そのまま肩からの体当たりでシャゴンを跳ね飛ばしたホロボロスは身を屈め後ろ蹴りを腹部に喰らわせる。
そして後退りしたシャゴン目掛けてドロップキックを浴びせ地面に叩きつけるかの如く押し倒す。
その光景を見たシャゴンは急いで駆けつけようとするものの、地中から姿を見せたゴモラに足を角で突かれ前のめりに倒れてしまう。
そしてシャゴンの腕を掴んで立ち上がらせると振り回してホロボロスと対峙しているシャゴンと激突させる。
起き上がったシャゴン達は大きく咆哮をあげ再び組み合い高速回転すると、そのままの勢いでゴモラとホロボロスに突っ込んでいき2体を跳ね飛ばしていくと電撃を辺り一面に撒き散らしていく。
放たれた電撃はライオネルに向かうカズマ達にも飛んできて彼らの周囲を爆破していく。
「きゃあっ!?」
「リコ大丈夫か!?」
足元に電撃が飛んできて腰を抜かしてしまったリコに駆け寄るカズマだったが、そこに再び電撃が飛んでくる。
「お嬢さん達、危ない!」
そこへエルドがテレポートで駆けつけ首飾りからバリアーを出して二人を守るがその衝撃までは殺しきれず吹っ飛ばされてしまう。
「エルドさん!大丈夫ですか!?」
「ああっ大丈夫じゃよ…それよりかシャゴンを止めることが先ではないか?少年君?」
エルドにそう言われたカズマはシャゴンの回転攻撃に手を焼くゴモラ達を見る。
「…そうだ…でもどうやってあの回転を止めれば良いんだ?」
すると悩むカズマにエルドは声をかける。
「シャゴンの弱点は足じゃ。足をどうにかして止めるんじゃ」
「足…よし!ゴモラ、超振動波でシャゴンの足を狙うんだ!」
カズマがそう指示を出すとゴモラは立ち上がって超振動波を放ちシャゴンの足元を爆破する。
足元を攻撃されたシャゴンは慌てて離れるが、そこへホロボロスが鉤爪を2体のシャゴンの頭を攻撃し吹っ飛ばすと目を光らせ鉤爪から巨大な光刃を生成しそれをシャゴン目掛けて飛ばした。
よろめきながらも立ち上がるシャゴン達だったが、ホロボロスが飛ばした光刃の直撃を受け身体の上半身と下半身を切断され爆散するのであった。
「ウォオオオオオオォォン!!!」
シャゴンを倒したホロボロスは雄叫びをあげるとカズマの方へ振り返り近づいてくる。
それを見たゴモラは警戒するようにホロボロスの前に立ち塞がるがその瞬間、カズマの持つバトルナイザーが光り出した。
「これってもしかして…」
リコは光り始めたカズマのバトルナイザーを見つめ、カズマがバトルナイザーをホロボロスに突き出すとそこから放たれた光がホロボロスを包み込んでそのままバトルナイザーに取り込まれていくのであった。
「やはりお前さんはレイオニクス…怪獣使いじゃったか」
「隠してた訳じゃないんですけど…」
「なぁにお前さんがそこいらのレイオニクスとは違うのは分かっておる。あのホロボロスがお前さんを認めたのが何よりの証拠じゃ」
そう言うとエルドは来た道を引き返し始める。
「エルドさん!どちらへ!?」
「私はここで仲間が来るのを待つ事にするよ。来て貰ったのにすまんのぅ…少年君、その力正しく使うんじゃぞ。そしてお嬢さん、少年君を支えてやれるのはミラクルの星に選ばれたお前さんじゃ。力を合わせてこの愚かしい戦いを終わらせてくれ」
カズマとリコに言い残したエルドは蜃気楼のように姿を消すのであった。
そしてカズマとリコは姿を消したエルドに誓うようにバトルナイザーとペンダントを天に掲げるのだった。
「あの子達ならきっとこの戦いを終わらせてくれるじゃろう」
カズマ達の前から姿を消したエルドは宇宙船の近くに腰を下ろしていた。
するとそこへ一人の宇宙人が空間転移で現れエルドに光線銃を突きつける。
「貴様、何故言う通りにしなかった?」
「お前さんの言う通りのレイオニクスなら従っておった。じゃがあの子は違う、目を見て分かったことじゃ」
「何が違うんだ?レイオニクスは宇宙の厄災、全て抹殺しなければならない!」
「…若いのぉ…目先のことばかりに気をとられておると大事なものを見失ってしまうぞ?」
エルドがそう言うと同時に宇宙人は光線銃の引き金を引き、放たれた一筋の光線がエルドの心臓を貫き、エルドは口から血を垂らしながら息絶えてしまう。
「爺さんは何も知らないからそう言えるんだ…!」
エルドを撃ち殺した宇宙人…ペダン星人マービンは足元に転がるエルドの死体を見ながら拳を握り一人呟くと転送装置でその場を後にするのであった。
・豪烈暴獣ホロボロス
ライオンのような姿をした怪獣で、青い体表に白い鬣が特徴。非常に凶暴な性格で自身の縄張りを荒らしてくる相手に対しては一切の情けをかけることなく両手に備わった鉤爪で荒々しく戦うが、ミラクル星人エルドが持つ首飾りの光を気に入っているのか彼に襲いかかることはせず、結果エルドを外敵から守ることになるような形としてエルドからも信頼を置かれている。エルドに襲いかかるシャゴンを撃退し続いてやって来たカズマ達にも牙を向けるがエルドに諭されると、彼が持つ首飾りと同じ光を放つペンダントを持つリコを気にいる素振りを見せるが、そこに2体のシャゴンが現れたためカズマが操るゴモラと共闘する事になる。シャゴン達が繰り出す回転攻撃に手を焼きながらもゴモラのアシストを受けて必殺の「メガンテクラッシャー」でシャゴン達を倒すと、カズマの事を認めバトルナイザーに入り新しい仲間になる。
・鎧甲殻獣シャゴン
ずんぐりとした体型に甲羅のような装甲を纏った二足歩行の亀のような怪獣。肉食性の極めて獰猛な怪獣でザリーナ山脈に棲息している他の怪獣達を捕食していた。その関係で同じ山脈に棲息するホロボロスやバンピーラとは半ば天敵のような関係性となっており、これらの敵と遭遇した場合は背中の甲羅から放つ光刃「三日月スラッシュ」や口から放つ強酸性の泡「シャゴンアシッド」、発光体から放射する電撃「シャゴンスパーク」といった多様な攻撃手段で敵と戦う。エルドを捕食しようとシャゴンアシッドを吐きながら彼に迫るもその場に現れたホロボロスによって追い払われてしまうが、仲間を引き連れて再びホロボロスの前に現れると数の差で追い詰めるがカズマがゴモラを応援に向かわせたことでタッグマッチへ突入。追い詰められてしまうものの組み合って放つ回転攻撃「シャゴンボール」で逆転を図るが叶わず、最期はホロボロスのメガンテクラッシャーを受け2体とも倒されてしまう。
・アースロポッドタイプビースト バンピーラ
蜘蛛のような姿をした“スペースビースト”の一体。口や尾から放つ粘着性の糸を使って獲物を絡め取って捕食する。ギャラクシークライシスの影響で他宇宙にも出没するようになったスペースビーストだがその生態には未だに謎が多いらしい。ザリーナ山脈に近づいて来たライオネルに糸を巻きつけて不意打ちを喰らわせるがメルバに糸を切られて脱出されるとそのままメルバとの戦いに突入。糸や前脚を駆使して戦うがライオネルの対アステロイド砲を受けて怯んだ隙を突かれ、そのままメルバニックレイを受けて爆発四散するのであった。
・エフェクト宇宙人ミラクル星人エルド
向学心が強く、心優しい宇宙人。ミラクル星は科学力は発達しているものの文化は遅れているため地球に度々同族が訪れており、地球とも友好条約を結んでいる。エルドも母星の文化発展のため宇宙を旅しており、かつてシャール星座でモコと出会ったこともある。しかし長旅を続けている内に宇宙船が故障、惑星ファーリーに不時着しザリーナ山脈にてホロボロスに守られながら救難信号を発信していた。その救難信号を受け取ったカズマ達と交流し最終的に別れるが実はレイオニクスハンターであるペダン星人マービンと繋がっており、彼からカズマを殺すように指示を受けていたもののその指示を無視して見逃した結果、報復として撃ち殺されてしまった。